2013年10月14日

清浄国ニッポン


つい先日(10月7日)台湾で狂犬病の発生が発覚したというネットニュースがあった模様。
近所の島国で52年ぶりに発生とのことで、危機感を募らせた未接種飼い主さんが出てきてくれますように。

農林水産省の水際における狂犬病対策についてのページ
の『台湾における狂犬病発生の概要(平成25年9月20日)(PDF:1,255KB)』
などを見ると、台湾での狂犬病は2010年の7月以前にすでに存在していた可能性があり、
最初の発生と思われそうな内陸住みの野生動物から3年くらいで人里に広まっていったように思われて。
水際ならわかるけど真ん中からなぜ発生したのか台湾情勢にうといワタクシには定かではないけれど、
清浄地域の狂犬病はあっさり素早く蔓延する性質があるようで。

我が国は、野犬がうろつくことのない社会を実現し、検疫所を設けてウイルスをシャットダウンし、
犬への予防接種を義務付けという名の協力要請を国民にして、そして一旦消滅させたわけだけど。
狂犬病を。
狂犬病清浄地域の少なさを知ればこれがいかに稀有なことか。どちら様も今一度ご確認。
狂犬病の発生状況.JPG

島国って他にもいっぱいあるのにね。世界には。

普段一般人からさんざん叩かれる行政が、こと狂犬病に関してはやることやってるのに、
犬の飼い主たちが己の都合で勝手な妄想を繰り広げるさまは同じ犬飼いとして見苦しいことこのうえなし。
よくある「外国では3年に1回」説は、土地の広さや媒介動物の習性(移動範囲や距離)に誤認識があり、
それからワクチンの内容も考慮していないようにワタクシには思える。
例に出される代表格なアメリカは生ワクチンまたは遺伝子組み換えワクチン、
または遺伝子組み換え生ワクチンを犬にもその他動物にも使うし、
そもそも狂犬病を流行らせるのは犬ではないのだから。アメリカは
狂犬病の媒介動物.JPG

(図は2つとも厚生労働省の狂犬病のページのもの)

わざわざことわるのもヘンだけど狂犬病ワクチン接種が健康に直接害を与えてしまう犬がいることはよく知ってる。
根拠が確かならば獣医師が猶予証明を出してくれるがくれぐれも期限含む自治体の取扱に注意して。
ただ、「狂犬病が発生してるアメリカは3年に1回だからウチの犬も飼い主の賢い判断で3年に1回推奨」
的なアホな理由だけはお願いだからやめてほしい。
不活化ワクチンを接種したらアメリカ人の獣医師だって「次は来年」って言うからね。

不活化ワクチンはウイルスの元気がない、だからより安全、だから年に1回ひつよう。
台湾ではつい先月、ソオヒンバに咬まれた子犬が安楽殺され死亡後の検査で狂犬病とわかりーの。
すでにほかのソオヒンバに狂犬病発症があって、それに咬まれたのがわかっていて、
でも生前の子犬に見られた症状は食欲不振とマヒ。だけ。
嫌な方面に妄想すると今後いつか狂犬病の発生があって発症動物の住まいがたまたま近所だった場合、
狂犬病予防接種をしていないか前回の接種から1年が経過した飼い犬がその日食欲がなければ、



ドナドナ?

※病気や病弱の犬に狂犬病予防接種をしたくないと飼い主が判断したら、
動物病院ではたいてい接種猶予証明書なる紙を作成し署名捺印してプレゼントしてくれます。
が、要注意です。
猶予証明をお住まいの自治体に提出すればその年度の接種催促が来なくなるだけです。
法的に保護されたものではありません(だって法で触れていないもの)。

ですから有事の際は単に未接種犬としての扱い
になるっと一応覚悟しておくほうがいいと思います。
つまり、ドナドナド〜ナドォ〜ナァ〜〜。確率高しかと。



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posted by あきこ at 21:07 | Comment(4) | TrackBack(0) | 狂犬病予防関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年07月25日

狂犬病予防は誰のため?

 きのうの記事、「狂犬病予防法は悪法である」関連について。
 ワタクシの感想は、一言です。

 ハァ?

 です。
 狂犬病予防法は過去も現在も犬ではなく、ヒトを守るための法律です。
 以前、mixiでUPした文章ですが以下にほぼ丸ごと載せます。


 まず参考までにワクチンの種類・・山本研究室さんのHPより
 http://micro.fhw.oka-pu.ac.jp/microbiology/immunology/vaccine/virus-vaccine.html

 ほかにこの話題にお役に立ちそうなことをいくつかあげてみます。

 ・狂犬病ウイルスは4千年(諸説あり)も前からあまり姿を変えずに生き続けている
 ・オーストラリアでは約100年の無発生を経てワクチンを禁止している
 しかもオーストラリアは万が一発生したとしたら、有無を言わさず
 “疑わしき”も、隔離及び殺処分するであろう
 ・不活化ワクチンに病原性(病原体が病気を引き起こす性質又はその程度)は無い
 (副反応については下に記載)
 ・日本では1920年代に年間数百〜数千件の発生
 →ワクチン接種を義務付けて10年間で数件に激減。
 ・太平洋戦争時代に年間1,000件に増加。(関東大震災後にも大流行している)
 →1950年に飼い犬に年2回の接種を義務付け
  →6年間で発生ゼロ
 ・1985年(昭和60年)以前まで年2回だった接種を年1回に変更、現在に至る


 日本獣医師会のHPから、こんな言葉を見つけました。

 ***

 http://nichiju.lin.go.jp/mag/05403/06_2_9.htm
 日本が狂犬病を根絶できた理由として,

 1.島国であるため防疫活動が効率的に実施できた,
 2.野生動物の間に狂犬病の流行がなかった,
 3.コウモリとイヌとの間に生活圏の重複がなかった,
 4.国民の民度が高く狂犬病予防に協力的であった
 などがあげられている.
 しかし,この間に命がけで狂犬病に立ち向かった狂犬病予防員(獣医師)や
 予防技術員などの中から,狂犬病や曝露後発病予防の副反応などのために死亡したり,
 廃人になるなどの犠牲者が少なからず出たことを忘れてはならない.

 ***

 それともうひとつ。
 個人の方のHPですが大量の資料の中から引用します。

 ***

 http://homepage2.nifty.com/wagayano_gsd/wanfile1kyoukenbyou-a.htm

 過去日本では発病はしていなくても、疑いのある犬や家畜等も相当数殺処分されました。
 江戸期を含めこうした甚大な被害を蒙った後に撲滅が実現したということを忘れてはならないと思います。

 ***

 狂牛病や鳥インフルエンザがそうであったように、
 世界中で猛威を振るう狂犬病は、いつ日本に入っても不思議ではありません。
 よく耳にする接種率が70%以上なければ、ひとたび発生があれば
 大流行は免れないという説のわかりやすい記述はこちらです。
 鹿児島大学農学部獣医公衆衛生学教室のHPより一部引用

 ***

 http://vetweb.agri.kagoshima-u.ac.jp/vetpub/dr_okamoto/Rabies/Rabies.html

 予防接種率が低いと狂犬病ウイルス侵入時に爆発的流行が起きる。

 犬の狂犬病の流行に予防接種がどのような効果をあげるのか

 予防接種を受けた犬は,咬まれても免疫反応によりウイルスが死滅するため発症しない.
 狂犬病に侵された犬が近くにいる他の3頭に咬みつくものとすると,
 5頭中4頭(80%)が接種済みであれば,ブロックされてウイルスが広がる確率は低い.
 しかし,5頭中2頭(40%)程度の接種率では,次から次へと感染し,爆発的流行が起きる.

 犬における流行を防ぐには,最低70%の接種率を維持する必要があると考えられている.
 日本での登録犬数は410万頭余で、そのほとんど全てが狂犬病予防接種を受けているが
 放浪犬として捕獲・処分されている年間25万頭余は未接種とみられる.
 放浪犬が増加し,山に放たれているものも多い現況では,
 家庭で飼育している犬のほとんどが予防接種を受けないと,
 狂犬病の侵入があった時に流行を未然に防ぐのに十分な接種率を維持できない.

 ***

 上記は10年くらい前のもののようなので登録犬数は現在とは違います。
 平成17年度では約650万頭・・実際はその倍、我が国には1,200万頭の犬がいるようです。
 そして接種率は、爆発的流行が起きるラインだと推測されます。


狂犬病予防法はヒトの安全のために存在する法律
 
 *副反応について* 
 
 現在市場に出ているワクチンは厳重な品質管理のもとで作られていて、
 有効性とともに安全性にも十分な配慮がはらわれています。
 ですが個体の状態が悪ければ抵抗力を弱めてしまうため、
 副反応が起きるケースもあります。人間でもあるもの。
 極まれにアレルギー反応が出る犬がいるものですが、
 それは主としてワクチンには製造時の培養液の成分や、
 免疫力を高める成分が添加されていることによります。

 *即時型アレルギー→全身性のアナフィラキシーショックは
 注射後数分以内に症状が出ます。一刻も早い応急処置が必要です。
 副腎皮質ホルモンなんかを使うらしいので自宅ではできないです。
 なので予防注射はどんなものでも午後休診でない午前中に接種し、
 接種後数十分は動物病院のそばを離れない、が原則になるんですね。

 *遅延型アレルギー→アナフィラキシー以外の症状は
 接種後すぐから24時間以内に起こります。
 犬によくあるのは顔の腫れや痒み、注射部位の痛み、腫れ、発熱など。
 
 どーでもいいんですが、狂犬病は数あるワクチンの中でもかなり安全です。
 人間によって健全な体質を選択繁殖されているはずの犬という動物に、
 なんでこんなにアレルギー反応が頻繁に起こるのか?
 まったく不思議ですねー。
 そもそもその親犬は狂犬病の予防をした時、どうだったんでしょうかねー。
 って。
 嫌味のひとつも呟きたくなるほどの低接種率。

 何度も書いていますが、これからどこかで犬を買う予定のかたは
 「親犬は予防接種や食物でアレルギー反応を起こしたことがあるか」
 も、大事なチェックポイントにしてくださいね。
 モノを買う側のチェックが厳しいのは、あったりまえの社会常識ですもん。
 犬はモノではありませんよ。でもだからこそ大切な要素には変わりありません。
 別にアレルギーの疑いの濃い親犬の子を買うな!と言ってるわけではなく
 知って当然の情報を隠蔽するような繁殖者は
 ワタクシたち素人飼い主の姿勢如何で、
 真の繁殖者に近づくのではないでしょうか。という話しです。
 ブリーダーを育てるのは、犬のお産ばかりではないのです。
 



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2007年07月24日

アニマルホーダーin弟子屈

 ニュースは消えちゃうんで、覚書用の本日のブログです。
 あんまり、ってか、全然楽しくない記事です。

 北海道新聞 07/19 11:10より

 140匹狂犬病予防注射せず 弟子屈の女性 町、道が立ち入り調査

 【弟子屈、標茶】約百四十匹の犬を無登録で予防注射も受けさせずに飼育し、狂犬病予防法違反などの疑いがあるとして、釧路管内弟子屈町と同管内標茶町、釧路支庁、釧路保健所は十八日、弟子屈町内の女性(34)が所有する犬の飼育場を合同で現地調査した。道によると、ブリーダー以外の一般飼育者が百匹以上の犬を飼育し、立ち入り調査を受けるのは道内初とみられる。

 両町によると、女性は、弟子屈町の牧草地跡を借り約四十匹の犬を飼育。また所有する標茶町の牧場跡地で約百匹を飼っているという。狂犬病予防法では、飼い主は犬の取得日から三十日以内に市町村長に登録申請が必要だ。

 弟子屈町は女性に対し二○○四年から注意・指導してきたが、飼い犬の登録制度自体を否定、指導を聞き入れなかった。両町は六日、登録と狂犬病の予防接種、飼育方法の改善などを求め文書で指導。これに対し女性は回答期限の十七日、「狂犬病予防法は悪法」などと文書で事実上の拒否回答をしたことから、合同調査に踏み切った。

 女性は一九九九年七月、東京から弟子屈町に移住。複数の捨て犬などを飼育していたとみられ、○一年に町内の牧場跡地に飼育場を移動した。その後住民とトラブルになり、○六年に標茶町の牧場跡地の原野を購入、約百匹の犬を移動させていた。

 両町によると、飼育場は高さ約二メートルの金網で囲まれているが、管理が行き届いていない状態。犬の一部が穴を掘るなどして場外に出、○四年ごろから両町内で集団で野生のエゾシカを襲う姿が目撃され、猫が食い殺されるなどの被害も出ていたという。両町など関係行政機関は、今後の対応を協議している。




 北海道新聞 07/20 07:03より


 2町が改善命令書 犬140匹無登録飼育の女性 弟子屈、標茶

 【弟子屈、標茶】釧路管内弟子屈町内の女性(34)が約百四十匹の犬を無登録で予防注射も受けさせずに飼育している問題で、弟子屈、標茶両町と釧路保健所は十九日、この女性に対し、狂犬病予防法などに抵触するとして、登録と狂犬病の予防接種、飼育方法の改善を求める命令書を手渡した。

 命令書の回答期限は二十四日。両町は同日までに女性から回答がない場合、町条例に基づき「適正な態度をとる」としている。女性は、弟子屈町内の牧草跡地を借り約四十匹を飼育。さらに所有する標茶町の牧草跡地で約百匹を飼っている。

 両町は、六日に狂犬病の予防接種、飼育方法の改善などを求め文書で指導。女性が「狂犬病予防法は悪法」などと文書で事実上の回答拒否を示したため、十八日に立ち入り調査を行っていた。

 女性は北海道新聞の取材に対し「狂犬病予防法は悪法で、登録を行わないのは悪法ということに対する意思表示。(犬を飼育するのは)生命倫理に基づいた考えで、地獄を見るのは承知の上」と話している。


 −** −−**−− −−**−− −−**−− **−

 見たけりゃあんたがひとりで地獄を見たらいい。

 おっといけない、口が滑ったかも。
posted by あきこ at 16:56 | Comment(3) | TrackBack(0) | 狂犬病予防関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月30日

ラブドウイルス科リッサウイルス属

 なぜだかこのブログには狂犬病の記事が以前にも2度あるのですが
 06年4月 と 06年9月
 すみません、これで3度目です。

 昨年から中国で狂犬病の疑いのある犬の命を奪うお役人が話題になっていますが
 多分その関連でしょうか。
 さきほど、アクセス解析を眺めていて、
 ちょっとびっくりして飛び上がりかけてしまいました。ワタクシ。
 驚きの検索ワードは『狂犬病予防 無料 札幌市』でした。


 自治体によって設定が微妙にちがいますので
 狂犬病予防ワクチンの代金は全国一律ではありません。
 そうですね、札幌では毎年注射済票交付手数料が700円
 予防注射料金は2,490円ですので
 合計3,190円かかります。

 でも、初めて受けるのなら狂犬病予防法に基づいた犬の登録も
 かならずセットになっていますので3,200円プラスで
 結局6,390円を払って、注射を打ってもらわなくてはなりません。
 ( 計算合ってますよね? )
 しかも札幌市は去年から
 特設注射会場及び戸外注射会場での接種を廃止しましたので
 飼い主さんが1頭1頭を自分で動物病院に連れて行かなくてはなりません。


 2頭未接種の犬がいれば12,780円。
 3頭未接種の犬がいれば19,170円。
 10頭だったら63,900円です。莫大ですね。
 登録は一生に一度だけですので次年度からは1頭につき3,190円です。
 くどいですね。
 10頭いれば31,900円ですね。くどいけど。

 いままで、「かける必要ないわよ」って思っていたものって
 なんだかもったいない気がするし、
 だいたい急に言われても予算が無いわよーって。
 お気持ちはわかります。
 ですので、予算をひねり出すためのお力になれそうなお話しをひとつ。

 先日、不幸にもお亡くなりになった日本人男性のかた。
 の、経過です。 


 8月末にフィリピン渡航中に犬に手を噛まれたそうです。
 そのときにね、危険アンテナをピピピッと動かして
 傷口をすぐに石鹸で洗い、
 大急ぎで大きな病院に行き、
 第1回目のワクチン接種という適切な処置を受けていれば・・。
 フィリピンでは04年には248人の狂犬病死亡者が出ているんですよ。

 およそ3ヶ月潜伏期間があったあと
 11月9日に男性は風邪様の症状を感じて受診しました。
 これはワタクシの想像ですが多分風邪薬を処方されたでしょうね。
 11月12日に水が飲みにくく風が不快に感じる、と
 別の病院に行かれたそうです。点滴を受けて帰宅されたんですって。

 典型的な症状なのですが狂犬病の発生がある外国でも、
 患者数の多くない地域では診断を見誤るケースも多いそうですよ。
 鼻炎と診断された・・とかね。目薬もらったっ。てのも。

 翌11月13日には幻覚症状を呈しもう一度昨日の病院に行かれました。
 恐水と恐風症状が確認されたのでここで入院です。
 次の日11月14日には人工心肺で処置をされておりますが
 11月17日、死亡が確認されました。
 謹んでご冥福をお祈りいたします。

 『狂犬病 無料』、
 よりもっとタメになるキーワードをお教えします。
 『狂犬病 暴露後処置』 です。どうぞ。
 


[タイトル] 症状と病名でひける愛犬の病気事典
[著者] 小方 宗次
[種類] 単行本
[発売日] 2001-11
[出版社] 成美堂出版




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2006年09月24日

狂犬病のお話し

 眠りに落ちる1分前

ママ・・眠い・・


 9月20日から26日までの1週間は
 動物愛護週間です。
 昭和29年 (1954年) に制定された
 法律によって定められている、数少ない週間の1つなんですね。

 で、動物愛護週間なので、予防獣医療のお話しをひとつ。


 狂犬病予防法が制定されたのはその4年前の昭和25年です。
 日本は世界的にとても少ない狂犬病清浄国で
 予防法が制定され、予防接種が義務となってからわずか3年で
 狂犬病ウイルスが駆逐されて49年、発生は見られていません。

 日本のほか
 オーストラリア
 台湾
 ニュージーランド
 ノルウェー
 イギリス
 スペイン
 ポルトガル
 太平洋諸島
 アイルランド
 ハワイ

 を除く多くの国で今も発生している狂犬病。
 年間約3万5千人から5万人の人々がこれによって亡くなっています。
 しかも、およそ80%がアジア近隣諸国での数字です。


 動物の場合感染後の症状は、発熱・不安感・食欲不振の前駆期、
 唾液の異常分泌・走り回る・噛み付きたい気持ちの狂躁期を経て
 全身の痙攣と麻痺による麻痺期に呼吸停止でほぼ100%が死に至ります。

 人間は前駆期、狂躁期、麻痺期は同じですが
 死因はウイルスの脊髄から脳への侵入でウイルス性の脳炎です。


 狂犬病は予防接種の義務化と輸入動物の検疫と
 野犬の捕獲の3本柱で49年間発生を抑えられているだけで
 無くなった<純Pでも、日本は安全♪≠ナもないんです。
 上記の世界での死者数は WHO が発表した、信頼性の高いものです。
 
 先日ワタクシが出席した講習会で、獣医師から聞いたお話しでは
 主にロシアからの船に乗っている犬が
 港町でタイヤや工具や食料・嗜好品などと交換され
 正式な検疫手続きを踏まずに入国しているとのこと。


 愛犬と家族の人間を守るためにもちろん、
 先日の中国で起きた狂犬病での死者3名がきっかけで
 何万頭もの飼い犬が役人に撲殺されるなどの恐ろしい事態を回避するためにも
 どちら様も1年に1度、必ず受けましょうね。


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2006年04月23日

5頭でおでかけ最終章

 ある春の日に
 突然クルマに乗せられて
 消毒薬とワンニャンの匂いがぷんぷんする建物に
 連れ込まれ、痛い目に合った5頭のうちの動物たち。
 それぞれ微妙に反応が違うのですが
 共通していたことは誰一人、あ、一匹
 うーともキャンとも漏らさずに済んだこと。

 いいこたちね〜

ボクは何されるですか?

ぴーっ。痛いーっ。訴えてやろうかと思ったですーっ。

ここ。首のとこ。まだちりちり痛いです。

飛べるわ。あたしなら飛んで逃げられるわ。

えっと・・

お注射の痕は湿ってるし、にゃにゃのお目々には涙が溢れてるのニャ

 
 犬たちは狂犬病の予防接種
 猫は3種混合ワクチン接種でした。

 狂犬病の予防接種は、昭和25年に制定された
 狂犬病予防法に基づき、毎年度1回の実施が義務付けられています。
 つまり、打たなければダメ!だし、行わなかった場合は
 20万円以下の罰金に処せられる法律違反になります。
 
 (制定の前年の24年度で人が76人、犬が614頭発病)
 残念なことにここ数年は、接種率が年々下がっています。
 平成11年度全国接種率登録頭数に対して81.1%、
 平成16年度は75.1%です。

 飼い犬の登録すら怠っている不届きな飼い主が多い中
 実際の接種率は半数という予想意見もあるくらいです。

 この法律のおかげでわが国から狂犬病という 
 人畜共通の恐ろしい伝染病をいったん駆逐する事ができたのに
 およそ50年間発生が無いからと
 危機感が減ってしまっているのでしょうか。

 もちろん国も検疫の手を緩めずに
 この国に狂犬病が発生することを防いでいます。
 でも・・鳥インフルエンザや狂牛病。
 この国に発生することは無いと信じられていたものが
 大きな騒ぎを起こしたばかりということは記憶に新しいことでしょう。

 小型犬の体に狂犬病ワクチンは負担が大きいなどという
 根拠の無い迷信を捨て、副反応をやみくもに恐れずに。
 アレルギーや持病等で獣医師から免除許可を得ているのでなければ
 どちら様も国民の義務を果たされることを。


 文句がある奴はご自分で法改正なさいな。


おりはこの光景を忘れない。 犬がいてもプロレス禁止で、ちくっと痛いこんなとこ。 きょうはお姉さんいなかったし。 野郎の先生じゃ尻尾も振れない。。


 ・・・途中までほんわかムードでいい感じだったのに
 結局、説教じみてしまったワタクシなので
 きょうの ぽちっとな は遠慮します・・。
 また明日、押してください。
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posted by あきこ at 20:27 | Comment(2) | TrackBack(0) | 狂犬病予防関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

5頭でおでかけ行先は

 時期も時期ですし、どこに何しに行ったかは
 すでにバレバレのワタクシです。
 
 ま、続きをどーぞ。

ななちゃん、もう少しの辛抱だからね

あっ。犬だっ。遊んできてもいい?ダメなのー?ちぇっ。

・・・くーっ。この台っ。苦手なんだよなー。

「ぶすーっ」 男は黙って我慢するんだぜ

我慢はしたけど、尻尾は巻いてもいいんだぜ。

あのぉ。先に帰ってもいいですか?

 残りのメンバー編は
 さらに続く。ふっふっふ。
posted by あきこ at 00:44 | Comment(2) | TrackBack(0) | 狂犬病予防関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月22日

5頭でおでかけ

 きょうは趣向を変えて写真だけで語ってみます。
 それぞれの写真にカーソルを乗せてください。
 セリフが書かれています。

ドライブ、レッツゴー


おりは車に酔わない 絶対酔わない きっと酔わない 風景が動いてる・・ いやいや気分はサイコー 絶対酔わない・・・

狭いニャ

みんなでどこ行くでちゅか?

ハッ。あたちもみんなと一緒にうしろに乗るでちゅーっ

・・・またもや嫌な予感がするおりであった・・・

ここ広いでちゅねー。遊びまちゅかー?

 さてさて
 暗〜い表情の、豊富な経験者ビーグルと
 にこやかな子犬の運命やいかに!?

 明日につづく


 わははは。初のシリーズものを企画してみました。うふ。

 一体全体この子たちの身の上には何が起きるのかっ!?

 ぽちっとなプリーズ で 乞うご期待♪
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posted by あきこ at 20:02 | Comment(3) | TrackBack(0) | 狂犬病予防関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする