2018年07月18日

獣医は引っ込んどけ

公益社団法人 埼玉県獣医師会
トピックス コラム・豆知識 犬の遺伝性疾患について 2016年11月29日

より一部引用

 シドニー大学がインターネット上に公開している様々な動物の遺伝に関する情報サイトOMIAによると、現在、遺伝子異常が明らかな犬の疾患や形質(毛の色などの特徴)は211あり、そのうち約50の病気で遺伝子診断が可能と言われています。
引用おわり

>シドニー大学がインターネット上に公開している様々な動物の遺伝に関する情報サイトOMIA

当ブログでもおなじみのここのこと http://omia.org/home/

>遺伝子異常が明らかな犬の疾患や形質(毛の色などの特徴)は211

遺伝子の正体がきっちり明らかな犬の遺伝病と遺伝的形質の総数が2016年11月は211だったってことなんですが、どう考えても誤解を招くでしょうよ。
munouvets.jpg
上図出典;http://omia.org/home/

赤丸で囲った部分わかります?
この記事作成時のいま現在は『243』になってる部分です。
でもそんな数字を埼玉県獣医師会がそこに載せて何になるんでしょう?
一部のヲタク以外は犬の遺伝病と遺伝的な形質の総数だと誤解するのがふつうでしょ。
OMIAの名称は出してるけどリンクがないんだからそこをさらっと読んだ人(自称ブリーダー含む)は誰だってそう思ってしまうと思います。(まさかこれもSEO対策なのか!?)(カテゴリ間違ったか??)
japanesevetfool.jpg
上図出典;http://omia.org/home/

いま現在で719、2016年11月時点ではおそらく600台後半の数字だったはず。

犬の遺伝病と形質は現在700種以上が知られています。
200いくつじゃないです。

途中にもツッコミどころしかない記述があるけどわかりやすいところだけもう1点ツッコミます。
公益社団法人 埼玉県獣医師会
トピックス コラム・豆知識 犬の遺伝性疾患について 2016年11月29日

より一部引用

遺伝性疾患を少なくするためには、可能な限り親犬の遺伝子検査を実施して、疾患原因遺伝子を持っている犬を繁殖に使わないことがとても重要となります。

 ただし、現在利用できる犬の遺伝子検査はごく一部に限られていますので、遺伝性疾患が指摘されている病気を発症している犬は、できるだけ繁殖計画から除外することが望ましいと言えます。
引用おわり

>可能な限り親犬の遺伝子検査を実施して、疾患原因遺伝子を持っている犬を繁殖に使わないことがとても重要

そんなものは重要でもなんでもありません。バカか。
後手後手。遅いんだってそれじゃ。だから犬の遺伝病のデパート国だといい加減理解しろや。
それを重要だとするのは当ブログふうの分類上で言えばちょっとマシなパピーミル、バックヤード鰤、職業鰤、一般家庭の素人繁殖、レベルに過ぎません。
ということは言葉の本来の意味ではブリーディングじゃない、単なる生産。

犬の繁殖における遺伝子検査とは科学的な確認以外の何ものでもありません。
遺伝子検査が確立している(存在している)ほどのポピュラーきわまりない遺伝病くらい、
Aの系統は持っていてBには現れていないとか、この個体はキャリアーの可能性があるなどを、
充分予測できているのが当たり前の育種です。
検査しないとわからない段階を獣医師もトップブリーダーも当然だと考えること自体が、
遺伝病で苦しむ犬を減らしてやることができない最大の原因なのですよ。
繁殖の観点では驚くほどレベルが低いのに大多数のプロが気づいていないことが、
我が国が異常な乱繁殖天国である理由。
どう言えば理解してくれるのやら・・・・・・・・・・。もう百回以上書いてるぜよ。


>ただし、現在利用できる犬の遺伝子検査はごく一部に限られていますので

だったら200分の50の遺伝病で検査可能、みたいな誤解を招く表現控えなさいよ。


>遺伝性疾患が指摘されている病気を発症している犬は、できるだけ繁殖計画から除外することが望ましいと言えます

だったら遺伝性疾患が指摘されている病気を公表してくんない?
(遺伝性が示唆されている疾患(または病気)、っと言いたいのだとは思うけど)
ワタクシのような一般人じゃ無理なのよこの問題はどうしても。

んで、発症する「前」は?繁殖「後」に発症したら?
発症犬の血縁はどうするの?考慮しなくていいみたいな印象だよその書き方。
世の中には遺伝じゃないかもしれないって言う獣医師会所属の獣医もいるよね?
とくに遺伝だとか聞かれなきゃ言わない獣医さんは埼玉県獣医師会にいないの?
ってかさ、本当の本当に700以上の遺伝病のこと知ってんの???開業獣医さんが?

遺伝だろうがそうじゃなかろうが犬の病気のプロは獣医師なんだから、
中途半端な情報を公益法人なんつー特大サイズの看板背負いながら中途半端に流さないでほしい。
そして獣医師は犬の繁殖に関する知識は獣医療分野以外一般人となんら変わらないんだから、
わかったような助言とか指導なんかほんと控えてほしい。


この記事は「あなたがブログで700と言い張る犬の遺伝病は実際は211ですよ?」(大意)
といった読者のメール投稿がきっかけとなっております。



獣医学的視野を持たない一般人が時々挫けるけど頑張る遺伝病情報
犬の遺伝性疾患一覧 はコチラ↓ PC閲覧推奨
w190.jpg




こたくんに触れないから辛い辛い。けどがんばるさー。
posted by あきこ at 15:42 | Comment(0) | 遺伝性疾患を知ろう | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。