2017年11月29日 ホワイトミニピンの噂
http://kotavi2002.seesaa.net/article/455213519.html
前の記事では俗に言う犬のアルビノまでは行かない部分アルビノだろうとし、
部分的にアルビノを起こす色素因子のマールについてさらっと触れてみましたが、
画像を探している途中でItalian Grey Min Pinと英語圏で通称されるF1雑種が、
ホワイト系の毛色のミニピンとされる犬の正体では?っと感づいてしまった次第です。
イタグレ以外との雑種も混じっているかもしれませんが、
我が国では頭数が多くて手軽なのが日本テリアなど他犬種よりイタグレだろうから、
ホワイト系ミニピンのベースはイタグレ雑種と考えていい気がします。
毛色と模様と体型サイズなどから他にはジャックラッセルやパピヨンとの雑種?
みたいな説を書いているブログなんかもありましたが、毛質的にあり得ないです。
で、イタグレから来た白毛であるならば、やっぱりマール因子はナシ。
白毛のミニピンっぽい犬が難聴なら原因は非マールでしょう。
※マール因子ではなくパイボールド因子が難聴の原因である可能性
(内耳の蝸牛のメラニン不足)
当ブログ内関連過去記事
2013年12月23日 白色の耳と難聴
http://kotavi2002.seesaa.net/article/383426128.html
ホワイト系ミニピンはこういった犬種との雑種が元だろうなぁ、
っと考えながら集めた写真が以下です。
白勝ちな感じのイタリアングレーハウンド
このようにからだはほぼ白で片目の周りに片パンチ的なブルテリアみたい?
な模様のイタグレはわりといるみたいです。
画像出典;http://koinu-zukan.blogspot.jp/2016/05/blog-post_10.html
別のイタグレ。ママと真ん中の子が白勝ち毛色ですね。
画像出典;http://blog.livedoor.jp/wankotomo1/archives/cat_10017846.html?p=2
ワタクシの目にはどれも似た系統に見える中で、顔が一番ミニピンに近いと思える、
白勝ち毛色の犬種。これはアメリカントイフォックステリアです。
画像出典;ウィキ
上を出したらお次はこれでしょう。ご存知日本テリア。
顔面がほぼ真っ黒じゃない模様の個体が目に付いたのでこの写真をお借りしました。
あと見切れていますが上の方に口元が一部白い模様もいますね。
これらがもう1〜2段階変化するとブルテリア的な片パンチかなっと思います。
画像出典;こちらからのキャプチャ
まとめ;
毛の色が白いってことは色素が無いですから、言葉としてはアルビノかもですが、
犬の毛色の色素遺伝子の話題では全身アルビノ因子をアルビノと呼び、
部分的アルビノを起こすマール因子をダブルで持つと病的アルビノとしますが、
パイボールド(白いブチ)因子を通常アルビノと呼ぶことはありません。
したがって全身ほぼ白一色で顔の一部分だけ有色(いわゆる片パンチ)という毛色は、
ほとんどの犬においてアルビノとは呼んでいないと思われます。
また、例にしたホワイト系ミニピンのようにその犬種の基準外の毛色は、
仮にメラニン不足による難聴を発症しているからとしても、
「基準外の毛色だから病気も出た」的に考えることはできません。
メラニン不足はあくまでも直接の理由ではあるけれど、
決まっているはずの毛色のルールを破ったからか?と言えば違いますし、
それだと難聴が出ないなら他の毛色はOKみたいなアホが出ますし。
片パンチが存在する他犬種の有名どころはダルメシアン、ブルテリア、ブルドッグ、
ピットやスタッフイー、身近なのがジャックラッセルとフレブル、など。
日本以外のどこかのまともなブリーダーなら片パンチ毛色は特に、
繁殖させる犬には聴力テストを積極的に受けさせるなど活用しますが、
まあ、アレですよ、ここ日本だし・・・・・・。
犬が先天性難聴だとしたら、あーあ、気の毒にねぇ、くらいです。今更ですもん。
プロもアマもトップぶりぃだぁも素人も、大多数が愛のある乱繁殖天国、それがニッポンだ!!!
聞いた話では昔アメリカではアメリカントイフォックステリアと交配してなんて話も小耳にしてます。
マールに関してはスウェーデンの知り合いの犬舎でも1頭レッドマールが出てます。
スウェーデンなので繁殖不可ですけど。
白系ミニピンは最近たまにお見かけしますが、悲しくなりますね…
アルビノとの因果関係は無いけど適当な繁殖で難聴になった。
という事ですかね。
画像検索していた時赤目の白ミニピンちゃんをインスタでみかけました。
飼主さんが増やしませんように。。。
へー。オーストラリア。すみません、興味ないからお話の価値がわからなくて(笑
ハルクインピンシャーも同じですがマールはごくふつうのautosomal dominantですから、
そのときのリッター中1頭だけだろうが10頭全部だろうが「出た」なら親がマールっていう証明ですよー。
なのでじゃあどうしてその繁殖がそもそもなされたの?不可なんじゃないの?っとなりますよ。
犬種的にマールのことは考えなくてもぜんぜんオッケーなのでしょうが、毛色因子うんぬんの前に本当に何の変哲も捻りもない顕性遺伝ですから。
余計なお世話だろうけどちょっと心配だわ。ここで聞きにくいことがあれば今ならメールでもいいですよー。
●いちごままさん●
犬の毛色の白には何種類もあってあの画像の「ホワイト、イザベラ&タン」のミニピンはアルビノとは呼ばない種類の白。
だからアルビノ関連因子との因果関係があってその上適当な繁殖で難聴になったけどアルビノとは言わない。
たぶんあのくらいの毛色ならば、
× 「アルビノなので耳が聞こえない」
○ 「パイボールドなので耳が聞こえない」
が正しい気がするけれど、それじゃあ「パイボールドはキケンだー!!」っという勘違いを招きやすいのです。