(半年もの無言ブランクを明るい挨拶一つでごまかしてみた)
お篭り中にいただいたコメントをネタに記事を捧げてみましょう。
katzewaonさん、ネタ提供ありがとうございまーす。
これは当ブログ過去記事の続編になりますかね。↓です。
2017年10月08日 知床で全身真っ黒キタキツネ
http://kotavi2002.seesaa.net/article/454032557.html
さて、タイトルのハイブリダイゼーションは
hybridization のカタカナ訳で、広義では交雑です。
この単語、今は遺伝子学の実験用語的に扱われることが多いそうですが、
うん十年前にワタクシが最初に覚えた意味合いはハイブリッドメイティング、
遺伝的にとても近い異種間の交雑そのものを指すもので、
つまりイヌ×オオカミ、オオカミ×コヨーテ、などの交配のことです。
この話題はわりと騙くらかされている人々をネット上でたくさん見かけますが、
犬とキツネの間に子は生まれませんよ?大丈夫ですか?
「稀に生まれるらしい」「そういう噂がある」「数少ないが証拠らしきものが存在する」
とか思ってるなら今すぐ改めたほうがいいと思います。
だって、あり得ないでしょ。ふつうに常識で。
ネッシーやイエティやツチノコと同じレベルのお話ですよ。火星人はタコだ、みたいな。
証拠写真(笑)や現代の目撃談も昔の文献も、あるっちゃある。あれらと一緒。
だからドクス(ドッグ×フォックス、の意味の呼び名だそう)の存在を信じる人がいるのは、
あー、しかたない、と言うか、まあしゃーないのかもしれません。
科学的根拠なんかよりも自分の夢や希望を大切にするんでしょうからね。
こう、なんてか、、ロマンを追いかけちゃう系の、ドリーマーさんね。
もし心から信じているのならばそうとしか思えません。
犬とのハイブリダイゼーションが可能な種かどうかは下の図で覚えるとわかりやすそうです。
日本語版は文字だけだったので絵付きの英語版から。種はキンイロジャッカル以下のみ。

※オオカミには亜種がいっぱいいます
※アメリカアカオオカミも交雑可能です
※ディンゴの分類は犬なのであえて説明もしません
※ヒツジ×ヤギのギープ(geep、sheep–goat chimera)のようなキメラは別問題です
※調べたい人用ワード コイドッグ・Coydog、スリモヴドッグ・Sulimov dog
※これまで各種オオカミ犬をガンガン作ったアメリカでは現在では州法で制限も
●オオカミ Canis lupus
画像出典 英語Wiki イエローストーンの群れ
●コヨーテ Canis latrans
画像出典 英語Wiki ヨセミテのコヨーテ
●キンイロジャッカル Canis aureus
画像出典 Wiki
●セミエンジャッカル Canis simensis
別名 エチオピアウルフ、アビシニアジャッカル、etc
画像出典 平成4年発行・週刊朝日百科 動物たちの地球 045号
一番最後の画像はワタクシの手持ちの動物図鑑系で比較的新しいものから紹介しています。
「平成4年」が「比較的新しい」のはスルーしてくれてかまいませんが、(笑
軽く読める感じのネット情報ではセミエンジャッカルと呼ぶサイトがほとんどなかったので、
参考のため本棚から引っ張り出しましてスマホで撮影しました。
このように昔からあるカタカナ呼び名で、ワタクシには染み付いとります。はい。
で、
ドクスなんかいません。無理。不可。
近頃何かと話題のフェイクニュースですらありませんから。
犬がキツネの子を生むくらいなら先にネコとの子が多数いなきゃおかしい、的な与太話。
知らないことを調べて知って知識に換えたいとき、ネットはチョー簡単便利だけども、
あまりにも低レベルなうっかり勘違いを身に着けてしまう可能性が高いのが玉にキズ。

人気ブログランキング