2種類の相違点は誰が見ても一目でわかる部分が衛生度、
それ以外は、まともな繁殖とはどういうものなのか、を知っていなければわかりにくいのです。
パピーミルは文字通り子犬生産工場を指すのですが、
親犬たちの置かれた環境と同じかそれ以上に問題なのが生産の背景、つまり繁殖の内容なのです。
なので日本式パピーミルは衛生的だったり小規模だったりもするわけです。
傾向のお話です。
キリスト教国では動物を適正に管理することが人間の役割、のような考えをすんなり受け入れることができます。
神が人間を創り、人間の命の糧として動物を与えてくれた、のような教えが根底にあるからと聞いています。
ペット動物の安楽殺に対する意識が一番わかりやすいと思いますが、
治療の効果が望めない場合、苦しむ期間が少ないことが動物にとって最善だ、の結論は同じでも
苦痛減のため治療開始前での安楽殺選択が社会に認められるかどうかが大きく異なります。
(日本でそんなことをしたら事の次第によっては全国ニュースにすらなりえます)
犬の安楽殺に限らず誰かの命を奪う感覚が受け入れ難いのが日本で、
あるがままに始まって終わる自然体が生命の理想の姿と考えるから、
愛犬の避妊去勢を悩むし繁殖は飼い主が決定するのが正しいと信じ、、(以下自粛
キレイなパピーミルは無い&キレイならパピーミルではないと思いたい人は、
子犬製造工場で無秩序に繰り返される繁殖自体を否定することが、
命が生まれることを否定する気がして受け入れられないのかもしれません。
他の話題でもワタクシには何度も似た経験がありましたが、
たとえば血統書の公開を勧めると遺伝病を発症した愛犬の否定になるだとか、
F1雑種をショップで買うなと勧めるとすでに買った愛犬を否定したくないだとか、
正直な気持ちとしては、うわっそこからかよメンドクセーって毎回思います。
そんなわけで日本人はそういう思考の違いも手伝い、
親犬たちが一生不自由な囚われの身であることにポイントを置くため、
繁殖に対する意識、ってか飾らずに言うと持っている知識量の違いで、
「綺麗なパピーミル」が理解できていない段階の人が綺麗だからパピーミルじゃないと考え、
パピーミルじゃない、良いブリーダーさんの所でも遺伝病の犬が現に生まれる、
遺伝病はやっぱり難しいし避けられないと進みがちです。だから話が合わないのです。
それで最終的には頑張っても避けられないケースが存在するので
買った犬がどんな遺伝病でも飼い主が責任を持って治療すればOKっと、
自分の中の価値観に従って自分を正当化することで心の安定を得るのだと感じています。
いまだにペットショップでの子犬の生体展示販売を肯定しちゃう系の多数派の人々は。
夜間は電気を消せとか生まれて56日経ってから並べろとか何cm四方の入れ物で展示しろとかは、
ほんっとどうでもいいんですってば。
不幸な犬を減らすための規制強化は一旦休んで一般の教育をやりゃいいのに。
改めてブログランキング見てみた。犬の病気カテゴリなんか見なきゃよかった・・・・・(涙
外国の人が集まる環境に住んでいて、よくその人たちの集まるフェイスブック上での投稿を目にします。
柴犬が欲しい!が断然多いです。
柴犬をホームセンターから買ったが、自国に連れて行ってブリーダーをしたいんだけど…
そんな投稿に、ペットショップではなく 評判の良いブリーダーさんから買いましょう、とコメントが付くと
うちの子はペットショップから買ったけど、健康状態良好!何も問題ありません、と言うコメントがその後に続くのですが
あなたたちの仔犬を生んだ母親たちは 産めなくなるまで産まされて、散歩にも連れて行ってもらえず、たまに貰えるご褒美的な柔らかい鶏のささみとか、胸肉とか、そういうのを死ぬまで一度も味わうことも無く、テレビを見る飼い主の膝の上で撫でられながら寝落ちしたり。そういう経験せずに老いていく子達があなたの仔犬を産んでいるんですよ …って言うのを知って欲しい、っていつも思うのですが。
私が実家近くに住んでいる時に、よく母と言った市営市場でピンク色の卵が売っているんです。 ピンクたまごの入っている箱にはプリンター用紙にプリントされた雌鶏の写真がのっていて。 そこに ”私が産みました!”と書いてあって、母といつも良い意味で笑っていたのですが。 売られる仔犬各々の説明の所に
”私が産みました!”と母犬の写真付けたら … なんて考えたり
わたしもFBの英語が飛び交う犬ヲタの集いでときどきケンカ売ります(違
何といいますか、単にものを知らないからパピーミルを見破れない人が多いわけでもないと思います。
ブリーディング(育種)をしているブリーダー(育種家・繁殖家)なのだから、気配りが必要な点はすべて配慮されているはずっと漠然と思い込むものなんですよ。一般飼い主サイドは。
実際はパピーセラー(子犬を売る人)が売るためにパピーミル(子犬工場)でえげつない生産を繰り返しているだけ。
当のパピーセラー本人が自分をブリーダーと信じて疑わない、不思議の国のジャポネーゼ、みたいなおかしな話で。
コメント返しがえらい遅くてどうもすみませんです。懲りずにまた来てください(え