2013年11月06日

近親交配 −誤解と偏見

Q&A形式 最新版記事

2018年08月27日 犬の近親交配
http://kotavi2002.seesaa.net/article/461296249.html

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検索ワードがきっかけで「犬の近親交配」でググったところ、
こういう感じの言葉・説明が目に付いたという話。

1群
近親交配の弊害 病弱、短命、能力の低下、脳の異常、ダブルダップル
健康な子犬を求めるのならば近親交配のないアウトブリードされた犬を選ぶとよい
純血種の犬は実質的に近親交配のため遺伝病が多い(だから雑種犬を飼おう)

2群
ペットブームで近親交配が増えると奇形の犬が生まれる
近親交配は犬の免疫系に深刻な打撃を与えるため感染症への抵抗力が非常に弱くなる
実の親子など犬の極度の近親交配は血統書が出なくても構わないモラルの低い繁殖者がするもの

3群
その犬種が遺伝的にかかりやすい病気が近親繁殖で生まれる子犬に出る
疾患が出るか出ないかはその近親の血統によって違う
犬種あるいは血統に存在しているかもしれない有害な劣性遺伝子が組み合わされる機会が増える

全部で9行を3行ずつに分けた意図に気付いたアナタはこの先を読む必要なし。お見事。
え?あれれ?っと感じたアナタは氾濫する犬関連の情報に溺れてしまった面があるかも。
最初の1群にした3行はデタラメ率90パーセント、
真ん中の2群はデタラメ率80パーセント、だけど支持者(?)が一番多い印象をワタクシは持つ。
最後の3群がほぼ正解。

上記にあえて入れなかった人間社会のモラルや宗教的背景やスピリチュアル話題、
などのこんなのも思いのほか目にするし耳で聞くわ。
たとえば親子関係にある2頭の犬が交配すると神様が気分を害して子犬に障害を与えるとか、
たとえば息子にあたるオス犬が生みの母犬に懸想することが生物として罪だとか、
極近親の犬同士から生まれた犬は災いをもたらすとか、
失礼ながら頭の悪い擬人化系「飼い主本人だって祖父と孫が結婚するのイヤでしょ」とか。

     ・・・問題はそこじゃないだろ

ブリーダーを自称する方々に「遺伝病が出るから、奇形が生まれるから」近親繁殖がダメなこと、
と説明してるサイトが意外と多かった。や、意外でもないか。所詮そんなもんか、ぶりぃだぁだし。
なんの遺伝病が出るのかどういう奇形が見られるのかやってみなよブリーダーを自称するなら。
だってわかんないんでしょ?自分の繁殖犬の1頭1頭がなんの遺伝病の因子を持っているのか、
何を持って奇形とするか知らんが自分が産ませた犬の1頭1頭になんていう奇形の因子を持たせたのか。
何百年なのかまではわからんがはるか昔からあるんだから、犬のテストブリーディングって。

そしてそのテスト結果を公表して内容を共有する、それしかないんだ本当に。
今わかっている犬の遺伝性疾患はそうやって、
病名や症状の情報を共有したから細かいことが判明したんだから。

「犬の遺伝病をなくそう」なんて絶対に言っちゃイケナイ。

どちら様もこの重要性をどうぞ理解してください。

遺伝病で苦しむ犬を気の毒に思うなら。




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アルパカ。ブロラン。

posted by あきこ at 08:44 | Comment(0) | TrackBack(0) | 犬の繁殖・乱繁殖 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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