2006年09月24日

狂犬病のお話し

 眠りに落ちる1分前

ママ・・眠い・・


 9月20日から26日までの1週間は
 動物愛護週間です。
 昭和29年 (1954年) に制定された
 法律によって定められている、数少ない週間の1つなんですね。

 で、動物愛護週間なので、予防獣医療のお話しをひとつ。


 狂犬病予防法が制定されたのはその4年前の昭和25年です。
 日本は世界的にとても少ない狂犬病清浄国で
 予防法が制定され、予防接種が義務となってからわずか3年で
 狂犬病ウイルスが駆逐されて49年、発生は見られていません。

 日本のほか
 オーストラリア
 台湾
 ニュージーランド
 ノルウェー
 イギリス
 スペイン
 ポルトガル
 太平洋諸島
 アイルランド
 ハワイ

 を除く多くの国で今も発生している狂犬病。
 年間約3万5千人から5万人の人々がこれによって亡くなっています。
 しかも、およそ80%がアジア近隣諸国での数字です。


 動物の場合感染後の症状は、発熱・不安感・食欲不振の前駆期、
 唾液の異常分泌・走り回る・噛み付きたい気持ちの狂躁期を経て
 全身の痙攣と麻痺による麻痺期に呼吸停止でほぼ100%が死に至ります。

 人間は前駆期、狂躁期、麻痺期は同じですが
 死因はウイルスの脊髄から脳への侵入でウイルス性の脳炎です。


 狂犬病は予防接種の義務化と輸入動物の検疫と
 野犬の捕獲の3本柱で49年間発生を抑えられているだけで
 無くなった<純Pでも、日本は安全♪≠ナもないんです。
 上記の世界での死者数は WHO が発表した、信頼性の高いものです。
 
 先日ワタクシが出席した講習会で、獣医師から聞いたお話しでは
 主にロシアからの船に乗っている犬が
 港町でタイヤや工具や食料・嗜好品などと交換され
 正式な検疫手続きを踏まずに入国しているとのこと。


 愛犬と家族の人間を守るためにもちろん、
 先日の中国で起きた狂犬病での死者3名がきっかけで
 何万頭もの飼い犬が役人に撲殺されるなどの恐ろしい事態を回避するためにも
 どちら様も1年に1度、必ず受けましょうね。


 ブログランキングに参加しています。応援よろしくね♪
 ranking-green.gif
posted by あきこ at 22:26 | Comment(2) | TrackBack(0) | 狂犬病予防関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
狂犬病の予防接種しない飼い主がいるんですってね、ビックリです。
中国では凄い事になってますよね。 

これは生き物と物品の物々交換なわけなの?
・・・知らない事って多すぎだわ。。。



Posted by いちごまま at 2006年09月25日 11:29
●いちごままさん●
正確に調べたわけではありませんが(違法なので誰も自己申告しないしね・笑)、
多分、狂犬病の予防接種をきちんと受けさせているのは全国で半数以下でしょう・・。

・小型犬にはワクチンが負担
・ペットショップやブリーダーが感染の危険が無いので“うたなくていい”と言う
・自称ブリーダーを含む多頭飼い主はほとんど接種していない
・アメリカでは3年に1度なのでそれに準じる(勝手に!)
・各種伝染病予防ワクチンには熱心な獣医師が狂犬病は薦めない
・病院や集団接種を犬が嫌がる

理由はこんなところでしょうかね〜・・。
ああ、物々交換しているらしいですよ。時々でしょうが。怖いですね。
Posted by あきこ at 2006年09月25日 13:48
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック