2011年01月09日

犬の不妊手術 手術はしないのご意見

犬の避妊去勢(不妊処置)についてのアンケートからです。
手術をしない理由をどうぞ教えてくださいといった意味で設置しました。

現在の結果は「すでに手術済みだ」が51.5%、
「わからなくて悩んでいる」が9.9%、
なんらかの理由を選んで「しない」とのお答えが38.6%。
お礼が遅くなりましたがご回答に参加された皆様に感謝申し上げます。

「麻酔の事故が怖い」3件のコメントをいただいております。

: 手術は少なからず体に負担をかけるだろうし、特に小さい犬ほどリスクが高いような気がする。 (男性/30代/北海道)

外科手術ですから当然からだへの負担は少なからずあります。
そして犬を飼っていると目で見えるものを信用し見て判断する機会が多いためか、
手術直後の縫合跡・傷跡からショックを受け犬が痛がったと聞いては負担をかけたことを後悔するかも。
つか負担がどうこうと言うのなら、目で確認しにくい・もとから個体差の激しい行動も見てほしいところ。
どんなにおとなしくて可愛らしい小さなワンチャンでも正常で未去勢未避妊な犬なら
繁殖に直結する・生殖活動に起因する行動がまず絶対あるんですけどね。

色んな意味でお勧めしたいのは「犬 避妊(or去勢)手術 術式」検索です。どうぞ。

小柄な犬は麻酔のリスクが高い

普段から大雑把に麻酔をかけてる獣医療関係者なら適量をつかみにくいでしょうね☆彡
まあでも全身麻酔をおこなうのに麻酔科獣医がいないのが普通ですから、
お気持ちはわからなくもないですが・・やっぱり気がするだけです。

: 個体差もあるだろうと思って様子を見ている (女性/40代/東京)

全身麻酔の手術を受けて命を落とす犬とまったくピンピンしている犬の両方が実際にいるから、
ってことでしょうか<個体差
個々の犬の体質が違うことが個体差の一つですのでヨソの犬の例の様子を見ても何にもなりません。
見るなら本犬の循環器・呼吸器・消化器の様子を。それ以外は参考にならんです。

: あえて言うなら麻酔だが、本当はショーに出られなくなるから

なるほど、ごもっともですな。

「言うほど病気は予防できないから」 2件のコメントをいただいております。

: 去勢後、うつ病のようになってずっと下を向いていた犬を知っているので、簡単には手術に踏み切れないです。 (女性/40代/福岡)

医学の父ヒポクラテスの遺した言葉にこんなのがあります。
「我々は脳があるがゆえに思考し、見聞し、美醜を知り、善悪を判断し、快不快を覚えるのである」
で、うつ病はシナプス間の神経伝達物質の濃度の低下・混乱と考えられていて、
神経伝達物質とは主にセロトニン、ノルアドレナリン、ドーパミン、アドレナリンです。
犬は不妊手術について思考も見聞も美醜を気にすることも手術に対する善悪の判断もしません。
快不快を覚えることはもちろんありますが不妊の処置と結び付けません。
去勢後に気分が沈むように見えることを去勢手術に関連付けるのはまったくナンセンスで、
神経伝達物質の問題であるうつ病と性ホルモンの減少の関連性に至ってはまるでナンセンスでは。

: 皮膚疾患の多い犬種なのでしてません。 (女性/30代/神奈川)

もしかしてホルモン性皮膚炎とか去勢反応性皮膚炎とかのご心配かなと思いましたが
避妊去勢したことで脱毛するのではないらしいですよ。
これって獣医療関係者でもおもいっきり誤解している人が今もまだいますね。

「獣医や店など犬のプロに反対された」1件のコメントをいただいております。

: 獣医さんって自分の犬は施術しない人が結構多いですよね。 (女性/30代/神奈川)

自然に反するーとか考えているなら不勉強だとしか言えないです。
人間だって病気予防のためにしないしーな獣医もいっぱいいるし。
どっちにしてもイヌの生態に暗すぎる獣医だらけなのは本人のせいだけとも言い切れず、、、。

「料金が高い」1件のコメントをいただいております。

: もっと安ければ引き取りますよ (女性/10代/群馬)

引き取りますよが何を示されておいでなのかは置いといて、
料金が高いのは同感です。
もう一桁安ければ(2千円から5千円くらいなら)殺処分率がかなり減るのに。


「避妊去勢は不自然だからしない」3件のコメントをいただいております。

: 必要以上に避妊去勢が正当化されているように思えてなりません。 (女性/30代/神奈川)

必要以上に正当化しちゃったご意見をいくつも見ちゃったんでしょう。
ワタクシはフツーに正当性を述べるにとどめますよ。

: 健康なのにメスを入れることはないと思う。 (女性/40代/静岡)

からだの見た目が健康なのと目に映らない精神面が不健全という面に関して前者だけなんですね。
「キズモノ」を極端に嫌う日本人的思考なのか、はたまた「自分さえよければ」なのか。
健康だからこそメスを入れることについて、機会があればぜひお話をさせてほしいところです。

: ウチの子も去勢手術はしていません。 (女性/30代/滋賀)

去勢くらいしてあげればいいのに

不自然自然にこだわる方は何が犬にとって自然なのかを見ていません。
不妊処置ナシで犬が行きたいところに好きなときに出歩ける暮らしを絶ってるでしょうが。
メスは毎回の発情期ごとに交尾し出産するのが自然ですよ。
オスはその機会を逃さぬように受け入れてくれるメスを探し歩き、
伴侶が決まれば彼女と子どもらを養うためテリトリーを死守しますし。
そういう状態で生きさせることができますかってんだ。

「犬にも尊厳があるからすべきではない」1件のコメントをいただいております。

: 病気予防の確率とホルモンバランスなど起こる弊害の確率がほぼ同じ、なら犬虐待したくない。 (女性/40代/【海外】)

これは「言うほど病気は予防できないから」に投票と考えても良さげですね。
まあいいけど病気予防はあくまでもメリットの一つです。
病気予防を目的に考えると考えが固くなってコチンコチン。
不妊手術は不妊のための手術なんですけどね。

ホルモンバランスの弊害を恐れたり避けようとするかたも多いですが、
なんのホルモンがどう崩れるのかいつも聞いてみたくなります。
なんのホルモンがどう崩れるの?




 北陸わんのため よろしくです
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posted by あきこ at 17:28 | Comment(6) | TrackBack(0) | 不妊処置−避妊と去勢 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
うちの2頭は手術を受けています。♂1頭、♀1頭、手術に踏み切った理由はメスのヒート時にオスとメスを1階と2階に隔離していたのですが、その時のオスの死に物狂いの行動を目にして『これは可哀想だ・・・』と思いまして 

繁殖はしない方向に考えていましたので♀のヒートが終了後、♀、♂の順で避妊、虚勢手術を受けました。費用は♂で1万7千円、♀が2万弱だったと思います。 

うちの犬と同じ犬種を飼っている方達(8キロ〜13キロぐらいが標準の短毛、鼻ペチャ犬、JALの飛行機には乗れない犬種です)虚勢・避妊手術を選択しない理由として、『全身麻酔が心配』がダントツに多いと思われます。 

ここでアメリカの話を出したら、又アメリカの話を持ってきて〜、と思われる方もいるかもしれませんが、アメリカでは避妊・虚勢の手術は『簡単な手術』の一つだと思われます

アメリカでは手術自体が15分〜20分の比較的簡単な避妊・虚勢手術が、何故日本では命を失うかもしれない、飼い主に恐れられる手術なのか、私は良く考えるんですけどね・・・

逆に考えると、何故簡単な手術の全体麻酔で命を失う個体がいるか?そこに行き着きます。 

 
Posted by Sanae at 2011年01月14日 03:26
●Sanaeさん●

短鼻短頭種に成犬体重2キロ未満の極小型種やサイトハウンドあたりも、
『麻酔に弱い犬種』という情報が独り歩きしてるみたいですね。

肝臓や心臓の働きはフツーなのに、麻酔だけで命に別条がある症状のある遺伝性疾患。
悪性高熱というものがありまして、多くの場合常染色体優性遺伝とのこと。
『麻酔に弱い』犬種たちを繁殖する際に、骨格のエックス線のひとつでも見てりゃー
「血統的に麻酔に弱い面は無さそう」とか言えるのにねぇ。

>何故簡単な手術の全体麻酔で命を失う個体がいるか?

日本で爆発的に人気犬種となった犬たちは、
なに犬種でも例外なく、様々な病気の宝庫となり、
病気を含む体質に関する知識レベルの低さの問題しか思い当たらないですね。
繁殖者だけでないですけどね。
Posted by あきこ at 2011年01月14日 10:48
こんにちは。

私が
>去勢後、うつ病のようになってずっと下を向いていた犬
を書いた本人です(・∀・)
mixiであきこさんのコメントを感心しながら読んでいる1人です。

「うつ病」ではなく、「うつ病のように」と書いたんですが、よく考えると、これはうつ病の方にとっては失礼な表現でした。ごめんなさい。

そのワンちゃんは元々おとなしいワンちゃんだったのですが、去勢後、本当に散歩中もずっと下を向いたまま、公園に来て、飼い主さんと立ち話をしている間は、じっと立ったまま地面を見つめていました。

あきこさんのおっしゃるように、去勢手術とは何の関係もないのかもしれませんね。ただ飼い主さんは、愛犬が手術後から無気力になったため、そう信じているようでしたが。

私の愛犬も未去勢のまま来てますが、小型犬で家の中で飼っている、と言う事が大きいと思います。ヒート中の女の子に会っても、ひょいと抱えられますし、外で必死に匂いを嗅ぎまわっていても、家の中に入ると、オフになるようで、特に問題は感じないからです。(家の中ではマーキングもマウンティングもしません。)

後は、うちも含め、ご主人が去勢に反対している、というお宅もよく聞きます。女性にはわかりませんが、何か、こみ上げてくるエネルギーが無くなる、みたいに思っているんでしょうかね(^∀^)

去勢をしない言い訳ばかりになってしまって恥ずかしいコメントになりました。

繁殖をする気はまったくなく、正直なところ、私には「我が子の子どもが見たい」と言う気持ちの方が理解しかねます。それは年代にもよるところが大きいかもしれませんね。残りの時間を考えると、今いるコが最後のコになるでしょうから。

これからも記事を楽しみにしています。
Posted by mmn at 2011年02月14日 10:04
●mmnさん●
すみません、更新サボってるんでご意見見逃してました。
あ、アンケートにご参加くださったうえにコメントまでいただいて恐縮です。

去勢手術後に愛犬が無気力になった、まではいろんな例が考えられそうですよね。
ほんとは去勢に限らず「手術」ですけど。
その飼い主さんがどのようなご意見を持ってもご自由ですが、
もし、ぼくはコーガンを失った……と犬が考えて落ち込んでいる
というふうに考えるのならそれは間違いですよとしか言えないです。

世の殿方の多くはその方向で同情するみたいですが(笑

室内ではオフになる環境で良かったですね♪
Posted by あきこ at 2011年04月20日 21:08
参考にならない割に無駄に長い記事書くな
大した根拠も挙げないくせに決めつけばかりの駄文
物の言い方が上から過ぎて犬以前にお前にイラつく
Posted by うざい at 2016年10月04日 07:40
●うざいさん●
すみません、更新サボってるんでご意見見逃してました。

んー。犬の不妊手術を良く思われていないかたなのでしょうかね。
不妊処置に限らず、、「どういう意見を持つか」は人それぞれですよね。個人の自由。
ただ気をつけなければならないのは、自分が正しいと信じる意見を世の中でも正解と思い込んではイケマセン。
だと思いますよ。

飼い犬の不妊手術は、してあげなければかわいそう、
参考にならんと感じた文は読まない、
見知らぬ他人に向かって失礼なコメントを書き捨てるのは人としてやっちゃダメ。
以上3つは世の中の正解ですがね。
Posted by あきこ at 2016年12月24日 14:20
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