2018年08月15日

犬は名前を名前とは捉えない

本当は誰もがわかっているはずだろうに、
慣れなのか、つい気を抜いて相手の視点を自分の視点と同じだと思い込んでしまう。
擬人化とはそういうことです。

たとえば、犬はものに名称があることを知りません。
名称。名前、呼称、呼び名、何かを他と区別するための言葉。言葉は文字

言葉を使う(扱える)人間と違い、犬は名称の概念を持ちません。
一般家庭で犬を飼うならふつうは飼い犬に名前をつけるため、
たいていの犬はそれをすぐに覚え理解するように見えはしますが。

多頭飼いだったり、または顔見知りのドッグラン仲間とか、
あるいは犬じゃなくても人間の家族や他の動物なども、
「人間が言葉でそれぞれの個体の名前を呼んで行動する」のをセットで記憶するので、
その犬自身以外でも名前を覚えて理解しているように見えますよね。
人間にはそのように感じられます。


でも実はそれが擬人化。でしょ?

いろんな動物に共通するそうですが、犬はものごとを“映像”で捉えています。
自分以外の他者や他犬のことは視覚をメインに嗅覚や聴覚や行動など一式を一旦記憶して、
その記憶と現物が一致しているかどうか、という視点で個体識別をしています。
人間のように言葉でフォルダ分けしない分、その映像はハイビジョンでしょうね(笑

名を呼べばその犬が反応するのは、
・人間が発音する音声の一部
・今現在の人間の表情や手に持っているものや体勢などシチュエーション
・それらと強く関連付けられる過去に経験した映像シーン

を瞬時に組み合わせて今とるべき行動を決定するという、人間ごときにはそうそう真似のできない意外と複雑なことが起きています。

よくある話。愛犬の名前を呼んだらこっちを見るから名前を理解しているはずなのに、
おやつがあれば来るけれどブラシを見せたら来ない犬は性格がずる賢いとか、
呼んでも来るときと来ないときがあるのは命令されるのが嫌いな性格だとか、
他にも色々ありますが、擬人化しすぎてシツケを失敗する飼い主さんがわりと多いです。
失敗とは言っても飼い主さんが擬人化に気づいて犬に伝わる方法をとれば簡単に修正できることがほとんどなんですけどね。

犬は人間があらゆるものに言葉で名前をつけて識別していることは知らないし理解もしませんが、
人間は言葉を操って無意識に他人と交流しているので、名前も含む単語をいくつも覚える犬もそうできると思い込み、こじらせてしまいます。
といったあたりをわかっていて、それとは別で愛犬にセリフを言わせたりするのが犬ブログの魅力
だと思っていましたが、どうもそういう遊び心ではなく、
結構本気で・・・・な人が、あー、たまにいらっしゃいまして(笑


人間が発する音声(言葉)の一部を聞き分ける能力が高いのは、群れ内の家族間で意思疎通を充分に図ることで繁栄してきた社会性動物だから、っとワタクシは考えています。
他者の考えを理解し自分の考えも相手に伝える相互理解が元々得意な動物というだけでなく、
それを人間相手にも自分の種族間と同じように発揮できる、なんとも貴重な素晴らしい能力。
だから犬は人類の文字の歴史と同じくらいか、またはもっと昔から、
人間に一番近い動物の座に座り続けているのだろうと思っています。

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posted by あきこ at 19:30 | Comment(0) | 楽しい犬系あれこれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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