2013年12月14日

犬を小型化する、とは


先日いただいたお題でブログを書こうと読み返したところ、
「小型化」についてなんにも書いてないことが判明しました!
自分にビックリです。
とりあえずフリー写真を載せてごまかします。(こいつ顔が真剣すぎでカワイイ)(なにその正しく揃えたおててwww)
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犬を小型化するとは、小柄な犬が生まれるような組み合わせで繁殖をおこなうことなんですが、
その組み合わせをするためには、ある程度の範囲内で均質なオスメスを親に選ぶ必要があります。
なぜなら、体高が高くて体格の良い犬から元気なミニミニサイズ犬ばかりぽんぽん生まれないと、
誰だって知ってるし予想できることなんですね。
スタンダードプードル同士の交配からはふつうスタンプーだけが生まれるってことです。
スタンプーからスタンプーとトイプーがいつも半々生まれるなんてことはないですねって意味です。

体のサイズだけの話だと、同じ犬種同士から生まれる中には小さいのも大きいのも出ますが、
小さいと言ってもふつうのロットワイラーから成犬体重が2キロのロットは生まれないし、
同じように大きいと言っても50キロを越すビーグルはいない、あり得ないと実は誰もが知っていて、
(体重50キロの体格で盗み食いをされると思うとマジで背筋が凍りつく。絶対いらねーそんな犬)
いくら突然変異が起きてもロットはビーグルを生まないことも皆さんご存知のとおりです。

つまり小柄な犬が生まれるような組み合わせとは、小柄なオスとメスを交配させて、
親のどちらに似ても小さいのが遺伝するといいなーといった、ほのぼのしたものなんです。基本的には。
最初の世代でほのぼの願ったとおりに小ぶりサイズが1頭生まれればそれを親にして、
同じやり方で誕生した別の系統(血統)の小ぶりサイズ犬と掛け合わせる、
別の系統がいなければ親犬や兄弟犬も含む親戚犬など近場で済ませることはあるけれど、
犬の乱繁殖話題でよく聞く「小型化は近親繁殖の結果」は思うより少なめです。

たしかに近親繁殖を繰り返すと、専門用語で近交退化と呼ぶところの現象が目に見えて起こりやすくなり、
具体的には劣性遺伝病発症の増加と体格(骨格)のサイズダウンが現れやすくなるのですが、
サイズダウン・小型化は1代目に必ず起こるわけではないし起きても微小なので非現実的です。
近交退化は近交係数という「同じ遺伝子を持つ確率」を計算し数値から傾向を考えるもので、
畜産分野とくに和牛と乳牛でかなり研究が進んでおり、ネットで簡単に情報を得られます。
が、あくまでも確率ですから参考程度に。

劣性遺伝病の増加というのは(常染色体劣性遺伝を当ブログではARと略します)(同じく優性はADです)、
血が近づいたから隠れていた病気が出たんじゃなくて
どんなに健康で病気知らずな犬もARの病気の遺伝子を5種類10種類20種類と持ってるものです。
そしてADの病気の遺伝子は1種類以上持っている犬が多いだろうと考えられます(高齢発症など)。
もともと。
どの犬も。
だってワタクシたちヒトでさえそうなんですから。

犬種に関わらず純血種も雑種もみんなが数種類の病気遺伝子を持っているけど、
ARだからその遺伝子を1つ持っただけでは発症しないしたいていなんの影響も出さないので、
その犬を見ただけではどんなに偉くて凄い学者さんでも全くわからないんです。
ついでに「無理な小型化をされた純血種」を気の毒に感じている人がいるかもしれませんが、
小型犬種しかかからない遺伝の病気なんてものは、たぶんありません。

結論。
ティーカッププードルと呼ぶトイプーよりさらに小さなプードルは、
思うほど「無理な繁殖」をさせられているわけでもないだろうと思える。
ただし、だからといって乱繁殖じゃないとは到底言えない。
ティーカッププードルを作りまくって売ってる繁殖者は、
目に見える心身の異常がその犬や親犬たちに出ていなくても、
ワタクシ風に言うとザンネンぶりぃだぁでしかない。




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posted by あきこ at 21:24| Comment(4) | TrackBack(0) | 犬の繁殖・乱繁殖 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ええとつまり、
血が近いということは、同じような劣性遺伝子を持ってる可能性も高いということで、
だから、遺伝性の疾患が出やすくなる、と。
(そうやって、何がしかの疾患を持ってないか確認したりもするんだよね?)

逆に言えば、別に遺伝性でもなんでもない性質はそのまま引き継がれ易くなっちゃうので、同じような姿・性質の犬を産ませるのにも役立つ、と。

と、これは純血種同士の犬の繁殖の場合。
問題は、(ティーカップ)プードルと言いつつ、他犬種(主にちわわん?)が混ざってることがあることだよね。
既にプードルではない、と。
現在って、父犬だけDNA登録されるんだっけ?
その場合、父犬だけトイプーなら、バレないってことだよね。

大抵の人は、飼っちゃえば「ウチのコ、カワイイ」になっちゃうから、繁殖するしない関係なしに、容姿・犬種なんてどうでもよくなっちゃうんだろうけどね。
特に、ティーカッププードルみたいなのを欲しがる人は、ショーとかに興味はないだろうし。
売る側は、買う側のそんな心理を知りつくしてるなーと、しみじみと感じる次第ですわ。
Posted by さくらぼうず at 2013年12月15日 02:25
●さくらぼうずさん●

>同じような劣性遺伝子を持ってる可能性も高い

ノンノン。「同じ劣性遺伝病の劣性遺伝子を1個ずつ持っている可能性が高い」。
ここの部分だけパッと見た人が誤解しちゃうといけないからしつこく説明させてね。

似たような症状が出る病気はこの場合関係ないんで、たとえば進行性網膜萎縮症はたいていの犬種で劣性遺伝する、
水晶体脱臼もたいていの犬種で劣性遺伝する、PRAはほぼ失明、レンズ脱臼は失明の可能性が高い、
ってことは、たとえ同胎兄弟姉妹犬でも、オスがPRAのキャリアーでレンズ脱臼はクリア、
メスがPRAクリアでレンズ脱臼キャリアーであるなら、何十頭子犬が生まれても1頭もPRAとレンズ脱臼には罹らない。

>確認したり

そーそー、PRAの遺伝子検査ができない犬種は、直系3代祖中誰も失明してなくても、
ほんとにクリアなのかたまたまキャリアーが続いてるのかわかんないからね。
それで同胎の交配で子にアフェクテッドが出るかどうか調べるとゆー。
そーゆー「テスト交配」的な方法は昔っからあるんだよね。

>父犬だけならバレない

そうだねぇ。
Posted by あきこ at 2013年12月15日 21:54
ふむふむφ(・ω・ )
とりあえず大きさと遺伝的な病気は関係ない。
というかソコじゃないって事ですかね。
最近極小犬は未熟児なので危険とかいう内容のTwitterを見たのですが、そうとも言えないという事ですね。
ついでにティーカッププードルはわざわざ早産させていると言った話も出回ってましたが、さすがにこれは…ないですよねぇ。


マントヒヒ覚えてますよ〜。
知り合いのとこの犬がまさにソレですね。
激しく似合わない。
でも飼い主は可愛いんでしょうね。
Posted by いちごまま at 2013年12月16日 22:23
●いちごままさん●

「未熟児」のもちろん原因は様々ですが、状況としてはどのサイズの犬にも起こることですが、
最近のトイプーに限ってはとくに「小型化」が目に付くような気がしますね。
体重2キロ前後のふつう体型のポメの体高は20センチくらい、以下同じ意味で
マルチーズは23センチ2.5キロ、
ヨーキーは23センチ2〜2.5キロ、
ミニピンは28センチ3.5キロ、
ビションフリーゼは26〜28センチ4キロ前後。

一般にトイプーの体高は「28センチ以下」なので25〜27センチとして、
体重がだいたい3.5〜4キロあって良さげになりますよね。
んで、ティーカッププードル組合みたいなのがアメリカにあるそうなんですが、
そこの基準で行くとティーカップは20〜23センチ2キロ程度だそうで、
ポメ&ヨーキーと似たようなものと考えていいんじゃないかと思いました。
つまり、よく出回ってるトイプーより小さいことは小さいけど、
そのサイズがふつうの犬種が存在するので、大きさ的には危険な未熟児とは言えない、かと。

まあでも、身体的トラブルを抱えていそうなティーカップーがいるのも事実なんで、
危険そうって思うのは間違いでもないと言いますか。

なんか、記事に書いたほうがよかった感じの長さの返信になってますが、
「早産」は、うん、それはないと思います。
なぜなら「出生時のサイズ・体重」は「成犬時のサイズ・体重」と比例しないから。
ポメで例えると3頭の子ポメが100グラム、150グラム、200グラムで生まれて、
3頭とも1歳の時にきっちり2キロあるいは4キロに育ったケースも、
100グラムが3キロで200グラムが2キロに育つケースもあるからです。

私はポメなら生後3ヶ月の姿を見れば成犬時サイズの予想がだいたい当たりますが、
在胎日数や誕生時の体重(体高と体長も)はまったく参考にしないですもん。

マントヒヒ、覚えててくれて安心(笑
姉のあの喩えがあの犬に合いすぎて衝撃的でした。
マントヒヒちゃんも可愛がられてますもんね(笑
Posted by あきこ at 2013年12月18日 21:07
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