2013年10月31日

犬の不妊手術 手術済みのご意見 第2弾の5


短期連載最終章。
このシリーズの今までの記事
犬の不妊手術 手術はしないのご意見 第2弾の1
犬の不妊手術 手術はしないのご意見 第2弾の2
犬の不妊手術 手術はしないのご意見 第2弾の3
犬の不妊手術 手術はしないのご意見 第2弾の4

すでに手術済みだにもコメントがありました。本当にありがとうございます。

・ペットショップから迎えた子です。この子の子供をと考えた時に繁殖について考え避妊の選択をしました。

ペットショップ出身の犬は、ショップの規模が大きいほど親元血縁情報がわかりにくいですね。
その犬自体そもそもテキトーな繁殖で生まれた犬なのが普通、が大部分なんですが。
犬の繁殖に必要な検査や手順や調査をほとんどすべて省いて、
基本的に手元にいるオスメスを交配させているだけなので因子もクソもあったもんじゃなく
たまたま出荷まで生き残った子犬を商品として売りに出す方式、の乱繁殖された犬たち。
繁殖に不向きな犬を売っているのがペットショップ。
ショップもそうやって本当のことを言った方が得になると思いますけどね。
繁殖はプロ(とは呼べんが見抜けないのが普通だから今後もしばらく安泰)がやるから家庭では行わず、
子犬が欲しけりゃまた買いに来てネ式が交配犬斡旋とかより儲けの単価が高いだろうに。

重要:ペットショップに出身犬の繁殖相談をしても遺伝性疾患の情報は何ももらえないに等しい

・生まれても捨てるなら、生ませない方がいい。生まれた子皆に責任と愛情持って育てられるならいいと思う…

生まれたら捨てようと思ってる人はこんなアンケートに参加しないと思います。たいがい。
そーだ、愛犬に子を産ませて愛と責任の名のもとにバラ撒くのもかなりタチ悪いんですよ。
配慮の足りない無知な乱繁殖による遺伝性疾患の蔓延、的なことでは。

重要:愛のある乱繁殖はよくあるが、そうと自覚できる人はなかなかいない

このコメントをくださった方は一般家庭で行われる素人繁殖に主点を置いてのご意見と解釈しました。
責任を持って育てるったって普通一般的には飼育頭数に限りがあるもの。
育てきれない分・あるいは最初から育てるつもりのなかった分を、
責任を持って良さげな人間に譲る・託す・差し上げる・売るのが犬販売業ですから、
キレイな言葉で丸めたって無理です。総生産数の少なさから規模が小さめで衛生的なんでしょうが、
遺伝的な問題をきちんとクリアできずに産ませて殖やして「外に出す」。
どの部分に「責任」の比重を置くか考えるとパピーミルとの明確な違いなんて出せやしません。

ブリーディングの観点ではとんでもなく無責任なのに、家族としての犬との暮らし方的視点で見ちゃうと、
プレミアムフードを食べ月イチでトリミングしデジイチで撮った犬の写真をしょっちゅうブログで紹介する、
みたいなものとかけるべき愛情をはき違えてしまうと結果的に乱繁殖の推奨になります。

・病気予防・妊娠出産のリスク、子犬への責任、ブリーダーへの敬意など検討して、正しい選択だった。

いいなぁ。敬意を抱きたくなるブリーダーに出会えたんでしょうか。
ワタクシは自分も含めロクな繁殖者に巡り会えてません。
今後二度と犬は買わない作らないと誓ってからは真っ当なブリーダーでもある、
特定犬種のプロフェッショナルな友人知人がほんの少々できました。

・あんず  病気回避の意味もあり、繁殖目的もなく、今ここに居るあんずの責任を全うしたいから

メス犬の体ってのは子宮蓄膿症になるべく作りをしてますもんね。
初回発情から死ぬまで毎回連続出産し続ける以外、ほかに有効な予防法がありませんもんね。



何が良いかわからなくて悩んでいる の4件で今回分はおしまい

・どちらにも長短所があり、悩んでいます。

そうなんですか?ありますか?生殖行動制限状態での未不妊のメリットが?

・長女は病気予防の為に不妊手術を行ったが後に尿失禁するようになった 今現在健康体でいる次女には手術しないつもり 病気になったらなったときに最善を尽くす

あら。あまりお悩みでもないみたいで。
尿失禁と確定診断された経緯をkwsk希望です。
まさか「不妊手術のせいだと思う」じゃないでしょ?
少なくとも卵巣子宮周辺の臓器・器官・神経などの損傷の有無は飼い主さん自身で確認してるんでしょ?
万が一(と一応書いておく)手術中にうっかり軽く傷つけたら執刀獣医他一同だけの胸に留めるよね。
それで尿失禁を起こすようになっても「数パーセントに見られる不妊手術のリスク」で説明終わりそう。
あと縫合糸(体内に残す方の)由来も含め感染や炎症なんかでもないんだよね当然?

鑑別診断の段階で受けた検査の種類を調べ直す価値がある、のが不妊手術による尿失禁。
一過性じゃないなら特に。
尿失禁じゃなくても好ましくない結果の原因を直前・直近の不妊手術だとするのは普通だろうけど、
同じ飼い主さんの元にいる別の犬に当てはめる例なのかワタクシはそれが不思議。
たとえ同胎姉妹であっても1頭1頭違う犬。
次女?犬のことは次女犬自身だけについて改めて考えるのがいいんじゃないかと。

・人間でいう更年期障害の様な不快感や他の深刻な病気のリスクが本当にないのか心配です。それでなくても動物業界っていろんな意味で遅れているので。

動物業界の何が何ギョーカイの何に対して遅れていると言われるのかワタクシにはわかりませんが、
人間でいう更年期障害の様な不快感や他の深刻な病気のリスクは本当に無いとワタクシは思います。
あれこれ見聞きした情報に経験を練り込んで犬の習性・行動面も併せて出た現時点での結論なので、
今後も「犬の更年期障害」について何か新しいニュースがあればここでお知らせましょっかね。
ついでに言うと早期の卵巣子宮切除がメス犬の母性発現に悪影響を及ぼすという説を訝しんでます。

・愛犬3歳6ヶ月。避妊手術を真剣に悩んでます。

愛犬の心理的な問題や生き物の本能を絶つ方面にお悩みなら納得されるまでご存分に、
病気予防方面では乳腺腫瘍の発生リスク低減の時期はもう逃してしまいましたが他はまだイケますね。
ヒトとは別種のペット動物。避妊手術をしていないメス犬は手術済みのメス犬に比べて不自然でもあります。

脅しに思われるのは心外ですが悩んだり性ホルモン起因性の病気の早期発見を決意した方々は、
閉鎖性の子宮蓄膿症が心肺機能の低下と相まって外科的治療が不可能でも泣いて騒ぐ資格はないよ、
なんて言っちゃってもいいでしょうかね。自称犬語を話せるおばさnおねえさんの意見として。




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posted by あきこ at 23:58 | Comment(0) | TrackBack(0) | 不妊処置−避妊と去勢 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年10月30日

ヒート出血期間は個体差?


それも個性だのヘンな所が飼い主に似てぇ〜だのの前にできるだけ詳しい血液凝固検査をお勧め。
今どきの動物病院では簡単なものならたいていどこでもできる(専用の装置がある)。

犬の生理の出血量や出血期間
(と書くのは不本意だが検索ワード・・がまんがまんがまん・・)
は、
犬種に関わらず平均的に、犬自身が舐めとって片付く範囲の量しか出ないのが普通で、
出血期間が2週間を超えることはとても少ない。あちこちが正常ならば。
しかも犬の発情出血はヒトの生理とはまったく違いちょろっと染み出た分なので、薄く水っぽいのが正常だ。(リアル表現ですまんが女性の多くが知ってる「レバーみたいの」とかは出ないんだ)

犬の遺伝性疾患には血液凝固障害に関わる病気があり、それらは発情出血延長の原因にもなる。
一度出た血が止まりにくい病気の代表的なものと言えば血友病で、
血友病はヒトと同じように犬でもX連鎖劣性遺伝(伴性遺伝・伴性劣性遺伝)するので
メスには通常あまり影響がない。(通常じゃないケースももちろんある)
しかし、いくつかの犬種で遺伝子検査が確立されているフォンウィルブランド病を含め、
発症にオスメスの性差が見られない血液の病気はフツーに存在するし犬の遺伝病として現れているのだ。
大きめの怪我をした時や外科手術の際に血が止まりにくいという主症状の他、犬では

・死産、新生児(新生仔)死亡
・出生時の臍の緒の乾きが鈍い
・乳歯が抜けたときの出血が目に付く
・犬には非常に稀な鼻血が見られる
・爪切りの小さな失敗の際の流血量が多め
・目からの出血もある(流血せず充血で済むことも多い)
・口の中や外性器(粘膜)から原因不明の少量出血がある
・出血するほど打撲や怪我が思い当たらない時も体のどこかから血が出ている
・たまに血尿・血便(タール便)・嘔吐物に血が混じる
・皮膚にあざができたり消えたり(内出血) 、そして
・ワクチン接種で数日〜十数日ほど腫れやしこりが残る
・ヒート時出血の量や期間の増大

といったあたりが目立つというか飼い主が気づくことのできる症状の一例。
止血障害の状態によっては全身に痒みや発疹が出たり関節炎に進んだりもする。当然貧血も。
また反対に、出血症状は無いのに検査結果が異常なため発覚することも。

犬の遺伝性血液凝固障害の一部を以下に書くが動物病院でこう確定診断されることはほとんどない。
苦労して突き止めても以後の治療に役立てにくく診断に手間暇がかかり客である飼い主に喜ばれない。

Afibrinogenemia -- 第 T 因子欠乏症(無フィブリノーゲン血症) 
Factor VII deficiency -- 第 Z 因子欠乏症(安定因子欠乏症)
Haemophilia A -- 第 VIII 因子欠乏症(血友病A)
Haemophilia B -- 第 IX 因子欠乏症(クリスマス病、血友病B)
Factor X deficiency -- 第 X 因子欠乏症(スチュアート-プラウアー因子欠乏症)
Factor XI deficiency -- 第 ]T 因子欠乏症(血漿トロンボプラスチン前駆物質(PTA)欠乏症)
Factor XII deficiency -- 第 ]U 因子欠乏症(ハーゲマン因子欠乏症)
(※数字部分はギリシャ数字)

7と9と10番凝固因子の欠乏に関わってくる栄養素の名称が入った遺伝性疾患もある。
Vitamin-K-dependent blood coagulation factors deficiency 
 -- ビタミンK依存型血液凝固因子欠乏症
(こういうのを見ると、いわゆる手作り食が心配になる勉強家の飼い主さんがいるかもしれないが、
この病気に限らずとも栄養分のナニカが不足してとんでもない病態を引き起こすものなんて、
たとえば5年間ミカンしか与えてない、みたくよっぽど偏りすぎたことがなければ、
まずだいたい元からそういう体質(合成不全や吸収低下)なのだから気に病んだりしないでほしい。)

血小板症、血小板減少症、血小板無力症、まるで血小板の三段活用かのような病気も、
かなりおとなしいことだけが主症状になる古くから知られるダイアモンド-ブラックファン貧血も、
赤血球のカタチがほんのちょっと他と違うなんちゃら状赤血球症も発情出血に影響が出ることもある。

少なくとも繁殖をさせる犬には、
交配相手ぶりぃだぁやショップの人や獣医師が勧めなくても、
当たり前に必要な最低限の検査の一つが血液凝固検査だ。
繁殖者がプロでも素人でも関係なく。





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posted by あきこ at 17:44 | Comment(9) | TrackBack(0) | 遺伝性疾患を知ろう | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年10月29日

犬の遺伝病ウソホント


犬の遺伝性疾患を調べようとすると、「目の病気が多い」とか「劣性遺伝の病気が一番多い」
的な真面目ふうな記述をネットでたまに見ますが、んなこたありません
100パー間違いでもないんですが、どっちもあんまり正解だと言えないのが本当です。

シドニー大学発信の犬の遺伝形質および遺伝性疾患のリストによると
http://omia.angis.org.au/home/
本日ただ今632種類の形質と病気(9割以上が病気のこと)が犬において確認されており、
そのうち631種類のものについてのワタクシ的分類をさっき更新したんでお知らせすると、
一番多いのは脳神経系の病気で631のうち95、2位が631分の79を占める内分泌系、それから70の筋骨格系。
てんかんとか脊髄空洞症とか睡眠発作とか馬尾症候群ら脳神経系の中で劣性遺伝形式は20に満たないほど、
79の内分泌系はCL症やガングリオシドーシスらライソゾーム疾患類があるためか約4分の1程度が劣性、
しかし筋骨格結合組織系はご想像のとおり10個あるかないか(これは特にたいてい単純ではないもの)。

つまり「犬の遺伝性疾患の中で最も多いのは劣性遺伝をする病気」ってのはたぶん勘違いで、
劣性が多いと思いこんじゃった人はとりあえず上で紹介したサイトの「Mendelian trait/disorder」を覗いてみて。
(最近の翻訳機能はなかなか頼りになるので半分近くは翻訳ボタンを押すだけでけっこう雰囲気がわかるし)
メンデル遺伝すると確証のある形質と病気が632分の248。
248をクリックすると1ページめは血液型に関することと毛の色の遺伝の項目が半分以上占めてたりするが。

ついでに、ここのリストにある目の遺伝病の数は61だが亜型の類をまとめると20から30くらいなので、
犬の遺伝性疾患は目の病気が多いとは言えない。のではないだろうかと。
研究がそこそこ進んでいる現在でも一番多いのは遺伝形式不明、または多因子のような気がするのだがさて。




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2013年10月28日

来年のカレンダーは


お決まりでしたかみなさん。
ワタクシは10月だと言うのにもはや2つも買ってしまいました。
ギリギリのギリッギリにならないと尻があがらぬワタクシには驚くべきことです。

こないだ行ってきたイベントで買ったツキネコさんhttp://tsukineko-cafe.net/ のと、
20131028122111634_0001.jpg


ゴールデンレトリーバークラブオブジャパンレスキュープロジェクトさん 
http://www.grcj.org/rescue/calender/calender2014.htm
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↑ こちらはまだ在庫ありげ(余計なお世話)




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うちのネコは粉系食わず嫌いネコ。
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いやぁー、ランキングバナー簡単に作れるようになって嬉しいんだなぁー。
加工に苦労しすぎてそのうち自分で作るのイヤになって友人に作らせてた時代が懐かしいよ。(そんなことしてました)

posted by あきこ at 13:06 | Comment(0) | TrackBack(0) | 供血、保護、お知らせなど | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年10月27日

犬が安い、その理由


薄利多売方式風味だからです。以上。

って終わっちゃいけませんね。薄利多売のどこが悪いんだって話ですよね。
売る側買う側どちらでも人間にとっては良い売買ですよね。
売り物にする犬1頭の値段を一般価格より安くし量をたくさん売ることで、
正規の価格で売るよりも結果的に大きめの利益を得られるとゆー。
他店より価格抑え目のペットショップがあったとしたら薄利多売精神が根底にちょろちょろしてます。
が、薄利多売ですかと聞いてもめったにその通りだとは言わないと思いますけどね。

犬の販売が登録制になった動物愛護法大改正の頃あたり(2006年6月施行)から、
自舎サイトで優良繁殖っぷりを謳ってみたり寄って集ってシリアスぶりぃだぁ組合を作ってみたり、
「パピーミルなんかと一緒にしないでっキーーッ」などと陰でのたまふパピミルがいたりしますが、
そういう自画自賛のチラリズムが垣間見えるブリーダー直販形式五十歩百歩
卸売りから小売を省くことでそこにかかる費用を削減しなにより子犬の負担を減らす
とかにうなずいてる場合じゃない話題ですからね。

商売の方法としての薄利多売を言うんじゃなく、それは置いといて風味と言うのはですね、
良い商品を工夫して安く提供しているわけではないケースがほとんどなのです。
産ませた1頭1頭の犬の一生をなーんにも考えていず工夫してもいない。
普通一般の飼い主たちが飼い犬の癖も性格も病気もなにもかも飼い主の責任だと思い込んでるから、
こりゃ幸いだっとできる配慮を頭っから無視してガンガン産ませちゃう。
子犬は可愛いし法律に違反してるわけじゃないし生産した分はほとんど売れるから産ませちゃう。

現在なに犬が流行してるかピーンとアンテナ張って、
縁があって運が良けりゃ特定の犬種ブームなんかも作っちゃって、
売れた後で見えてくる性質難や遺伝の病気なんてどうだってよくて、
感染症のクレーム入ると損するから買ったら1週間ケージから出すなストレス予防と言っちゃって、
それでも最近はうるさいから生命保障1ヶ月つけときゃ優良店と呼ばれちゃって、
とにかく市場平均価格を下げたくない、そのために努力を重ねて時々安く売る、こともありますね。

あと、希少価値がある、みたいなことも宣伝文句でしょっちゅう見ますよね。
希少なのにこのお値段はお値打ちですよ、的な。
レアカラーだとか血縁犬がチャンピオンだとか頭数の少ない犬種だとか、
今の売れ筋はミックス犬とかハーフ犬とかその他無理矢理合体造語で呼ぶ雑種でしょうかね。
世界にいっぴきだけー、的な希少価値があるんだとかあったらいいなだとか。

けど、犬種に関らずどの犬も等しく世界にいっぴきですよね。
すべての犬が。珍種ブランドミックスたらじゃなくても。
商売自体は別にどうあってもいいんですけどね。
犬の生体展示販売は犬たちにとってぜんぜん良くないことです。
安かろう悪かろう・高くても悪かろう、が基本ですから。
買われたその犬自身が悪いってことじゃないですよ。





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posted by あきこ at 23:26 | Comment(0) | TrackBack(0) | ペットショップ考察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年10月26日

もうすぐ冬ー


相変わらず意地汚さをなぜかうまく隠すヤツ。来月10歳元気なオヤジ
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雪虫が飛び交って何日も経つ
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そろそろ初雪が来ちゃうんで葉っぱは潔く落ちてください
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はやばやとスイートスポット独り占めの小太郎
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昨年、預かっていた犬を死なせてしまいました。
この子は保護犬じゃなく友達の愛犬。
いっぴきの家族に先立たれいつまでも沈みがちだったワタクシに預けてくれてた借りポメ。
「ニーッて笑って」と頼むと前歯をうにっとむき出して笑顔を見せてくれた子でした。
笑顔が得意な彼がいなくなって1年が過ぎたけれどいまだケージなど片付けられず。
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自分で決めた喪中期間を済ませて預かり再開。
トイプー君です。
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今度は普通に。ブロラン(ちぢめてみた)
posted by あきこ at 19:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | チョコっと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年10月25日

人気犬種のかかりやすい病気


ワタクシの手元にこの本がございます。
ラブリースイートうちの小太郎が生まれた2002年モノです。
下戸なのでお酒の年代物には興味がないけれど意味があるようで皆無なヴィンテージ物がわりと好きです。


もっともくわしいイヌの病気百科―イヌの病気・ケガの知識と治療 [単行本(ソフトカバー)] / 矢沢サイエンスオフィス (編集); 学習研究社 (刊)


11年前に発行されたこの本から、現在の人気犬種の犬種別かかりやすい病気を引用します。
この人気犬種の基準は、2003年から2012年間のJKCの登録頭数ワンツースリー独占中の3犬種とします。

プードル(今の基準に照らし合わせるとミニとトイと俗称ティーカップ相当)
・低血糖症
・睾丸停滞
・気管虚脱
・過敏性皮膚炎
・てんかん
・白内障
・膝蓋骨の脱臼
・眼瞼内反症
・クッシング症候群
・軟骨形成不全
・がん

ちわわ
・水頭症
・肩関節およびひざ関節の脱臼
・気管虚脱
・乾性角膜炎(ドライアイ)
・低血糖症

ダックスフント(大と小)
・口蓋裂、口唇裂、睾丸停滞
・眼瞼内反症
・緑内障、進行性網膜萎縮
・乾性角結膜炎
・小眼球症、白内障
・椎間板ヘルニア
・骨石化症
・糖尿病、膀胱結石
・てんかん

麻布大学動物病院の助教授(当時)の監修なので、それなりの頭数を見てのまとめと思われます。
白内障は緑内障のグループのほうがいいんじゃ?とかなぜ糖尿と結石を並べるのか、
ワタクシではわからない専門的な理由があるのかもしれませんが病名引用は以上です。

見事にほぼすべて遺伝性疾患、または遺伝性が考えられる前例が存在する、です。
これら3犬種に共通する誰でも眼で確認しやすいよくある病気の、
停留精巣のほか乳歯遺残、臍・鼠径ヘルニア、流涙管狭窄か閉鎖、なんかも遺伝病の仲間。
かかりやすい病気 = ほぼ遺伝性疾患 と覚えてもなんら問題はないほどです。
で、犬の遺伝性疾患をストップさせようとかなくそうなんて言葉をたまに見聞きしますが、
逆に言うとそれって遺伝性疾患はストップさせたりなくしたりできる(可能性がある)ものだよと。
なくすったってまさか、何かの遺伝病を持ってる犬を人為的に失くすわけじゃなく、
発症する遺伝病を遺伝子に刻みつけて誕生する犬がいるならば、
遺伝子に痛い病気や苦しい病気が書かれていない子犬を誕生させよう、なのです。

ということは生後1ヵ月半でタマが両方間違いなく降りる、と遺伝子に書くことが可能なわけで
文字(じゃないけど)を書くにはノートとペンが必要で、それは両方とも犬が元々持っています。
白内障のペンで白内障のノートに書かれた時、その犬は白内障を発症する。
複数の遺伝子と環境要因も関って発症する糖尿病のノートはページが5枚あり、
5ページのうち3ページまで書き込んだあと、決まった棚の上に置いておけば糖尿病を発症する。
そういう感じです。

犬の遺伝病をなくすのではなく、重症発症個体の誕生を限りなく少なくするのがブリーディング。
遺伝病の予防法はほとんどの場合繁殖にのみ存在する、としか考えられないのです。
なぜなら犬が持つノートとペンの組み合わせを決めるのが人間だからです。
「無理な繁殖で遺伝病が蔓延する」的なわかったようでわかってない言い回しがネット上に溢れています。
あまりにもボロボロで気の毒な犬の写真なんかを見た経験があったりして、
「悪徳業者の実態」とか「無知な交配による遺伝の病気」みたいな言葉に触れたりすると、
最初は連続出産・高齢出産や不衛生な環境や母体のサイズの小ささやレアな毛色が一因、
のようになぜか感じてしまいがちです。それらは当然ノートとペンには無関係なんですが。

世界のどこかで研究途中のものも含めると、今現在の犬の遺伝性疾患の数はおそらく一千を軽く越します。
ただの一般飼い主であるワタクシでさえ、遺伝形質と遺伝性疾患合わせて600ほど知りました。
勉強が好きだから知ったのではなく、犬種ごとにかかりやすい病気の意味に疑問を持ったからです。

水頭症は遺伝病、パテラは遺伝病、逆さまつげも遺伝病

遺伝病だからどうしたって思う人も多いです。
遺伝病だと知れたらその犬が大事にされないと心配する人もいます。
遺伝病だとわかっても治療法が変わるわけじゃないから無駄と思う人も、
遺伝病だけを悪く言うけど後天性の病気はどうなんだって腹を立てる人も、
ブリーダーサンも獣医師もショップ店員も先生も、みんなが遺伝性かどうかわからないと言うのに、
なぜワタクシがここでこんなにしつこくするのでしょう。

答えは簡単。
プードル、チワワ、ダックス、って言うか小型犬は、
パテラの犬が多い パテラに罹りやすい よくあること

が普通になってきているからです。
とくに獣医師。動物病院関係者。犬の遺伝病についてキミらの責任も重大だ。

まったくもって普通じゃねーよ
フローリングで滑ったの歩いてて挫いたの階段昇降だのジャンプさせてしまっただのetc
後天性もあるからしようがないなんていろんなプロが言うけど違ぇよ。
その犬のノートにパテラになる・なりやすいと書かれているんであって、
犬自身が好きなように歩いて走って飛んで跳ねて動く衝撃に耐えるシステムが関節なのに
ごく普通の自由な動きを制限しなければ健康に過ごせないのならそれは不健康。
もし「小型犬はパテラでも特別異常ではない」ならばパテラでない同じ犬種は一体なんだと言うのか。



愛犬の繁殖をしたこともする気もないから関係ないと思う人もいるでしょう。
ペットショップやブリーダーにクレームをつけろと勧めているのではなく、
現時点で確立された方法で膝関節の具合を見て結果を繁殖に生かせば、
パテラ(単体)に患わされない小型犬を世に送り出す確率が高まるから、
(他のいろんな病気の合併症として膝関節に不具合が出ることもありすぎるほどある)
可能な範囲で犬の遺伝病を知ってほしい。知るだけでいい。犬の飼い主さんたちに。です。




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今日は大きすぎる。ちょうどいいランキングバナーって難しいねぇ

posted by あきこ at 05:46 | Comment(2) | TrackBack(0) | 遺伝性疾患を知ろう | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年10月23日

犬を安く買いたい


最近の検索ワードより

・子犬を安く買う
・犬 ペットショップで安く買う
・ペットショップ 売れ残り 安く
・犬 安い 訳あり
・値段が安い犬種
・同じ犬種の価格差 大幅
・しつけ安い犬種 (ワタクシ注 変換ミスでしょう)

最後のはちょっと別モノですがここんとこ更新したい症候群に陥ってる間になぜかこんな検索ワードが。
「ワケアリ」って言葉はここで書いた覚えがあるけどあとは無実です!断じて!
でもお悩みの方がいるのかもしれないのでなんか書いてみましょう。

えっと、まず、子犬を安く買うには、安く売ってるところを探す。以上。
一番真面目な答えがこれですね。
二番目に真面目な答えを聞きたい方だけこのあとにお進みください。

犬種にこだわりがないのなら、お住まいの動物愛護センター・保健所でだいたい入手できます。
全国の最新版を調べてないのでちょい前の情報になりますが、子犬の譲渡事業をしていないセンターもあるようで、
ご自分の家がある自治体がダメなら近県のセンターをあたってみてください。
2年前のものでよければ全国保健所へのリンクを載せたこちらをご利用ください。
http://www.geocities.jp/kotavi2002/00new/receipt.html

犬種にこだわる方は、犬種名+ブリーダー(ケッ)や犬種名+直販、犬種名+出産(または子犬)情報
などで検索しまくるか、当ブログも参加しているブログランキングサイトのブリーダー(ケッ)ページや、
ブログ毎に犬種別にグループみたいなシステムがあるので1つずつ覗いて探すこともできます。
とくに犬を売りたいザンネン極まりない増殖業者ブリーダー(ケッ)は日記風味出産報告ブログ、
こっそり子犬を売ろうとするシロウト繁殖者は案外客寄せしやすいタグとか使いこなしてる傾向があります。

それからかなり一般的になってきている、保護団体から迎え入れる方法もあります。
が、保護団体もいろいろで、とんでもない愛護詐欺事件の例や条件が厳しいなどで敬遠されがち。
保護団体からの譲渡については別のカテゴリでの次の話題にします。


支払う金額は、愛護センターは畜犬登録料などをその場で納付することもあり、多くは1万円以下です。
 *平成23年度情報では譲渡時にマイクロチップを装着後、料金を支払う自治体が4箇所ありました。
 **岡山市、長野県、名古屋市、相模原市です。非常に素晴らしいことです。
 ***あれからまた増えたかもしれないので調べなおしてそのうち報告します。

自称ブリーダーな繁殖販売業者だと運がよければペットショップの半分以下だったり、
子犬のうちから目に見える奇形があれば1万円、2万円ポッキリなんてのも。
ここで言うシロウト繁殖者とは動物取扱業者ではない一般の人を指しています。
本当は業者登録をしないと違法だけど「知り合いから子犬を譲ってもらいお礼程度にお金を包んだ」
のような形の取引は今までもこれからも絶対に無くならないでしょう。

保護団体の一般的な印象では、救われる命が続くことを願い子犬なら平均3万円くらいと言えそうです。
もし懐に少しの余裕があって団体の活動に賛同できたらもうちょい色をつけてあげてくださいね。
ただし!活動内容の不透明さの見極めが難しい団体は存在します!気をつけて。

ペットショップで安く買うには、、これはネットで検索しなくてもよさげですね。
売れ残るまで待つ、他の商品も買うからマケてくれともちかける、値切りの達人になる。そんな感じで。

もともと値段が安い訳アリは、、ピンからキリまであるんでなんとも言えません。
訳アリ犬は、訳アリ犬を買う人がいるから存在し続けることを買う前に知ってほしいとは思います。

値札の大幅に違う同犬種がペットショップに並ぶのは、こういう買い方ならばさほど意味のないことです。
ありがちな理由としては、、
血統が違う(ただ単にその犬の3代前の祖先犬のドッグショーのチャンピオンの数の差)
犬の見栄えが違う(ただ単にスタンダードの姿かたちだけの差)
犬の見栄えが違うその2(片方が極端に大きいとか毛がまばらだとかいわゆるレアカラーだとか)
人間の基準で顔のかわいさが違う(健康面でげっ、と感じるのにコレがかわいい!とされることも多々)
月齢が違う(店頭に並ぶものはとりあえず小さいほど高いのが普通)

他にもあるけどね。
さほど意味がないと書いた理由は、一般家庭のペット犬(呼び方がイヤなら伴侶とでも読み替えてください)
に大切な要素としては無駄吠えをしないある程度落ち着きのある性格、シツケしやすい賢さ、
人犬双方の命の危険に直結するような凶暴さのない性格、寝床とトイレをわける綺麗好きな性格、
飼い主に懐く従順さの部分を持つ性格などなど、かわいい顔や毛並みの美しさよりも、
実は性質の良さみたいなものが重要だとたいていの人が本当はわかってるはずなんですが。

そういう、元から持った「飼いやすさ」はよほどのプロじゃないと子犬のうちはわからないものだし、
生まれ持った性質が良ければシツケに多少失敗しても問題なく過ごせるのがもともと犬なわけで。
そして性質と同じくらい大切な健全性
体のどこかに悪いところがあればシツケどころの騒ぎじゃない問題が発生しやすいもので、
ペットショップやペットショップのお抱え獣医師がいくら健康だと言ってもそうじゃないケースは山ほどあり、
自称健康な親犬を繁殖させた増産専門ブリーダーやシロウトブリーダーは、
犬に子を生ませる際、子犬の生涯の健全性を一つも予想できないんです。

だから、安い犬でも高い犬でも、育種じゃない繁殖で生まれる子犬は運任せ
性格も病気も運次第。当たればラッキー、外れたらごめんね、みたいな。
そうじゃない繁殖は今の日本ではまだまだ少ないですが、もちろん存在しています。
ある犬種に多い、罹りやすい病気というものには複数の病気の予防方法がありますが、
それをするには最低でも時間と手間がかかるのでワタクシの呼ぶところの増産業者はスルーします。
繁殖の段階ですべきことをスルーするーと犬にしわ寄せが行くのが道理。

それでは次にこれを見てください、、、、っと書きかけて、昨日の轍は踏まんぞ。
犬種ごとに罹りやすい病気をちょっと語ろうか。次の記事で。



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posted by あきこ at 22:56 | Comment(4) | TrackBack(0) | 犬系Q&A | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年10月22日

犬の不妊手術 手術はしないのご意見 第2弾の4

短期連載そのよん。
このシリーズの今までの記事
犬の不妊手術 手術はしないのご意見 第2弾の1
犬の不妊手術 手術はしないのご意見 第2弾の2
犬の不妊手術 手術はしないのご意見 第2弾の3

本日は麻酔の事故が怖い の2つのコメントに見解を。

なにがどう怖いの?
外科手術以外に道がなくその手術で助かる、みたいな状態でも怖いから悩んだり止めちゃったりすんの?
と、いつも聞いてみたくなります。

・もともと大人しい子でマウンティング行為もなかったので…

そうですか、そりゃよかった。

と返せば丸く収まるのかもしれないが氾濫する情報により全身麻酔を無駄に恐れるならばこれほど愚かなこともない。
たとえば麻酔の事故だけは避けたい、と思うワタクシは麻酔について気の済むまで調べる。
ヒトの麻酔事故よりも手術の理由に関らず犬のソレはかなり多発しているようだから。
このことで考える際、医学的根拠の薄い噂レベルの話はなんの参考にもならない。
曰く「麻酔で多くの犬が死んでいる」やら「犬の麻酔は死亡率が高い」だの。
死亡したと言い張る犬の詳細どころか一切の数値も場所も日付も何もかも明らかにされない怪情報を、
信じたがるのは個人の自由だが去勢もしてもらえずに本能に沿った行動を残念がられ叱られシツケられる犬が不憫でしようがない。

犬がヒトや犬やその他生物あるいは無機物にマウンティングするのは別にジャイアンな性格だからではなく
また、交尾したい気持ちの表れでもないこと多し。
おとなしいことの理由がシャイ系でも無気力系でもカラダの不調系などどれでも、
飼い主さんの目に映る問題行動が見えないから未不妊のままでおっけー、であるならば、
犬が生殖本能にどう苦労してるか想像がつかない段階の初心者飼い主さんにこそもう一度考えてほしい。

参考までにワタクシなりの調査の結果、犬の不妊手術話題で麻酔を怖がる人の傾向はこんな感じ。
・術前血液検査の意味はなんとなくわかるが肝機能のほかに腎機能も把握する必要性があやふや
・麻酔導入や気管挿管や酸素吸入の順番も手順も目的も不明
・体重が麻酔量を決めることはなんとなくわかるがそれとは別に小型犬は危険だと思っている
・だからちわわに麻酔は禁物とか短頭種に麻酔をかけられないと思っている
・麻酔プロトコルは言葉自体初耳
・呼吸モニターは想像できても循環モニター、血圧モニターは犬に使わない気がしている


・病気は愛犬を毎日こまめに観察し、定期的に動物病院に通えば早期治療が可能になり死亡のリスクは減るけれど、麻酔の事故は飼い主が気を付けて防ぐ事が不可能だから。

仰るとおりだ。早期発見早期治療が何より。
つまり避妊去勢を性ホルモン由来の病気予防の手段だっと考えている方の意見だと思われ。
何度でも同じことを書くけど病気予防はあくまでもメリットの一つ。でしかない。
ついでにメスの卵巣子宮摘出はオスの去勢に対して避妊手術と呼ぶのが一般的なだけで、
ヒトの家族計画のように妊娠を避けるためじゃなく成立しなくする(=不妊)ことが目的。
この文を読むのも考えるのも人間だけだからつい人間の事情に置き換えてしまいがちなので要注意。
とにかく病気予防に主眼を置いて犬の不妊処置を話すならば去勢や避妊とは言わんでほしい。
「愛犬の会陰ヘルニア及び前立腺疾患予防手術をする気はない、なぜなら罹らない可能性がゼロではないし普段から健康管理に留意しているから」
じゃね?

ところで麻酔の事故は飼い主が気を付けて防ぐことが十分可能ですョ
じゃなきゃ不妊手術でもっと死んでるじゃん。
獣医療なんてわかんないし下手に口出して飼い主への印象が悪くなると愛犬の扱いが心配、
など人によっていろいろお悩みがあることなのは確かだが、動物病院で愛犬にいつどの段階で、
どんな作用のあるなんていう薬剤を、どうしてその理由で、どう投与するのか。
みたいな日本人の得意な5W1H変形バージョンを駆使するのも飼い主の大切な役目。
シロウト的見解を獣医療に混ぜ込めと言ってるのではない。犬はこの件に立ち入れない存在だという話。

不妊手術のために全身麻酔をかけることは当然犬に対する侵襲であるから、
一般的に言うところの手術が成功した場合でもダメージは必ず発生する。
ワタクシ自身とうちの犬たちに見られた全身麻酔の副作用は、
・吐き気(目覚めた直後からしばらく後まで。ワタクシはこれで相当苦しんだ)
・ふるえ(元から震戦持ちなため一時的に悪化)
・声のかすれ(我が家では割合的に半分の例に出ている)
・目玉や咽の違和感(目玉の奥がむず痒い感覚ってあの時が初めてだった)(咽は猫の七)
あたりで、これらはヒトの全身麻酔の軽めの副作用の一種としてよく知られたものだ。
うちの犬ではないがよく会うから普段の状態をワタクシ自身がある程度把握している犬で
体のどこかがなめらかに動かずギクシャクするような神経障害(痺れとかなのだが)が現れたケースもあった。

こういったことですらも自分が未体験な症状を見聞きすると麻酔が悪い麻酔は怖い的感情に結び付くだろう。
また、上記のものを含む麻酔の副作用あるいは副作用に違いないと思える経験があったりすると、
前の犬にそういう症状が出て、カワイソウだったからやっぱり健康な体にメスを入れることに反対だ、
と思う人がいることを否定しているのではない。
ただ、ネットで拾った情報や自分のでも他人の所有でも別の犬の状態を参考にする際は注意がいるのだ。

このサイトの下の方に「図19 イヌの腫瘍」の円グラフがあるので興味のある方はどうぞ。
東京大学大学院農学生命科学研究科獣医病理学研究室 中山裕之教授による老化の比較生物学 ― 「老化の進化学」の提案
http://www.vm.a.u-tokyo.ac.jp/byouri/vphome/web-rouka/rouka/di2zhang_dong_wuno_zhong_yang.html
この図から犬の腫瘍発生状況を引用。天下の東大だし国内に限った症例だし最近のものっぽいから。
乳腺腫瘍
肛門周囲腺腫瘍
肥満細胞腫
皮脂腺腫瘍
血管外膜細胞腫
扁平上皮癌
基底細胞腫瘍
脂肪組織腫瘍
リンパ腫症
精細胞腫
その他
(その他以外見事に全部遺伝性疾患のリストにあるか遺伝性疾患の一つとして研究されている)
(OMIA以外はアメリカの動物愛護協会獣医師会(ワタクシ訳)のpdfリストなど参照。ここはより一般的な病名を多用していてワタクシ的にはとても面白い)

ああしまったっ、遺伝性疾患を知ろうカテゴリに使えるネタまで盛り込んでしまった・・。なんと大長編。

それから前に当ブログ内のどこかに書いたような気がしないでもない「悪性高熱症」は、
おそらく何千頭に1頭くらいの確率で保因犬がいるだろなとワタクシは妄想しているけど、
このコメントをくださった方はそのことを言ってるわけじゃなく感じられたり・・まあいいか。

つか全身麻酔付き手術ナシで点滴や投薬なんかでの早期治療プランでもあるんだろうか。
早期治療で死亡のリスクが減るっと一見すごい正論みたいだけどね、
健康な時と比べりゃ何らかの病気を発症している時の方が死亡リスク高いよ。
麻酔しなくてもそうなんだから全麻なんかだと死亡リスクが格段にあがりそうだね?

どう考えても。
精巣や乳腺の腫瘍を軟膏かなんかで治す予定なのかね。

って。さんざん吠えたが怖い気持ちがわからんでもないんだ。
医龍の、「俺が必ず連れ戻す・・・!」
「・・・いちゅーちゅ、むーっちゅ、にゃにゃーつ。  はい落ちたー。朝田呼んでこーい」
の荒ちゃん先生みたいな人があちこちの動物病院にいるといいのにね。



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posted by あきこ at 23:43 | Comment(0) | TrackBack(0) | 不妊処置−避妊と去勢 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年10月21日

パピーミルってどんな所?


すんごい頭数の犬が錆びだらけ段重ねの糞尿こびりつく狭いケージにひしめき合って、
近寄るとナミダ目になっちゃうくらい臭いが強烈で、
皮膚病や目つぶれや脚の無い犬が吹きさらしの中機械的にただただ子を産まされて・・・

こーゆーの



でもね、これがパピーミルだと思ったら大間違い。
こういう状況はたしかに世界中に存在するだろうけどね、
場所がオシャレな一戸建てのリビングでも同じなのよ。
冷暖房完備の近代的な犬舎でも同じ。
施設は新しくないけれど取り扱い犬種や頭数が少なくて一頭ずつに名前がつけられていても同じ。
面白くて読み応えのあるブログを持ってても同じ、売るための子犬を生産してるなら、パピーミル。

いくつかのパピーミルにおじゃまして代表者さんやスタッフさんとお話してみるとね、
ほとんどの方が犬好きで乱繁殖が嫌いでパピーミルなんて全部つぶれればいいと思ってるって言うよ。
ひっどい皮膚病の犬は重ねたケージ群から離れた場所にポツンといたりしてね、
「この子は今治療中なんですよ」って必ず言うよ。治療してなくても言うよ。
犬の殺処分にも心を痛めていてね、「そんなことをする人間は悪魔だ」とか、
「うちはこんなに犬がいるけど保健所になんか一度も捨てたことない」とか言うよ。
だってちゃんと死体置き場があるんだもん。

子犬を売るためだけに繁殖をおこなうのはブリーディングではなく工場での生産そのものですね。
って言うとね、それまでのニコニコ顔が消えてね、塩をまかれちゃったこともあるよ。
高級そうな大きい輸入住宅でシツケされていない小型犬に生ませまくってたマダムにね。
犬が舐めてなきゃいいけど。



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posted by あきこ at 23:58 | Comment(2) | TrackBack(0) | 犬の繁殖・乱繁殖 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする