※無麻酔の歯石除去方法をお探しの方は、
・飼い主と飼い主以外のヒトの手で犬の口元に触れたり口を開けたり歯に触れることが可能か
・診察台の上でおとなしくオスワリやフセをしていられるか
をきちんと把握してからお近くの動物病院に確認されてください。
また、犬にとって麻酔が良くないものだからといった理由で無麻酔処置をお探しの方は、
麻酔の種類や手順を自身である程度調べてから日々の体調管理と術前検査を目的とした血液検査の結果をもとに獣医師に相談してください。
一般的に事前診断が不可能な「犬の麻酔による事故」は悪性高熱症という遺伝性疾患などにより、
そのような特別な既往症が無ければ獣医師の適切な処置を闇雲に恐れることは不毛です。
それから、無麻酔での歯石取りは麻酔下でおこなわれるものと比べると不十分なこともままあります。
犬と飼い主双方によろしいのは生まれつき歯石がたまりにくい骨格・体質を持つ犬であること、
毎日の食事の工夫と定期的なケア、獣医師による適切な処置、の順です。
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すずさん、ネタ提供ありがとうございます。
発想力が貧困なワタクシは
みなさまのご協力でもって、このブログを続けることができています。多謝。
さて
犬は虫歯になりにくい、などと申しますが
*犬の歯の病気全体で、虫歯は10%以下
ものを食べれば食べかすが歯にくっつくのは当然でして
積み重ねられるうちに歯石となって歯周病の原因になるわけです。
*犬の歯の病気は圧倒的に歯周病が多い
とくに、口先の尖った小型犬や噛み合わせの悪い子、
欠歯のある子( 犬の永久歯は42本 ) なんかは歯石がつきやすく
放っておくとある年齢以上になれば ( 早ければ2歳以上とも )
歯周病が発生し、場合によっては命さえ脅かします。
あー怖い怖い・・
犬は みなさんご存知の通り、
本来はのどを通る大きさのものを丸飲みする動物です。
極端な話、歯が全部無くなってしまっても
やわらかくて小さい餌を食べられれば生きていくことができます。
しかしそれは、歯石が悪さをしなければ・・のお話でして
週1回で7割以上歯石除去の効果のある歯磨きを怠れば
歯石が心臓に入ることで引き起こされる細菌性心内膜炎、
肝臓に入ると肝炎、
腎臓に入ると間質性腎炎、
骨に入ると骨髄炎、
関節に入ると関節炎 などの予防も出来なくなり
結果的に寿命を縮めることになってしまいます。
で、歯石ってどんなの?
これです。着色されていますね。
モデルはミッシュ、1歳と2ヶ月です。
週に1〜2度濡れタオルで歯の表面をゴシゴシこすったり
やわらかめの歯ブラシでサッと磨いたり
程よい固さのアキレスなどのガムを食べることが普段のお手入れです。
小型犬は固すぎるヒヅメを常時与えると
歯にひびが入ることもあるのでご用心。
( ねっ。優さん。 )
その他に、月に1度くらいの頻度で
人間用のスケーラーでワタクシが見えている歯石を取ります。
時間にして、犬歯1本につき30秒〜1分くらいでしょうか
ほい。きれいになりました。
床の上に転がされて、「動くなっ」と命令されて
ワタクシに覆いかぶられるのですからあまり楽しくはなさそうです。
子犬のうちは、歯磨きするたびに褒めまくったり
終わった直後に「ヨシ」で静止を解除して遊んであげますが
この年齢になったら「イイ子だったね〜ちゅっ。」でおしまいです。
ちなみに4歳1ヶ月にもなれば
ソファで幸せそうに眠っているところを
いきなり2分間ゴリゴリされて
「はい、おつかれー」で、もう一度眠りにつけます。
おつかれ♪ ( あ、ごめん。血が出ちゃった・・。ドンマイ )
歯磨きをしてあげて、歯石をつけないことの他に
日常できる予防として食べ物をだらだらと与えないことがあります。
食器を1日中出しっぱなしにしているご家庭なんかないでしょうが念のため。
歯の病気は飼い主の管理で予防できるものもあります。
口臭がきつかったり
ドッグフードをぽろぽろこぼしたり
食欲が少し落ちたり
足を口に当てて不快そうにしていたら
口の中をチェックしてみてください。
歯がグラグラしていないか、歯茎が黒ずんでいないか、
顔が腫れたりしていないか、歯石がたまり放題でないか。
頻繁な歯磨きと 年に一度程度の獣医での歯の奥の歯石除去。
フツー一般的な犬ならたったこれだけで快適な毎日が♪
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