2008年02月25日

ある意味お勧めの本

ワタクシの趣味のひとつに読書がございまして
特に好みのジャンルはルポや史実に基づいた読み物です。
犬を4頭も飼っているので犬系の本もよく読みますが
最近のものには ウッ とショックのあるものも多くて。

去年発行されたあるひとつの犬種のご本があります。
この犬種が好きな人がいろんな情報を知るために読む感じです。
さすが犬種の専門家さんが書いてるなぁと感心するような
ちょっとよそでは教えてもらえないような内容もあったりして
さらに美しいカラー写真も満載の中、
お友達のポメちゃん犬種を見つけてはうふふと笑っております。

「本」を構成する重要なものの中に活字があるわけですが
活字とはなんとも不思議なもので、
なぜか目に入ると新たな情報としてインプットされやすいようで。
活字にはもしかしたらこの情報はガセかもしれないという感情を
覆い隠してしまうチカラが備わっているのかもしれません。


ポメちゃん犬種  っと隠す理由は実は無い(笑)のですが
この本の「コートカラーについて」のページはあまりにもあまりでした。
曰くJKCで認められる毛色には単色以外にはパーティーとブラックタンがあるのですがトライカラーは存在しないとのこと。
パーティーとブラックタン両方の遺伝子を持つ個体はトライになりますので
存在しないと言うのならパーティーとブラックタンの繁殖は禁止にせねば。ね。

曰くイザベラ、ラベンダーはポメのカラーではないとのこと。
ならばチョコが出た系統にブルーは混ぜるなキケンともっとちゃんと周知せねば
ブラック単色だろうがオレンジ一色だろうがチョコ&ブルー因子持ちからそれらが出るんすよ。
つかイザベラとラベンダーの差はなに?
ちなみにイザベラとは煮しまったパンツの色が語源です。ももひきだったかな?

曰くチョコとブルーのポメには成犬になると眼が見えなくなるなどの遺伝性疾患が多く出る場合があるとのこと。
なんの病気だろう?毛色が限られているなんて??病名教えて?PRAとか言ったら鼻で笑っちゃうよ。

曰くホワイトは優勢遺伝なのでホワイト同士の掛け合わせできれいなホワイトの子犬を求めることができる。
ヲイヲイ。
優性遺伝なら片親以上がホワイトじゃなきゃ産まれんでしょーが。
ホワイト同士からホワイトしか生まれないのならホワイト=劣性遺伝なんだけどなぁ。
「優勢」とか「劣勢」とかって字も間違ってるし。

曰くブラックタンはオレンジセーブルとウルフセーブルから突然生まれるとのこと。
突然て(爆
ポメでは基本的に“セーブル”がブラックタンの因子持ちの証なんですよ。
因子さえあればブラック単色でもホワイト単色でもパーティーからでもブラックタンは出ます。
別に突然(爆)じゃないよ。必然だ。

曰くこの色とこの色をかけるとこの色になるとはっきり断言できないとのこと。
毛色因子を知ることが出来ればこの色は出ないってのは断言できますので
あとは確率の問題でずいぶんと予想がつくもんなんですよ。

あんまりにもあんまりなポメラニアンの毛色についての講釈が
いったいなん万人の人に間違った知識を与えてしまったのか。
カラーバリエーションの乱れに警鐘を鳴らしたいのなら、
情報を発信する側が正しい知識を持っていなくてどこに説得力が生まれましょう。
つか毛色のことよりも遺伝病の問題が先だと思うんですが
まずは遺伝とは何なのかを真剣にお勉強してほしいもんです。
次回はポメの遺伝性疾患をずらーっと並べてみますんで。



↓あらら。ノーイメージなのは残念だこと。






posted by あきこ at 13:39 | Comment(0) | TrackBack(0) | お勧めの本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2008年02月24日

遺伝子検査

オーストラリアの検査機関GTG
で、
ある遺伝病についてアフェクテッドかキャリアーかクリアかが判明する
検査犬種及び項目をずらーっと並べました。
外国の研究施設ですが日本人スタッフがいるので
日本語での問い合わせももちろん申し込みもOKです。
(いや、英語に自信のあるかたはエイーゴでどーぞ)

ひとつひとつは聞き慣れない、滅多に罹らないんじゃ・・?って気がする病気ですが
いえいえなんのなんの。これらの病気自体はガンガン増えてます。
多分日本だけで雨
病気の知名度が低いので、診察してくれた獣医師もこれだっっ
と気がつけない場合もあるんですもん。

犬の繁殖の場合は
こうやって信用の置ける検査機関で適正な検査を受ければ、
これらの病気を絶対に、
生まれて来る子犬に渡さずに済むんです。
くどいですが
絶対に。
科学の進歩ってすんごいですねー。
別にここの研究所じゃないところでもいいんですけど(笑)、
こちら様は要望が多ければ以下の犬種及び遺伝疾患でも
検査をできるように前向きに検討してくださる用意はあるそうです。




○a-フコシドーシス  --Autosomal Recessive Hereditary Nephropathy
・イングリッシュコッカースパニエル

○犬白血球粘着不全症  --Canine Leukocyte Adhesion Deficiency
・アイリッシュセッター

○フコース蓄積症  --Fucosidosis
・イングリッシュスプリンガースパニエル

○PRA(進行性網膜萎縮症)  --Progressive Retinal Atrophy
・アイリッシュセッター

○銅蓄積症  --Copper Toxicosis
・ベドリントンテリア

○CL病or神経セロイドリポフスチン症  --Neuronal Ceroid Lipofuscinosis
・ボーダーコリー

○イベルメクチン過敏症(MDR1)  --Ivermectin Sensitivity MDR1
・オーストラリアンシェパード
・オールドイングリッシュシープドッグ
・シェットランドシープドッグ
・ラフコリー

○フォンウィルブランド病T型U型V型  --Von Willebrand Disease (vWD) Type I, II and III
・ウェルッシュコーギーペンブローク
・オーストラリアンテリア
・シェットランドシープドッグ
・スコティッシュテリア
・スタンダードプードル
・ドーベルマン
・パピヨン
・バーニーズマウンテンドッグ
・マンチェスターテリア

○発作性睡眠(ナルコレプシー)  --Narcolepsy
・ダックスフント
・ドーベルマン
・ラブラドールレトリバー

○ピルビン酸脱水素酵素ホスファターゼ欠損症  --Pyruvate Dehydrogenese Phosphatase Deficiency
・クランバースパニエル
・サセックススパニエル

○網膜錐体変性症  --Cone Degeneration
・ジャーマンショートヘアードポインター

○脈絡膜形成不全(コリーアイ)  --Collie Eye Anamolly
・オーストラリアンシェパード
・シェットランドシープドッグ
・スムースコリー
・ノバスコシアダックトーリングレトリバー
・ボーダーコリー
・ラフコリー

○先天性停在性夜盲症  --Congenital Stationary Night Blindness
・ブリアード

○シスチン尿症  --Cystinuria
・ニューファンドランド
・ラブラドールレトリバー

○ホスホフルクトキナーゼ欠損症  --Phosphosfructokinase Deficiency
・アメリカンコッカースパニエル
・イングリッシュスプリンガースパニエル

○ピルビン酸キナーゼ欠損症  --Pyruvate Kinase Deficiency
・バセンジー

○prcd-PRA(進行性網膜萎縮症) --Progressive Retinal Atrophy(prcd)
・アメリカンコッカースパニエル
・イングリッシュコッカースパニエル
・オーストラリアンキャトルドッグ
・オーストラリアンシェパード
・オーストラリアンスタンピーテールキャトルドッグ
・スウェディッシュラップハウンド
・スパニッシュウォータードッグ
・チャイニーズクレステッドドッグ
・トイプードル
・ノバスコシアダックトーリングレトリバー
・フィニッシュラップハウンド
・ポーチュギーズウォータードッグ
・ミニチュアプードル
・ラブラドールレトリバー

○優性PRA(進行性網膜萎縮症) --Progressive Retinal Atrophy (Dominant)
・ブルマスチフ
・マスチフ

○rcd1a-PRA(進行性網膜萎縮症) --Progressive Retinal Atrophy (rcd1a)
・スルーギ

○rcd3-PRA(進行性網膜萎縮症) --Progressive Retinal Atrophy (rcd3)
・ウェルッシュコーギーカーディガン

○Type A-PRA(進行性網膜萎縮症) --Progressive Retinal Atrophy (Type A)
・ミニチュアシュナウザー

○X連鎖PRA(進行性網膜萎縮症) --Progressive Retinal Atrophy (X-linked)
・サモエド
・シベリアンハスキー


犬の繁殖は私たちヒトや野生動物とは違います。
自然の摂理ではなく繁殖者の好みで子孫を作り出しているのですから、
わざわざ痛い思いや苦しい思いをさせる可能性が高いものをなんで作るのって話です。
実際に不自由な思いをしているわんこと暮らしているかた!
は、とくに声を出してほしいです。
・・本来は“飼い主さん”の仕事じゃないんですけどね・・

たとえばシスチン尿症はたくさんの犬種に現れている病気です。
遺伝病ってわかっているのに、近所の動物病院では「尿結石」の診断だけのことが多いです。
フォンウィルブラント病は、まあ血友病みたいなもんです。
ヒトで有名な血友病は男の人だけが発症するものが知名度が高いので、
メスのわんこが「血が止まりにくい体質です」って獣医師に言われたら
「そういう体質もあるのかぁ」と飼い主さんは思います。
「いろんな体質があるのは個性だから」って思います。
実は遺伝することが判明している病気のキャリアー同士の繁殖の結果だった可能性があるのに。
何よりも病気のわんこを治してあげたくてそっちを考えるのに忙しいです。

なのでお心当たりのあるかたはどうぞいつでもご相談してください。
こういう病気は遺伝病ですか?の質問も受け付けております。
繁殖者に伝える方法もご一緒に考えます。
遺伝病を生み出したことは反省して改善すべきことですが、
それらの繁殖者の全部が極悪人かと言えば、そうでもないもんです。
ただただ繁殖者を攻め立てては遺伝病はちっとも減りません。増えるかも。
繁殖者も飼い主さんもお互いに正しい知識を持つことが大事だなと思います。

ですから「あんたの繁殖犬から遺伝病が出た!」なんて言う気はさらさらありません。
犬の遺伝病は、隠しちゃダメなんです。
繁殖者を罵ってもダメ。
仲間はずれにするのもダメ。

現在の日本では、調査と検査を怠ったから発症しているんです。

一度間違ってしまったんなら、反省して次に生かせばいい・・
と言うかそれしか出来ないし、
そうしないと遺伝病を持たせてしまった子犬にも飼い主さんにも申し訳が立たないし、
犬種を作り上げ保存し向上してきた先人たちの苦労を台無しにしてるし
何よりも、臭いものにはフタをしていてブリーダーと自称するのは
この上なく恥ずかしいことなんです。
だからブリーダーはピンキリだと言わなければならないんですから。
posted by あきこ at 22:46 | Comment(5) | TrackBack(0) | 遺伝性疾患を知ろう | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2008年02月21日

犬の遺伝性疾患に関するセミナーのお知らせ

犬の遺伝病のセミナーのお知らせです。
開催場所は東京と大阪です。

 セミナー@ 大阪会場

日時    平成20年3月22日(土) 13:00〜15:00
場所    天満研修センター
        大阪市北区錦町2-21


 セミナー@ 東京会場

日時    平成20年3月29日(土) 18:00〜20;00
場所    TFTビル(東京ファションタウンビル)
       東京都江東区有明 (東京ビッグサイト隣り)


*東京会場では同日FCIアジアインターナショナルドッグショーにて
同社の専用ブースが設置されます。
ショー会場のビッグサイトへの入場は入場料金が発生しますが
ブースへのお越しは無料でどなた様でも大歓迎いたします。
*また、東京会場でのセミナーの後は、場所を移して懇親会も用意してございます。
詳細はhttp://www.cherry-field.jp/gtg_seminar.htmlにアクセスしてください。

●主催:オーストラリアのDNA検査を行う検査機関Genetic Technologies社

●内容:犬の遺伝性疾患についてのお話、Genetic Technologies社で検査できる病気と犬種、検査の申し込み方法

●対象:繁殖者向けの講義内容ですが、一般&学生の方も歓迎いたします

●定員:60名前後

●費用:2,000円  (但し当日検査申し込みをされる方は1,000円) 当日受付にて支払

●申し込み方法:

 パソコンから→こちら
    専用用紙をメール添付もしくはファックスにて送信

 携帯から→ ワタクシにメールをくだされば折り返し申し込み先アドレスをお知らせいたします。

*セミナー当日飛入り参加もお受けいたしますが、
定員に達している場合はキャパの問題からお断りすることも考えられます。
出来るだけ事前に申し込みをいただけますようご協力をお願いいたします。
posted by あきこ at 21:15 | Comment(0) | TrackBack(0) | 遺伝性疾患を知ろう | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする