2013年07月09日

エナメル質形成不全症

写真素材足成・はらおちさんの撮影

※写真は本文とは関係ありません※
歯の話なのでまったく関係ないでもないですが(この子良い歯だし)
※※フリーの写真素材屋さん、写真素材 足成さんよりお借りしました。これからもお世話になりそうなのでよろしく※※

エナメル質とはわりと聞き覚えのある言葉ですがウィキによると
歯の歯冠の最表層にある生体で最も硬い硬組織なんだそうで、歯の表面の物質っていうか「歯」です。
ついでにウィキの犬のエナメル質についての解説では、このようになっとりました。
唾液中のpHが8.0 - 9.0と非常に高く、歯の脱灰を防ぎ再石灰化を促進させるので、人間に比べて虫歯になりにくい。
その一方、歯牙破折はしばしば認められ、特にガム、骨、チュウトイなどが原因で裂肉歯にてエナメル質と象牙質が剥がれるように破折することが多い。
(中略)
また、人間同様エナメル質形成不全が発生する可能性もある。


これ編集してしまおうかと思ったんですがその前にブログのネタになるではないか!と思い直しての久々の記事でございます。
Amelogenesis imperfecta − エナメル質形成不全症 −
2009年にスエーデンの獣医歯科学会誌にスタンダードプードルのエナメル質欠損の記事があったそうですが、
ワタクシは残念ながら購読しておりませんでしたので見逃しました。スエーデン語とか知らんし。
そして本年2013年5月にアメリカはカリフォルニア大学の獣医学部教授ピーターゼンさんらにより、
イタリアングレーハウンドのエナメル質形成不全が単純な劣性遺伝だったぜと発表されたもよう。

 ★重要なのででか文字で書きますが、だからってイタグレ以外の犬種のエナメル質が足りない状態=遺伝じゃない、ではないです。


エナメル質形成不全はエナメリン(ENAM)遺伝子のエクソン10における5-bpの欠失と関連していたそうで、
場所は13番染色体だそう。このへんはようわからんので聞かんでください。

症状はどんな感じかと言いますと、
・歯がうっすらと白濁している〜茶色がかっている
・歯の色がまだらに見え、表面が粗い
・1本の歯の一部分に色変わりがある、または重症の場合は1本の歯全体が色づいているかも
・エナメル質が低形成な歯のサイズは小さい、またはその部分の歯が生えないこともある
・何本の歯が影響を受けるかはそれぞれだが、一般的に乳歯・永久歯ともに低形成
・歯以外の組織・器官は影響を受けない(エナメル質形成不全だけであれば同時に歯茎も病気だとかアゴの骨がもろく折れやすいなんてことにはならない)
・エナメル質形成不全だけならば歯周病とは別モノ、エナメル質が無いから歯周病にもなったということにはならない(ケア不足の問題)

といったあたりだそうです。

(この遺伝性疾患だけの話ではないんですけど、だからたいていの犬種のスタンダードに、
歯に関する項目があるわけで、それは健全性と密接なつながりが犬種基準(犬種標準)にありますよ、っと。
欠歯が欠点とか失格とかは美醜ではなく健康に関すること、歩き方や走り方もそうです)

これは一般家庭の飼い犬ならば獣医師と連携のうえ、歯磨きを好きになるよう教育することが大事で、
飼い主以外も口の中を見たり触ったりできるよう(嫌がらないよう)に犬に教えてあげてください。
もしもエナメル質の足りない歯に歯石がたまったりなどのトラブルがあれば、
いつでも適切な処置に挑めるように、といった意味です。

そして、本当なら一般飼い主の仕事ではないのですが、他の犬種でも劣性遺伝な可能性があるので、
親犬の飼い主(繁殖者、業者)、血のつながった兄弟姉妹や親戚さん、販売店などなどに、
できるだけ知らせてあげてほしいです。
こういう「○○という病気にかかり、遺伝病みたいなので連絡しました」的なお知らせは、
知らせ方を間違っても間違わなくても繁殖者がキレるケースが多いので、
メール文の下書きや電話での会話の台本など、もしよかったらワタクシもご一緒に考えますのでご一報ください。

保護活動家さんは、歯の状態の悪い犬を保護する場合もあるかと思います。
その際に口内環境がひどすぎる=劣悪な環境から来たのだ!と、見た目だけで判断する前に、
遺伝性疾患は元の飼い主の力だけではどうにもならないこともあるとお心にお留め置きください。

獣医師をはじめとする獣医療関係者さんは、保護犬の年齢推定を歯をもとに判断されることなんかもあると思います。
重度のエナメル質形成不全症の犬の歯は上記症状のとおりアテにならないケースがあるようです。
また、ドッグフードを食べさせないから歯がこんなにボロボロなんだと飼い主さんに注意されるケースもたまに聞きます。
「人間用の味付けと栄養配分」そのままを犬に与えると良くないのであって、
「人間用の食べ物」が悪いわけじゃないことをそろそろお認めになられてもよろしい頃かと思います。

繁殖者さんへは、ワタクシこう見えてもいきなり噛みついたり説教をはじめたりへんに脅したりなどしませんので、
必要であればご質問なりご意見なりご相談なりお気軽にお申し付けください。
一つだけこの場で言わせていただきたいのは、遺伝病を出すなとは言いません、何が遺伝病なのかを知りましょう、です。



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posted by あきこ at 21:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 遺伝性疾患を知ろう | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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