2017年12月04日

検査可能な遺伝病の遺伝形式

明日UP予定の記事の前半戦です。
書いてたら長くなってしまったので資料部分を切り離しました。

犬の遺伝子検査ができる遺伝性疾患の種類がずいぶん増えてきましたねー。
とても良いことです。
病気が増えたわけじゃなく正体不明だったものがバレる数が増えてるんですからね。
それで、「検査ができる遺伝性疾患の遺伝形式は基本的に常染色体潜性遺伝」
っという記事を仕上げる予定でして、遺伝形式をちょっと確認してみようぜと書いた部分。
例にしたのはどーこーにーしーよーうーかーなー
っと適当に選んだオリベットさんです。

オリベットさんの「犬種別検査リスト」の「あ行」を例にします。
下記の図は http://www.orivet.jp/testlists/A.php からの引用です。
A A.jpg

A A2.jpg


↑より病名だけピックアップ↓

びっくり病/過剰驚愕症
イヌ白血球粘着不全症
球様細胞白質ジストロフィー/クラッベ病
神経セロイドリポフスチン症(CL症)
進行性網膜委縮症 rcd1 PRA
進行性網膜委縮症 rcd4 PRA
変性ミエロパチー/変性性脊髄症 (DM)
進行性網膜桿体-錐体変性症 (prcd PRA)
原発性水晶体脱臼 (PLL)
常染色体劣性遺伝腎症(家族性腎症)(FN)
運動誘発性虚脱 (EIC)
ホスホフルクトキナーゼ欠損症
小脳性運動失調
高尿酸尿症/高尿酸血症
黒色毛胞形成異常症
イヌ多発性網膜症
第7因子欠乏症
錐体変性症
ポリニューロパシー/多発性神経症 (NDRG1)
常染色体劣性遺伝腎症/家族性腎症
腎形成異常
進行性網膜桿状体-錐状体異形成タイプ(prcd)
運動誘発性虚脱
多剤耐性遺伝子MDR1

こんなもんでしょうか。色素遺伝子は今はいらないので除外しています。
それとダブり部分だけ消したつもりですが消えてなかったらごめんなさい。
次に遺伝形式の確認。
本当は同じサイト内に各遺伝病についての個別説明があると親切ですが、
(オリベットさん、ぜひご検討ください)
なかったのでワタクシは自分のデータベースを確認。
必要な方はどうぞお使いくださいね。
http://www.geocities.jp/kotavi2002/00new/Index-disease.html

確認すると、Iウルフハウンドのびっくり病から最後のイベルメクチン不耐まで、
全部が全部常染色体潜性遺伝で間違いありませんでした。
autosomal recessive です。

どっちを書いても長いんでワタクシはいつも「AR」と略しています。

尚、「検査可能な遺伝病の遺伝形式はARが多い」ことを、
犬の遺伝病はARが多いと読み間違う人が世の中にわりといるのでどうぞご注意ください。
ぜんぜんそんなこたありません。
それとこれとは別モノですから。




ジングルベール
posted by あきこ at 20:00 | Comment(0) | 遺伝性疾患を知ろう | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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