2014年01月12日

ザ★運命の出会い


地方版の新聞の掲示板に「ビーグルの子犬差し上げます」と書いてあるのを見つけた。
その少し前に17年も生きてくれた前の犬を見送っていて、
介護に手間隙がかかったのでしばらく犬はいらないなと数日間考えはしたのだが。
犬のいない生活の味気なさに1週間で見切りをつけ、いそいそと愛護センターに通ったすぐ後だった。

12年前の札幌市の動物愛護センターでは犬と猫の譲渡事業をおこなってはいたが、
月に一度譲渡されるのは生後3ヶ月以内の幼齢犬猫のみ、
放棄者による当日の飛び入り持ち込み可、
事前講習や追跡調査のようなものは一切ナシ、
幼齢犬猫なので当然未不妊のまま、
欲しい人が複数いる場合は抽選、
成犬・成猫は希望者がいたとしても譲渡会に並ぶことはない、
となんともお粗末(あら失礼)な事業だった。

ワタクシは、なんと言えばいいのか、犬の繁殖には少し思うところがあったので、
家族の一員としての犬を新たに迎えるなら、貰い手を探している犬を引き取るのが良いだろうと考えていた。
それはおそらく、自分で何十頭もの犬をこの世に生み出し、貰い手を募った経験によるのだと思う。
犬を飼っていて産ませたい人は子犬を誕生させ、欲しがっている別の人に譲る、
貰い手がいなければ全部育てる覚悟で生ませればいい、12年前のワタクシはそう思っていたのだ。

行き場をなくした犬を救いたい的な気高い精神でもなかったが、
イラナイ犬は殺さなければならないことには気づいていたので、
とりあえず1頭貰い受けに行った。ら抽選外れまくり。

3回通って見事にどれも外れて、こりゃー運が悪いねぇと同行の家族と話していたとき、
ひとりの出品者(放棄人か)がワタクシになぜか声をかけた。
そのオバさんはウィペットと和犬雑種の間に産まれたウィMIX子犬を3頭だか連れてきていて、
その日の抽選でその子犬たちの希望者が多く、つまり一番人気だと自慢したかったようだ。
つまらない自慢話に適当に相槌を打っていると、その片親の和犬雑種はオバさんの近所の犬で、
血統書付きの犬を孕ませたお詫びと先月ここのセンターに持ち込んで処分済みだと言い出したのだ。

え、そんな非道なこと笑って言うこと?と思わず口から出してしまったら、
オバさんはそそくさと去って行って、そのケバケバした後姿を見つつ職員さんを探し、
子犬がほしいから来たんじゃなく犬がほしいことを伝えて、処分が決まらない犬がいるならそれを、
ぜひ1頭だけ譲ってほしいとかなりしつこく訴えてみた。

自分自身だってあのオバさんとなんら変わらない無責任な犬の増産をさんざんしてきたくせに、
「処分した犬」の話を実際に目の前で聞いて意地になったのかもしれない。
結局規則だから、みたいな理由で成犬を譲ってもらうことはできなかったのだが、
あの時の職員さんの対応はごく普通だったのは間違いない。
今より12歳若かった(バカだった)とは言え動物愛護法も狂犬病予防法も市民の権利さえも知らず、
「なんらかの問題があって手放すことを余儀なくされたヨソ様の犬をほいほいと渡すなんて不可能だ」
と言われてああそうですよねと引き下がったワタクシがバカだったのも間違いない。

そんなすったもんだのあげくに見かけた「ビーグルの子犬差し上げます」。
ビーグルが好きだったりほしかったわけではないが、犬が今ほしい。
過去の繁殖経験から親犬の性質と子犬の社会化にも思うところがあったため、
両親犬から離された子犬だけが並ぶペットショップで買うことは端から除外。
久々に愛犬の友を見て札幌近郊にブリーダーが増えてきたなぁなんてのん気に考えていた時だった。

聞けばビーグルのオスとメスを飼っているのでもう何度も子犬が産まれているとのことで、
なるほど、プロのブリーダーではないんだな、などとまたまたのん気に考えて、見に行った。
小太郎の実家はご夫婦で喫茶店を経営していて、犬たちは徒歩5分の自宅にいて、
5頭産まれたうち4頭はすでに貰われていて、残りの1頭を気に入ればあげますよと。
自宅は散らかっているからと言われ喫茶店で待っていると、ご主人が自転車でお店に戻ってきた。
自転車のカゴに子ビーグルがいっぴき。

いつか別に書きますが実は当時のワタクシ、垂れ耳と長毛の犬になみなみならぬ思い入れがあって、
ビーグルは当然ながら垂れ耳をクリアしていて、しかも見学に子ども(人間の)を連れて行ったので、
まあそんな状況で断って帰ってくるなんてまずあり得ないことでしょうて。
新聞の掲示板は無料譲渡のお約束なので、お礼代わりの菓子折りを置いて子ビーグルを貰ってきました。

さてここで問題です。
このダラダラした流れの話のいったいどこに「ザ★運命」があるのでしょうか。
残りものですよ?
自転車の前カゴですよ?
抽選に外れた挙句の果てなんですよ?
なーにが運命だってのね。
こういう出会いでも人によっては何か感じるものがあって運命の出会いと呼ぶことがあるだろう、
または(失礼ながら)どっかの部分をこじつけて運命のなんちゃらと呼んだり。
というわけで、ワタクシは出会いの運命とかどーでもいーと思ってるヤツで。

うん‐めい【運命】
1 人間の意志を超越して人に幸、不幸を与える力。
また、その力によってめぐってくる幸、不幸のめぐりあわせ。運。
「―のなせる業」「―をたどる」
2 将来の成り行き。今後どのようになるかということ。「国家の―」


犬の話ですもん、今後の成り行きの方がワタクシゃ気になる。
「わたしと愛犬の運命の出会い」より「日本の犬たちの運命」がってことで今年も邁進してまいります。
1コだけ運命のつながりっぽいとこじつけたいのは今年の干支がそろったこと(笑

午年のビーグルを心から歓迎する午年のワタクシが昔産んだ午年の息子
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運命の出会いのすべてが思い過ごしだと言うのではないのだけれど、
少なくともペットショップには運命の出会いなんか存在しない。
どんなにうまいこと言ったって飼い主になる人間が選んでる=人間の意志を超越なんかしてないね、
って話。





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posted by あきこ at 23:59 | Comment(5) | TrackBack(0) | チョコっと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする