2017年12月13日

ホワイトミニピンの噂・おまけ

しばらくぶりでカツゲン吹いた事件のご報告(笑


先日見かけた検索上位捻じ込み型リライト風味()まとめサイトの1つ。
当ブログ用語で言うところの2ヶ月前のカツゲン事件。
http://tsunayoshi.tokyo/c/6052c13eecd866091b377618b6f93533d7b9317f
の本文部分の冒頭にご注目。
人間でもそうですが、子宮からは体調を維持するためにホルモンが分泌されています。
いませんそんな人間(笑

↓こっちが今日のカツゲン
http://tsunayoshi.tokyo/c/66c75d42a18a0f132c602c296e24747a176f38ca
2013年7月生まれのこのワンコは、ピニチュア・ピンシャーとチワワのミックス犬でアルビノ種です。
一度出た液体が即座に舞い戻ってくるクラスの破壊力。
って笑ってばかりもいられない低クオリティ情報発信の様子で、
結局はやっぱりすげー破壊力。あだ名は子宮からピニピンに変更ですもちろん。
まるでバカにしているようだ?
ええそのとおりです。
ワタクシの座右の銘に最近「ネットの盗用常習者は誤字脱字誤変換文法誤用がやたら目立つ」
という格言をくわえたばかりですから。ピッタリすぎてそりゃもう。

どうやらブリーダーによる近親交配や品種改良などが原因のようです。
(中略)
アメリカでは犬の遺伝子疾患を根絶するための活動が行われています。日本でも『NPO法人 日本動物遺伝病ネットワーク』や子犬を販売する大手企業などによって研究や情報提供が行われています。

>ブリーダーによる近親交配や品種改良などが原因???

成犬になる(ほどには育つ)アルビノ犬は、おそらく複数の犬種に共通するアルビノ因子のAR。
小型犬種ですし代表例の眼皮膚白皮症などを予想するのが当然じゃないですか?
ほら見てみ。
参考)OMIAの眼皮膚白皮症の簡単解説 http://omia.org/OMIA001821/9615/ (英語です
ちなみにこのページだけじゃ何もわからないからここをヒントにして自分で飛ぶのよ?

ひとつ例をあげてみます。
どこかに専門家が研究結果などを公表します。
書籍かもしれないしインターネットのホームページかもしれない。
そこに犬の眼皮膚白皮症の症例に関する項目があり、どういう症状か、確定診断の基準、
いくつかの症例の紹介、それぞれの症例について症状に対する治療法の効果の有無、
そして予防法、それぞれの症状の原因と総合的な病気の主原因に触れ、
その段階まで行ってから遺伝性に関する説明が出てきます。

遺伝形式がARの遺伝病は元々どの動物にも現れているそうで、
その性質から原則として数千〜数万例に一例の割合で発症する病気がいくつもある中で、
犬など家畜動物は様々な理由で人間など他の動物に比べ近親繁殖されてきているため、
「犬のARの遺伝病の原因の一つに近親繁殖の影響がある」わけです。

盗用常習者は上記のような誰かの文章から所々抜いて自分なりに組み立て直しています。
その手法をリライトとか呼ぶそうです。
ワタクシは何度そう聞かされても盗用としか思えませんが。
何度も書いていますがそれが正しいならまだしも、そもそもが素人考えだから抜くべき箇所を間違うんです。
これが従来のようにここの文章を参考にしましたとURLを貼っていれば問題は少ないでしょうが、
そういうのが無いページの方が検索上位になれるんだそうです。

犬のアルビノの原因のひとつの眼皮膚白皮症は犬ではARと判明していますから、
近親交配や品種改良が原因という説明は大間違いです。
先祖を20代遡っても親戚のいない異系交配でも、改良されていない野生のイヌでも、
眼皮膚白皮症は常染色体潜性遺伝によって発症します。
この基本中の基本中の基本を理解できない犬の繁殖業者や飼い主らが、
「血統書を見せ合って3代以内に同じ犬がいなければOK」とか
「品種改良に関係ない雑種なら強いからOK」など都合のいい解釈で犬の繁殖を好き勝手にする、
それが乱繁殖であり日本中に遺伝病の犬があふれ返る諸悪の根源の一つ

犬じゃなくても遺伝病なら原因は遺伝子の異常ですが、
遺伝子が病気であることと異常遺伝子が親から子に遺伝することは別なわけです。
この基本中の基本中の基本すら理解していない素人が単語だけをかき集めると、↓

>遺伝子疾患を根絶???

ほらね、用語が不自然。「遺伝疾患」と「遺伝疾患」が同一説明に混在するのもそう。
(もっと言おうか。「混同」と「混合」みたいななぜ使い方を間違うのか嫌味ではなく本当に理解に苦しむ簡単な熟語をよく間違う。覚えたての小学生じゃあるまいし)
基本のキの部分を理解する前の段階にいる人、つまり専門知識を持たない素人の作文の証明。
その分野の素人だから知識が足りていないだけではなく、プラスパクり・プラスSEO。
もうグダグダです。
パクりは丸ごとコピると著作権侵害がバレるから単語や短文単位で盗んでから組み立て直す。
当ブログでも少し前に似たような事例を紹介しました。

状況をわかりやすく言えばそうなんだけど、盗用常習者は図々しい事に開き直って、
やれ盗みだと決め付けたメイヨキソンだ著作権法違反の証拠を出せ出さなきゃメイヨキソンだー
的にクソみたいないちゃもんつけて来たりして手間がかかることもあります。
また、遺伝性疾患は飼い主の家族になってから発覚することがあるので、私たちには何ともしようがないのが現状です。
『小さくて可愛いワンコがほしい人が買い手市場に多い→それに合わせて無茶な交配をする→可愛いから買う→さらに無茶な繁殖を行う』
このような構図をどこかで断ち切らない限り、遺伝性疾患を抱えて生れてくるワンコたちを根絶することは難しいでしょう。

>遺伝性疾患は飼い主の家族になってから発覚することがあるので、私たちには何ともしようがないのが現状

と書いてしまっていますがこの部分はとんでもない間違い。
一番ダメな誤解を呼ぶ気がしますよ。

その前にまた簡単な語句の誤用。発覚とは言わないでしょ。発症です。
この「基本的すぎて通常は間違えようのない単語」をポンポン間違うのも見極めポイントなんです。
例えるなら「私」。「わたし」「ワタシ」となる部分が数箇所「たわし」になってるんです。
単純なタイプミスなのか私とタワシの区別があまりついていないか、読めばだいたいわかるもの。
それと同じです。
違和感のありすぎるミスが多発している例をいくつも読んでいると、
あれ?純日本・・人・・・じゃなくね?っと、
ペットブログでは触れてはイケナイ禁断のエントリーを投稿しそうな自分を抑える今日この頃です。




みずきちゃん、お借りしましたー

posted by あきこ at 20:00 | Comment(0) | 犬情報“ググってもカス”問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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