2009年04月05日

ブリーダーの見分け方〜繁殖の理由と繁殖者の分類

ブリーダーのランクを語るには繁殖の理由を先に知る必要があります。
以前mixiで書いた記事ですがちょっと修正して載せてみます。

まずは「いわゆる素人繁殖」についてです。

A
A-1最愛の愛犬の血を受け継ぐ家族がほしい
A-2ウチの子の赤ちゃん、母犬になった愛犬、が見たい
A-3お小遣い稼ぎ
A-4多頭飼いしたいが犬嫌いなので子犬を産ませる
A-5転位的な衝動(人間の家族の増加を見込めない等の深刻な事情)

B
B-1知り合いに結婚させようと声をかけられた
B-2子犬の誕生を周囲に勧められたor頼まれた

C
C-1いい犬なので子孫を作ったほうがいい
C-2チャンピオンの血筋なので血を絶やしてはいけない

D
D-1生命の継承は自然なこと
D-2命の神秘を期待

E
E-1注意していたが出来ちゃった
E-2先の予定はしていたが今回は管理不測で出来ちゃった
E-3知らないうちに出来ちゃった
E-4発情の理解不足で出来ちゃった
E-5勝手に出来ちゃった

F
F-1出産させると母性本能が出て性格がまるくなる
F-2出産させると病気予防になる
F-3マウンティングばっかりのオス犬は性欲が強いので願いを叶えさせてやりたい
F-4偽妊娠の兆候を見て赤ちゃんを産み育てたがってると思う
F-5女の子に生まれたので一度は母にさせてあげたい

○ケース:ひとつだけがあてはまる、複数あてはまる、すべて該当する。
○共通点1:犬が好き、家族の一員として大切に可愛がっている、犬のために良いと思うことをしてやっている。
○共通点2:誰か(家族・ブリーダー・獣医師・ショップ店員・自分より犬に詳しい知人)がGOサインを出した
○共通点3:症状が目で見えて、しかも知名度の高い重めの疾患以外は反省材料になりにくい

A群はもっとも多く見られる。
特に前半3つは少し前までは誰からも批判されたりしないフツーのことだった。
純血種であれば貰い手探しに困ることもなく
それなりに需要と供給のバランスがとれていた(?)。
ブリーダーの出発点もこのあたりが多い。
最近は4と5の理由が増えてきている。
5の心理は他人が口を出すことではないとワタクシは思っている。
1と2と4は飼い主の思惑のみで事が進み、こんなはずじゃなかった
と後悔することも多いし飼育放棄も多いと感じる。

とくにA-1、A-2、A-4の飼育放棄!
主にこの理由で繁殖をやっちゃう人は犬を捨てたりはしません!
放棄とはそんなことを言ってるのではないです。
その愛犬がはじめて飼った犬だとか、
以前外飼いの犬はいたが室内愛玩犬はこの子がはじめて、
にあたる人はこのことについて今一度考えてほしい。
家族を増やしたいだけだからウチは別に『繁殖』じゃないのよ〜
っと感じている人。

多頭飼いの失敗とゆーか挫折とゆーか、家族を生涯飼い続けられなくなる人って
「いわゆる素人繁殖」には結構高い確率で発生しちゃってるんです。事実です。
飼いきれなくて生後3ヶ月とか4ヶ月ならまだいい方で、
半年過ぎや1年以上経ってから1頭だけヨソにあげることになっちゃうことはすごく多いです。
ちびっこギャングの時代から性成熟しておとなになる頃です。

ここで多分「捨てるんじゃない、責任持って新しい行き先を見つけるんだからいいんじゃないか」
と考える方がいらっしゃることと思います。
確かに殺処分するよりマシに見えるかもしれませんが・・。
そしてこれは繁殖引退犬の飼育放棄にも言えることですが、
それをやっちゃうと結局は単に犬の総量を増やしてしまったことになります。
今、犬たちは余っているから毎日殺されています。
犬種・性別・年齢・血統書の有無・病歴・性癖・体格・体質・・
による区別はほとんど無く、殺される犬はただ、余っているという理由で。

「捨てる人間が悪い」
そりゃそーです。
でも拾える人間が犬の数以上いれば殺される犬の数は減るんです。
細かいことを言えば本来は捨てる=即命の終わり、ではないはずですよね。
そのために動物愛護法があるんですから。
誰も飼えないから、行政が捨てた人と飼えない人に代わって殺してるんです。
繁殖者が飼いきれないのに余分に増やしさえしなければ、
その繁殖された犬をもらった人は、
すでに存在している行き場のない犬と暮らす選択をしたかもしれないのです・・。
(これを総量規制の考え方といいます)



B群もフツーのことだった過去を持つのだが、とくにここ最近では
繁殖をする犬としては正常のボーダーラインを超えた犬が土台になる傾向がある。
ちょっとスタンダードから遠いんじゃ?なんてレベルではなく。
セリ市経由のペットショップやネットオークションで売られる犬の質が下がっている。
顔も体型も個性と言えば個性だがあきらかに病的なニオイを感じる犬も子を産んでいる。

C群は物事を信じやすい人、プライドの高い人、お金持ち、ドッグショー経験者など。

D群は独特の世界観の持ち主が多い。

E群は一言で管理不足!と言ってしまいがちだか、
実際知らなければ誰でもそんなものだと思う。
※去勢予定でいた生後5ヶ月のオスの子犬が子を作ったケースもある。
発情期の犬を複数頭見た事がなければ、普段の愛らしい犬の発情は想定外となる。
去勢済みのオス犬が交尾をする(出来る)のもあまり知られていない。

やっかいなのは愛し合う2頭が自然に結ばれた♪
みたいなポエマーちっくなものだけなのかもしれない。
ただこの管理不足のケースの半分くらいは、
根底に「出来ちゃっても別にいいかな」がある。

F群はこの中で一番脱力する理由だが愛犬の気持ちを考えていることには違いない。
誰よりも犬への愛を持っている自分なのに、
赤の他人がその乱繁殖はまるで虐待ですねなんて言えば話しがうまくいくはずない。
わからせようと正論の説得を長く書きこむよりも、事実だけを伝えてあげることも得策だ。
出産が病気予防の病気とは何を指すのかは子宮蓄膿症なので病因を、など。
オス犬はたった一度の交尾の後に「これで我が青春に悔い無し」とは思わないこと。
メス犬の偽妊娠はなる子とならない子がいるのではなく、
皆がなるけど症状が大きく出る子と少ししか支配されずに済む子がいること、などを。


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posted by あきこ at 17:40| Comment(2) | TrackBack(1) | 犬の繁殖・乱繁殖 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは。

トラックバックさせていただいた者です。

ご報告です。

ゴールデンレトリーバーの子犬ですが、今日、里親さんが見つかり警察署から引き取られたことが分かりました。

ご心配おかけしました。

警察署の方々が、保健所に移管せずに、里親さんを直接見つけてくれたそうです。

今はほっとして、あの子犬が、幸せになることを祈っています。
Posted by しげぞう at 2009年04月06日 22:55
●しげぞうさん●
おー!メデタシメデタシみたいですね。
わざわざお知らせありがとうございます。
Posted by あきこ at 2009年04月10日 22:15
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愛らしいゴールデンレトリーバーの子犬を助けて下さい。
Excerpt: 今回は、このブログの趣旨を管理人の権限でねじ曲げて、私個人のニュースについて投稿する。 まさかあんな高価で愛らしい拾い物をしてしまうとは…。 今日、家内と二人で南房総をドライブしていたときのこと、..
Weblog: ニュースを読まねば
Tracked: 2009-04-05 21:25