話題がホットなうちにまとめておくほうがよさそうですね。
心の友よ。ネタ提供に感謝だわ。
「去勢手術後に皮膚の状態が変化した(悪くなった)」と思える例に対しての意見。
ネット検索してみたらガセネタの氾濫っぷりに驚きました。
ひどいわこりゃ。どこもかしこも。
避妊去勢のデメリットを調べようとしている人が騙されるのも無理ない。
無理はないけど冷静に考えてみて。
お医者さんじゃないんだからホルモンの何もかもを知れなんてもちろん言わないけど、
「医学的根拠が有るのか無いのか」くらいは気にしようよ。
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避妊去勢をしたせいで皮膚病になる的に書いているサイトが現在多数ありますが、
獣医学的根拠が何も示されていずただの噂レベルの憶測によるものだったり、
別のサイトに書かれてある文章の一部をコピペしたようなものだったり、
主に腫瘍が原因のアンドロゲン過剰やエストロゲン過剰状態による性ホルモンバランスの乱れの病気の例を勝手に避妊去勢に置き換えたアタマの悪い創造だったり、
果ては卵巣と子宮を取り違えているのに気づかず尤もらしく説明してみるなど、
残念ながらザンネンなサイトばかりが目立っていますね。
ページ内のその他の部分はそれなりに正しい情報もあるから余計タチが悪い。
(パナ爺氏のように全体的に偏っているとその意味では返って親切です)
あちこち読んでこの問題の原因は素人考えのこじれだと思われました。
ほら見ろだから浅慮だと何度、、っと言いたくなりますが、
や、でも、このブログよりもずーっと本格的っぽいデザインのサイトばかりだから、
あっちやそっちに書いてあることが本当っぽく見えてもしかたないね(笑
ひとつ例をあげてみましょうか。
「犬のホルモン性脱毛」で検索。
上位ヒットしたサイトはペット生活さん。獣医師監修っとデカデカと書かれていますね。
必要箇所のみ引用します。
http://pet-seikatsu.jp/articles/55848避妊去勢のせいで脱毛が起こる例があると書かれていますね。まことしやかに(笑
犬のホルモン性脱毛症の原因について
性ホルモンによるもの
先天的な卵巣異常、もしくは後天的に起こる精巣腫瘍や避妊去勢手術に伴うホルモンバランスの変化などによって性ホルモン分泌に異常が起こり脱毛が起こることがあります。
次にこちらをご覧ください。
光が丘動物病院グループさんの獣医師が書くブログ
http://makasetakunaru-kyoseitohinin.net/2970
ホルモンの影響による皮膚の脱毛。 それって避妊が原因なの?
動物病院で犬が「ホルモンの影響による脱毛」と言われた場合、精巣や卵巣を中心に作られる性ホルモンの病気を指していることはほとんどありません。
犬では性線以外の内分泌器官から分泌されるホルモンによる脱毛症の方が一般的だからです。
んね?素人考えのこじれでしょ?
えー。
話の流れで去勢メインになっていますがメスの避妊も大部分が当てはまります。
オス犬の去勢手術で極端に減少するホルモンとはアンドロゲンとテストステロンがほとんどで、
(正確にはテストステロンはアンドロゲンに属するステロイドホルモン)
男性ホルモンという言葉が一般的でしょうが犬の話なので雄性ホルモンのがいいかな。
まず大前提。
雄性ホルモンには「皮膚の状態を健康に保つ」、
みたいな作用がそもそもありません。
上記で紹介した獣医師監修じゃなく獣医師が書くほうでもこの説明がありますね。
少量の女性ホルモンも精巣から分泌されるそうですが元々少量なので割愛します。
精巣の他は副腎からも分泌がありそちらは去勢手術をしても当然影響はありません。
この副腎からも分泌されるという点が実は重要なポイントでして、
生命維持に直結する体調管理の面に必要な分は副腎から分泌されている、
のが常識と言えばいいのか当然と言うか当たり前田のクラッカーです。
生殖器(この場合精巣と卵巣)から分泌される分は、量は多いけれど使い道が生殖オンリーなのです。一応「基本的には」っとしておきます。
そして「量が多い」とは言っても四六時中分泌されっ放しではありません。
発情期が明確な動物は発情した時のみ性ホルモンが多量に働くんです。
メスなんかとくにそうですよね。発情サイクルによってホルモンに出る出ないがあるのに。
この説はその仕組みが全解明はされていませんがふつうに誰もが知っています。
科学的なことはわからなくても感覚的に世界中で長い間知られているのに、
近頃の日本の一部の犬の飼い主だけが擬人化や過保護をベースに大騒ぎ・・・・・・。
「ホルモンは生命維持に不可欠」を素人考えでこじらせると、
去勢で雄性ホルモンの分泌量が減少→バランスが崩れた!っとなり、
誰も彼もがまるで事実のように「ホルモンバランスが崩れる」と口にします。
元々ヒトの更年期の期間に分泌が増えたり減ったりを繰り返す「病的に不安定な状態」をバランスが崩れると表現しているだけなのに。
一度切除したらその後増減せず減ったままの状態の動物に対しては言葉が不適切だと早く気づいてください。
言葉が実は不適切だと前提そのものからして間違えて捉えている可能性があるので、
避妊去勢に反対だと言うなら尚更、自分の認識を客観的に見直してから再度ホルモンバランスについてを考えてみるといいですよ。
だって愛犬のために最善だから不妊手術に反対してるんでしょ?
それって揺ぎ無い根拠があるからなんでしょ?
だったらそれが浅きゃ意味ないじゃんよ。しっかりしなさいよ。
今日UP分の記事は別に用意してたのになぁ
せんせー質問質問
昔聞いた話では、
オス犬はそれこそ胎児の頃から性ホルモンが分泌されてるって聞いたことがあるのですが、つまりそれは間違いってことですか?
もう一つ。オスの発情は、メスの発情に誘発されますよね? 発情したメスがある程度間隔を空けずにご近所に出現したら、結構長い時期性ホルモンが分泌されてるってことでしょうか?
1、それは「アンドロゲンシャワー」がこじれてますね。はい検索。
2、そのとおりです。それこそバランスが崩れるだわ(笑
なんて、オス犬の立場で想像してみたら笑い事なんかじゃありませんね。
オスはメスの発情(またはそれに類似したもの)によって1ヶ月間発情しっ放しも当然あり得ますよ。
とてもカワイソウですね。
アンドロゲンシャワーは明日検索します。
(もう眠いだめだ。早くお風呂に入って寝たい…歌ってなんかないで早く上がってくれ…)
うむ。発情しっぱなしってかわいそうですね。
たぶんかわいそうだと思いマス。
思春期の男子高生の目の前に「カモン♡」なナイスバディのおねーさまを裸で登場させたうえでさらに我慢させるようなものでしょうか。
それとも、はらぺこのさくらぼうずの前に、トクベツにおいしいチョコレートケーキを置いて我慢させるようなものでしょうか…
あ、もう一つ質問。
オスでも、メスの発情にわりと平然としているタイプと、何がなんでも「よろしくお願いしまっす!!!」ってタイプがいるじゃないですか。
こういうのって、性ホルモンの量が違うんでしょーか?
「カモン」のあとのなんだか番号はハートマークです…
わー3番めの質問は難しすぎます。
確認例がありそうでない(今まで見聞きしたことがない)のでまるっきり私の想像になるから。
量はちょっとは関係ありそうですがそれだけじゃない、という方向の理由がたぶん大きいでしょう。
今はもう死語になりつつある「アルファタイプ」に代表される性格や、
どれだけ社会性が養われているか、(あとあんまり言いたくないけど)そのメスとの相性。
そういうのを一言でまとめると「エロいかエロくないか」になりそうです(笑
その意味だったのかな?
うーん?
オスの子犬の睾丸は成長につれ定位置に降りてくるじゃないですか。
これは性器の成長なのかなって思うのですが、性ホルモンは関係してないのですか??
3つ目の質問の、「エロいかエロくないか」は(笑)まあそうなんでしょうけど。
例えば猫が顕著だなーと思うのですが、
去勢手術したオス猫で、風船みたいに太っている個体が割と多いなと思うんです。
多頭飼育で他の去勢猫さんはほっそりしてるのに1頭だけ風船とか、
食べさせている量を見ると、ほんとにちょっとしか食べてなかったりとか。
もちろん、同じ状況の私なら、体重と見た目で量を減らしたり、嵩のわりにカロリーの低いフードにしたりして調整するとは思うのだけど、それにしても、丸い猫さんが多いのです。
太るのは去勢前と比べてエネルギーの消費量が落ちてるからなのでしょうけど、
消費量の大きさって、つまるところ
「エロい」>「エロくない」
なのでしょうか?
すまん、なぜかここ見逃してた。
オスの睾丸の移動→って生後1ヵ月とかで完了だよ?
降下に性ホルモンは関係してるけど、性的なナニカはどう考えても無関係だよね。
聞きたいことの答え、これで合ってる?
猫は、共通する部分があるのはわかるけど、犬とは別の動物だから、私はわかんないよ。
待ちきれない気持ちのまま、アーモンドプラリネ作っちゃいましたよ…
(そんな余力があるならコミュを直せという言葉には、やっぱり耳を塞ぐ)
ええと。
とりあえず了解ですー
まああれです。
一応、毛色はライフワークとして細々と続ける予定だけれど、合わせて調べていくうちの一つにしておこーかなって位置づけです。
ほらやっぱり影響あるじゃん!
って言いたいんじゃなくて、
たとえば1000頭に1頭でも該当の犬がいたときに、何ができるのか、って感じかな。
や、ほんとは獣医師の仕事だとは思うんだけどねー
開業獣医にそんなことわかるわけ・・・っとついつい考えてしまう。
症例が多ければ目にする機会があるだろうけど、うーん。
何事にも例外はあるってことを言いたいのかな?
皮膚炎などの皮膚病を指して「1000頭に1頭でも該当の犬が」については、
その例外を考慮したとしても無い、としか言えないよ。
オス犬は去勢手術が原因で皮膚病になることはない。
もしなったのなら「低テストステロン性皮膚炎」的な診断名が存在しなければおかしいし、
その皮膚病はテストステロン製剤を投与して治療しなければおかしい。
私は犬の病気おたくじゃないから私の知らない病気はいっぱいあるだろうけど、
それとこれとは別なんだけどわかりにくいかなぁ?
獣医学的に辻褄が合わない状態を「稀な例があるかも」とは、うーん。考えにくいよやっぱ。
去勢手術の直後に菌とかカビとかでは絞れない原因不明の皮膚炎が始まったなら、
他の内分泌疾患の見落としって考えるのが一番自然な気がするんだけど、
獣医のミスみたく聞こえるから獣医はほとんどそうは言わないだろうね。
無駄な作業かそうでないかと言われたら、無駄な作業かもしれないとは思うの。
でも、興味が出てきちゃったんだもん(笑)
えっと、例外とかでもなくてね、なんて言うのかな、
これは予想なんだけど、
きっと、風が吹いたら桶屋が儲かる的な話になると思うんだよね。
そんなだから、開業医さんとかを当てにしてるわけでもないの。
地道に症例をあたっていく作業はすると思うけど。
獣医師の仕事って書いたのは、獣医師がやるべき仕事という意味じゃなくて、
獣医師のするような仕事って意味ね。
もしかしてあきこさん、私が、不妊手術にはこれこれこんなデメリットがー!って言いだすと思ってる?
それは絶対にないから、安心してね。
あ、思ってない? こりゃまた失礼(笑)
や、ほんとに雲をつかむような話というか、
うまく説明できないので、なかなか理解はできないと思うのだけど、
さくらぼうずがまたなにか変なことに足を突っ込んでる…と思っていただければ、と…
わかんないけど、わかった。はーい。
>もしかして
それはさすがに考えもしてないよ。