2013年10月12日

ダップルとパイボールドの違い

先日いちごままさんからリクエストいただきましたこの話題、
あまり考えずに「任せとけ」みたいな返事をしましたが、
このテの話を展開するためにどーしても必要な「写真」でいろいろつまづいておりまして。
それでもなんとか探し集めたのがいくつかあるので見切り的ですがとりあえず発車しましょう。
ダックスの写真でまとめるといいんだろうけどこの記事に見合うダックスのが見つけらんなくてすまん。
犬の毛色遺伝子は基本は全犬共通なので大目に見てくだされ。
注釈のない写真はすべてbyフリーサイト。この記事は写真多しです。

まずはパイボールドとはなんぞ。(ラブちゃんズとゴルさん以外ね)
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バニもコギもボダもパイボールドとは呼ばないけれど毛色遺伝子的にはパイボールド、
白色と白以外の有色のブチで、その境目がハッキリしている。
piebald の直訳は「まだら」「(白と有色の)ぶち」、キレイな白黒のカササギ―英名MagpieのPIEが語源だそう。
このカササギの写真はウィキのこちらよりお借りしてます。なるほど境目クッキリ白黒だ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Sroka_Pica_Pica_II.jpg



そんな感じで犬ではだいたい白と他の色とのブチ柄の毛色をパイボールドと大まかに表現するんだけど、
犬種の毛色の名前としてはブラックアンドホワイトとかレッドホワイトみたくわかりやすく呼ぶのが一般的。
と言うことはうちの犬たちも大きなくくりでは4頭ともパイボールドで、
ビーグルは犬種の基準的にハウンドカラーとかトライカラーとかブラックホワイトアンドタンと言い、
ポメは単にパーティーカラー、またはもっと細かくレッドアンドホワイトのように好き勝手に呼ぶ。
つまりパイボールドとはダックスの変わり毛色を指すための言葉なわけではなくて。

こーゆーのも言うなればパイボールド
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まず最初のみどころは、パイボールドの白い毛の部分は真っ白、ってこと。
白い毛がかたまっている中に有色の斑点があったとしても、白が有色と混じり合わない。

対してダップル(=マール)は、シングルマールは基本的に「真っ白だけかたまった部分がないか少ない(※ただし胸元以外)」ということ。
※ただし胸元以外、についてはまた別の機会に書きます。たぶん。
シングルマールというのは、マールかどうかを決める毛色遺伝子のMシリーズがどうなってるかという意味で、
Mシリーズ(M座)の座席はどんな犬でも2席持っていて、ふつうのマールやダップルはMmという組み合わせ、
犬種の毛色にマールが無い犬種、Gシェパとかラブとかセントバーナードとかヨーキーとかパピヨンとかはmm、
代々M座はmmで固定されている、言い換えれば先祖代々mとmを受け継いでいるから非マールだよと。
Mと大文字で書いたのはマールが優性遺伝(正確には不完全優性または共優性)するということ。


シルバーダップルのダックス。ワタクシのともだち(笑)の陸
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おともだちのあさちゃんちのテラくん
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ブルーマールのポメラニアン。元の毛色は黒一色、犬の毛色のグレー色はたいていブルーと呼ぶのでブルーマール。
これとまったくかほぼ同じ遺伝子配列のダックスはブラックソリッドダップルと呼ぶ(茶色いとこナシのシルバーダップル)
このポメの写真はウィキのこちらよりお借りしてます。
Blue_Merle_Pom_Loki.jpg


こっちはチョコタンダップル。胸元以外の白っぽい毛の部分が真っ白じゃない、ってのわかりますかね?
白に有色が混じりこんで元が黒毛ならグレーっぽく、元がチョコならペールブラウンみたいな。
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白っぽい部分が少ないシルバーダップル。シルバーダップル=ブラック&タン,ダップル。
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ちなみにこの子の白毛は白髪。これまた違うね。
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パイボールドは今のところリトル博士の説の流れを継いでS(スポッティング)シリーズと考えられていて、
それはMシリーズとは別モノという意味で、じゃあどういうことかと言うと、
SシリーズのパイボールドとMシリーズのマールはいち個体に別々に発現するわけで。

SとMどちらもが目立つとこうなる。シルバーダップルパイボールドのダックス。
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白毛の面積が病的に多いダブルダップルが気の毒な障害を持つ話がある意味有名なものだから、
ダップルかパイボールドかは知らんが白っぽいダックスの健康面が気になることがあるかもしれない。
しかしこのシルバーダップルパイボールドの遺伝子配列は下の子とほぼ同じなのだ。

ブルーマールのシェルティ。フツーによく見かけるタイプ。
襟首周りと胸と前肢と後肢の先に向かうあたりと尻尾の先、が白いことが上のシルバーダップルパイボールドとほぼ似たパターン。
ダックスのほうが肩から背中にかけてと腰に白毛が多く感じるけどこうして並べてみると許容範囲かと。
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慣れれば一目で判別がつくようになる、そもそもワタクシ自身どうやって見慣れたのかは忘れてしまった。
なのでなんとなく見分けのポイントになりそうなものは、、
・ふつうのダップルのダックス---真っ白い毛がかたまった部分が無いか少ない

・ダブルダップルのダックス---目が極端に小さいか無いかあっても視力が低いまたは無い、
 ブレーズ部分以外に顔面に白毛のかたまり(とくに首から上の白毛のかたまりは判別しやすい)、
 尻尾の付け根から先まで白にしろ有色にしろ同じ色であることが多い(有色尻尾で先だけ白いことが少ない)、
 視聴覚をはじめ様々な健康上の障害・欠陥があり平均的に短命

・ふつうのパイボールドのダックス---白毛の範囲が大きくてもダップル斑がなく青い目じゃない、
 四肢または四肢の先・尻尾の先が白色、ブレーズ以外は耳を含め首から上に白が少なくほぼ有色

・ダブルダップルパイボールドのダックス---ダブルダップルとだいたい同じ

体全体よりも、首から上の部分とくに耳に色があるか無いかと、目が(外見も機能的にも)ヤバイかどうか、かな。
耳の毛がほとんど白くて目が青〜赤〜ナシあたりだとまずダブルダップルで、
反対に鼻筋やオデコに白い線があっても耳が有色で目が黒〜茶だと体がいくら白くてもパイボールド、みたいな。
参考まで。

※※元の毛色・下地色が黒かチョコか、とはユーメラニンにおいてマール斑が出た場合のこと。次への布石。



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posted by あきこ at 21:29| Comment(2) | TrackBack(0) | 毛色の遺伝 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ありがとうございます。
パイボールドは見た目、はっきりくっきりな牛柄。
って感じですね。
牛柄ダックスを生でみたのが始めてで
しかも黒牛柄や茶牛柄のダックスがわらわら居たので
なんじゃこりゃ状態で見つめてました。
マールとの違いは分かったけれどダックスで
自然に出てくる色なのでしょうか…?
と、次々疑問が湧いたりして…。
Posted by いちごまま at 2013年10月13日 09:46
●いちごままさん●

黒牛柄や茶牛柄のダックスだと最初はビックリしますが、
そういう時は似た柄の他の犬種を思い浮かべてみるとよいかもしれません。
パピヨンとかジャックラッセルとかですかね。
「白毛の面積がでかいダックス」はなんか心配になりますが、
「白毛の面積がでかいホルスタインみたいな模様の犬」ならまあ時々いるよな、的に。

パイボールドがダックスに自然に出てくるかについてはお察しの通り違うみたいです。
他犬種の血を混ぜた交雑ダックスを元に数十年前からおもにアメリカで売れてる、
という説が一応有力のようです。
Posted by あきこ at 2013年10月13日 16:23
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