どういうご事情があってもいきなり頭ごなしに叱ったりしませんので、
知りたいこと・聞きたいことがあればご遠慮なくコメントください。
飼い犬を捨てたくなる気持ちは、それだけが悪いこととは当然言えません。
ワタクシ自身は「捨てたい」の一歩手前(?)の段階、
「飼いきれないかも」っと思ったことが37年間で2回ありますから、
多少は捨てたいといった心理を理解できるつもりです。
どんなことでもネガティブ思考は一人で思い詰めるのが一番よくないですから、
匿名状態で誰かに話したいときはどうぞ当ブログもご利用ください。
ただしワタクシは長年の経験を軸に基本的に思ったこと・正しいと信じることを、
思ったとおり信じるとおりに表現しますから、無条件での優しい返信は期待損です。
根拠の無い噂や感情面のみの発言はまずないのでそれだけはお約束できますが。
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そういう検索ワードが予想外に多くて(当ブログ比)。ちょっと不思議ですが、
繁殖引退犬関連の記事が複数あるからかもしれませんね。
実はHPへの訪問者もそれ系のワード経由が多いんです。
HPの方は理由は明確ですが・・。
えー、とりあえず、初歩的なことを。
犬を捨てることはやっちゃダメなことだと誰もが知っていますが、
法的根拠は「動物の愛護及び管理に関する法律」です。
その法律の冒頭部分にいきなり書かれていますよー。
第一章 総則
(目的)
第一条 この法律は、動物の虐待及び遺棄の防止、動物の適正な取扱いその他動物の健康及び安全の保持等の動物の愛護に関する事項をを定めて国民の間に動物を愛護する気風を招来し、生命尊重、友愛及び平和の情操の涵かん養に資するとともに、動物の管理に関する事項を定めて動物による人の生命、身体及び財産に対する侵害並びに生活環境の保全上の支障を防止し、もつて人と動物の共生する社会の実現を図ることを目的とする。
ね。
動物の愛護及び管理に関する法律のそもそもの目的が捨て犬防止なんですね。虐待もだけど。
「遺棄」つまり「犬を捨てること」には罰則も定められています。
第六章 罰則
第四十四条 3 愛護動物を遺棄した者は、百万円以下の罰金に処する。
というわけで心情的には捨てたくても物理的に捨てることは許されないのです。
それでも捨てたい=飼育を放棄したいのなら、今の時代はお金が必要です。
地域によりますがほとんどの自治体では数千円程度の直接負担で犬の所有を放棄できる行政サービスが存在しています。
これはいわゆる「保健所(センター)に引き取ってもらう」状態のことなので、
放棄した犬の生命が同時に終了するケースが多々あります。
捨てたいけど殺すには忍びない方は、数千円より1桁以上多い金額を用意して、
個人的に新飼い主を募る方法が飼育放棄者にとってはストレスの少ない方法かと。
どちらにしても悩みに対しお話を聞くことはできますので、どうぞご利用ください。
大事なポイントをひとつ。
人々が捨てたくなる犬、飼い主に捨てられる犬は、
その飼育放棄理由に関わらず、
圧倒的に未不妊犬が多いです。
私もうちに手放したいと思った犬がいます。
10ヶ月箱入り生活を経て我が家に来たのですが、怖くてパニックになり、最初半年くらい毎週のように流血するほど噛まれてました。
今日こそ返すと電話しようと思ったものですが、うちで自由を教えた犬を狭いクレートの中に返すのを考えたら出来ず、4年半経ちましたが、いまだうちにいます。
いまだ完全には怖がりをコントロールできてませんが。
飼いきれないと考えたことがおありなんて意外でした。
それだけ本能からくる人間にとっての問題行動が多いってことですよ。
保護やってると未去勢・未避妊の手術前後の様子を数多く勉強できちゃいますから余計に実感しますよ。
でも保護屋の中にはワンチャンは悪くない!捨てるニンゲンが悪い!未不妊でもこんなにイイコ!!
みたいな考えに固執する人がいたりして(しかも多い)、せっかくの生きた情報を生かしてるケースはあんまないかも(笑
私にはこの犬を育てることは無理なんじゃないか、
私の能力ではこの犬を幸せな家庭犬に育てきれないんじゃないか、
もしかしたら親元に返す方がこの犬は幸せな一生を送れるんじゃ、、、、。
と思ったのは犬飼育歴25年目のことでしたよ。
どんなスゴい犬がいたんだと思います?(笑
なんのことはない、たかがビーグルだったんですけどね。
ヤツは火葬したんですが私も一緒に焼いてくれと思いました。今も焼かれたかったと思ってます。
ちょっとアブナイこと口走りましたが、つまり最終的にはラブラブだったという自慢です(笑