クンクンではなく、小さい頃にキュオーンキュオーンギュオォォォォンって声。
迎えて間もない子犬が夜な夜な絞り出す孤独の叫び。
泣き声っていうのがピッタリだと思います。
世の中にこれ以上の悲しみはないって感じで絶叫しますね。
そんな声で泣き始めるのは生後50日を過ぎてから、が多いようで
それ以前にお迎えした子犬は最初は騒がずにケージの中で眠るもんだから
飼い主さんは「この子はおとなしい子なんだー」と思うこともあるようです。
たとえば生後45日の子犬をペットショップで買って、
店員さんに「おとなしい甘えっ子ちゃんです」って紹介されたのに、
1週間も経たないうちに大泣き祭りが始まって、
飼い主さんもご近所の皆さんも寝不足になる・・っと。
一般的に生後50日前の子犬は、状況判断能力がまだ育っていません。
同時に生まれた兄弟たちや母犬とくっつき合っている場所から
いっぴきだけポーンと違う部屋に連れて来られても、
とっさに判断ができないのでぽよよーんとしているものなのですが、
それは単にワケがわからないから、なんです。
時間が経ってその場所に慣れてくる・・と、
つまり犬布団が無いとか、おもちゃ代わりの兄弟のシッポが無いとか、
いい匂いがする母犬のおっぱいが無いとか、に気づくまでに時間がかかるもので
気づいたとたんに力の限りの絶叫で安心できる環境を呼び戻そうとします。
なぜ夜中に泣くことが多いかと言うと
日中は飼い主さんが動いているから(たとえ座っていたとしても)
観察できるものがあって気がまぎれているから。
真っ暗で静まった真夜中、
しかも飼い主さんの寝息も届かない別の部屋にぽつんと置いていかれたら
そりゃー泣き叫ぶのが当然なわけで。子犬ですもん。
ここで「かまうとクセになるから心を鬼にして無視する」
のがここ最近の子犬の躾の主流で、実践して成功(?)してるかたがたくさんいると思います。
ただワタクシ、結構な数の犬の家族を見てまいりましたが
生後2ヶ月かそこらの子犬を寂しさで絶叫させた親兄弟犬は1頭も知りません。
その時泣かなかった子犬のその後の追跡調査もいくつかありますが
子犬の時にひとりぼっちで寝る練習をしなかったことが原因で
留守番が出来なくなった犬は1頭もおりません。
さあこれはどういうことでしょうか?
次回に続きます。
あ
以前の記事も合わせてどうぞ
犬だって、人間だって、きちんと成長すれば大体のことには適応できるってことかな〜と思ってます。
というか、子犬の時期はケージの中で一人で寝かせるなんてことしませんですね。バリケンの扉は常に開いた状態でおやつを投げ込んでバリケンが心地よい場所だと一日で覚えさせますんで、三日もすれば自らバリケンに入って何かおいしいものが降ってくるのを待ってたり♪
夜寝る時は室内フリーで自分は仮眠状態を二週間ほど続けますが、それが楽しかったりします!!
夜鳴き、ハウス嫌い共に経験なしで〜す(^O^)/
心を鬼というやり方しかやった事の無い者は、心を鬼にしないやり方で留守番とか出来るようになるのか不安になるのかなと思います。
特に集合住宅の場合、子犬の間数日間心を鬼にして耐えれば静かに寝てくれるようになります。それが鬼にならなかったばかりに、一人で寝せる、留守番させる時に大騒ぎするようになったらどうしよう?という不安です。近所からのクレームを一番騒がれる事を恐れるのが集合住宅の場合なので、数日で終わるならば・・・と考えてしまっているかもしれません(考えていたのは私です・・・)。
一度鬼にならなくても平気だと経験すれば、問題無いと考えられるかもしれませんけどね〜。我が家の場合ですが・・・。
成功を経験しないとなかなか思い切れないこともあるなと最近思ったりもしています。
3頭目は考えて無いですが、今後新たに犬を迎える際には、鬼方式やめてみようかなと今は考えています。
ああそうかも。
私が「夜泣きをさせたくない」なんでしょう。
●ジュリーママさん●
そうですねー、きちんと成長すれば・・の点がポイントかなと思います。
心を鬼にする方式はたとえて言えば幼稚園児に中学生のやることをやらせてる、みたいな。
なので無理をすればほとんどの子ができるようになるわけですが
段階を踏んだほうがより基礎がしっかりする・・ってことでしょうね。
●ろっとまみーさん●
私も放し飼いばかりですが迎えた時1キログラムない犬などはしばらくケージ就寝です。
ただし置き場所が茶の間の中央とかで、家族の何人かが周りを囲んで布団を敷きます。
ポメの子犬って片手サイズだから(笑
●しゆうさん●
多分現在の子犬の飼い方の主流が「心を鬼にして慣らす」だからじゃないですか?
もしどの本を見ても「迎えたばかりの子犬には添い寝をしてあげましょう」
だったらきっと多くの方がそれに習うんじゃないかと思うんです。
仰られている通り集合住宅という問題もありますし、
何より共働きなどで忙しい日本人の家庭に合ったやり方ですもんね。
ひとりで寝る時はおとなしくするもんだと教え込むことは泣かさなくても絶対にできるんです。
が、それには時間がかかるので心を鬼方式が便利なんだと思います。
私、要するに、「寂しいよー」って要求に応えてやることが問題なのかな?と、当時思ったんです。
だから、うちの犬が我が家に来た時には、とにかく泣かさないように、を心がけたんですよ(そんなコトしなくても多分夜泣きしない子だったんだろうけど)。
ケージの近くに布団を敷いて、すぐ見える位置で寝るってのを、生後4か月くらいまで続けました(うちの犬は生後2か月で我が家に来ている)。様子をみながら、問題なさそうなら…ということで、自室に戻りまして(でも、夜泣きをしそうなら、すぐに布団を移動するつもりだった)、しばらくは夜はサークルで寝させていましたけど、今はいっしょに寝ています(いいんだか、悪いんだか…)。
だから、いろいろ相談事とか読むと、「心を鬼にして」を重視してばかりで、子犬が寂しくて泣いてしまう環境を作らない、を軽視してる感じがしてならないんですよね。なんだか、不思議でならないんです。
ああそっか。それですね、きっと。
日本の平均的な住宅事情を考えれば犬のケージ置き場は飼い主家族が眠る場所とは離れている。
なので子犬が寂しくて泣く→泣き止ませる・・ということは
要求を未然に防ぐのではなくて要求に応えてあげるケースが多く想像できるってことで
要求されてからそれに応えてばかりいれば色々な問題行動につながるわよ、っと。
普通の、多くの、「子犬のしつけ方」のような本では
表面だけを見ると説明が足りなさ過ぎて(そんなふうに思い込むのは誤解だろ・・)
ってことがわりとありますよね。
あれって結局は万人にわかりやすくするために端折ってしまってることがきっと多いんでしょうね。