特に好みのジャンルはルポや史実に基づいた読み物です。
犬を4頭も飼っているので犬系の本もよく読みますが
最近のものには ウッ とショックのあるものも多くて。
去年発行されたあるひとつの犬種のご本があります。
この犬種が好きな人がいろんな情報を知るために読む感じです。
さすが犬種の専門家さんが書いてるなぁと感心するような
ちょっとよそでは教えてもらえないような内容もあったりして
さらに美しいカラー写真も満載の中、
お友達の
「本」を構成する重要なものの中に活字があるわけですが
活字とはなんとも不思議なもので、
なぜか目に入ると新たな情報としてインプットされやすいようで。
活字にはもしかしたらこの情報はガセかもしれないという感情を
覆い隠してしまうチカラが備わっているのかもしれません。
この本の「コートカラーについて」のページはあまりにもあまりでした。
曰くJKCで認められる毛色には単色以外にはパーティーとブラックタンがあるのですがトライカラーは存在しないとのこと。
パーティーとブラックタン両方の遺伝子を持つ個体はトライになりますので
存在しないと言うのならパーティーとブラックタンの繁殖は禁止にせねば。ね。
曰くイザベラ、ラベンダーはポメのカラーではないとのこと。
ならばチョコが出た系統にブルーは混ぜるなキケンともっとちゃんと周知せねば
ブラック単色だろうがオレンジ一色だろうがチョコ&ブルー因子持ちからそれらが出るんすよ。
つかイザベラとラベンダーの差はなに?
ちなみにイザベラとは煮しまったパンツの色が語源です。ももひきだったかな?
曰くチョコとブルーのポメには成犬になると眼が見えなくなるなどの遺伝性疾患が多く出る場合があるとのこと。
なんの病気だろう?毛色が限られているなんて??病名教えて?PRAとか言ったら鼻で笑っちゃうよ。
曰くホワイトは優勢遺伝なのでホワイト同士の掛け合わせできれいなホワイトの子犬を求めることができる。
ヲイヲイ。
優性遺伝なら片親以上がホワイトじゃなきゃ産まれんでしょーが。
ホワイト同士からホワイトしか生まれないのならホワイト=劣性遺伝なんだけどなぁ。
「優勢」とか「劣勢」とかって字も間違ってるし。
曰くブラックタンはオレンジセーブルとウルフセーブルから突然生まれるとのこと。
突然て(爆
ポメでは基本的に“セーブル”がブラックタンの因子持ちの証なんですよ。
因子さえあればブラック単色でもホワイト単色でもパーティーからでもブラックタンは出ます。
別に突然(爆)じゃないよ。必然だ。
曰くこの色とこの色をかけるとこの色になるとはっきり断言できないとのこと。
毛色因子を知ることが出来ればこの色は出ないってのは断言できますので
あとは確率の問題でずいぶんと予想がつくもんなんですよ。
あんまりにもあんまりなポメラニアンの毛色についての講釈が
いったいなん万人の人に間違った知識を与えてしまったのか。
カラーバリエーションの乱れに警鐘を鳴らしたいのなら、
情報を発信する側が正しい知識を持っていなくてどこに説得力が生まれましょう。
つか毛色のことよりも遺伝病の問題が先だと思うんですが
まずは遺伝とは何なのかを真剣にお勉強してほしいもんです。
次回はポメの遺伝性疾患をずらーっと並べてみますんで。
↓あらら。ノーイメージなのは残念だこと。