2017年12月23日

可能な限り根絶する努力/後編

人間が動物を繁殖することは大昔から世界中でおこなわれています。
妊娠や出産は素晴らしい・おめでたい・喜ばしい・といたプラスの印象を抱きやすく、
実際に子犬というものはそれはそれは可愛らしいもので、
ただ歩くだけで千・万単位の人間を瞬時に笑顔に変える魔力をも持つ特別な生き物。

この記事は前後編仕立てです。
2017年12月21日 可能な限り根絶する努力/前編
http://kotavi2002.seesaa.net/article/455676441.html

まずは前回のつづきから。
親犬から子犬に遺伝する犬の遺伝性疾患
の発症する組み合わせの結果はふつう確率の問題なのですが、
そうするとその繁殖(そのときの交配)自体は発症する組み合わせでも、
遺伝病を発症する犬と発症しない犬が同時に生まれるわけです。当然ですよね。

ひっじょーーーに残念なことに一般の飼い主さんが接する犬のブリーダーは、
生産した犬を売るためだけに言われるままDNA登録をし血統書を用意し業者登録をし、
遺伝子検査を1つか2つ済ませればシリアスブリーダーになれたと勘違いする程度の、
遺伝の基礎的な部分すら理解できていないのにそのことに気づいてもいない、
要は遺伝病を避ける組み合わせに到達できていない人がかなり多いです。

mixi経由・その他で知ってしまった自称ブリーダーは10人中11人がそんなんでしたし、
このブログでもときどきそれっぽい例が自然に湧いてしまって苦笑するばかりです。
どのコメントと示しませんがご本人たちはどこがどう頓珍漢なのかぜんぜんお気づきでなく、
ワタクシの人生経験によると初期から勘違いな自称シリアスさんはいつまでもそのままです。

そんな背景もあって「遺伝病を発症する犬と発症しない犬が同時に生まれること」を、
単に運不運で片付けたり、お星様になって見守ってくれるのと突然ポエムに走ったり、
遺伝病を発症しない犬→元気・健康→ハッ!遺伝じゃない(●´艸`)ムフフ
のような獣医学的根拠の無い辻褄の合わない摩訶不思議な三段論法を編み出して、
いや遺伝病なんだから両親犬(猫)と兄弟姉妹犬(猫)の繁殖も止めるべき、
なんて助言しようものならブジョクダードロボウイウナーメイヨキソンダーサクージョダーなど大騒ぎ(呆

犬の遺伝病を根絶する努力をした方がいいことはわかってはいるが、
だからって数十〜数百種類の遺伝病を発症する犬が生まれない組み合わせの繁殖をしないのは、
子犬の売れ行きに響くから。できない・しない・したくない。
育種ができていないと言うか、結局は子犬の売り上げがその繁殖の主目的なら、
ブリーディングじゃないしブリーダーじゃない。生産販売業者さん。
「ブリーダーの見分け方」なんかはそのために書いたものなんだけど、
犬で商売をしたくてたまらない人間にはどう説明しても無駄な気がします。

発症する組み合わせを選んだ事実を認めなければブリーダーとしては前に進まないのに。
ぶりぃだぁが隠すのは風評被害と捉えるから。遺伝病が出た→悪徳・悪質・さあ大変!


また、営利目的で繁殖販売する業者がお金儲けをするのが諸悪の根源だ、
のように感じられることもあるかもしれませんが、買う側も同罪なんですよ。
どちらにも愛はある。道徳心も他者への配慮も揃っていて、足りないのはいつでも知識。

で、犬のブリーディングとは以上の遺伝病の病気に関する遺伝子の他に、
攻撃性のない性格、ヒトへの攻撃に転じることのない落ち着きのある性質を筆頭に、
ごくふつうに楽しく幸せな日常生活を送ることのできる基礎、
たとえば苦手なものや嫌いなものが少ないか無い性質を選ぶなど。
性格が良くても体に不調があったりするとそれが他者への攻撃になったりするので、
○○病と病名が無くてもお腹が弱めの犬を“個性”と片付けることは少ない。

皆さん一度は聞いたことがあると思いますが「ブリーダーとは犬種の番人である」
とは犬種を品種として守る=番をすることを指しています。
1頭の犬は10数年でこの世を去ってしまうのだからただ個体を見張るだけでは番にならなくて代替わりさせる必要がある。代の更新。
この部分もきちんと説明できたらいいのですが、長くて飽きてきちゃいました。
そのうち忘れなければ記事にしますね。
犬種の番人とはスタンダードにこだわる人とか基準どおりの犬を美しいと崇めるわけではない。




重い遺伝病だからダメという短絡的思考についても。



posted by あきこ at 22:00 | Comment(2) | 犬の繁殖・乱繁殖 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
今年もいろいろ学ばせて頂きありがとうございます。

トリミングなどで精神的に負担が掛かると下痢になるれもん。でもそれは普通だと捉える飼主が多い事にびっくりしてます。
れもんがトリミングの練習に通っているサロンの方は生地の中にあるタイプのブリーダーなんですが、最近止めようかと思っているそうなのでその気持ちをじわじわプッシュしてます。
皆様悪意の無い人が多いけど知識も中途半端…もっと勉強してくれたら…。
そしてこの前聞いた話だとお客さんに自家繁殖をさせた人がいて知り合いに売ると言っていたそうです。
なんでしょうね…繁殖も普段の生活でも犬を見ない人が多いですね。
最近犬がとっても可哀想になってきました。。。長々と愚痴になってしまいました。m(_ _)m
良い年をお迎えください。
Posted by いちごまま(ままれもん) at 2017年12月30日 09:50
●いちごままさん●
コメント返し抜けたままですみませんでした!

なんか、いちごままさんの書かれていることにタイムリーな、あー。
mixiメッセします!
Posted by あきこ at 2018年01月08日 20:17
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