公式サイトの発表によると11月29日未明に異変が起こっていることに気付き、
動物病院でレントゲンを撮影した結果「胃捻転」と診断され、
緊急手術の甲斐なく同日午前9時過ぎに息を引き取ったとのこと。
6歳の若さである。
この病気の本名、胃拡張捻転症候群 Gastric dilatation volvulus と呼ぶとおり、
なんらかの原因によって胃内部の動きが弱く(悪く)なった時に、
通常なら問題なく上(ゲップ)や下(腸内へ)に移動するはずの空気が逃げ場を失う。
というのがそもそもの症状。
英語の病名で調べていると、下部食道括約筋の機能不全とか
上部食道括約筋の圧のトラブルが関連するとかの文章に出会うこともあるが
細かいメカニズムは胃拡張捻転症候群を起こしている最中の犬と一生その症状が出ない犬を
それぞれ最低でも数十頭ずつ病理学的検査とかしなければわからんのではとシロートは思う。
まあそれはいいとして逃げ場を失った空気によってまずは胃が拡張する。
体のどの部分も基本的に同じだが、もともと胃袋が収まっている場所はスペースが決まっているため
限られたスペース内で膨らむと当然ながら形がいびつになる。
拡張(膨れ)が進むと胃のくびれ(小彎)の部分がぎゅうっとくっつき
幽門(腸とつながってるところ)が噴門(食道と)にくっつくようになり
まん丸を過ぎれば本当にぐんにゃりねじれてしまって、、と文章だけではなにがなんだか。
なので胃拡張の図解を探してて見つけたあいの動物病院さま
※手術中の内臓の写真がありますので苦手な方はクリックしないでください※
胃捻転の病態生理
http://www.aino-hospital.com/cgi-bin/aino-hospital-treatment1/sitemaker.cgi?mode=page&page=page5&category=0
ちなみに犬の胃の位置はこうなのでヒトの解剖図とまあ同じ。赤い部分が胃ね。久々の炸裂画伯。
ねじれるのはなぜか?膨らむから。
膨らむのはなぜか?体型(胸の深い犬がリスクが高い)や食べ物の内容や早食いや加齢や食後の安静を怠ること、
ではない。
それらは発症の引き金の一つになる可能性があるというだけ。
股関節形成不全や膝蓋骨脱臼などの遺伝性の関節疾患の原因がフローリングでないのと同じく、
原因のほとんどは遺伝にある。
ここらで参考サイトをご紹介。
英文ですがリンク先も情報がいっぱいのワタクシ御用達サイト OMIA
http://omia.angis.org.au/OMIA000404/9615/
日本語で一般人にもわかりやすいマーブル動物医療センターさま
犬の胃拡張・捻転症候群(GDV)/2005年10月26日号
http://www.mvcj.com/news/20051026.htm
ワタクシは旅犬だいすけくんを国民的アイドルだと思っている。
彼の早すぎる死を悼む気持ちはだいすけファンの皆様と同じつもりだ。
ただ、初代国民的アイドル犬だっただいすけくんの父犬まさおくんも7歳という若い年齢でこの世から旅立っている。
だいすけくんは番組内で公募した『お嫁さん犬』とまさおくんの間に生まれた、素人繁殖の子だ。
彼らの個性は素晴らしいものだったし、最高に面白い犬たちだったのは間違いない。
まさお・だいすけ父子には一点の曇りも落ち度も無いが、
彼らの繁殖に関わった人間たちがラブラドールレトリバーの繁殖を知らなかったのが残念でしようがない。
そして彼らのためにも、番組関係者らへはセンター引き出しの保護犬を三代目に強く推薦する。
***********************************
***********************************
2011年11月現在募集中 当ブログ内の記事 北陸わんの里親探し
バナーをクリックすると北陸わんに飛びます
***********************************
***********************************
ブログランキングに時々参加しています