2013年12月16日

繁殖の組み合わせ


数日前からSeesaaブログのご機嫌がかんばしくありません。
記事を書いてアップしたはずなのに反映されてなくて申し訳ない。
この記事も12/16に作成してますがいつ陽の目を見れるやら。

2013年12月12日の小型化と弊害から派生した組み合わせてはイケナイ繁殖の話。
「スタンダード」とか「遺伝」とか「結婚でも出産でもなく繁殖」のような言葉を使ってますが、
ブリーダー向け・一般向けの区別なく、犬の繁殖をするなら誰でも気にすべきことだけ書いてます。
そんでもって今日は繁殖の組み合わせの入門偏、劣性遺伝から。

そこそこ長いことチャイニーズビーグル症候群と呼ばれていた劣性の遺伝病がありまして、
名称に登場するビーグルに発症数の多い病気です。
今は Musladin-Lueke syndrome と新しい英語名がついています。
分類はたぶん筋骨格結合組織系で、見た目の症状がとても独特ですが、
さすがにこーゆーのはフリーの写真は手に入らないのですみませんがリンク先に各自飛んでください。
文章が英語なのでワタクシのように常に読みたくない気分の方は写真だけ見てきてください。
Animal Genetics UK の Musladin-Leuke Syndrome (MLS)
http://www.animalgenetics.eu/Canine/Canine-disease/canine-MLS-Musladin-Lueke-Syndrome.html

上記のイギリスのラボのほか、アメリカの大学でも遺伝子検査が可能です。
アメリカなんてAKCに症例紹介ページがあって、尚且つそのページから遺伝子検査機関に飛べる。
頼むからJKCよ。真似をしてくれ。

ひきかえ我が国では検査ができないだけでなく、この病気を知らない獣医師が複数存在する模様。
英米で遺伝子検査が確立していて、しかもシンプルなARの遺伝病なのに。
「Musladin-Leuke」と検索&画像検索したら複数頭のビーグルの症例がヒットするのに対し、
日本語で「チャイニーズビーグル」やその他ワードで検索しても自分で書いたものしか出てこん。
その代わり(?)「ビーグル つま先立ち」で見つけたブログにMLSビーちゃん発見してしまいました。
飼い主さんは劣性遺伝の病気とはご存知でなく、獣医師から頓珍漢な病名を告げられておられ。

・・・・・・もう。
だからさ、みんな。
遺伝性疾患を知ろう!
っと、ついそう書きたくなってしまうってもんです。
MLSの治療法や対処法をきちんと知るにはMLSの仕組みを理解するのが先決で・・って、
あぶないあぶない。劣性遺伝の組み合わせの話なのにまた横道に逸れました。自重。

えー、シンプルARというのは、単純な劣性遺伝の、って意味です。
単純な病気と言うわけではなく、1コ(1種類)の遺伝子(の変異)が病気の元だということで、
上で紹介したイギリスのサイトに「Results:」の下に3段の簡単な表があり、
Affected Carrier Clear の文字が見えると思いますが、当ブログでもよく使うカタカナ英語に訳すと
アフェクテッド キャリアー クリア です。

この病気の場合にあてはめるならこんなふうに考えるとよいでしょう。
アフェクテッド = 発症、ホモ接合
キャリアー = 因子持ち、運び屋、ヘテロ接合
クリア = ノーマル、病気にならない、因子を持たない、ホモ接合
アフェクテッドとクリアが両方ともホモ接合なのでご注意ください。
ホモ接合とは「ある遺伝子座の対立遺伝子が同じ」つまり AA aa みたいなことです。
MLSは劣性遺伝病なので a の劣性遺伝子を aa のホモ接合を持ったら発症犬になり、
AA のホモ接合を持った犬は「MLSに対してノーマル」です。

ヘテロ接合は「対立遺伝子が異なっている」つまり Aa です。
(記号のAはただの例なので、AA Ao BB Bo oo とヒトの血液型でもなんでもお好きなものを例にどうぞ。
ワタクシは血液型がA型ですが、父親がA型で母親がO型なため、中身はAo型 = ヘテロ接合です、
ワタクシの妹はO型なので我々の父親もワタクシと同じAo型であることがわかります、など)

アメリカやイギリスでは、ビーグルの繁殖をしている人たちが、MLSの発症を予防したい、
と思ったのが最初です。
それで犬専門でもない遺伝子検査機関(ラボ)が協力をしてくれて、検査方法が確立しました。
これはたとえばボーダーコリーのセロイドリポフスチン症(CL症)や、
日本ではMLダックス、プードル、ラブ、コッカー、カーディガン、ハスキー、チャイクレ、
などが検査可能な進行性網膜萎縮症(PRA)なども、元はだいたいそんな感じです。
検査機関として商売が成立するかと、ヒトの治療に役立つかも的なことが根底にあることもあります。

ビーグルや他の犬種や雑種にMLSという病気の遺伝子が存在していて、
そのうちビーグルだけはアメリカとイギリスで遺伝子検査が存在していて、
検査方法は専用の綿棒で口の中をこする痛くも痒くもない簡単なもので、
1頭の犬がキャリアーとわかったなら、その犬の繁殖を止めるかまたは相手にクリアを探すか、
もしキャリアー×クリアで繁殖をしたなら子犬たちの検査をしてから譲渡なり販売なりして、
自分の手元から巣立たせるキャリアー子犬は念のため不妊処置を条件にしておく。

組み合わせとはこーゆーことなんです。ただこれだけ。
繁殖者がどこまで把握できるかどうか。ただそれだけ。
プロがやろうと素人がやろうと同じですよね。
少なくともアフェクテッドの犬の立場になってみれば、自分がどこで誰の手で生まれようと関係ない。
飼い主に愛情があるから、飼い主の家が裕福だから、飼い主はビーグルを100頭育てたから・・、

・・、だからなに? by発症犬(なんて。犬はそんな投げやりなこと思わないけどね)




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posted by あきこ at 01:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 犬の繁殖・乱繁殖 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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