ワタクシどうしたんだろう?ブログ更新熱がなかなか冷めません。
まだ書いておきたい内容がいくつかあるもん。病気だろうか?(どっちにしてもビョーキくさいのは元から)
ところで伏線張っておいた「胸の白」について。
この絵で果たして意味が伝わるのでしょうかという冷や汗もののドキドキ感を胸に、
メラニンはこういう感じで犬にとって重要なんだという話。
図は説明書きのとおり犬の胎児を表しています。
交配後のエコー診断が可能になる妊娠25日前後、犬の胎児は身長2センチ体重2グラム(ざっと)くらいです。
産まれるまであと1ヶ月あるかないかなのにずいぶん小さいのは、
受精卵として着床してからほんの5日程度しか経っていないからです。
胎児の成長の素晴らしさ、妊娠というメカニズムの不思議には心から脱帽。敬礼。
神経の元になるものが発生し脳脊髄ができあがってゆくのと同時くらいに、
メラノサイト(メラニン産生細胞)と呼ぶメラニン色素を作るシステムも形づくられ、
またそれに沿って体のあちこちに各器官が形成されてゆきます。
青い線や点がメラノサイトができて広がる過程を表現してますったらしてます。
あと、この図でそこまでわかってくれと頼むのは無謀と承知の上(笑)ですが、
神経に沿ってメラノサイトがうまいこと発生を続けなければ、
なんらかのトラブルが起こってもおかしくないってのが伝われば万々歳です。
最初から創られる際にメラニン関連が足りない(毛色が薄い)より足りてた方が絶対良さげ。
白いだ茶色いだ模様があるだ水玉だ、誕生してからの毛の色だけの問題じゃないんですね。
で、体の毛色にほとんど白い部分が無いはずの犬種で、ときに胸元に小さく白毛が生えることがあります。
「胸のホワイトスポット(マーキング)は許容される」みたいな約束が決められているいくつかの犬種は、
Sシリーズが優性SSで固定されているはずなのでミスカラーのくくりと考えられます。
どういう仕組みで胸のミスカラーが継承されるのかはまだわかっていませんが、
メラニンの産生を科学的に辿ると、胸元や四肢の先にメラニンが届くのは一番最後だということ。
なんて言うか、背骨のあたりから行進を始めたメラニンの元が先端に着く前に力尽きた、いや、
「もうこのへんでいんじゃね?」的なことが起こりやすい。そんな印象を持ちます。
胸元に白毛がかたまらない柄のはずの犬種に一番ミスカラーが起きやすいのが胸元。
ミスカラーは犬種によって解釈が様々ですが、代々SS固定の犬種にあてはめると、
遺伝性が大きく影響しているので繁殖ラインからの除外が適切、で間違いないと言えそうです。
Sシリーズは現時点では少なくとも4種類の対立遺伝子の存在を仮定するのが妥当で、基本はこんなです。
S 優性 白斑がほとんどないソリッド
si 劣性 アイリッシュマーキング 襟首周り、四肢の先、尾の先が白い
sp 劣性 パイボールド siの白の面積がさらに延長、全身の白と有色がの割合がおよそ半分程度
sw 劣性 エクストリームパイボールド 全身の9割以上が白い
リトル博士の説がこうだったからワタクシもひとまずこのように頭に入れたのですが、
最近の研究(日本じゃないことだけは確か)では4つじゃ済まないとか、もっと複雑だ、
な記述をよく見かけるようになりまして、じゃあなんなんだよと研究結果を待っている所です。(他力本願)
(そのうち真剣に考えようと思ってますが) sw は全身のほとんどが白い犬ということになりますが、
面白いことにマルチーズやウエスティやサモエドやピレはまた別の因子みたいなんです。
sw を犬種内に持つのはブルテリアやボルゾイや鳥猟犬系、カラーヘッドなんて呼ぶコリーなど、
近場にモデルさんがいない犬たちばかり。
北海道でこれらの犬たちのお集まり会情報があればぜひ教えてください。(なんだその〆)
***********************************
***********************************
2013年11月現在 新飼い主募集中 当ブログ内の記事 北陸わんの里親探し
バナーをクリックすると北陸わんに飛びます
***********************************
***********************************
応援ありがとう!
更新楽しみにしているので
熱を冷まさないよう続けて下さいませ(。-人-。)
やーんもー。楽しみにしてくれちゃってるんですかー?うふふふー。
いえ、だってね、不妊手術をひとっつもナシでですね、
十数頭単位で複数回まとめて「救助」した犬たちの、
預かりやらサトオヤさんやら募ってるとこがあるんですよ。
団体さんらしいんですが団体風味かと思いました(このフレーズ懐かしい)。
それに気をとられて更新サボっちゃいましたよ。