2017年11月24日

優良ブリーダー 見分け方

タイトルどおりの言葉でググると、相変わらず役に立たないサイトが出ますが。

何を持って「優良」とするか?
ブリーダーの良し悪しを見分けたい時というのは子犬がほしい時で、
その子犬がいろんな意味で飼いやすいかどうかを知りたいからでしょうね。
一般の飼い主さんであるなら。
「飼いやすい」は大きく分けると心身の問題ですね。

心身の心→性格の良さ、シツケの入りやすさ、犬種特性の強弱、あたり。

ただ見物するのではなく飼育する・世話をするといった意味で数多く犬を見る(知る)ほど、
1頭の犬の性格の本質とは親犬から遺伝した生まれ持った性質が土台で、
飼い方やシツケで簡単に変わるようなものではないことを実感します。
そして数値で出るものではないので経験が浅いうちは不確かに思えるかもですが、
性格の良い両親犬からは性格の良い犬が多く生まれるし、反対もそうです。
これは絶対なんですよ。マジで。数見りゃ誰でもわかります。

なのでシツケしやすい性格の良い犬と暮らしたいのなら、
両親犬と前胎兄弟姉妹犬(異父母も含む)を始めとした、
近い血縁の犬たちがシツケの入りやすい性格の良い犬なのかを確認するといいです。
「犬舎の見学」とかなんとかはそのためにするものであって、
犬小屋がキレイかどうかは気にするポイントではありません。
飼育環境は衛生的であって当然の問題なのですから。

犬種特性についてはその犬種によって考える点が違ってくるので、
まずは子犬を買う予定の飼い主さんが事前に知っておくといいです。
簡単なのは特定の犬種飼いさんが集まる場などでの情報収集ですね。今も昔も。
たとえばポメは番犬気質を持っているので吠えで悩む飼い主さんがわりと多いですが、
警戒心は消せないけどその気質が表に出ないよう警戒時に唸り声で済ませる系統を繁殖している、
みたいなことが犬舎によって違うわけです。本来は。

心身の身→言わずもがな病気知らずかどうかですよね。
その犬種がかかりやすい病気ってのは基本的にほとんど全部が遺伝病ですから、
犬の遺伝病は犬種によって若干の差はあるけれど数十から数百あります。
それぞれの犬種ごとに気にすべき遺伝性疾患ってのの数が。

現在は事前に避けられる遺伝病が存在するようだっとちょっとは知られてきていて、
1〜2種類くらいの遺伝子検査をしたことをなぜだか自慢するケースもあったりしますが、
遺伝病への取り組みはどうかという視点でブリーダーを見分けたいなら、
その犬種が検査可能な遺伝子検査を全部済ませているのが最低中の最低ラインです。

国内の犬の遺伝病の遺伝子検査機関は左サイドバーにリンクがありますので参考に。
また、犬種ごとの遺伝病についても左サイドバーにHPのリンクを貼っていますが、
本日ただいま現在の犬種別のページの完成度はイマイチです。
ので、ご質問その他は当ブログコメントで受け付けますが、ご自分でも調べてください。


◎優良ブリーダーの見分け方のまとめ

・両親犬と前胎兄弟姉妹犬を始めとした近い血縁の犬たちの性格などがわかる
・その数が多いほど良いし、別の場所で飼われているなら連絡を取らせてくれるなら尚良い

・・それらから得た情報を整理するのは自分

・遺伝子検査はすべて済んでいて聞けば快く公開してくれる
・遺伝子以外の関節評価はもちろん、心電図や血液凝固検査やアイチェックなども同様

・・それらに直結することで、子犬は基本的に繁殖不可の約束で売ってくれる


たまにはこれくらい短くてもいいかなっと思いました。
いつもポイントだけでも多すぎなので←自覚あるだけマシ(笑




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posted by あきこ at 20:00 | Comment(2) | 犬情報“ググってもカス”問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
犬の気質、ほんと面白いくらいに遺伝しますよね。
うちのGraceは父と父の母とそっくりな性格してます。
父とGraceは同じ癖があります。
いい意味でも悪い意味でも遺伝のすごさを感じます。
Posted by ちあき at 2017年11月25日 15:16
●ちあきさん●

あー。ちあきさんは当然深くご理解されたうえで仰っていると思いますが、
そのままではこの問題に触れることに関しては初心者さんな人に誤解を与えてしまうかも。
言葉ってほんと難しいですよね。

めんどくさいんでまずはウィキから丸ごと引用します。

「気質(きしつ、かたぎ、temperament)とは、人間や哺乳類などの動物の集団が先天的にもっている刺激などに反応する行動特性である。
性格と同一視されやすいが、性格は気質から作られる各個体の行動や意欲の傾向である。」

気質はテンペラメントで、テンペラメントはわかりやすく言うと、その犬種なら皆が持ってる、と言えばいいのか方向性が同じで当然と言えばいいのか。
記事で書いた性格はキャラクターのことですので、持っていなければならないテンペラメントとは別物になります。

それから、「親から遺伝する」と「親と同じ・似てる」も別物でして、
これは間違って捉えてしまいがちなので、申し訳ないけれど訂正させてくださいね。
「親はその病気を発症していない」「親に全然似ていな(い)」くてもそれが「遺伝ではない」とはならないですからね。
つい最近の訪問者にもそう勘違いしてる繁殖者がいたようなので念押しの意味も込めてますから、しつこく聞こえちゃったらごめんねー。
Posted by あきこ at 2017年11月25日 20:41
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