犬に与えてはいけないもの、と言えばタマネギとトリの骨が有名どころ。
タマネギ中毒・ネギ中毒とは、
●ネギ類に含まれるいくつかの物質によって赤血球が破壊されることで貧血、血色尿素、脾腫などが起きること。
赤血球内にメトモグロビンが形成される過程で発生した活性酸素によってヘモグロビン中のグロビンが不可逆的変性を起こしハインツ小体を形成する。
ハインツ小体が形成された赤血球は脾臓でマクロファージに貪食される。●
ハインツ小体
●赤血球内のヘモグロビンが酸化されるとジスルフィド結合が形成されて、それがヘモグロビン分子の何箇所かを結合させ、立体構造が変化し沈殿する沈殿物。
超生体染色(ニューメチレンブルー染色など)で青い顆粒状小体に染まる特有の像が観察される。
ハインツ小体を持つ赤血球は網内系で貪食されやすい。●
ハインツ小体性貧血
●ハインツ小体を持った赤血球が出現する貧血。
酸化作用のある薬物や毒素により赤血球内で血色素が変性しハインツ小体が形成される。
ハインツ小体を有する赤血球は変形性を失い、骨髄内で直ちに崩壊するか、脾洞で抑留され異常な赤血球膜の部分をちぎり取られた後断片化赤血球となり、網内系マクロファージに貪食され溶血性貧血を起こす。●
以上、●から●で囲った部分は1997年潟Cンターズー発行の『小動物看護用語辞典』よりほぼ引用。
ワタクシの頭ではとうてい記憶できないので覚書を兼ねて引用させていただいております。
さらに参考サイトを3つご紹介。いつものNCBI。つまりエイーゴ。(ここ泣くところ)
最初は1985年の研究Experimental onion-induced hemolytic anemia in dogs.
お次は1992年、なんと日本人!しかも北大(当時)の先生!この前出教授という方は貧血の研究を(も)数多くされている模様。
そしてヤモトさん、となっているがこれはもしかしてあの犬ライソゾーム疾患の権威、大和教授では?
Susceptibility to onion-induced hemolysis in dogs with hereditary high erythrocyte reduced glutathione and potassium concentrations.
それから2008年モノAn experimental study of hemolysis induced by onion (Allium cepa) poisoning in dogs.
ふう。なんと小難しい。
これらを泣きながら読んでみたワタクシは、体重キロあたり30グラムの実験投与を受けた小型犬の例などから、
犬はネギ中毒を起こすが発症にはかなり個体差がありそれは遺伝的背景に左右されているのではないか、的に解釈。
体重20キロの小太郎の場合は600グラムくらいを一度に食べちゃうと重い貧血症状が出てもおかしくない、っと。
600グラム。それは1箱分のカレールー(10皿分だっけ)の材料欄の「タマネギ(中)3個」ほどかしら。
いえ、このように溶血性貧血の様子が判明している・先人が解明してくれたものに逆らう気はさすがにないんだけども、
まあだからって親犬にタマネギ一気食いさせて中毒起こしたら繁殖ラインから外すとかはまったく必要ない話で。
それからトリの骨。
こっちは皆さんご存知のように割れて尖って内臓を傷つけるからダメなのよという説ですね。
ワタクシは、ああそーゆーことも時にはあるかもね、と考えておりまして。
良い子は真似しちゃいけません風味。
油ものが辛くなってきたお年頃なワタクシは、ほんの時々、ケンタッキーが食べたくなりまして、
まさにそれが今晩だったわけですが3ピース分の骨は小太郎が片付けてくれて地球に優しいことこのうえないというお話でした。
さらにケンタッキーのフライドチキンのようにヒトにも犬にも限りなくおいしいニオイの食べ物は、
(味もおいしいです)病後や老後など、いったん落ちた食欲の増進に役立ち体力の回復アイテムにもなる、
ワタクシの大好きな一石二鳥。
体が弱った時に食べなれないものを食べさせてお腹を壊したら元も子もないので元気なうちから時々練習、みたいなね。
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