新しいカテゴリを作りました。
生体展示陳列販売の話題は以前の記事も含め、
「ペットショップ考察」といたします。
先日たまたま、この放置ブログに、
販売店でのお勤めのご経験のあるかたからのコメントをいただけました。
大変勇気のある、犬への愛情の感じられる、ありがたい語りかけでございます。
普通ペットショップの店員さんと生体陳列展示販売を嫌う犬飼いさんが
同一のテーマでの掘り下げた話し合いをすることはなかなかに難しいものです。
大まかに言えば店側は
・ちゃんとしてる
・見てない、事情を知らないから勝手なことだけ言う
・こっちにだって苦労はある
・店は努力してるけど変なお客が悪い
・こっちはプロだし
のような主張が多くみられます。
対して陳列展示に反対な飼い主や愛護活動家は
・単純に親と早く離すことがカワイソウ
・社会化不足など問題犬を作る
・うわべだけしかちゃんとしてない
・将来を見据えていず無責任
・ショップのレベルはピンキリで、最低な店はほんとにサイテーだ
ってな意見が多くみられます。
どちらも犬が好きですし幸せな犬ばかりになってほしいと願っています。
そして自分にできるだけのことは精一杯やっているんですね。
なのに意見が食い違う。
や、精一杯努力しているのは実際ネットで展示反対!と言うだけの飼い主より
子犬たちと日々接しているペットショップの店員さん側でしょう。
ワタクシは本心からそう思っています。
そんなわけで前回の記事から意見の相違点をいくつか拾ってみました。
ショップでは普通ガラスやプラスチックの水槽様の狭いケースに展示されています。
そのスペースには理由があるとのことです。
広い場所に2ヶ月の仔犬を出したら体力も免疫力も無いのにはしゃいで走り回る
↓
ワクチンも終わっていないため病気になりやすく最悪死ぬ。
湿度・室温もいつも一定になるよう保たれた犬を守る場所である。
ちょうど移行抗体が消失する頃の生後2ヶ月前後の子犬の話とします。
まず、中途半端な知識のままでワクチンを過大評価しすぎている人がよくいるので
先に以下を確認してください。
○犬の感染症予防は健全な体質と食住環境が主であって、
ワクチンのみが防御システムではない
○もともと備わる自然免疫が初めから弱い個体がいる
(ワクチンを打って獲得免疫を得たとしても、とくに抵抗力の少ない子犬時代に
自然免疫がダメなら獲得免疫の大活躍も難しくなる可能性が高まる)
○生後すぐ〜48時間以内の初乳を飲んでいなかったり、初乳を出した母犬そのものが
適切なワクチンをしていず移行抗体の質が低いケースがある
○遺伝性疾患の中には免疫機能に不備が出るものがあり、
どんなにワクチネーションプログラムが最適でも感染症にかかる個体もいる
といった基本を犬を売るプロである店員さんたちが理解していない?
っと感じられるケースがけっこうあります。
簡単に言ってしまえば「ワクチンを打っていれば病気にならない」みたいな思い込み。
つまりペットショップや大規模繁殖場出身の子犬に感染症が多いのは
“仕入れ”や“生産”の段階ですでにミスを犯している問題もあるんですよ。
感染症とワクチンについてちゃんと知るためには
免疫というものを基本からおさらいする必要があります。
正しい知識を持つ
プロが噛み砕いて説明する。
飼い主の不安を解消し、各ご家庭に見合った助言を差し上げる・・
ペットを売るプロのかたはそういった存在であってほしいです。
ワラビーふれあいマガジン↑こちらは一般人にもわかる言葉で表現してくれているとても良いサイトです。
「Vol. 1 免疫〜はじめに〜 」から順に理解を深めてください。
免疫の他には体力がないのに走り回るという問題。
んー。
一言で言ってしまえば、観察力が足りないです。
適切に管理できているなら正常な子犬は疲れたら自ら進んで休息をとります。
子犬とは本来壊れやすいものでも菌に極端に弱いものでもない。
なのに、現在のペットショップの展示方法と仕入先の流通経路の変化・
あともちろん大量乱繁殖の余波ですか。
店員さんたちは実際子犬の数を見ている点ではたいていの一般飼い主より多いので
それで経験者のつもりになってしまって本質を見逃すことがあります。
社会性動物である犬は、誕生から性成熟するまでの1年間弱の期間に
さまざまな事柄を見て聞いて嗅いで味わって確かめて経験して性質を確立させます。
とくに4週から7週の“刷り込み時期”と、
その後に続く8週から12週までの“真の社会化期”が完了する前後、
もうちょっとがんばっても15〜16週までの“(社会化の)臨界期”に
同族との直接接触を断つ時間が少しでも長く経験が浅いほど
その時期に管理していた人間に悪意はなくても社会化を阻害しています。
さらに通算2から3回のワクチンを終えるまで箱入り飼育を薦める販売方法は
犬見知りで済めば可愛いほどです。
犬の躾は決して飼い主
だけでどうにかなるものではないんです。
次に「きちんとした食生活」の問題。
まあ、ペットショップに手作りごはんを使えってのは
色んな意味で無理があるのが当然なのでさすがに言いませんが、
人間の食べ物が悪いんじゃないことは知っておいてくださいね。
もしかしたら知っているのかもしれませんが
「人間の食べ物はあげちゃダメ」みたいな表現はまずいです。
良くないのは人間用の栄養配分をそのまま犬に置き替えることと
調味料で味つけをすることと
犬が中毒を起こしやすい食材を多量に与えることだけです。
ドッグフードは人間にとって簡単便利なだけであって、
犬専用の特殊な食材使用なわけではない加工されすぎた食べ物ですから。
「獣医さん推奨のご飯セット」についてももう少しお勉強しましょうね。
毒フードってけっこういっぱい種類があるんですよ。
なぜ推奨しているのか?
ちょっと調べれば色んな理由が見つかります。
生体を扱わないフード専門店の品揃えなんかも参考になるかもです。
ワンちゃんに詳しい店員さんはたくさんいますね。
でも犬を売るプロなら
犬を知っている人であってほしいです。
問題点はいくらでもありますが今回はここまで。