2017年10月06日

避妊去勢アンケート2017 6/6

全6回にわたってブログネタを頂戴いたしました今回の投票集計、
コメント紹介の最後は「すでに手術済みだ」の2件です。

・雌雄多頭の為と病気予防に当然と思いました。

仰るとおりだと思います。
アンチ避妊去勢(今回の無礼者の個人のHNではなく全体を指しています)さんなら、
「雌雄多頭の為」を「飼い犬の交尾も管理できないのか」と受け取る人もいますよね。
アホかっつの。
からだの機能的には正常な発情期を周期的に来させておいて、
その発情に関わる自然な行動すべてを不自然に止める、絶つ、邪魔する、etc
オマエもそうされてみろっつの。


・病気になるリスクをなるべく回避するためには去勢に賛成。家族として迎えたのなら健康を一番に考えるのが飼い主の義務。

しつこくてごめんなさいね。
じゃああなたが賛成しているのは去勢じゃなくて性ホルモン由来疾患予防手術じゃないの?
ってどうしても考えてしまいます。
コメント欄が狭いからとりあえず1個書いただけかもしれないってことは理解しています。
だからコメントをくださった個人宛ての私信じゃなくそう考える飼い主さん全体に。

それじゃあ、たとえば腫瘍マーカーのスーパー版みたいなのが将来発明されて、
性ホルモン由来の病気は99%の精度で早期発見できる!
みたいな世の中になったとしたら未去勢でいさせることを選択するのですか?
仮説ですよこれ。仮説ですけど早期発見&投薬治療で精巣腫瘍撃退、が可能なら?


飼い犬に幸せな毎日を送ってほしいという望みや保護者としての責任で、
○○をしたら避けられることに間違いないのなら取り入れようかと考えますね。
オス犬の去勢手術では精巣に関するすべての病気の発症を完全に防げます。
タマ(精巣)を取るんだから当たり前ですよね。

ほかには「男性ホルモンが長く多く分泌されることが発症の大きな原因になる病気」や、
「治療に精巣切除(去勢)が有効な病気」の発症をかなり〜ほぼゼロまで下げられます。
会陰ヘルニア、前立腺肥大、肛門周囲腺腫(腺がんも)が代表的。

それからワタクシもですがポメ飼い歴が長いと常識の、ポメはげ、
アロペシアエックスは去勢反応性皮膚炎とも呼び治療の手始めに去勢が提案されます。
未去勢犬が皮膚病になり去勢したらそこに反応して脱毛が改善する、っというものなのですが、
ネットで回り回るうちに「オス犬は去勢をするとハゲる」と逆を信じる人が出ます。

そして先日の英語長文サイトの表とはこれまた逆の説になりますが、
アトピー性皮膚炎も含むある種の免疫疾患、繰り返す外耳炎なんかもそう、
あと水頭症などの脳神経の病気が原因のてんかん、それ以外の原因不明のてんかん発作、
(ほかにもあるけど羅列してもしようがないので以下省略)
といった「病状になんらかの周期性がある」系のさまざまな病気では、
心身への多大なストレスを根本的に取り除く意味で去勢避妊が治療の選択肢に出てきます。
※もちろん対症療法です。ほかに治療の手立てがないケースなど
基礎疾患が重く去勢手術ができなかったり手術の影響が大きくない場合はもちろんあるけど、
手術をした後は発作が減ってきた、検査の数値が安定した、的な例も山ほどあります。

話は「病気治療」だけど、ヒトの目に見えにくい部分である心身へのストレスについて、
思いをめぐらせるきっかけになってくれるといいなぁと思います。
あ、あと、病気の話のこのあたりはそれなりに長い期間や多い頭数を見ているなどで、
一般飼い主にも正確なところを充分把握できる問題ですから論文は貼りませんよ(笑


最後に、ちょっとオトナの余裕で笑えるかもしれない話を。
このアンケートの結果のページの右上の図形、
今まで気にしたことなかったけど今はじめてよく見てみました。SS貼ります。
年齢別の色分けの色は固定じゃないので見るときそこ注意ね。
jyuv.jpg


こういうものに全員が年代を正直に入れるわけではないって知ってるけど、
それにしても、若者たちよ。
悩むことはいいとこだ。悩め悩め。そして経験を積むんだ!(←アラフィフの貫禄 笑
(ワタクシも設置時投票したはず。40代でデータに入ったはず)



正しい答えにたどり着くには時間がかかるってことか


posted by あきこ at 16:44 | Comment(0) | 不妊処置−避妊と去勢 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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