2018年07月24日

善意が招くグダグダーTOKYO ZERO キャンペーン

質問メール出したんだけど返信もらえないんです。
ホームページを見ても要望の具体案がわからないから聞いてみたけど、
2週間経つんで諦めたほうがよさそうですよね・・

東京の犬猫の殺処分をゼロにしようというキャンペーンの団体さん
http://tokyozero.jp/
詳細は上記サイトでご確認を。

そのTOKYO ZEROを実現するために以下の3つを解決策と考え、署名集めほか、の活動をされているらしい。
tokyozero.jpg

図はhttp://tokyozero.jp/about/ から引用しています。


犬についてだけ書きます。

まずまるいちの「8週齢規制」の早期実現。

以前当ブログでも関連する記事を書きましたが、今のままで8週齢規制をすると悪い結果が増えるだけです。
2013年11月17日 かなりマズイ8週齢規制
http://kotavi2002.seesaa.net/article/380459168.html


まるに、センターをティアハイムに。

できるものなら全自治体がそうしてますし事情が許すならすでになされています。
ってか全自治体はそれを目指しています。いまさら言われなくても。
できないからやむを得ず殺処分をおこなう自治体があるわけで。


まるさん、「保護犬」との出会いを広めよう、とのこと。

試しに「保護犬」っとグーグル検索してみましょう。
わぁ。業者がカネにならない犬を「保護犬」って言葉に隠して売りまくりー。
看板だけ保護団体で不妊処置ナシ、不妊処置前に斡旋してから獣医と連絡し合え、って、
こういう問題に初めて触れる人々にはちょっと難しいんですけどね。

選び放題な自称ホゴダンタイから1頭ずつ写真を見て運命の犬を探すのでしょうね。
これだけ選べるならよっぽどじゃないとウルサイ団体は敬遠されますね。
「健康な犬の臓器を取りたくない」という人は不妊処置ナシを選べますね。


・・・・・・・・・・。
善意、なんですよね、元は。
良かれと思って、自分にできることをしましょう、と。

ひとりの力は小さいけれどみんなで力を合わせれば、
社会性が養われていない母犬が生んだ子犬たちを躾けてくれるの?
うんこまみれの足元も金網のケージ内で授乳中歯を立てた子犬に咬みついて?
逃げ場のない子犬の悲鳴が社会経験の乏しい母犬の攻撃性を増したりして?

実は授乳中に牙で躾ける母犬ってそんなに多くないんですけどね。
正常な母犬は痛かったり嫌だったりしたらまずは逃げるものなんですが、
あと刷り込み期の子犬は目につくものと口に届くものが教材なので、
8週齢まで金網とうんこで何週間遊べばそこから出られるんですかね?
そして晴れて出所のあかつきには店頭の水槽ケージで区切られて?


ブログを書いてるワタクシは善意がgdgdでも痛くも痒くもないですが、
良かれと思った署名運動で善意があだになる可能性を、
いいかげんに気づけよっと、犬たちが呆れる姿が浮かんだりします。
だって動物愛護分野の署名ってここ15年くらいでたくさん見てますが、
犬たちのタメになったものって、結局1つもなかったような気が・・・・・。
ワタクシあたりは「参加した人間の気分がスッキリするだけ」だと思えますよ?
自分の愛護精神が満たされるんでしょうね。微力だけど大事なナニカを成し遂げた気分になれて。





売れるんだから作る側を規制しようとしても無駄。だから答えは一つしかないのに

posted by あきこ at 22:00 | Comment(0) | 殺処分・保護問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月24日

殺処分減

8月末にニュースや新聞なんかで見たかたも多いでしょうが、
昨年平成28年度の殺処分数が前年に比べて大きく減少しましたよね。

グラフよりこの図のほうがわかりやすい
ss.jpg

(出典;https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/statistics/dog-cat.html
環境省統計資料平成28年度犬・猫の引取り及び負傷動物の収容状況)

怖いのは犬の「返還・譲渡数」です。
ほぼ10年間、年に3万頭ずつ誰かに貰われています。
「犬を飼える人・世帯」は年々減少しているのに。
ってのは数字をまとめた環境省もわかっているようで、
愛護団体が全国にあるからとりあえず貰ってくれて殺す分が減った(大意)、
ときちんと把握してはいますが。
(わかってんならちょっとは金出して協力しろよとも思いますが)

JKCや日保など大手犬籍団体の登録数は減る一方、
犬籍が無関係な雑種が流行っているとはいっても爆発的な数でもなし、
そして誰もが知るように少子高齢化の我が国、
総合すると「犬を飼える人・世帯」が年々減少しているという結論になりますよね。

・・・・・・・・・・。
(いろいろ飲み込んでる)

今晩はこのへんにしておきますか。
反動が少なきゃいいですよね(「反動」自体は避けられんだろ・・)。




環境省のマッチングに言及したポスター見て激しく脱力してます

posted by あきこ at 20:00 | Comment(0) | 殺処分・保護問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月22日

不要犬バンザイ

[保護犬] ブログ村キーワード


↓こういうの本気で止めようとせず野放しにすると、
やっぱり類似がどんどん湧く印象ですね。
2013年11月08日 レスキューごっこは ×

年数経つごとにいっそパワーアップしてるわ。まぎれもない保護ビジネス。

たまたま目に付いたレスキューごっこを1箇所紹介。

ドッグシェルター&ブリーダーズ・アンテナショップ
子犬のしあわせエージェント
ユニーク・ドッグ・ジャパンさん
http://uniquedog.jp/


ひっどい低クオリティ。
一部引用します。
mirac.jpg

( 画像出典;http://hogo-one.jp/group/4 )

犬種として、というか、生き物として低すぎるクオリティの犬が、
「ホゴシテクレルココロヤサシイヒト」を頼って、

今日も明日もバカスカ生まれるわ。



明後日も。明々後日も。来週も。来月も。ダッテキットダレカガホゴシテクレルカラ。





そしてこの犬を「買う」人は「うちの犬は元保護犬です」ってか
posted by あきこ at 20:00 | Comment(2) | 殺処分・保護問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月25日

「犬の引き取り屋」

話題としては今更だけど書いときます。
犬の引き取り屋とは何ぞ?
「引き取る」って言葉の意味はわかるけど引き取る理由はなに?
そして犬を引き取った後はどうすんの?
と思いますよね。ワタクシは思いましたもん。


sippo(シッポ)さんhttps://sippolife.jp/index.htmlのトピックスが有名どころ

朝日新聞・朝日新聞デジタル|更新|2015/05/15
「引き取り屋」という闇 
「殺さずに、死ぬまで飼う。ペット店には必要な商売でしょ」
https://sippolife.jp/article/2015051400005.html

から一部引用させていただきます。
常時150匹以上世話

「週に1、2回は必ず電話がある。1度に5〜10頭、多いときは30頭くらいを引き取る。昨日は繁殖業者から7頭引き取った。生後何カ月にもなって売れなくなったんだって」
 こうして敷地内に、常に150匹以上の犬を抱えていると説明する。男性も含めて3人で犬の面倒を見ており、「毎日、掃除して、すべての犬を運動させる。売れそうな犬は、繁殖業者や一般の人に5千〜2万円ぐらいで販売する。無料であげるのもいる。死ぬ犬は年間30〜40頭ほど。みんな寿命」という。


やだもー。ツッコミどころしかないじゃんよ。
第一にどう計算しても入ってくる犬と出て行く犬は年間を通してほぼ同数のはずで、
そうでなければ常時○○頭(匹と書かれてあるが)という表現にならんよね。

「5千〜2万円ぐらい」や「無料であげる」に騙されちゃイケマセン。
ふつうに業者やんそんなもん。
事業所の財政状況や帳簿を調べられるわけじゃないから取材にはそう答えるだろうが、
もっと高い値段で売ってると予想できちゃいます。犬はカネになるから。
無料のはワクチン代1万とか2万とか言ってるだろうし。
そして発情が来たらどんどん掛けてどんどん産ませて売ってるでしょ?
(ダメ元で発情促進注射の1本くらい1頭のメス犬に一度は打ってるかもよ)


無題.jpg



動物愛護法の法改正で整備しきれなかった部分の闇?
みたいに説明されているブログがほかにもごっそりあるけど、
問題はこういう二次業者とでも呼ぶような人間の中に、

・自分はレスキューやってるつもり
・里親探しサイトに登録、サイト活用
・犬の保護団体を立ち上げちゃった
・そんでもって善意の募金・寄付も募っちゃった


がどれだけいるか、一般の飼い主がなかなか気づけないことだと思います。
(ワタクシの経験でものを言わせていただきますといっぱいいます

「繁殖引退犬」はとくにね。
悪気なく良かれと思って1頭の繁殖引退犬を引き取ってともに暮らす。
イイ話なはずなのに、気をつけないと「繁殖引退犬を増やす手伝い」をしたことにもなる。

殺処分から犬を救ったーとかって。
この子は殺処分寸前でレスキューされましたーとかって。
そんなお涙頂戴的キメ台詞、しょっちゅう聞くもの。

あーあ。


過去すぎる記事だけどこの話題関連
2013年11月08日
レスキューごっこは ×


2013年11月16日
繁殖引退犬を助けるならば




posted by あきこ at 21:48 | Comment(4) | 殺処分・保護問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月23日

「センターに行ってきた」


たいていの人が良い気分になることのない話題です。
でも、愛犬家なら勇気を出してセンター見学レッツゴー。
行けない人のために行った人から話を聞いてみよう。

ツイッター経由で「さいごのごはん」というブログタイトルを拝見し、
のぞいてみましたらあちこちのブログを紹介したくなりました。
全国各地の動物愛護・管理センター訪問記をつづっておられる方々です。
サイト名等敬称略させてくださいませ。


熊本県 今日もさんぽ日和
http://ameblo.jp/saratorody/entry-11727560959.html

地域不明 1Click Animals
http://www.1click-animals.net/exp03.htm

札幌市 ねこたまご
http://ameblo.jp/may1119/entry-11733124619.html

新潟県 icoro
http://www.icoro.com/200910124269.html

千葉県と東京都 ?サイト名わかりませんし2002年頃のものですがオススメ。これぞレポート
http://www.geocities.co.jp/NatureLand-Sky/7717/

千葉県(たぶん) marico's family
http://marico247.seesaa.net/article/12158871.html

川崎市 犬と猫と仲間達
http://dog-lady.blog.so-net.ne.jp/2012-08-19

兵庫県 長瀬たけし活動報告
http://blogs.yahoo.co.jp/nagase_takeshi/24307776.html

神戸市 安倍昭恵のスマイルトーク  
http://www.akie-abe.jp/index.php?ID=498

広島市 動物保護団体パウズハートの活動日誌  ★写真がキレイ
http://pawstoday.exblog.jp/19737040/

岡山県 そうにゃんだ!  ★超オススメ
http://animalhearts0.blog.fc2.com/blog-entry-33.html


いくつか覗かれた方、クリックしなかった方、どちらさまもお疲れ様です。
収容室にいる犬たちを一度でも見てしまうと、あまりの辛さに何かを呪わずにいられなくなります。
多くの人は真っ先に放棄した張本人である元飼い主に怒りを向けるようです。
元の飼い主が悪くないとは言いませんが、放棄と殺処分のおおもとは繁殖の問題に行き着きます。

犬の繁殖をして子犬を「優しい里親さん」に譲った人は、
飼い犬を放棄した心無い飼い主よりずっと罪が重いことがままあります。
それは手元から離す子犬の生殖面になんの注意も払わなかった時ですから、
犬の繁殖をしたことがあるなら誰にでも当てはまるってこと。
業者登録しているブリーダーも、一般家庭の素人繁殖も。


子犬を生ませてばら撒く際にその子犬の去勢避妊について、
「人それぞれ」「飼い主が決めること」なんて言ってるうちは、
センターに犬を持ち込む人間とどっこいどっこいです。





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posted by あきこ at 23:59 | Comment(2) | TrackBack(0) | 殺処分・保護問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月08日

捨てられやすい犬種


机の周りがあまりにも散らかっていて部分的ゴミ屋敷状態になっておりました。
写真は自粛します。ワタクシの見栄名誉のために。
それで昔々5年半ほど前のAERAが発掘されまして、思わず読み返してしまいました。
(注!5年半の間一度も片付けなかったわけではない。たまたま最下層から発掘されたのだ!)
(残念なことに先日から探しているゴールデンの良書は見つからなかった・・)
AERA 08.12.8号---(編集部太田匡彦 写真小暮誠)『犬ビジネスの「闇」』の記事です。

この記事では、犬の繁殖販売をおこなういわゆる「ブリーダー」が、
使いものにならなくなった犬を一度に複数頭捨てる事例をメインに取り上げており、
あちこちの愛誤おっと失礼愛護さんたちが鬼の首でも獲ったかのように、
ネット上でさかんに嘆き悲しみ怒りくるっていたお話し合いを2008年当時よく目にしたものです。
「ブリーダーなんて嫌い」みたいな。「ブリーダーは愛護活動家の敵」とかも。
お気持ちがわからないでもないですけど、ブリーダー=犬を殖やして売る業者、ではないので、
せめてそこらへんを理解する努力くらいしたらどうですかってちょっと思いました。
この話題はそのうち別に書きますね。予定されているタイトルは「HgdmC 味方は誰」。

まあそれはそれでいいんですが、ワタクシが非常に素晴らしい価値のある調査と感じたのはこちら。
1016179993_49.jpg

我が国のいくつかの主要都市の保健所に飼い主が持ち込んだ犬の種類と頭数が調べられているのです。
それはそれは見事にハッキリと。
この記事に関わられたすべての方に敬意と感謝を込めて一部引用させていただきます。

-----
2007(平成19)年度(2007年4月から2008年3月)に政令指定都市など28の自治体の保健所に、
不要犬として飼い主に持ち込まれた犬の内訳

雑種7,885 (純血種同士の一代ミックス犬なども含む)

犬種ごとでは

1位 柴犬 701
2位 ダックスフント 481
3位 シーズー 380
4位 ラブラドールレトリバー 203
5位 ゴールデンレトリバー 175
6位 ビーグル 170
7位 マルチーズ 152
8位 土佐犬 145
9位 チワワ 142
10位 ヨークシャーテリア 135
11位 コーギー 130
12位 秋田犬 121
13位 プードル 109
これ以下は2ケタで、ポメ99、ハスキー67、パピヨン66、紀州63、シェルティ59、
Eセッター56、シュナ53、Gシェパ52、パグ52、Aコッカー37、キャバ36、
甲斐35、ポインター(多分いろいろ)34、ミニピン31、ピレ30などと続き、
雑種からのその総数は12,141頭。
-----

まる6年経った今はどうでしょうか。個人が自力で調べるには手間がかかりすぎるため印象のみですが、
放棄上位にさほど変動は見られない、チワワとプードルはおそらく順位が上がっている、
持ち込み迷子ともに最近目立つのはミニチュアシュナウザー、ミックス犬と称される小型F1雑種、
上記に入っていない犬種ではジャックラッセルテリア、フレンチブルドッグ、ボーダーコリー、
そしてこれら系の雑種がどこの自治体の収容所でもゴロゴロしてます。

捨てられる犬も殺処分される犬も総数だけなら年々減ってはいるんですけどね。
動物愛護・管理センター(保健所)にいる犬は、ペットショップで売られているのと比例しちゃうんです。
生体の陳列展示を見なくてもネットでわざわざ調べなくても人気犬種が一目で把握できます。
うそだと思ったらお住まいの自治体のセンターを見学してみてください。
そしてぜひ感想をお聞かせください。
愛犬家なら勇気を出して。レッツゴー。





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posted by あきこ at 04:07 | Comment(4) | TrackBack(0) | 殺処分・保護問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年01月16日

有料?無料?繁殖引退犬


最近の検索ワードにこんなのがあってカツゲン吹きました。

・繁殖引退犬 3万円 良心的

なんじゃそれ。
犬を手に入れるにはたいていの場合料金が発生するのがふつうです。
たまに若い子あたりが「命をお金でやり取りするのは愛護精神に反する」みたいにアツくなってて、
お金でやり取りしないなら何でもって?と聞くと真顔で「善意と愛情だ」と返されて驚くものです。
なんじゃそれ、アゲイン。

ヒトとしてやっちゃイケナイ人身売買に重ねてしまうんでしょうが、
人間の売買はダメでも犬まで売り買いしないでどうしろと言うのやら。
扱う品が生体なのがポイントなのはわからないでもない、
けど今のこの時代で物々交換したって仕方ないしタダほど高いものはないし。
(あ、菓子折りと子犬を交換したヤツがなにをほざくと天の声が聞こえるぅ・・)

犬はもう、野生には戻せない。
少なくとも私たちの国では1頭ずつのすべての犬に必ず飼い主がいなくてはならない。
野生の状態で生きることを許してやれないのだから、ヒトのもとで暮らす以外に方法がない。
だからヒトの管理下から外れてしまった犬は、国民の意思で処分をし続けている。
処分には殺処分以外に譲渡処分もあって、たくさんの人の思いや活動が譲渡処分を増やしているが、
まだ足りないぜんぜん足りない、何がって?
犬が暮らせる場所が、環境が、ヒトが。


殺処分される犬たちは、ただ単に飼うヒトがいないから無理やり命を奪われ続けるんですよね。
問題を起こしたから、癖が悪いから、懐かないから、じゃなく。
本当にわざわざ誕生させられて、ただ人間が少ないからだけで無残に殺されて、
1億2千万人の人間が少ないなんて言ったら死んでいった犬たちに泣かれそうで、
んじゃやっぱ犬の数が多すぎるんだと思い直せば虹の橋で待つ全頭が絶望しそうで。

でも申し訳ないけど、どう考えても犬の数が多すぎるんです。余ってる。
それなのに厄介払いに3万円の値段をつけるクソみたいな繁殖業者が良心的と思えますかねぇ?
30万円こっちが払うから繁殖引退犬と呼ぶイラナイ犬を引き取ってください、ならわかるけどねぇ?
どんっっっっなに綺麗な言葉でまるめようとしても無責任業者以外の何者でもないですよ。
繁殖引退犬と称して殺処分を間接的に増やす商売に加担しないよう、どちら様もご注意を。

※文中に不適切な言葉遣いがあったかもしれないことをお詫び申し上げます。




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そらくんがんばれ月間 赤い糸はどこにつながってるのかな〜?
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posted by あきこ at 06:48 | Comment(4) | TrackBack(0) | 殺処分・保護問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年12月25日

今日、人間を救った


無題.JPG


不安げな瞳で収容室の通路を歩く彼女を一目見たとき、
ぼくにはぼくが彼女を救う未来が見えた。
収容室の様子に彼女が怯えないように、ブンブンとシッポを振り回してみる。

シッポぶん回し作戦はさっき失敗しちゃった粗相を隠すのにも効果的だった。
職員さんたちはいつも気の毒なくらい忙しくて、毎日たっぷり散歩させてほしいとはとても言えない。
だからぼくが産み落としたブツもすぐに片付けられないのは仕方ないんだけど、
とにかく彼女に見せてはいけないと思ったんだ。
必要以上に悪い印象を与えてしまいそうで。

作戦が成功したかはわからなかったけど、彼女は立ち止まり、ぼくの経歴文に目を向けた。
ここに来るまで散々な人生だったから、「カワイソウな犬の話」が書いてあるはず。
それはウソではないんだけど、ぼくはいつも「今」を楽しんで生きてきたし、
これからも面白い「今」にたくさん出会えるだろうことを楽しみにしてるんで、
どうぞ彼女が悲しい気持ちになりませんようにと考えた。

そしたら彼女はひざまずいてぼくに小さくチューをしてくれた。
ぼくは彼女の表情に悲しみがまだ残っていることがわかってたので、
彼女をなんとか癒してあげたくて檻の隙間にぐいぐいと頭を押し付けて近づきたかった。
彼女はすぐに応えてぼくに触れてくれる指先がなんか必死な感じだ。
そして指先でぼくの首を優しくなでたとき、彼女のほほに涙が流れたから、
ぼくはひょいっと前足をあげて、「心配しないで。きっとうまくいくよ」と伝えてあげた。

そうしたら扉が開いた。
彼女はほほに涙を残してるが輝くような笑顔でぼくに微笑みかける。
ぼくは迷わず、彼女のうでに飛び込んだ。
ぼくはあなたを守り抜くことを約束する。
ぼくはいつでもあなたのそばにいると約束するよ。
どんな時もあなたがぼくに笑いかけてくれるよう、できることはなんでもするとここに誓う。

彼女がぼくのいる収容室に来たことは、とても幸運なこと。
ほかのたくさんの人はこの通路を歩いていないし歩こうともしないし、もしかしたら存在を知らない。
ここに救うべきもの、救われるべきものはとても多くいるのに。
とても多い数の中の一番小さな単位、1人。

ぼくは今日、人を救った。


-----
みなさんこんばんは。
聖なる夜にふさわしいイイ話のはずがワタクシの意訳ではいまいちだろうと思いつつ。
この詩は以前ワタクシのお師匠が個人的に訳して教えてもらったもので、
いつか自分でも挑戦してみたいなと思ってネタを温めていたものでした。
アメリカのシェルター事情(ノーキルっぽいし)を日本の犬収容施設に置き換えようと中途半端な努力で、
結局素直に翻訳することはできませんでしたがとりあえず。メリークリスマス。

原文は以下のとおりです。

I RESCUED A HUMAN TODAY by Janine Allen

Her eyes met mine as she walked down the corridor peering apprehensively into the kennels. I felt her need instantly and knew I had to help her.
I wagged my tail, not too exuberantly, so she wouldn’t be afraid. As she stopped at my kennel I blocked her view from a little accident I had in the back of my cage. I didn’t want her to know that I hadn’t been walked today. Sometimes the overworked shelter keepers get too busy and I didn’t want her to think poorly of them.
As she read my kennel card I hoped that she wouldn’t feel sad about my past. I only have the future to look forward to and want to make a difference in someone’s life.
She got down on her knees and made little kissy sounds at me. I shoved my shoulder and side of my head up against the bars to comfort her. Gentle fingertips caressed my neck; she was desperate for companionship. A tear fell down her cheek and I raised my paw to assure her that all would be well.
Soon my kennel door opened and her smile was so bright that I instantly jumped into her arms.
I would promise to keep her safe.
I would promise to always be by her side.
I would promise to do everything I could to see that radiant smile and sparkle in her eyes.
I was so fortunate that she came down my corridor. So many more are out there who haven’t walked the corridors. So many more to be saved. At least I could save one.
I rescued a human today.

- See more at: http://rescuemedog.org/dog-blog/i-rescued-a-human-today-by-janine-allen/#sthash.fYQNH7xK.dpuf





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posted by あきこ at 23:55 | Comment(0) | TrackBack(0) | 殺処分・保護問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年11月21日

殺処分は誰がする


誰ってあなたですよ。

当然ワタクシもですけど。

「政治」や「保健所の職員」や「犬を捨てる悪いヤツ」

じゃなくてあなたたちとワタクシが、

犬の殺処分を望み、実現できる社会を作ってます。

国民の支えがなきゃ今までこんなスムーズに進むもんか。


どうして犬を大切に飼う一般市民が殺処分をやってるなんて言うのか、
答えは簡単。殺処分に必要な費用はみんなで負担してるから。
にっくき(笑)税金てやつですね。
全国各地に現在ある犬を殺処分するための施設は、
ひとつ残らず地域のみんなが協力し合って作り上げたもの。

比喩ではありませんよ。ただの事実です。まずは現実を受け止めましょう。

ここで誤解しないでいただきたいのは、動物愛護センター・管理センターとは、
犬を殺すことが目的で存在するのではないですし、また、
犬の殺処分はおこなうべき事業の中のほんの一部に過ぎないことを、
ご自分が所属する自治体のセンターの業務内容・事業概要を確認してみてください。

失礼な言い方に感じられたら大変申し訳ありませんが、
殺処分をなくそうだの反対だの騒ぐ前にせめてこれくらい知っとけ。

我が国のすべての自治体では人々の暮らしを守るために犬を殺しているんです。
あなたが気づかなかっただけで犬たちの殺処分はあなたの協力があったからおこなわれている。
そしてすべての自治体では収容した犬に対し「行政処分」を「みんなの力で」しています。
行政処分はまず迷子犬の「返還処分」、新しい飼い主への「譲渡処分」がされます。
それらの処分にならなかった犬は「抑留」されます。

「抑留」には限度があり、そのために「殺処分」がなされているのです。
重要ポイントが1点あります。
「殺処分」は「無責任に犬を捨てる悪い奴」がするものではありません。
当然ながらその悪い奴をかばう発言ではないので誤解なきように。
捨てる人間以上に譲り受けてその犬を飼う人間が多ければ殺処分は発生しません。

つまり我が国では犬が余っているから殺処分が起きています。

犬たちが殺される理由=犬たちの数が多すぎるそれが事実です。

さて、ネットで検索するためのワード例は、

動物愛護管理センター 建設費
動物愛護施設 建設費
○○県あるいは○○市 動物管理事業 行政評価制度

あたりで。他にも有効な語句をご存知の方はよかったら教えてくださいね。
それで先日私設シェルターは日本の実情にそぐわない(要約)と書いた記事の中の
「なんじゅう億円もの建設費をかけた」公的なシェルターの一例を紹介しますねという話。

2001年 平成14年 徳島県 動物愛護管理センター新設 25億円
 関連サイト おはようとくしまさん http://www.jrt.co.jp/tv/ohayo/2001/0628.htm

2001年 平成14年 岡山県 動物愛護センター整備事業 25億6千万円
 関連サイト あと8億円ほど安くできるようがんばりますPDF http://www.pref.okayama.jp/somu/zaisei/zaiseij-5d.pdf

2001年 平成14年 愛媛県 動物愛護センター新設 13億4千万円
 関連サイト えひめイヌ・ネコの会さん http://ehimeinuneko.chu.jp/dogcat/?page_id=113

2009年 平成21年 下関市 動物愛護管理センター移転新設 9億6千万円
 関連サイト 日本獣医師会発行雑誌掲載紹介PDF http://nichiju.lin.gr.jp/mag/06401/a4.pdf

2013年 平成25年 大阪府 動物愛護管理センター整備事業費(予算) 1億4千万円
 関連サイト 大阪府予算編成過程公表サイト http://www.pref.osaka.jp/yosan/cover/index.php?year=2013&acc=1&form=01&proc=6&ykst=2&bizcd=20120414&seq=1

愛知県では昭和57年の動物保護管理センター本所建設開始から3支所を合わせ合計4か所の施設に、
28億から29億円ほど注ぎ込んでいるというか費やして(4か所すべてで殺処分事業をも)。
 関連サイト 愛知県平成24年度動物保護管理センター事業概要http://www.pref.aichi.jp/douai/jigyogaiyo/H24_jigyogaiyo.pdf

秋田県では既存の犬用処分機だけでは、なんと言うかこれまでに難点があり、
ネコ専用の装置を新たに290万円ほどで導入したりしています。
 関連サイト 秋田県生活衛生課 動物管理センター機器整備事業についてPDF 
http://www.pref.akita.lg.jp/www/contents/1254116134817/files/2109yosan8.pdf


最近ね、たとえば1回の殺処分に実際にかかる費用の全国平均をいくらだろう?
と疑問がわいて調べようとしてもちょっとやそっとじゃわからなくなっています。
ぜんぜん調べが進まない。
犬の殺処分を感情的に騒ぐ人が多いのも行政が公共事業をわかりにくくしてる原因の一つです。
動物愛護精神をお持ちの方は、どうぞ冷静に。
命がかかっているからこそ冷静に。
今すぐ動かなきゃ殺されちゃうじゃないのっ!と感じる時ほど冷静にお願いします。
騒いでも静かにしてても今は、殺処分の総数をちょっとずつ減少させる以外に良い案はありませんから。

もっかい載せとこね。このグラフ。
全国殺処分数推移.JPG

ここから拝借した図でーす http://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/statistics/dog-cat.html




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posted by あきこ at 16:22 | Comment(0) | TrackBack(0) | 殺処分・保護問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年11月19日

シェルターはダメなのよ


犬のレスキュー活動をおこなう際にシェルターがあったら、
救える命が多くなる、人間の勝手で無駄死にさせられる犬が少なくなる、
そういうような想いを抱き、シェルターをすでに所有しているか所有を望む保護活動家たちがいる。

Shelter
とは、どういうものを指す言葉なのかシーンによって違いはあるが、
犬の保護の分野では直訳のままの「避難所」であるのが共通認識だろう。
一時的な避難所として使うのが本来の目的であったが、
ケースバイケース、シェルターを終の栖とせざるを得ない犬もいる。

昨年、アメリカでこういう話があった。
俳優のケビン・コスナーが安楽死寸前の犬たちを救った、のようなタイトルで、
飛行機をチャーターし体型が小型な犬たちを十数頭、
アメリカはカリフォルニアからカナダのエドモントンまで送り届けたのだという話題。
日本人も好きな、尊い命のバトンリレー、なのかもしれない。

日本語でこの事例を紹介してくださっているサイトはこちら
http://bigtreeforanimals.org/blog-news/kevin-costner-saves-shelter-dogs/

上記サイトにも書かれているが、そのカナダのエドモントン動物愛護協会では、
体型が大きめの犬が行き場を失い新しい家を探すことが多いそう。
そりゃカナダだもん、レトリーバー系やシープドッグ系が多そ。
http://www.edmontonhumanesociety.com/

この施設から保護犬を迎える用意のある人たちには、小型犬の人気が高いらしく、
そこでなら良い家庭に巡り会える確率が高いだろうとケビン・コスナー談。

と美談で終わらせりゃいいものを重箱のスミをほじくるような真似をなぜブログでやってるのか、
わかってくれない己の感情ありきなレスキューごっこに夢中な人にいつか届けばいいなという願望。

カリフォルニア州には犬用のレスキューシェルターがいくつもいくつもあるそうで、
そのどこもがしょっちゅう満員御礼なのであるぞと。
貰い手がいなければシェルターの犬は出て行かない、出て行かなければお部屋は満室、
それなのに次から次へと入所希望犬を連れた人間が列をなす。
であればどうするのか?答えは1つしかない。

、、、

長く貰い手のつかない犬から順番に、強制的に退室してもらうのだ。
お国が違っても法律が違っても古臭い狂犬病予防法があってもなくてもいずこも変わらず。

なんじゅう億円もの建設費をかけて、

年間なん百万なん千万の維持費を使って、

国民の総意で二酸化炭素で・・

・・とほんの少ーし手順が違うだけ。


犬のレスキュー用のシェルターは、すでに全国各地に立派な施設があるではないか。
保健所、動物愛護センターという名の箱モノが。
そこがいっぱいいっぱいになる前の段階の啓発を疎かにしてシェルターを建設とはこれいかに。

窒息死装置の導入が難しい地域では、その成分が死に至らせる注射で安楽殺。日本でも以前から。
なるべくならせめて注射を使ってやりたくて実行している地域もある。日本でもいくつも。


別々のお国での犬の安楽殺の動画を2連発

※こどもは見てはいけません。
※死ぬまで映っていますので苦手な方はご注意ください。








※根拠の確かな情報としてこの動画を生かすための約束※
札幌市動物管理センターには公開承諾に対し心から感謝こそすれ、
ご意見やクレームを直接入れることは絶対にお避けください。
この時この方たちはこの犬を、ワタクシを当然含む全札幌市民に代わって殺してくれました。
ですのでなにかございましたらご遠慮なくここのコメント欄をご使用ください。



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posted by あきこ at 16:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | 殺処分・保護問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする