2014年01月23日

Eシリーズのe 前編


昨日の記事の続きでEシリーズの劣性遺伝子 e について。

Eシリーズの対立遺伝子は4種類、優先度もこの順です。

EM  メラニティクマスク(ブラックマスク)
EG  グリズル(今のところアフガンハウンドとサルーキのみ特殊作用)
E   ユーメラニンの拡張(不完全優性)
e   ユーメラニンの制限

リトル博士がExtension座と呼び犬の毛色遺伝子の中で最も重要と考えていたEシリーズ。
なぜなら彼はKシリーズがあるとは思っていなかったので、各遺伝子座がそれぞれ表現してるのに、
E/EかE/eの犬とe/eの犬ではユーメラニンとフェオメラニンがひっくり返るだなんて、
驚くとともに「これだから遺伝は面白いんだ」と感じた・・かもしれませんすいません妄想でした。

さて、Eシリーズの原因遺伝子はメラノコルチンレセプターのサブタイプの1番、MC1Rだそうです。
レセプターは受容体、メラノコルチンとはメラノサイト刺激ホルモンと副腎皮質刺激ホルモンの総称、
色素のほかに体温や循環系や免疫機能の制御や調節にもざっと関わっていて、
犬は5番染色体、ヒトは2番染色体、マウスは12番染色体に位置するとゆー、
いろんな生き物の体内で多様な作用をになっているたんぱく質らしいです。

MC1Rが関連する毛色は馬とハムスターでもよく知られていて、
ゴールデンハムスターでは野生型E/Eに対し、e/eはキンクマと呼ぶ黒目のクリーム毛色、
馬では栗毛遺伝子ホモ接合型が栗毛、栗毛遺伝子2コにクリーム遺伝子1コでパロミノ(2コで佐目毛)と、
犬のe/eと同じようにユーメラニンを制御するように働くようです。

キンクマ(写真はウィキより)
escription


栗毛(写真はウィキより)
解説English: Hessian Warmblood Deutsch: Hessisches Warmblut 日付2011年2月13日原典投稿者自身による作品作者Krypt


パロミノ(写真はウィキより)
解説	 English:


ユーメラニンを制御してしまう、つまり黒毛の発現を抑えて代わりにもう一つのメラニンを出す。
毛色部分の黒が抑えられちゃってほとんどありません。茶〜黄〜クリーム色のフェオメラニンばかり。
他のシリーズで決定されたユーメラニンをフェオメラニンに変更するのが e の仕事で、
劣性遺伝子なのでホモ接合(2コ揃うこと)でなければ表に出ない。

e/e犬の有名どころ4犬種も並べてみましょう。
いい夢見ろよ ゴル色またはゴールド
ee gol.jpg

ヨ、ヨダレヨダレ! アイリッシュセッター色またはレッド
ee Isetter.jpg

にょーん ビズラ色またはレッド
ee Vizsla.jpg

ちらっ イエロー(ひねりがなくてごめんよラブちゃん)
ee lab.jpg


これら4種は犬種によって(他の毛色遺伝子によって)濃淡の違いはあるけど基本的にみんな茶色系で、
ユーメラニンが限りなく抑制されていることがよくわかります。
え?わかんない?
じゃあ、この4犬種のEシリーズの特徴をあげてみましょっか。

ひげや眉毛は真っ黒かもしれませんが、体には黒い色の差し毛がほとんどありません。
e/eの遺伝子配列を持つ犬は色素ポイントが生涯を通して真っ黒ではなく、
生まれたてはピンク色の鼻をしていて数日から数週間でいったん黒い鼻になり、
その後だいたい年齢とともに鼻の色素が中央から抜けてゆきます。

成犬のパッド(肉球)は一見黒く見えますが毛をかき分けてよく見ると地面に着く部分は黒っぽくても、
パッドの付け根は肉が柔らかく色も薄めで使い込んだ部分だけが黒ずんでいるような印象です。
くちびる(ゴムパッキン部位)の色も鼻と同様に年齢とともに色抜けすることはありますが、
ほとんどのe/e犬の目のふちと爪は一生のうちの色合いがあまり変わらず「真っ黒ではない」色調です。

そろそろ寝なきゃ。
また明日ー。





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posted by あきこ at 03:03| Comment(6) | TrackBack(0) | 毛色の遺伝 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
あきこさん、早く寝ないと。もうすっかり乙女の時間過ぎてますよ。

よくわかる犬の遺伝学というご本が出たそうですよ。レントゲン撮り放題されてすっからかんの私ほ買えそうにないので是非感想お願いします。
Posted by Zoe at 2014年01月23日 20:52
●Zoeさん●

昨日は飛行機のチケットを予約するのに忙しくてあっという間に3時だったよ。

本の紹介ありがとう!1クリックで注文した(早ぇ)。
このテの本って今まで期待はずればかりだからあんまり期待しないで読んでみるー。
こないだの雑誌はあまりにもつまらなかったから感想の一つも書けなかったけど。
Posted by あきこ at 2014年01月23日 23:30
ゴールデンは、フラッティから生まれた金色の犬を元に作られてるというのを観て、
あ、ほんとーにeeだったんだ!
と、思った次第。

あ、信じてなかったわけじゃなくて、作出の過程を知ると、より信ぴょう性が増したというか、そんなイメージです。
で、そのeeのフラッティにatatの別犬種とかも交配してるから、Aシリーズがatatのコもいるんだね。
Posted by さくらぼうず at 2014年01月25日 11:08
●さくらぼうずさん●

いいねー、ゴルの話。
2006年に買って一回目を通した後に屋内行方不明になったゴールデンの指南本が、
出てきたらぜひブログ記事をひとつ書こうと思ってるんだよ(涙
繁殖の項目が秀逸な良書だったんだ。

はぁ。

ゴールデンレトリバー 予想
ay,aw,at
B/B
C,cch
D/D
e/e
KB,kbr
m/m
S/S

で合ってる?
Posted by あきこ at 2014年01月25日 22:31
探し物を見つけるコツは、あると思って探すこと
なのだそうだけど、もちろんあると思ってるよねえ…
見つかりますよーに(そして、記事を読みたいなーっと)


ゴールデン予想…

ee…決定だよね(笑)
ee固定じゃないとすると、atatの時にブラタンが出ちゃうもんね。
SS…も、もちろん決定。
mm…も同上。Mまじってたら色的にかなり危険…
atは、作出上も、F1ミックスの結果からもほぼ確実だよね。ay,awはちょっと判らないけど、F1ミックスで見ました???
Kシリーズは、kyもじゃないかな?書き忘れ??
Kbrは、eeだと絶対に出ないってのが、ひっかけだよねえ…(でも確かF1ミックスには出てたのがいたもんね)
Bは、bもいるかもだけど(排除しきれてない、という意味で)B固定で良さそうだよね。
Cも、これはもう、仕方ないよね…。イギリス系は白いし。
DはBとほぼ同じ状況だよね…。
Posted by さくらぼうず at 2014年01月26日 00:13
●さくらぼうずさん●

いい本だったんだよほんとに。

ayはF1でたくさん写真見たから、awはあるかないかわかんないから(笑
kyはF1タンが出るから、あーそっか。あるね。
Posted by あきこ at 2014年01月29日 00:04
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