2008年03月07日

犬の遺伝病の調べ方 入門編

犬の遺伝性疾患について調べていると、
「今現在犬の遺伝性の病気は400種以上が知られています」
って言葉をどこかで目にしたことがあると思いますが
それはこちらでの発表を参考にしているようです。

Online Mendelian Inheritance in Animals (OMIA)

日本語しか喋れない脳を持っているワタクシにはくらくらする英語のこのサイトは
いくつかの動物の遺伝子、遺伝の病気、および特色に関するデータベースらしいです。
オーストラリアのシドニー大学のフランク・ニコラス教授が音頭をとられている模様。
(実は背景はよくわかりません。英語が読めないので。もし間違ってたら教えてください)

んで、上記リンク先を開くと表がありまして、
犬は Dog これはよろしいですね。
Total Phenesってのが「遺伝的表現型のトータル数」ってことで現在484
犬では遺伝する性質が484証明されているってことです。
中をひとつずつ見ていくとわかるんですが、短い尻尾とかマール柄などもあるので
484の全部が恐ろしく苦しむ病気ばかりではありません。
なので「400以上」という説明が無難なわけです。
ちなみにここのこのトータルは07年6月は481でした。

調べ方ですが、とりあえず一番上の病名をさらっと拾ってみましょう。
Acetabular dystrophy です。
まるごと翻訳してみても、一般的な言葉ではないので苦労するかもしれません。
なので医学用語専門の翻訳サイトのお力をお借りします。
Acetabular dystrophy を入れてみても不明なようです。
その場合は区切って再入力してみます。
Acetabular は 寛骨臼
dystrophy はジストロフィー、異栄養症(代謝異常による組織の発育不全と機能異常を伴う病態の総称)
とわかりました。

ところでかんこつきゅうって何?変換さえできないくらいの専門的な言葉のようです。
次は寛骨臼をグーグル検索です。
トップに出てきたのがこちら、ヒトの病院のHPで「整形外科疾患について」
ここで寛骨臼という聞きなれない物体が、
ワタクシも持っている股関節の骨の名前だとわかりました。
そんな感じで進めていくと、鳥肌が立つほど辛い病気を知ったりします。

それで・・
同じような症状で虹の橋に逝ってしまったお友達のわんこを思い出したりもしました。
たしか動物病院で診察してもらったけど、遺伝性の病気だとの説明は無かったり
原因が不明なのでとりあえずステロイドで様子を見ましょう、だったり。
本来なら別に飼い主さんに遺伝病だと伝える必要は無いのかもしれません。
でも獣医師が遺伝病だと気付かないor言わない、
飼い主さんは遺伝病だと知らない、
だったらそのわんこの繁殖者はいつ気が付くんでしょうか。
生まれた子犬を売った後、子犬に何が起きたのか知る術を放棄してるケースでは
血統上に重大な問題が起きていても知らないでどんどん・・。


まずは何がどんだけあるのか。
繁殖者の言い訳によく見られるものに、
ひとつの遺伝病を防いだとしても他にもどっさりあるものだから、とか
結局最後には持って生まれた運が決め手になる、などがありますが
そんな戯言はまずこれらの状態や病名や症状を知ってからほざくべきです。
遺伝を知らないでおこなう繁殖はブリードではなくて増殖だから。
って言っちゃうとカドが立ってしょうがないですね・・。

じゃあ、自身をブリーダーと名乗って販売をしてる人はちょっと考えてみてください。
ブリーダーが犬を増やして売るのは何のためでしょう?
可愛くて元気な子犬を多くの人に提供して幸せをお届けしたいからじゃないんですか?

不便な体質を持たされた数えきれないくらい多くの犬たちが、
獣医療になんかほとんど関心の無かった飼い主たちに学ぶことの大切さを教えてくれています。
犬の遺伝病を増やさないでください、という一般の犬飼いたちの声は
決して繁殖者の営業を妨害したいなどという低次元なやっかみなどではなく、
苦しむとわかっている犬を無知に誕生させることへの警鐘なんです。


posted by あきこ at 16:03 | Comment(3) | TrackBack(0) | 遺伝性疾患を知ろう | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
私の知っている先天性(遺伝子異常)の病気についてですが、両親に異常がなくても(頻度は低いと思いますが)確かに生まれてくるのも事実です。
Posted by ちぐさ at 2008年04月12日 10:07
●ちぐささん●
両親は健康体なのに子の遺伝子に異常が・・!
ってのはたいてい劣性遺伝ですね。
だからこそ日本では犬の遺伝病がびっくりするくらい多発しちゃってるんです。
Posted by あきこ at 2008年04月12日 18:56
実体験から、犬の遺伝病を詳しく知りたいと思い、ネットサーフィンしていたら、やっとこちらにたどり着きました。
その節はありがとうございました。
最近は、ホームページは充実している病院や、カレンを見てくれた大学病院の先生に、無遠慮に電話して、いろいろ情報を仕入れています。
たった30〜40人しか見てくれないブログですが、役にたったとお礼のコメントをもらったりするようになりました。
カレンのために地道にやって行きたいとおもいます。また、いろいろお聞きすることもあるかと思いますが、その時はよろしくお願いします。
Posted by とび at 2008年05月04日 00:45
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