2011年02月07日

繁殖引退犬は本当にレスキューか

第2弾もよろ 繁殖引退犬が意味すること

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犬のレスキューがハイスピードで一般的になってきている。
未だに犬の入手方法はペットショップかネットショップで
子犬を買うことが主流ではあるが、
保護犬を手に入れて飼うという方法があることがかなり広まってはいる。

その保護犬の中に、繁殖者から直で保護主の下にやって来た、
いわゆるブリーダー放棄犬と呼ぶ犬の話しをよく聞くが、
機会があってさらに詳しく聞いてみると、
本当に繁殖者が飼育放棄した犬を引き取っていることがよくある。

ブリーダー放棄犬の引き取り方法(入手経路)は大きく3パターンに分けることができる。
1つめは繁殖業が立ちいかなくなった・廃業する・誕生させたが飼育はできない・・
などの理由で繁殖者がセンター・保健所に持ち込むことで来歴が判明するケース。
犬の正確な誕生日やそれまでの暮らしまではわからないことが多い。

2つめは1番と同じでセンター経由か直接のどちらも愛護団体が一旦保護し、
愛護団体経由で一般の飼い主に譲られて来歴が判明するケース。
これは愛護団体の姿勢如何で血統書データも手に入れることが可能なのだが、
多くの愛護活動家は商売絡みの繁殖をやみくもに毛嫌いする傾向があるため、
血統書=ブランドのタグか血統書=乱繁殖に悪用、として、
大切な情報と新たな啓発の機会を自ら消していることが多々ある。

3つめは値段のついている子犬を買うのではなく、
(過激な表現に感じられたら申し訳ないが)不要犬としたものを
繁殖者から直接譲られることだ。
近頃ではとくに繁殖引退犬を出す・もらうことなどは流行にさえなっていると感じる。

このどれもが保護犬であることは別に間違ってはいない。
細かい状況はそれぞれでも結局は誰かがイラナイとした犬を保護したのだから。
ただ、関わった生き物みんなにとってレスキューなのか、
ここんとこをよく考えてほしいとちょっと思ったりする。
関わった人間だけではなく、生き物みんな。

曰く「今まで頑張ってくれたこのコに第二の人生を」たら
「立派に役目を果たしたこのコに家庭の愛情を」たら
ウツクシイ言葉、アイジョウアフレル表現を疑問に思うことは、
次なるレスキュー対象犬誕生の歯止めに関わるのではないだろうか。




宇宙より愛を込めて

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posted by あきこ at 16:27 | Comment(9) | TrackBack(0) | 動物愛護論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年01月28日

なにがぎゃくたいか

暗くて固いタイトルの時はひらがなにしてやわらげてみる。
やわらいだのか?

動物を虐待すると、動物愛護法に反してるとか愛護精神を持たない、とか言う。

goo辞書より
ぎゃく‐たい【虐待】[名](スル)むごい扱いをすること。「動物を―する」
例文にまでなっちゃってるように、動物にむごい扱いをすることが虐待のようだ。

むご・い【▽惨い/▽酷い】[形][文]むご・し[ク]
1 見るにたえないほど痛ましい。残酷である。「―・い死に方」
2 思いやりがない。無慈悲である。「―・い言葉」
[派生]むごさ[名]


ほほぅ。
言葉はわかりやすいな。
簡単にざんこくなぎゃくたいの光景が浮かびおる。

ぽち@さん撮影 エリコ

だがしかし。
ワタクシたち一般の飼い主が思い浮かべる虐待とは、
よーく考えてみると衛生状況とヒトの手に比重を置いているのが見えはしませんか。
この写真のコは、今現在はお天気の良い日に無理のない運動をさせてもらい、
暖かな部屋でおいしいものを食べてニンゲンと先住犬が優しく見守る家庭で毎日を過ごしている。
ちょっと前までは耳の穴が見えないほどの垢にまみれた痒い痒い耳を、
掻きたくて伸ばす不自由な後ろ足が2センチしか動かない体で気が狂う毎日の末、
あらゆるものに反応せず心を殻でガードし無気力な日々だった。

そういう境遇の犬が、愛情あるニンゲンの下に行けたことは、誰もが喜ぶ。
このコは幸せになれた、虐待されていた環境から救出された、
世の中には他にもこのコのような不幸な犬がいるけどまずはメデタシ。

メデタシ?本当に?このコは複数頭の子犬を産んでるのに?
産んで生き残った子犬は全部ペットショップで売りさばかれたのに?
このコは今、たぶんとても幸せだ。
売りさばかれた子犬ももしかしたら幸せだろう。
でもそれでいいの?
虐待は本当に無くなったことになるの?




エリコの子犬たちが子犬を産まされた確率なんパーセントかな

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posted by あきこ at 22:40 | Comment(0) | TrackBack(0) | 動物愛護論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年01月15日

小さな命に止まらない涙

って表現がちょっぴり苦手です。

犬のいのちは別に小さかない。
ワタクシとうちの犬ネコたちは、生き物としては同等。
種族が違うだけで個々に与えられた命の重みは一緒だろと思います。

でもね!
チイサナイノチヲ守るーって、慈悲深い人々には
現に人間の采配で生きて死ぬことしか許されない犬たちを守る、
とゆー思いがあるのだと考えることにしてます。

動物愛護の世界にとっぷり漬かって(変換ミスではない)いると、
けっこうな頻度で涙が止まらないという書き込みを目にします。
たとえば自家繁殖で死産があった時とか。
生まれたばかりの子犬が死んだ様子や死んで生まれてきた子犬の話を
その繁殖者さんが哀しみとともに書き綴ったーなんてね。

そのかたを慰めたくてか、もののあはれに共感してか、
まあ根っこは優しさなんでしょうが、涙が止まりませんてね。
そこでもしも致死遺伝が働いたんじゃないのなんてうっかり書いちゃうと、
ずいぶんと場の空気が悪くなるんですけどね。

たいていの場合、真実は何よりも優る!
と信じているのでクチが悪いのかもしれません。ワタクシ。





 ブログランキング応援してくれるとうれしいあたしもクチがわるいのよ。正直者よ




2008年03月13日

里子という言葉の問題〜お犬様

犬を犬扱いすることって、とても正しいことで。
人それぞれ色々な考え方があるのは当然だけど、
正しいことというのは、そう何通りも無いわけで。

ワタクシはうちの犬たちをうちの子と言うし、
小太郎がママーと呼びかけていると思い込んでいるけど、
やっぱり小太郎は犬だから、ワタクシは自分の子どもだとは思っていない。
ってゆーか現に違うし。
産みの子と同様に可愛がってたいせつに育てて毎日幸せに暮らしているけれど、
たまに人間の家族に内緒で人間よりお高い食べ物を食べさせたりしているけれど、
それは人間の家族と同様に愛おしいからであって。

犬の飼い主を探す時、里親・里子という言葉を犬好きたちは普通に使う。
多分そもそもは行き場の無い捨て犬の飼い主さんに対して使い始めたんだと思う。
ペットブームが起こって猫も杓子も子犬を増産してあちこちで売買がおこなわれ、
「うちの犬っころが産んだ子犬を買ってください」って言うより、
「我が家で誕生した可愛らしい子犬の里親さんを募集します」
のほうがやわらかい、優しい感じだから。
日本人らしい、婉曲な言い回し。

ヒトの里親さんや里子にあたるかた、そのことに直接関わるかたがたの中には
この言葉はとても複雑な事情があるデリケートな事柄だから、
犬やら猫やらに安易に里親・里子と言わないでほしいと考えるかたがいらっしゃる。
ワタクシはまったくその通り、と思う。

犬側の人々も決して安易に使用しているわけではない。
いわゆる里子を出す側・・とくに(繁殖者ではなく)愛護活動の側は
保護している多くの犬が一度は人間に捨てられて目の前にまで命の危険が迫った過去を持つので
今度こそ人間の家族同様にたいせつに育ててくれるかたに命を託したいと思う。
犬は捨てられたことを、ヒトが思うよりもずっと理解するから。
間違いなく放棄されるという恐怖を二度と犬に味あわせたくないと思う。
だって同じ命でしょう?という認識が共通だ。

繁殖者は、まともな繁殖をしている人ほど里子に出した・・と大っぴらには言わない。
犬は人間ではなく犬なのだと心底理解していなければシリアスな繁殖はできないから。
まあこれにはさらに細かい分類が必要なので、機会があれば今度掘り下げてみようか。

多くの犬飼いは、犬を家族の一員とし、小さな人間同然に扱うことを
気高く豊かな愛護精神に準じているように思っているのかもしれない。
そんな難しいこととは違うという人でも、自然に人間扱いしているケースがとても多い。
とくにネット上では「お宅の犬は」という人はすごく少ない。
たいていが「○○さんのおうちのワンちゃん」あたりだ。

実生活でもそう。
獣医師、動物看護士、トリマー、ブリーダー、ペットショップ・・
みんな「ワン」「ワンちゃん」。
お宅の犬なんてのは相手の犬どころか飼い主までも卑下した言い方と皆が感じているようだ。
ワタクシも何度もそういう空気を味わったことがあって、
「わんこ」なんて使うことがある。
実際にそのほうが話の流れがまろやかになる。
このへんが根っこになっていて、
飼い主を探しています・・じゃなくて、里親さん募集します・・になるのではないだろうか。

ワンちゃんはまだしも、犬をペットと言ったり家畜と言ったりすると
とてもヒかれる時も、ものすごく多い。
単なるペットではなくコンパニオンアニマルだという認識が主流になってきているそうだが
話し言葉としては伴侶動物であっても、飼っているのではなく伴に暮らしているのであっても、
すべてにおいて人間扱いしすぎる傾向はいかがなものかと思う。

犬は犬だ。人間ではない。
そう思うことは犬をたいせつにしないことと必ずしもイコールにはならない。
posted by あきこ at 00:54 | Comment(4) | TrackBack(0) | 動物愛護論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月12日

法律の罰金

 
 動物の愛護及び管理に関する法律
 の、罰金についてお話しましょう。
 
 最高は100万円

 1.愛護動物をみだりに殺し、又は傷つけた者は
 1年以下の懲役又は100万円以下の罰金に処する


ふーん。もっと取りゃあいいのにー。


 2.愛護動物に対し、みだりに給餌又は給水をやめることにより
 衰弱させる等の虐待を行った者は50万円以下の罰金に処する

 3.愛護動物を遺棄した者は、50万円以下の罰金に処する


 つい先日、
 ペットショップを開こうと思って犬を買い集めた飼い主が
 面倒見切れなくなって捨てましたね。
 3. は、これに当たります。
 
 ところで愛護動物って誰のことを言うのでしょうか


あたし知ってるう

 
 ではミッシュさん、教えてくださいな。

 ミ : えっとね、あたし。


 ・・・ワタクシがご説明いたします。

 犬
 猫 はもちろん、
 牛
 馬
 豚
 羊
 やぎ
 イエウサギ
 にわとり
 イエバト
 あひる

 それから、人が占有している哺乳類、鳥類、爬虫類 です。


 ミッシュさん、法律なんですよ。わかりますか?
 


全面降伏


 ミ : あたしの法律はおにいたんだけなのよ


 おりですか。
ランキング・小太郎・作@みきさん
  
posted by あきこ at 23:56 | Comment(4) | TrackBack(0) | 動物愛護論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月06日

考えたこと

 歯痛はやや治まっておりますワタクシです
 ご心配ありがとうございました

元祖・我が家の仲良しさん


 歯ぐきが腫れて顔が歪んだせい(?)で、
 いつもより思考が停止気味でして
 きょうもブログネタ探しにあちこちを歩いていましたら
 あるお一人の方の書いたものが目に入りました。

 いきなり
 動物を飼う方はペットとして飼わないで下さい
 家族として飼い、育てて下さい


 という台詞からスタートしました
 ワタクシは常日頃ペットとも家庭犬ともお宅のペットの犬とも言ってます
 2行目のお言葉には心から共感いたしますが
 「ペット」の「犬」でしょー?犬は。

 なんです。ワタクシの中では。
 犬をペットとして飼っているという自覚がないばかりに
 権勢症候群やら分離不安症やらの言葉が流れているのではないんでしょうかね
 飼い主に唸ったり噛みついたりする犬を
 今日は機嫌が悪いのかと、放置する原因のひとつなのではないんでしょうかね
 それともその方も
 んなこたーわかっちゃいるがペットという言葉が犬を大切に思わない
 代名詞のように聞こえてイヤなだけだったんでしょうか。

 ふーむ。

 でもその方、最後に
 いわゆる「流行の犬種」を見て可愛いな、欲しいなと思うが
 殺処分されている現実を知ると
 ペットショップに行く前に
 動物管理センターに行ってみて
 気のあった子がいたら飼えたら、と思います。


 ともお書きになってました。

 ペットと呼ぶのはダメで、犬はペットショップで買うもの???
 

 なんらかの運動に係わり署名を集めるお手伝いもなさろうかというお方。
 
 ふーむむ。
 可哀想・・だけの感情で動き始めるのは一見純粋で尊い行為に見えて
 でも説得力にちらっと欠けてしまうあたりはこのへんに原因が?
 ネタ探しの旅は謎だらけで終わってしまいました。
 すんません・・。
 ほんと自分のブログだからって好きなこと書いてます。(熱あるのかも?)
 重ねてすんません・・。
posted by あきこ at 23:14 | Comment(2) | TrackBack(0) | 動物愛護論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年10月13日

<赤ちゃんペット>販売禁止へ トラブル多く 環境省

見返り美人図

     (* 写真は本文とは関係ありません *)


やふーのニュースより

先日ご紹介した記事の続報ですわ。

 でもさ 

 販売を開始できる具体的な時期は調整中

 とか言ってるの。今回は。
 こないだは 生後8週 って言ってたくせに。

 

 きっと (想像だけど) 色んな方面から大騒ぎされたんじゃないかなー。
 だってペットショップは売れなくなっちゃうもんね。
 うーーー。

 頑張れ、環境省。

 負けるな、環境省。


 8週でも、まだ早いんです。
 犬を初めて飼う人にとっては。

 んで、今回のニュースには理由として
 「輸送途中で弱ったり、死ぬなどのトラブルを避けるため」
 って書いてあったけど。

 本当の理由はそうじゃないでしょ。
 平均寿命は大きさや個体によって違うのは当然だけど
 10年も15年も付き合っていくべき犬。
 どーして子犬時代の社会化の大切さを一番に訴えないのかな?
 
 幼い時に親犬の保護を受けるため服従を学び
 学習の喜びが目覚め、遊びを通した学習と同時に
 楽しい人生を送る為の鉄の規律を親から学ぶ。
 さらに同時期に繁殖者により人間との共存の刷り込み。
 刷り込み時期は生後4週〜7週まで。

 現在、生後2カ月前から店頭で売られている子犬は
 子犬製造所、せり市場経由かなんかだと輸送や保管の期間に
 充分に人の手を感じられない。
 人が周りにいるだけでも餌をもらうだけでもダメ。
 私たちが毎日、愛犬にそうするように
 話しかけて、撫でて、抱っこして、が必要。

 ここが足りない!ほとんどのガラスケースに陳列されている子犬は!

 それが 問題行動 のおおもとの原因なのに。

 それが 飼育放棄 の大きな原因なのに。


 



posted by あきこ at 23:00 | Comment(8) | TrackBack(0) | 動物愛護論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする