2013年12月09日

犬のダイリュートカラー


まあ犬ではダイリュートカラーとはふつう呼ばないんですけどね。
ネコはそういう言い方をしますのであえて。

Dilution ダイリューション Dシリーズ

優性 D ユーメラニンに作用しない
劣性 d ユーメラニンを希釈する


全犬種共通で犬のDシリーズの対立遺伝子は今のところこの2種類が存在すると考えられていて、
上記の通りフェオメラニンにはほとんど影響を与えない。
Aシリーズ(とKシリーズ)でユーメラニンとフェオメラニンの分布をあらかた決め、
その結果に沿ってユーメラニン区域の色素を(視覚的に)薄くする。
犬の毛色のユーメラニンはブラック(黒)とレバー(チョコレート)だから、
ブラックダイリューションはブルー(本当は灰色)、
レバーダイリューションはイザベラ(またはペールレッドとかライラックなど)。

Dilutionの訳は希釈で、希釈とは濃いものに対する薄いものではなく、
濃いものを薄めるために混ぜ物をすることを指すので、
単にユーメラニンの量が足りないことではないのかもしれない。
が、目で見て毛色を判断する際はユーメラニンが濃いか薄いかという考え方でOKな気がする。

写真はすべてフリーサイトから。
ブラックダイリューション Dシリーズはd/d
Amstaブルーブリンドル.jpg


非ダイリューション Dシリーズは1つがDなのは確定、あと1つが何かは見た目ではわからない
チョコジャックラッセル.jpg


右 レバーダイリューション d/d
左 非ダイリューション D/*
vizsla.jpg


非ダイリューション D/*
file0002040418415.jpg


ブラックダイリューション d/d
file0001461258363.jpg


母と濃い子犬たち ブラックダイリューション d/d
薄い色合いの子犬たち レバーダイリューション d/d
weimaraner-weim-puppy-8134056-l.jpg




ところでなぜいつもいつもフリーサイトの写真を拝借しているのか、疑問に思う方のために特別の1枚。
この最後の写真はワタクシの撮影なのだが、部屋が暗いとかソファーが黒い黒っぽい犬が多いとか以前に、
ものすごく、限りなく、ワタクシにはナニカが足りないので、真面目に撮ってもこんなんばっかなのである。
ただし小太郎とは目が合っている気がするので、きっとこれでいいんだと思う。
2800858_437988364_1large.jpg

あ、非ダイリューションだらけ 犬種的におそらくみなさんD/D





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posted by あきこ at 23:59 | Comment(2) | TrackBack(0) | 毛色の遺伝 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年12月08日

劣性カラー


最近目に付く検索ワードなんですが、
劣性って、ほんとのほんとに、ダメっぽい意味はぜんぜん無くて、
出たか、隠したか、さあどっち?ってのが優性・劣性。
だから犬の劣性の毛色(毛色因子)が良いか悪いかと考えるのは大間違いで、
濃い色が良いか悪いかと考えるのも間違いで。

ついでに毛色が劣性なことと遺伝病はぜんぜん関係ないです。
(正しくは「基本的に無関係」なんだけれどネット上に散らばる情報があまりにもデタラメ多しなので大文字で言い切っときます)

劣性カラー(の因子)を持たない犬は存在しません。
犬の劣性遺伝する遺伝性疾患は、毛色因子とはまるで関わりがないもの。
雑種を含むすべての犬種において、茶でも白でもクリームでもマールでも黒でも、
毛色による遺伝病の違いはほぼゼロ。

犬の毛色や遺伝病について検索すると、そういうことが書かれているサイトがいくつもいくつもあるけれど、
思い違い、勘違い、思い込み、がほとんどじゃないかと思う。

1頭の犬の健康状態は、その犬の毛色が薄くてもまだらでも濃くてもわからないし、
鼻の色や爪がどんなに黒くてもその犬が将来遺伝病を発症するかどうかは完全に不明、
だから子犬を選んで買う時に黒い毛や色素があるから健康かどうかはなんの参考にもならない。
もし「色素がしっかりしてるから健康」とか言う販売者や繁殖者がいたら要注意。なにもわかってない。

毛色と遺伝病を結び付けるのは、ダブルダップルの他にこの4つが主だと思うが、

・マール因子及びパイボールド因子関連性難聴
・色素希釈性脱毛症(カラーミュータントアロペシア)
・周期性好中球減少症(グレーコリー症候群)
・黒色毛包形成不全

これら以外にどんな遺伝病があるのだろう?
そしてワタクシは劣性遺伝する濃い毛色の話をそのうち書けるのだろうか?(需要がなくてノれない・・)




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posted by あきこ at 23:54 | Comment(2) | TrackBack(0) | 毛色の遺伝 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年11月19日

マールはメルル座


パソコンで日本語に翻訳するとたいてい「メルル」とカタカナに訳されるんですが、
マール柄(ダップル柄)のマールは英語でMerleと書きます。
ついでにバラすと犬の毛色のセーブルは「クロテン」、タンは「日焼け」みたく直訳?されることが多く、
そんなでも読み慣れると「羊飼いのクロテンと日焼け」「カチカチ音の因子が示唆された」
みたいな(ある意味)難解な簡易翻訳変換後の文章でも言わんとすることがピーンときたりします。
んなことに慣れる前に英文を読みゃいいだろってね。はぁーい。

ダブルマールの見分け方の練習の話。
オーストラリアンシェパード、愛称オゥシーはこんな犬。
file0001456128581.jpg


フリーサイトから拝借した写真です。
黒い毛色部分の毛艶が良すぎてマールのグラデーションに感じるかもですがこれはふつうのブラック。
※フリーサイトでは毛色の名称は書き添えられていなく今までのは(きっと今後も)ワタクシ判断ですが。
この毛色はオゥシーではブラックあるいはブラックトライ、単にトライなどと呼びます。
ほぼ同じ遺伝子配列のコリーやコーギーやアメコカはトライ、ちわわはブラタン&ホワイト、
微妙に違うけど3色で構成されるパピヨンやワイアやビーグルもトライカラー。

オゥシーの毛色の「犬種標準」「スタンダード」は、本国アメリカ(主にAKC)が決めた基準に沿うものでして、
JKCでは以下のように約束事があります。(日本語ですが多少変えてよりわかりやすい言葉にしています)

白色の襟回りの生え際は皮膚の部分においてキ甲(首と背中の境)の先端を越えない。
首、胸、脚、マズルの下側、ブレーズ、膝の水平線から10センチまでのホワイトは許される。
頭部の白毛は有色より割合的に多くてはならず、目の周りは色素で完全に囲われている。
体に白毛だけがたくさん散った模様は失格。


『なんでそこまでたかが色にこだわるんだ?失格って格下扱いかよorzこれだから血統厨は・・』
と感じてしまうこともあるかもしれませんが、
実はこれは犬の健康度を心配してのルールなんです。
この色部分はダブルマールを誕生させないようにしようよ、という意味。

めんどくさいワンポイント-----マニア向け
これはつまり、オゥシーの毛色遺伝子でこの規定に直結する因子の話としては、
SシリーズはSとsiの2種類が犬種内に存在しているがspとswは持たない、
そしてMシリーズはMとmの両方があるが当然ダブルマールは避けるべきである、ってことになります。

SとはSシリーズの対立遺伝子の中で唯一優性形質を持ち、表現型は白斑が無い
siとはSシリーズの対立遺伝子のうち優性Sに次いで最優性に働く劣性因子で、
アイリッシュスポッティングと呼び表現型はホモ接合でマズル・襟首回りから胸・四肢の先と内側に白班、
Sとのヘテロ接合ではsi/siより小さな範囲の白斑出現、sp,swとのヘテロ接合ではsi/siより大きな範囲の白斑。
-----

マールの興味深い点は、けっこう昔から存在していた毛色(千年単位とかそんな感じで)、
アイリッシュスポッティング因子を犬種内に持つ牧羊犬種に多い(ヤバイ白毛との判別)、
おそらく自然環境下(牧場内)で保護色の役割を果たす、のではるか昔から受け継がれている、
似たような理由で鳥猟犬種はローン柄を発展させたのだろう(藪なんかだと暗い色アリの斑はマジ保護色)、
不健全すぎるダブルマールが出やすいか障害が重すぎない個体が出やすいかに犬種差の傾向は?、
耳に色がないと難聴のリスクが高まるがヒトと同じように犬も難聴に種類や段階があるだろうから、
シングルマールの半数が視聴覚障害を持つという説はあながち間違いでもなかろ、ってあたり。


そんなこんなで前置きが長いですがやっと本題です。こちらをご覧ください。ケータイとかでは見れないのかな。ごめんね。
http://homepage.usask.ca/~schmutz/merle.html
エイーゴのお得意な方は文章をサクサク読み進め、そうでない方は画像のみご注目。
上からオゥシー、ダックス、その右隣にグレデン、雑誌の表紙のダブルマールのシェルティ、
eレッドマールちわわ、eレッドダップルダックスが2頭、ダブルマールのオゥシー、その次です。
全部で17枚のダブルマールの写真が固まっているオゥシーの中にシングルマールが1頭だけいます。
さてそれはどの子でしょう?のクイズです。
ワタクシはトーゼンこんだけ偉そうでウルサイんですから一目でわかりましたよん。

ページの下段に答えが載っていますがこのような撮影条件の異なる小さい写真でも、
シングルマール(ふつうのマール)とダブルマールの違いはありありと現れています。
一度で答えがわからなかったマール・ダップルの繁殖経験者・繁殖者がもしいらっしゃったら、
犬種に関わらずマール・ダップルの繁殖をする資格は無かった可能性がお高いですよ。

上記のサイトのクイズで正解できなかったマール・ダップルの繁殖経験者・繁殖者はこっちもどうぞ。
http://www.amazingaussies.com/
アメージングオゥシーズ − リーサルホワイトレスキューオブアリゾナさんのトップページです。
このページの中ほどから下にかけても、コンテンツの中にもたくさん写真があります。
全身真っ白でもなく目も見えてそうなダブルマールが何頭もいますので心ゆくまでお勉強を。


エムエムカワイソ エムエムコワイー ドンドットット ドンドットット ・・・
満月の晩にジャンベを叩きながらこんな歌詞で低ぅぅく歌っちゃいそうです。
ファイヤーポイダンスを踊りながら暗闇から出てきてどなたか付き合ってくれませんか。
エムエムイヤイヤ エムエムツライー ドンドットット ドンドットット ・・・




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posted by あきこ at 01:49 | Comment(4) | TrackBack(0) | 毛色の遺伝 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年11月04日

ミスカラー 胸の白色


ワタクシどうしたんだろう?ブログ更新熱がなかなか冷めません。
まだ書いておきたい内容がいくつかあるもん。病気だろうか?(どっちにしてもビョーキくさいのは元から)

ところで伏線張っておいた「胸の白」について。
この絵で果たして意味が伝わるのでしょうかという冷や汗もののドキドキ感を胸に、
メラニンはこういう感じで犬にとって重要なんだという話。

胎児色素経路モデル.jpg


図は説明書きのとおり犬の胎児を表しています。
交配後のエコー診断が可能になる妊娠25日前後、犬の胎児は身長2センチ体重2グラム(ざっと)くらいです。
産まれるまであと1ヶ月あるかないかなのにずいぶん小さいのは、
受精卵として着床してからほんの5日程度しか経っていないからです。
胎児の成長の素晴らしさ、妊娠というメカニズムの不思議には心から脱帽。敬礼。

神経の元になるものが発生し脳脊髄ができあがってゆくのと同時くらいに、
メラノサイト(メラニン産生細胞)と呼ぶメラニン色素を作るシステムも形づくられ、
またそれに沿って体のあちこちに各器官が形成されてゆきます。
青い線や点がメラノサイトができて広がる過程を表現してますったらしてます。

あと、この図でそこまでわかってくれと頼むのは無謀と承知の上(笑)ですが、
神経に沿ってメラノサイトがうまいこと発生を続けなければ、
なんらかのトラブルが起こってもおかしくないってのが伝われば万々歳です。
最初から創られる際にメラニン関連が足りない(毛色が薄い)より足りてた方が絶対良さげ。
白いだ茶色いだ模様があるだ水玉だ、誕生してからの毛の色だけの問題じゃないんですね。

で、体の毛色にほとんど白い部分が無いはずの犬種で、ときに胸元に小さく白毛が生えることがあります。
「胸のホワイトスポット(マーキング)は許容される」みたいな約束が決められているいくつかの犬種は、
Sシリーズが優性SSで固定されているはずなのでミスカラーのくくりと考えられます。

どういう仕組みで胸のミスカラーが継承されるのかはまだわかっていませんが、
メラニンの産生を科学的に辿ると、胸元や四肢の先にメラニンが届くのは一番最後だということ。
なんて言うか、背骨のあたりから行進を始めたメラニンの元が先端に着く前に力尽きた、いや、
「もうこのへんでいんじゃね?」的なことが起こりやすい。そんな印象を持ちます。

胸元に白毛がかたまらない柄のはずの犬種に一番ミスカラーが起きやすいのが胸元。
ミスカラーは犬種によって解釈が様々ですが、代々SS固定の犬種にあてはめると、
遺伝性が大きく影響しているので繁殖ラインからの除外が適切、で間違いないと言えそうです。


Sシリーズは現時点では少なくとも4種類の対立遺伝子の存在を仮定するのが妥当で、基本はこんなです。
S  優性 白斑がほとんどないソリッド
si  劣性 アイリッシュマーキング 襟首周り、四肢の先、尾の先が白い
sp 劣性 パイボールド siの白の面積がさらに延長、全身の白と有色がの割合がおよそ半分程度
sw 劣性 エクストリームパイボールド 全身の9割以上が白い

リトル博士の説がこうだったからワタクシもひとまずこのように頭に入れたのですが、
最近の研究(日本じゃないことだけは確か)では4つじゃ済まないとか、もっと複雑だ、
な記述をよく見かけるようになりまして、じゃあなんなんだよと研究結果を待っている所です。(他力本願)

(そのうち真剣に考えようと思ってますが) sw は全身のほとんどが白い犬ということになりますが、
面白いことにマルチーズやウエスティやサモエドやピレはまた別の因子みたいなんです。
sw を犬種内に持つのはブルテリアやボルゾイや鳥猟犬系、カラーヘッドなんて呼ぶコリーなど、
近場にモデルさんがいない犬たちばかり。
北海道でこれらの犬たちのお集まり会情報があればぜひ教えてください。(なんだその〆)



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2013年10月13日

ハルクイン

Lily-Blind-Dog-being-led-on-leash-by-another-dog.jpg

写真はMotleyDogs.comのもの。
文章読んでないけどおそらく目ナシのダブルマールのリリーちゃん。
マールのマディソンちゃんがリリーズ盲導犬なんですって。イイハナシダナー

Mシリーズのおまけ話。
グレートデンには「おまえそれ間違いなく牛だろう」というハルクインという毛色があって、
一応毛色シリーズの中では今のところHシリーズと呼ぶ。とりあえず。Harlequin locusだから。
Hシリーズの居場所は犬の9番染色体で、Hが優性でハルクインになる、劣性hはハルクインにならぬ、
だけども不思議なことにMシリーズとご一緒でなければなんにもしたくないというか、
彼がいなくちゃお出かけなんてできないわ、的なまさにベタベタのダーリン&ハニーの物語ちっくな話で(ハーレクインだもん)。

どういうことなのか得意の図で示そうと思ったけど(や、絵じゃないからこれはほんとに得意だが)、
アメリカのクレムゾン大学のサイトにちょうどいい表を見つけたので紹介するほうが早い。
どぞ。
Harlequin Punnett Squares

そして冒頭で重度のダブルマール障害をかかえた犬を見せといてなんだが、
健康上それほど困ったことが目に見えないダブルマールの犬はそこそこ存在するという。

同じサイトの別のページ
Harlequin Coat Patterning in Great Danes
上から3枚目の写真のグレデン君は Genotype = MM Hh  ダブルマール&ハルクイン。マールクインと呼ぶことも。
豆が1個しか入ってなかったさびしい豆大福のような地味なダルメシアンのようなちょいぽっち。
4枚目の写真のグレデン君は Genotype = MM hh ダブルマール、ノーハルクイン。
単にマールでいいだろうにこれもマールクイン。

パンネットスクエア(それぞれ2個持つ両親の遺伝子型を縦横軸に1個ずつあてはめて子に出る確率を現す表)
にあるとおり、HHは致死。いつの段階で致死に至るかはワタクシにはわからないが、
ハムスターの似たような例から発生してわりとすぐに終了するのでは?と思う。
マールじゃなくてもダブルハルクインは致死で、ハルクインはマールが無ければ活動を停止する、
ならばグレデン以外にもHが存在する犬種はおそらくどこかにいるだろう、まる。

ワタクシは現時点でマールは2013年10月04日の記事で書いたとおり、
プレメラノソームプロテイン(PMEL因子)が本来表現するはずのメラニンを抑制すると考えていて、
Kシリーズで地色、Aシリーズでユーメラニンとフェオメラニンの分布、Bでユーメラニンの全体量、
Cでフェオメラニンの補完、Dで希釈の有無、Eが拡張と制限のほかにもいろいろやらかして、
そうやって決まったものをユーメラニン(黒、灰、レバー)と、
フェオメラニン(赤、茶、クリーム)と、さらにノーメラニン(白)の区別なく機能を阻止すべく動く、と。

そしてハルクインは、マールがそうやってメラニンの機能を部分的に阻止したところを中心に、
広範囲にメラニンを抑え込む、つか消し去るみたいな印象。
HHが致死なのだから「消し去る」のほうが合っている気がするのだが。現時点では。




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2013年10月12日

ダップルとパイボールドの違い

先日いちごままさんからリクエストいただきましたこの話題、
あまり考えずに「任せとけ」みたいな返事をしましたが、
このテの話を展開するためにどーしても必要な「写真」でいろいろつまづいておりまして。
それでもなんとか探し集めたのがいくつかあるので見切り的ですがとりあえず発車しましょう。
ダックスの写真でまとめるといいんだろうけどこの記事に見合うダックスのが見つけらんなくてすまん。
犬の毛色遺伝子は基本は全犬共通なので大目に見てくだされ。
注釈のない写真はすべてbyフリーサイト。この記事は写真多しです。

まずはパイボールドとはなんぞ。(ラブちゃんズとゴルさん以外ね)
b3d079967d12d9b2b1743ef9eb7fa8af_s.jpg


バニもコギもボダもパイボールドとは呼ばないけれど毛色遺伝子的にはパイボールド、
白色と白以外の有色のブチで、その境目がハッキリしている。
piebald の直訳は「まだら」「(白と有色の)ぶち」、キレイな白黒のカササギ―英名MagpieのPIEが語源だそう。
このカササギの写真はウィキのこちらよりお借りしてます。なるほど境目クッキリ白黒だ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Sroka_Pica_Pica_II.jpg



そんな感じで犬では白と他の色とのブチ柄の毛色をパイボールドと大まかに表現します。
犬種の毛色の名称としてはブラックアンドホワイトとかR&Wレッドホワイトみたくわかりやすく呼ぶのが一般的。
と言うことはうちの犬たちも大きなくくりでは4頭ともパイボールドで、
ビーグルは犬種の基準的にハウンドカラーとかトライカラーとかブラックホワイトアンドタンと言い、
ポメは単にパーティーカラー、またはもっと細かくレッドアンドホワイトのように呼ぶ。
つまりパイボールドとはダックスの変わり毛色を指すための言葉なわけではなくて。

こーゆーのも言うなればパイボールド
04a749c2c8f7c0b1e4a9d9b6fef74f7d_s.jpg

aa9b80d580935b6589503388ca0b2e77_s.jpg


まず最初のみどころは、パイボールドの白い毛の部分は真っ白、ってこと。
白い毛がかたまっている中に有色の斑点があったとしても、白が有色と混じり合わない。

対してダップル(=マール)は、シングルマールは基本的に「真っ白だけかたまった部分がないか少ない(※ただし胸元以外)」ということ。
※ただし胸元以外、についてはまた別の機会に書きます。たぶん。
書きました→
http://kotavi2002.seesaa.net/article/379359678.html?1506212420

シングルマールというのは、マールかどうかを決める毛色遺伝子のMシリーズがどうなってるかという意味で、
Mシリーズ(M座)の座席はどんな犬でも2席持っていて、ふつうのマールやダップルはMmという組み合わせ、
犬種の毛色にマールが無い犬種、Gシェパとかラブとかセントバーナードとかヨーキーとかパピヨンとかはmm、
代々M座はmmで固定されている、言い換えれば先祖代々mとmを受け継いでいるから非マールだよと。
Mと大文字で書いたのはマールが優性遺伝(正確には不完全優性または共優性)するということ。


シルバーダップルのダックス。ワタクシのともだち(笑)の陸
2800858_437995397_1large.jpg

※この2頭は同胎兄弟です
おともだちのあさちゃんちのテラくん
2800858_437995396_1large.jpg

ブルーマールのポメラニアン。元の毛色は黒一色、犬のグレー色はたいていブルーと呼ぶのでブルーマール。
これとまったくかほぼ同じ遺伝子配列のダックスはブラックソリッドダップルと呼ぶ(茶色いとこナシのシルバーダップル)
このポメの写真はウィキのこちらよりお借りしてます。
Blue_Merle_Pom_Loki.jpg


こっちはチョコタンダップル。胸元以外の白っぽい毛の部分が真っ白じゃない、ってのわかりますかね?
白に有色が混じりこんで元が黒毛ならグレーっぽく、元がチョコならペールブラウンみたいな。
4fb6ffcd1f0c505ae2a8e32879f5879d_s.jpg


白っぽい部分が少ないシルバーダップル。シルバーダップル=ブラック&タン,ダップル。
file000594995178.jpg


ちなみにこの子の白毛は白髪。これまた違うね。
7922deaeb3aace1fbea1728725ce20ab_s.jpg


パイボールドは今のところリトル博士の説の流れを継いでS(スポッティング)シリーズと考えられていて、
それはMシリーズとは別モノという意味で、じゃあどういうことかと言うと、
SシリーズのパイボールドとMシリーズのマールはいち個体に別々に発現するわけで。

SとMどちらもが目立つとこうなる。シルバーダップルパイボールドのダックス。
file000654729741.jpg


白毛の面積が病的に多いダブルダップルが気の毒な障害を持つ話がある意味有名なものだから、
ダップルかパイボールドかは知らんが白っぽいダックスの健康面が気になるかもしれない。
しかしこのシルバーダップルパイボールドの遺伝子配列は下の犬とほぼ同じなのだ。

ブルーマールのシェルティ。フツーによく見かけるタイプ。
襟首周りと胸と前肢と後肢の先に向かうあたりと尻尾の先、が白いことが上のシルバーダップルパイボールドとほぼ似たパターン。
ダックスのほうが肩から背中にかけてと腰に白毛が多く感じるけどこうして並べてみると許容範囲かと。
逆に茶色部分の濃さなんかダックスのほうが健全・安全そうに見えるっしょ?
file000574373606.jpg


別に「他の犬種にもある毛色だから大丈夫」と言うのではない
毛色遺伝の話はどうしてもめんどくさくなるので、けっこう皆さん省略して話す。
うわべの情報が後々一人歩きする原因になる。
例)ダックスのブラタンはなに色とかけてもいい、のように。
恐ろしい悲劇の元にしかならないとんでもない間違いのデタラメ説ですからね。
おのおのがた、ご油断召さるな。みんな気をつけようね


慣れれば一目で判別がつくようになる、そもそもワタクシ自身どうやって見慣れたのかは忘れてしまった。
なのでなんとなく見分けのポイントになりそうなものは、、
・ふつうのダップルのダックス---真っ白い毛がかたまった部分が無いか少ない

・ダブルダップルのダックス---目が極端に小さいか無いかあっても視力が低いまたは無い、
 ブレーズ部分以外に顔面に白毛のかたまり(とくに首から上の白毛のかたまりは判別しやすい)、
 尻尾の付け根から先まで白にしろ有色にしろ同じ色であることが多い(有色尻尾で先だけ白いことが少ない)、
 視聴覚をはじめ様々な健康上の障害・欠陥があり平均的に短命

・ふつうのパイボールドのダックス---白毛の範囲が大きくてもダップル斑がなく青い目じゃない、
 四肢または四肢の先・尻尾の先が白色、ブレーズ以外は耳を含め首から上に白が少なくほぼ有色

・ダブルダップルパイボールドのダックス---ダブルダップルとだいたい同じ

体全体よりも、首から上の部分とくに耳に色があるか無いかと、目が(外見も機能的にも)ヤバイかどうか、かな。
耳の毛がほとんど白くて目が青〜赤〜ナシあたりだとまずダブルダップルで、
反対に鼻筋やオデコに白い線があっても耳が有色で目が黒〜茶だと体がいくら白くてもパイボールド、みたいな。
参考まで。

※※元の毛色・下地色が黒かチョコか、とはユーメラニンにおいてマール斑が出た場合のこと。次への布石。



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2013年10月04日

キ・ケ・ンな毛色


危険な交配とか禁忌の掛け合わせなんて言葉があるようです。
乱繁殖の弊害が生まれる子犬や母犬に害を与えるとかね。
目玉が欠けた子犬がいっぴきでもいればそれ見たことか、って。
ヒトがおこなう犬の繁殖には、してはいけない掛け合わせがあって、「きちんと勉強」しないと子犬の目玉なんかが欠けてしまうとゆー。

一見そうかーと思ってしまいがちですが、じゃあ、なにを「勉強」したら元気な子犬が生まれる?
なんかすごそうですね、勉強って。
犬の繁殖って、多くの人が認め支持する決まったやり方というものが無いように感じられますから、
実はそのお勉強は人それぞれ多種多様でして、繁殖をおこなう人は普通正しい部分も誤った部分も持っています。
だから、してもいい掛け合わせ、の繁殖でも目玉はもとより心身のどこかに重大な欠陥を持った犬が生まれるわけで。
そうすると、繁殖者というものは、なぜか。完璧な生き物はいないだとか、ものごとに絶対はないんだ!
なんてキレ気味になってゆくのが世の常だったりします。

ここでは毛色の遺伝だけについて話していますがそれで言うならば、
マールとマールをかけてはイケナイ。ダップルとダップルをかけてもイケナイ。マール×ダップルも当然イケナイ。
基本的にはそれだけです。
「親にするオス犬とメス犬の両方の毛色がマール柄」ほんとにこれだけです。禁忌なのは。
毛色の組み合わせにおけるしてはイケナイ配合とは、
個体の健康面への深刻な問題が毛色遺伝子由来かどうか、という意味なので。

2007年駒沢ランで写したよその子

マール柄はイヌ10番染色体のプレメラノソームプロテイン(PMEL因子)がおおもとの関与を司っていて、
ちょい前までSILV遺伝子(シルバー様希釈遺伝子 シルバーようきしゃくいでんし)と呼ばれて?考えられて?いたそう。
そのPMELがプレ、つまりメラニンを含む前のメラノソームになる前の未成熟な細胞小器官、ときたもんだ。
難しいんだけどメラニン・色素を取り込めないノーメラニン状態がマール(の無色部分)だろう、とワタクシは考える。
そのうちM座も記事にしよう。そうしよう。
M座話題のモデルはカタフーラレパードとドゥンケル。忘れないように書いておこう。

ということで、犬の繁殖におけるダメ、絶対。な掛け合わせとはマール同士・ダップル同士。
なぜならダブルマール・ダブルダップルは健康面でヤバイことになる確率が非常に高いから。
ただし!
「マール×マールの交配は遺伝病が出るからダメ」と覚えるのはもっとダメ。
ダブルマール個体の眼欠損や小眼球や難聴や心臓病や不妊などなど複数のトラブルはたしかに遺伝性疾患、
のくくりではあるけれど、犬の遺伝性疾患は普通、毛色遺伝子とまっっったく無関係だから。
「ブラタンダックスは何色と掛け合わせてもOK」的な、哀しく憐れなダメ伝説を忘れないでおこう。



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posted by あきこ at 21:55 | Comment(2) | TrackBack(0) | 毛色の遺伝 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年09月27日

毛色遺伝Aシリーズ 2013年度バージョン

こたさんにこにこ


        にっこにこだよねこのこたさん。あーかわいい

ワタクシがかつて毛色の遺伝に興味を持った当時はリトル博士の研究結果が主流で、
そのリトル博士が犬の毛色の研究をしていたのがワタクシの生まれるはるか以前と知り衝撃を受けまして。
ぶっちゃけ第一次世界大戦前後ですのでそりゃびっくりします。

Clarence Cook "C.C." Little (October 6, 1888 – December 22, 1971)
アメリカの遺伝学者がん研究者でもある博士は近代医療の発展に非常に重要な役割を果たし続けている
近交系マウスを確立・育成したことでも有名だそうで、ついでにドッグショーのジャッジもこなしていたそう。
そんなリトル博士はAgouti Alleles、Aシリーズの対立遺伝子を6個くらいと予想していて、
現在はその時から減ったものと増えたものとで4個が主流になってきています。

ay アグーチイエロー、とりあえず茶(フェオメラニン)の勝ち・所により黒(ユーメラニン)が出るでしょう、
的な。
フォーン、クリアーレッド。黄ラブやフォーンのグレデン、セーブルのシェルティーあたり。
ボクサーのフォーンの茶の部分。顔黒と白ポイントはまた別な話で。
ボクサーとデンのフォーンの色合いが違うのもまた今度。

aw アグーチワイルド、野生型。黒と茶が1本の毛に混じる(縞々)、みたいなこと。
セーブル、胡麻毛。四国犬、ハスキーやマラミューなんか。

at アグーチタンポイント、麻呂眉とマズルから頬と胸と四肢の内側と先が茶、あとは黒。
毛色遺伝子を考える時、その犬は大きくて毛が短いのがわかりやすいし想像しやすい。
よって at のモデル犬はドーベルマン、そしてロットワイラー。なんて見やすい犬たち!

a アグーチレセッシブブラック、退行する黒とか呼ばれちゃってる真っ黒一色。
リトル博士はとくに言及していなかった模様、1970年代頃からGシェパやホファヴァルトのプロたちが、
「これ真っ黒だけど退行してんじゃね?」「あっ、遺伝だろかね」(あくまでも妄想)
などと話し出し徐々にわかってきた。らしい。
Gシェパの他スキッパーキ、プーリー、そしてサモエドが有名どころ。
サモエドなんてほぼ真っ白だのにね。鼻が一生涯真っ黒じゃないことに重要なヒントが!

ところで余談だが初めてインプットされたインパクトのある言葉というのはどうにも上書きしきれずあとあと残るなとたまに思う。
ワタクシは最初にシッパーキと覚えてしまったのだが(昔の犬種図鑑にはカタカナでそう書いてあった)、
脳内でシッパーキと浮かぶが入力する時はスキッパーキにちゃんと変換。ふふん。
あと入力ウィペットは脳内ホイペットや入力シュナウザー脳内シュナウツァーなどがある。ほんとに余談。

で、記事トップ写真のマイスイート小太郎はリトル博士が asa アグーチサドルと名付けた毛色なのだが、
つい最近の研究ではAシリーズはatatのアグーチタンポイントのホモ接合と、また別の遺伝子座の遺伝子が関与しているらしいことが判明。
犬の24番染色体に存在する自己抗原RNA結合たんぱく質(ハムスターのプディングに相当?)は
「+ / + または+ /  DUPのRALY遺伝子型」とありワタクシはなんのこっちゃ、な段階ですが、
(DUPはもしかしたらduplication=重複とか二重の意)
とりあえずRALY遺伝子はプラス・プラスとプラス・プラスじゃないとプラスじゃない・プラスじゃない、
の3種類があるんだと仮定でき、タンポイント因子を2つ持っていて尚且つRALY遺伝子が1個以上プラスだとサドルだよと。
さらに言えばそのサドルは ay 1個以上のいわゆるフォーンと e/e (いつか解説 eレッド・ピュアレッド)
に対して劣性であるよと。
さらにさらにAシリーズの4つの対立遺伝子はみんな揃って劣性なのだわよと。

99のグループ(頭数ではないみたい)のブラタンとサドルのバセットハウンドとペンコギをモデルに考えたそうだが
もしやパグルもちらっと参考にしただろうなーと思ったり。ってかワタクシなら間違いなく参考にする。
当ブログ内で過去に吠えたパグとビーグルの1代雑種・俗称パグル
(Puggle 注アリクイの赤ちゃんじゃないほう)は、
たいていパグのフォーンよりやや濃い目のフォーン1色で上毛がまばらに黒く時々とくに先端に白がちょこっと、
みたいなふうでサドル持ちはたぶんほとんどいないだろうから。

現段階での結論。サドルはブラタン因子に相互作用するブラタンの変形である。
1代雑種の話題もそのうちまた触れよう。そうしよう。

あ、これらはオックスフォード大学ジャーナルの遺伝学会の雑誌に詳細があります。
Symposium Issue: Fifth International Conference on Advances in Canine and Feline Genomics and Inherited Diseases, Baltimore, Maryland, 22-25 September 2010
興味深い記事がありすぎてしょっちゅう泣きながら読んでます。




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posted by あきこ at 23:51 | Comment(0) | TrackBack(0) | 毛色の遺伝 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年01月18日

毛色遺伝Bシリーズ その2

Bシリーズのつづきです。
(前回の記事毛色遺伝Bシリーズ)

ブラウン遺伝子座の対立遺伝子は4つあると考えられていて
優性→劣性の順から B、bs、bd、bcなのですが、
遺伝子検査会社はどこでも(世界中)Bとbのどちらかしか表現できていない模様。
まあbs以下劣性3つは単にbとしてしまってもさほど問題がないので
Bが黒・優性、bはブラウン(レバー)・劣性でおkっす。
黒色BBまたはBb チョコ色bb

Bが0個か1個か
bが1個以下か2個かは本犬を見たらどなたにでもわかります。
この子たちは左の子が B 0個 b 2個
真ん中の子が B 1個
右の子は B 0個 b 2個
左からクゥちゃんアンちゃんティティちゃん

チョコタンダップルのダックスもチョコラブも
チョコパーティーちわわもレバーカラーのニューファンも
Bシリーズはbb。みんな一緒。

チョコ系の子のBシリーズは bb 確定。これ以外無し。
ブラック系の子は B 1個は確定。もう1つは本犬だけなら不明です。
が、その子の親犬のどちらかがチョコorその子が産んだ子犬にチョコが1頭でもいれば
チョコキャリーのブラック系、 B 1個 b 1個 確定です。
※本犬の親か子でなければキャリー内容はわからない
※祖父母や孫にいくらチョコが多くても両親犬がチョコでなければキャリーの有無はわからない
※遺伝子検査でBシリーズ内容がわかる犬種がいくつかある

ブラウンて直訳したら茶色なんですが、
犬の毛色はたいてい、見た目茶色と言えば毛色名としての赤を指すんですよね。
柴犬に詳しい人は赤柴・赤毛と呼ぶけど赤柴がセンターに入れば「毛色は茶色」になるわけで
ブラウンはチョコレートと表現した方が多くの皆さんに親切かなってワタクシはチョコと表します。
犬種によってはチョコレート、レバー、レッドなどとにかくチョコ色について。 

参考になるサイトはいくつもありますが紹介するのは図や写真がわかりよかった以下2ヶ所
Genetics of Coat Color and Type in Dogsの中のThe B Locus in Dogshttp://homepage.usask.ca/~schmutz/dogbrown.html

Some Coat Colors of Poodles Studied using DNA Testing
というページのBrown, B Locus Genotypes
http://homepage.usask.ca/~schmutz/poodle.html

英語のサイトです。
なんで英語なのか?日本語しか知らんくせに?
答えは日本語でこれだけ詳しく説明できているサイトが無いから。仕方なく!
ところで遺伝子検査が出来てるBシリーズは責任遺伝子の所在が判明しており、
犬では11番染色体のTYRP1(チロシナーゼ関連タンパク1なんだそう。

・チロシナーゼ 【tyrosinase】 (デジタル大辞泉)
銅イオンを含む酸化酵素の一種。毛髪や眼・皮膚などの生合成の前駆体となる物質を合成する反応にかかわる。
・チロシナーゼ 英訳・(英)同義/類義語:tyrosinase (生物学用語辞典)
メラニン合成に係わる酸化還元酵素で、チロシンからドパキノンを合成する。この遺伝子が欠損すると皮膚の色素ができないにため、白化する。

ブラウンあづきちゃん
あづきちゃん


一番のポイントは鼻の色です。
本当は全身どこでもなんだけど見所ポイントを鼻色にしぼるとわかりやすい。
ここからの7枚の写真はフリー素材サイトからお借りしています。
たぶんbb
afstreetフリー写真ハス
afstreetフリー写真トイプー
クレジットBy:crispee

微妙だけどB*だろう
クレジットby:RL Johnson

B*で間違いない&高い確率でBB(ポメのチョコは別路線なので)
クレジットby:tanakawho
クレジットby:tanakawho
クレジットby:tanakawho

Bシリーズが劣性bbホモでチョコ色の鼻になるか、
優性BBホモ・またはBbヘテロでほかの因子によってピンク色・ピンクまだら・肉色になるのか、
写真でわかりますか?

追加写真↓この毛色をポメではビーバーと言います。毛色はレッド(オレンジ)だけど
Bシリーズがbbで鼻など色素ポイントがチョコ色。
ビーバーは普通黒は産めませんがAシリーズの最劣性aと交わると(aa,bb)どうなるかはわからん。産みそ。
3221653_957278681_53large.jpg




 毎度クリックありがとうござります
おりは茶色いんだよ おりはね。ビーグルだからBBだよん



posted by あきこ at 23:36 | Comment(0) | TrackBack(0) | 毛色の遺伝 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年01月13日

毛色遺伝Bシリーズ

実は今まで黙っておりましたが(?)毛色の遺伝話が3度のメシと同じくらい好物です。
そんなことを思い出したためか、おもわず新カテゴリが増えてしまいました。

BシリーズはBrown (またはBlackと表す場合が最近増えている) 遺伝子座でして、
Aシリーズで黒と茶の配分が決まったのちにその黒の部分を黒にするかチョコかを決ます。
ユーメラニンの間隔をつかさどっているという意見がございまして、
ワタクシもそのように考えております。フェオメラニンには作用せず。

Bシリーズの対立遺伝子は2つ、Bが黒・優性でbがチョコ・劣性です。
チョコはブラウンやレバーやレッドなんて呼び方もあります。
犬の毛色遺伝子は全犬種共通ですから、
チョコ色の毛の子がいない犬種にもBシリーズはあります。
一般的にはチョコがいなさそうな犬種・・キャバリアやフレンチブルなどは
BシリーズがBB固定で代々来ているわけで、
犬種にチョコがあったりなかったりのトイプー・ちわわ・ミニダックスには
Bとbどちらも固定されているてなわけです。

で、1頭の犬のBシリーズ因子が置かれる座席は2つだけです。
(AからVまで、13種類それぞれの色素遺伝子座はみんな2つずつです。てか遺伝子は基本的に2つ1組)
そしてbは劣性ですからBシリーズ座席にbとbが座っている犬がチョコ色になるわけです。
劣性因子は2つ揃うことで表に出てくる(表現型)、
同じ因子が2つ揃うことをホモ接合といいます。

なんで2つなのかというと犬は父犬と母犬から創られるから。
両親犬からとりあえずなんでも半分ずつ頂戴して1頭の犬になるわけです。
父犬のからだにはBシリーズ座席が2つあってそれはBB、Bb、bbのどれかの組み合わせです。
母犬も同じ。
その両親犬から生まれた子犬もBシリーズの座席が2つ。座席の数が同じ=同種です。

つづく





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