2013年10月13日

ハルクイン

Lily-Blind-Dog-being-led-on-leash-by-another-dog.jpg

写真はMotleyDogs.comのもの。
文章読んでないけどおそらく目ナシのダブルマールのリリーちゃん。
マールのマディソンちゃんがリリーズ盲導犬なんですって。イイハナシダナー

Mシリーズのおまけ話。
グレートデンには「おまえそれ間違いなく牛だろう」というハルクインという毛色があって、
一応毛色シリーズの中では今のところHシリーズと呼ぶ。とりあえず。Harlequin locusだから。
Hシリーズの居場所は犬の9番染色体で、Hが優性でハルクインになる、劣性hはハルクインにならぬ、
だけども不思議なことにMシリーズとご一緒でなければなんにもしたくないというか、
彼がいなくちゃお出かけなんてできないわ、的なまさにベタベタのダーリン&ハニーの物語ちっくな話で(ハーレクインだもん)。

どういうことなのか得意の図で示そうと思ったけど(や、絵じゃないからこれはほんとに得意だが)、
アメリカのクレムゾン大学のサイトにちょうどいい表を見つけたので紹介するほうが早い。
どぞ。
Harlequin Punnett Squares

そして冒頭で重度のダブルマール障害をかかえた犬を見せといてなんだが、
健康上それほど困ったことが目に見えないダブルマールの犬はそこそこ存在するという。

同じサイトの別のページ
Harlequin Coat Patterning in Great Danes
上から3枚目の写真のグレデン君は Genotype = MM Hh  ダブルマール&ハルクイン。マールクインと呼ぶことも。
豆が1個しか入ってなかったさびしい豆大福のような地味なダルメシアンのようなちょいぽっち。
4枚目の写真のグレデン君は Genotype = MM hh ダブルマール、ノーハルクイン。
単にマールでいいだろうにこれもマールクイン。

パンネットスクエア(それぞれ2個持つ両親の遺伝子型を縦横軸に1個ずつあてはめて子に出る確率を現す表)
にあるとおり、HHは致死。いつの段階で致死に至るかはワタクシにはわからないが、
ハムスターの似たような例から発生してわりとすぐに終了するのでは?と思う。
マールじゃなくてもダブルハルクインは致死で、ハルクインはマールが無ければ活動を停止する、
ならばグレデン以外にもHが存在する犬種はおそらくどこかにいるだろう、まる。

ワタクシは現時点でマールは2013年10月04日の記事で書いたとおり、
プレメラノソームプロテイン(PMEL因子)が本来表現するはずのメラニンを抑制すると考えていて、
Kシリーズで地色、Aシリーズでユーメラニンとフェオメラニンの分布、Bでユーメラニンの全体量、
Cでフェオメラニンの補完、Dで希釈の有無、Eが拡張と制限のほかにもいろいろやらかして、
そうやって決まったものをユーメラニン(黒、灰、レバー)と、
フェオメラニン(赤、茶、クリーム)と、さらにノーメラニン(白)の区別なく機能を阻止すべく動く、と。

そしてハルクインは、マールがそうやってメラニンの機能を部分的に阻止したところを中心に、
広範囲にメラニンを抑え込む、つか消し去るみたいな印象。
HHが致死なのだから「消し去る」のほうが合っている気がするのだが。現時点では。




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2013年10月12日

ダップルとパイボールドの違い

mbaseLarge.jpg

ダックスフントのダップル(他犬種ではマール)という毛色は、
1頭のダックスが誕生する前の胎子の時代に、
場合によっては成長を妨げる性質を持つ因子が関連します。

ダブルダップルはその成長障害がダブル(2倍)で起きる場合もあります。

でも、そのことと“遺伝性疾患”は、それぞれ別々に起こっています。
日本のML&KLダックスは、他では見られないほど数多くの遺伝病を増やされた
世界中で一番気の毒な犬種とワタクシには感じられます。
ダックスの遺伝病は、おそらく100種類を軽く超えると考えられます。

その理由は悪徳なブリーダー・業者だけのせいではありません。
不衛生なパピーミルや近親繁殖やダップル模様だけのせいでもありません。
愛情たっぷりの優しい飼い主さんや、
ダックスを愛する繁殖者たちが、
正しい知識を持たないまま、そうとは気づかず、
悪意の無い乱繁殖を繰り返すことが大きな原因です。

ダックスが元々遺伝病の多い犬種というわけではないのです。


そんなつもりはなくても、無知からずさんな乱繁殖をしてしまった過去は消せませんが、
正しいことを知って、知識に替えて、同じ過ちをおかさないようにすることは可能です。
ご意見やご質問などはどちら様でもご遠慮なくコメントください。


ダックス関連 当ブログ内過去記事

2006年06月20日 増える障害犬

2013年12月15日 繁殖に向かない犬

2013年12月21日 無理な繁殖 vol.3

2014年01月26日 かごしゅ?のポリポー?

2014年02月08日 捨てられやすい犬種

2017年10月12日 雑種強勢!ミックス犬は丈夫!

2017年11月03日 スタンダードにこだわらないと

2017年11月04日 スタンダードにこだわれバカめが

2018年07月23日 ダップルと遺伝病は別モノだった!?

ここまで2018/08追記




先日いちごままさんからリクエストいただきましたこの話題、
あまり考えずに「任せとけ」みたいな返事をしましたが、
このテの話を展開するためにどーしても必要な「写真」でいろいろつまづいておりまして。
それでもなんとか探し集めたのがいくつかあるので見切り的ですがとりあえず発車しましょう。
ダックスの写真でまとめるといいんだろうけどこの記事に見合うダックスのが見つけらんなくてすまん。
犬の毛色遺伝子は基本は全犬共通なので大目に見てくだされ。
注釈のない写真はすべてbyフリーサイト。この記事は写真多しです。

まずはパイボールドとはなんぞ。(ラブちゃんズとゴルさん以外ね)
b3d079967d12d9b2b1743ef9eb7fa8af_s.jpg


バニもコギもボダもパイボールドとは呼ばないけれど毛色遺伝子的にはパイボールド、
白色と白以外の有色のブチで、その境目がハッキリしている。
piebald の直訳は「まだら」「(白と有色の)ぶち」、キレイな白黒のカササギ―英名MagpieのPIEが語源だそう。
このカササギの写真はウィキのこちらよりお借りしてます。なるほど境目クッキリ白黒だ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Sroka_Pica_Pica_II.jpg



そんな感じで犬では白と他の色とのブチ柄の毛色をパイボールドと大まかに表現します。
犬種の毛色の名称としてはブラックアンドホワイトとかR&Wレッドホワイトみたくわかりやすく呼ぶのが一般的。
と言うことはうちの犬たちも大きなくくりでは4頭ともパイボールドで、
ビーグルは犬種の基準的にハウンドカラーとかトライカラーとかブラックホワイトアンドタンと言い、
ポメは単にパーティーカラー、またはもっと細かくレッドアンドホワイトのように呼ぶ。
つまりパイボールドとはダックスの変わり毛色を指すための言葉なわけではなくて。

こーゆーのも言うなればパイボールド
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aa9b80d580935b6589503388ca0b2e77_s.jpg


まず最初のみどころは、パイボールドの白い毛の部分は真っ白、ってこと。
白い毛がかたまっている中に有色の斑点があったとしても、白が有色と混じり合わない。

対してダップル(=マール)は、シングルマールは基本的に「真っ白だけかたまった部分がないか少ない(※ただし胸元以外)」ということ。
※ただし胸元以外、についてはまた別の機会に書きます。たぶん。
書きました→   2013年11月04日 ミスカラー 胸の白色
もひとつ関連記事 2013年11月19日 マールはメルル座



シングルマールというのは、マールかどうかを決める毛色遺伝子のMシリーズがどうなってるかという意味で、
Mシリーズ(M座)の座席はどんな犬でも2席持っていて、ふつうのマールやダップルはMmという組み合わせ、
犬種の毛色にマールが無い犬種、Gシェパとかラブとかセントバーナードとかヨーキーとかパピヨンとかはmm、
代々M座はmmで固定されている、言い換えれば先祖代々mとmを受け継いでいるから非マールだよと。
Mと大文字で書いたのはマールが優性遺伝(正確には不完全優性または共優性)するということ。


シルバーダップルのダックス。ワタクシのともだち(笑)の陸
2800858_437995397_1large.jpg

※この2頭は同胎兄弟です
おともだちのあさちゃんちのテラくん
2800858_437995396_1large.jpg

ブルーマールのポメラニアン。元の毛色は黒一色、犬のグレー色はたいていブルーと呼ぶのでブルーマール。
これとまったくかほぼ同じ遺伝子配列のダックスはブラックソリッドダップルと呼ぶ(茶色いとこナシのシルバーダップル)
このポメの写真はウィキのこちらよりお借りしてます。
Blue_Merle_Pom_Loki.jpg


こっちはチョコタンダップル。胸元以外の白っぽい毛の部分が真っ白じゃない、ってのわかりますかね?
白に有色が混じりこんで元が黒毛ならグレーっぽく、元がチョコならペールブラウンみたいな。
4fb6ffcd1f0c505ae2a8e32879f5879d_s.jpg


白っぽい部分が少ないシルバーダップル。シルバーダップル=ブラック&タン,ダップル。
file000594995178.jpg


ちなみにこの子の白毛は白髪。これまた違うね。
7922deaeb3aace1fbea1728725ce20ab_s.jpg


パイボールドは今のところリトル博士の説の流れを継いでS(スポッティング)シリーズと考えられていて、
それはMシリーズとは別モノという意味で、じゃあどういうことかと言うと、
SシリーズのパイボールドとMシリーズのマールはいち個体に別々に発現するわけで。

SとMどちらもが目立つとこうなる。シルバーダップルパイボールドのダックス。
file000654729741.jpg


白毛の面積が病的に多いダブルダップルが気の毒な障害を持つ話がある意味有名なものだから、
ダップルかパイボールドかは知らんが白っぽいダックスの健康面が気になるかもしれない。
しかしこのシルバーダップルパイボールドの遺伝子配列は下の犬とほぼ同じなのだ。

ブルーマールのシェルティ。フツーによく見かけるタイプ。
襟首周りと胸と前肢と後肢の先に向かうあたりと尻尾の先、が白いことが上のシルバーダップルパイボールドとほぼ似たパターン。
ダックスのほうが肩から背中にかけてと腰に白毛が多く感じるけどこうして並べてみると許容範囲かと。
逆に茶色部分の濃さなんかダックスのほうが健全・安全そうに見えるっしょ?
file000574373606.jpg


別に「他の犬種にもある毛色だから大丈夫」と言うのではない
毛色遺伝の話はどうしてもめんどくさくなるので、けっこう皆さん省略して話す。
うわべの情報が後々一人歩きする原因になる。
例)ダックスのブラタンはなに色とかけてもいい、のように。
恐ろしい悲劇の元にしかならないとんでもない間違いのデタラメ説ですからね。
おのおのがた、ご油断召さるな。みんな気をつけようね


慣れれば一目で判別がつくようになる、そもそもワタクシ自身どうやって見慣れたのかは忘れてしまった。
なのでなんとなく見分けのポイントになりそうなものは、、
・ふつうのダップルのダックス---真っ白い毛がかたまった部分が無いか少ない

・ダブルダップルのダックス---目が極端に小さいか無いかあっても視力が低いまたは無い、
 ブレーズ部分以外に顔面に白毛のかたまり(とくに首から上の白毛のかたまりは判別しやすい)、
 尻尾の付け根から先まで白にしろ有色にしろ同じ色であることが多い(有色尻尾で先だけ白いことが少ない)、
 視聴覚をはじめ様々な健康上の障害・欠陥があり平均的に短命

・ふつうのパイボールドのダックス---白毛の範囲が大きくてもダップル斑がなく青い目じゃない、
 四肢または四肢の先・尻尾の先が白色、ブレーズ以外は耳を含め首から上に白が少なくほぼ有色

・ダブルダップルパイボールドのダックス---ダブルダップルとだいたい同じ

体全体よりも、首から上の部分とくに耳に色があるか無いかと、目が(外見も機能的にも)ヤバイかどうか、かな。
耳の毛がほとんど白くて目が青〜赤〜ナシあたりだとまずダブルダップルで、
反対に鼻筋やオデコに白い線があっても耳が有色で目が黒〜茶だと体がいくら白くてもパイボールド、みたいな。
参考まで。

※※元の毛色・下地色が黒かチョコか、とはユーメラニンにおいてマール斑が出た場合のこと。次への布石。



ダックスのダップル、ダブルダップル、パイボールド、その他レアカラーについて

・インターネット上で公開されている画像に限り個別に詳細説明をいたします。
一般の飼い主さんには特別な条件など一切ナシですのでお気軽に。

繁殖者からの相談や毛色の見分け依頼は
1件につき¥10,000でお受けします。ゆうちょ銀行振込のみ
詳細はお尋ねください。






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2013年10月04日

キ・ケ・ンな毛色


危険な交配とか禁忌の掛け合わせなんて言葉があるようです。
乱繁殖の弊害が生まれる子犬や母犬に害を与えるとかね。
目玉が欠けた子犬がいっぴきでもいればそれ見たことか、って。
ヒトがおこなう犬の繁殖には、してはいけない掛け合わせがあって、「きちんと勉強」しないと子犬の目玉なんかが欠けてしまうとゆー。

一見そうかーと思ってしまいがちですが、じゃあ、なにを「勉強」したら元気な子犬が生まれる?
なんかすごそうですね、勉強って。
犬の繁殖って、多くの人が認め支持する決まったやり方というものが無いように感じられますから、
実はそのお勉強は人それぞれ多種多様でして、繁殖をおこなう人は普通正しい部分も誤った部分も持っています。
だから、してもいい掛け合わせ、の繁殖でも目玉はもとより心身のどこかに重大な欠陥を持った犬が生まれるわけで。
そうすると、繁殖者というものは、なぜか。完璧な生き物はいないだとか、ものごとに絶対はないんだ!
なんてキレ気味になってゆくのが世の常だったりします。

ここでは毛色の遺伝だけについて話していますがそれで言うならば、
マールとマールをかけてはイケナイ。ダップルとダップルをかけてもイケナイ。マール×ダップルも当然イケナイ。
基本的にはそれだけです。
「親にするオス犬とメス犬の両方の毛色がマール柄」ほんとにこれだけです。禁忌なのは。
毛色の組み合わせにおけるしてはイケナイ配合とは、
個体の健康面への深刻な問題が毛色遺伝子由来かどうか、という意味なので。

2007年駒沢ランで写したよその子

マール柄はイヌ10番染色体のプレメラノソームプロテイン(PMEL因子)がおおもとの関与を司っていて、
ちょい前までSILV遺伝子(シルバー様希釈遺伝子 シルバーようきしゃくいでんし)と呼ばれて?考えられて?いたそう。
そのPMELがプレ、つまりメラニンを含む前のメラノソームになる前の未成熟な細胞小器官、ときたもんだ。
難しいんだけどメラニン・色素を取り込めないノーメラニン状態がマール(の無色部分)だろう、とワタクシは考える。
そのうちM座も記事にしよう。そうしよう。
M座話題のモデルはカタフーラレパードとドゥンケル。忘れないように書いておこう。

ということで、犬の繁殖におけるダメ、絶対。な掛け合わせとはマール同士・ダップル同士。
なぜならダブルマール・ダブルダップルは健康面でヤバイことになる確率が非常に高いから。
ただし!
「マール×マールの交配は遺伝病が出るからダメ」と覚えるのはもっとダメ。
ダブルマール個体の眼欠損や小眼球や難聴や心臓病や不妊などなど複数のトラブルはたしかに遺伝性疾患、
のくくりではあるけれど、犬の遺伝性疾患は普通、毛色遺伝子とまっっったく無関係だから。
「ブラタンダックスは何色と掛け合わせてもOK」的な、哀しく憐れなダメ伝説を忘れないでおこう。



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ぶどうって、なんかイイヨ〜。
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2013年09月27日

毛色遺伝Aシリーズ 2013年度バージョン

こたさんにこにこ


        にっこにこだよねこのこたさん。あーかわいい

ワタクシがかつて毛色の遺伝に興味を持った当時はリトル博士の研究結果が主流で、
そのリトル博士が犬の毛色の研究をしていたのがワタクシの生まれるはるか以前と知り衝撃を受けまして。
ぶっちゃけ第一次世界大戦前後ですのでそりゃびっくりします。

Clarence Cook "C.C." Little (October 6, 1888 – December 22, 1971)
アメリカの遺伝学者がん研究者でもある博士は近代医療の発展に非常に重要な役割を果たし続けている
近交系マウスを確立・育成したことでも有名だそうで、ついでにドッグショーのジャッジもこなしていたそう。
そんなリトル博士はAgouti Alleles、Aシリーズの対立遺伝子を6個くらいと予想していて、
現在はその時から減ったものと増えたものとで4個が主流になってきています。

ay アグーチイエロー、とりあえず茶(フェオメラニン)の勝ち・所により黒(ユーメラニン)が出るでしょう、
的な。
フォーン、クリアーレッド。黄ラブやフォーンのグレデン、セーブルのシェルティーあたり。
ボクサーのフォーンの茶の部分。顔黒と白ポイントはまた別な話で。
ボクサーとデンのフォーンの色合いが違うのもまた今度。

aw アグーチワイルド、野生型。黒と茶が1本の毛に混じる(縞々)、みたいなこと。
セーブル、胡麻毛。四国犬、ハスキーやマラミューなんか。

at アグーチタンポイント、麻呂眉とマズルから頬と胸と四肢の内側と先が茶、あとは黒。
毛色遺伝子を考える時、その犬は大きくて毛が短いのがわかりやすいし想像しやすい。
よって at のモデル犬はドーベルマン、そしてロットワイラー。なんて見やすい犬たち!

a アグーチレセッシブブラック、退行する黒とか呼ばれちゃってる真っ黒一色。
リトル博士はとくに言及していなかった模様、1970年代頃からGシェパやホファヴァルトのプロたちが、
「これ真っ黒だけど退行してんじゃね?」「あっ、遺伝だろかね」(あくまでも妄想)
などと話し出し徐々にわかってきた。らしい。
Gシェパの他スキッパーキ、プーリー、そしてサモエドが有名どころ。
サモエドなんてほぼ真っ白だのにね。鼻が一生涯真っ黒じゃないことに重要なヒントが!

ところで余談だが初めてインプットされたインパクトのある言葉というのはどうにも上書きしきれずあとあと残るなとたまに思う。
ワタクシは最初にシッパーキと覚えてしまったのだが(昔の犬種図鑑にはカタカナでそう書いてあった)、
脳内でシッパーキと浮かぶが入力する時はスキッパーキにちゃんと変換。ふふん。
あと入力ウィペットは脳内ホイペットや入力シュナウザー脳内シュナウツァーなどがある。ほんとに余談。

で、記事トップ写真のマイスイート小太郎はリトル博士が asa アグーチサドルと名付けた毛色なのだが、
つい最近の研究ではAシリーズはatatのアグーチタンポイントのホモ接合と、また別の遺伝子座の遺伝子が関与しているらしいことが判明。
犬の24番染色体に存在する自己抗原RNA結合たんぱく質(ハムスターのプディングに相当?)は
「+ / + または+ /  DUPのRALY遺伝子型」とありワタクシはなんのこっちゃ、な段階ですが、
(DUPはもしかしたらduplication=重複とか二重の意)
とりあえずRALY遺伝子はプラス・プラスとプラス・プラスじゃないとプラスじゃない・プラスじゃない、
の3種類があるんだと仮定でき、タンポイント因子を2つ持っていて尚且つRALY遺伝子が1個以上プラスだとサドルだよと。
さらに言えばそのサドルは ay 1個以上のいわゆるフォーンと e/e (いつか解説 eレッド・ピュアレッド)
に対して劣性であるよと。
さらにさらにAシリーズの4つの対立遺伝子はみんな揃って劣性なのだわよと。

99のグループ(頭数ではないみたい)のブラタンとサドルのバセットハウンドとペンコギをモデルに考えたそうだが
もしやパグルもちらっと参考にしただろうなーと思ったり。ってかワタクシなら間違いなく参考にする。
当ブログ内で過去に吠えたパグとビーグルの1代雑種・俗称パグル
(Puggle 注アリクイの赤ちゃんじゃないほう)は、
たいていパグのフォーンよりやや濃い目のフォーン1色で上毛がまばらに黒く時々とくに先端に白がちょこっと、
みたいなふうでサドル持ちはたぶんほとんどいないだろうから。

現段階での結論。サドルはブラタン因子に相互作用するブラタンの変形である。
1代雑種の話題もそのうちまた触れよう。そうしよう。

あ、これらはオックスフォード大学ジャーナルの遺伝学会の雑誌に詳細があります。
Symposium Issue: Fifth International Conference on Advances in Canine and Feline Genomics and Inherited Diseases, Baltimore, Maryland, 22-25 September 2010
興味深い記事がありすぎてしょっちゅう泣きながら読んでます。




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2011年01月18日

毛色遺伝Bシリーズ その2

Bシリーズのつづきです。
(前回の記事毛色遺伝Bシリーズ)

ブラウン遺伝子座の対立遺伝子は4つあると考えられていて
優性→劣性の順から B、bs、bd、bcなのですが、
遺伝子検査会社はどこでも(世界中)Bとbのどちらかしか表現できていない模様。
まあbs以下劣性3つは単にbとしてしまってもさほど問題がないので
Bが黒・優性、bはブラウン(レバー)・劣性でおkっす。
黒色BBまたはBb チョコ色bb

Bが0個か1個か
bが1個以下か2個かは本犬を見たらどなたにでもわかります。
この子たちは左の子が B 0個 b 2個
真ん中の子が B 1個
右の子は B 0個 b 2個
左からクゥちゃんアンちゃんティティちゃん

チョコタンダップルのダックスもチョコラブも
チョコパーティーちわわもレバーカラーのニューファンも
Bシリーズはbb。みんな一緒。

チョコ系の子のBシリーズは bb 確定。これ以外無し。
ブラック系の子は B 1個は確定。もう1つは本犬だけなら不明です。
が、その子の親犬のどちらかがチョコorその子が産んだ子犬にチョコが1頭でもいれば
チョコキャリーのブラック系、 B 1個 b 1個 確定です。
※本犬の親か子でなければキャリー内容はわからない
※祖父母や孫にいくらチョコが多くても両親犬がチョコでなければキャリーの有無はわからない
※遺伝子検査でBシリーズ内容がわかる犬種がいくつかある

ブラウンて直訳したら茶色なんですが、
犬の毛色はたいてい、見た目茶色と言えば毛色名としての赤を指すんですよね。
柴犬に詳しい人は赤柴・赤毛と呼ぶけど赤柴がセンターに入れば「毛色は茶色」になるわけで
ブラウンはチョコレートと表現した方が多くの皆さんに親切かなってワタクシはチョコと表します。
犬種によってはチョコレート、レバー、レッドなどとにかくチョコ色について。 

参考になるサイトはいくつもありますが紹介するのは図や写真がわかりよかった以下2ヶ所
Genetics of Coat Color and Type in Dogsの中のThe B Locus in Dogshttp://homepage.usask.ca/~schmutz/dogbrown.html

Some Coat Colors of Poodles Studied using DNA Testing
というページのBrown, B Locus Genotypes
http://homepage.usask.ca/~schmutz/poodle.html

英語のサイトです。
なんで英語なのか?日本語しか知らんくせに?
答えは日本語でこれだけ詳しく説明できているサイトが無いから。仕方なく!
ところで遺伝子検査が出来てるBシリーズは責任遺伝子の所在が判明しており、
犬では11番染色体のTYRP1(チロシナーゼ関連タンパク1なんだそう。

・チロシナーゼ 【tyrosinase】 (デジタル大辞泉)
銅イオンを含む酸化酵素の一種。毛髪や眼・皮膚などの生合成の前駆体となる物質を合成する反応にかかわる。
・チロシナーゼ 英訳・(英)同義/類義語:tyrosinase (生物学用語辞典)
メラニン合成に係わる酸化還元酵素で、チロシンからドパキノンを合成する。この遺伝子が欠損すると皮膚の色素ができないにため、白化する。

ブラウンあづきちゃん
あづきちゃん


一番のポイントは鼻の色です。
本当は全身どこでもなんだけど見所ポイントを鼻色にしぼるとわかりやすい。
ここからの7枚の写真はフリー素材サイトからお借りしています。
たぶんbb
afstreetフリー写真ハス
afstreetフリー写真トイプー
クレジットBy:crispee

微妙だけどB*だろう
クレジットby:RL Johnson

B*で間違いない&高い確率でBB(ポメのチョコは別路線なので)
クレジットby:tanakawho
クレジットby:tanakawho
クレジットby:tanakawho

Bシリーズが劣性bbホモでチョコ色の鼻になるか、
優性BBホモ・またはBbヘテロでほかの因子によってピンク色・ピンクまだら・肉色になるのか、
写真でわかりますか?

追加写真↓この毛色をポメではビーバーと言います。毛色はレッド(オレンジ)だけど
Bシリーズがbbで鼻など色素ポイントがチョコ色。
ビーバー同士は普通黒は生めません。
3221653_957278681_53large.jpg




 毎度クリックありがとうござります
おりは茶色いんだよ おりはね。ビーグルだからBBだよん



posted by あきこ at 23:36 | Comment(0) | TrackBack(0) | 毛色の遺伝 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年01月13日

毛色遺伝Bシリーズ

実は今まで黙っておりましたが(?)毛色の遺伝話が3度のメシと同じくらい好物です。
そんなことを思い出したためか、おもわず新カテゴリが増えてしまいました。

BシリーズはBrown (またはBlackと表す場合が最近増えている) 遺伝子座でして、
Aシリーズで黒と茶の配分が決まったのちにその黒の部分を黒にするかチョコかを決ます。
ユーメラニンの間隔をつかさどっているという意見がございまして、
ワタクシもそのように考えております。フェオメラニンには作用せず。

Bシリーズの対立遺伝子は2つ、Bが黒・優性でbがチョコ・劣性です。
チョコはブラウンやレバーやレッドなんて呼び方もあります。
犬の毛色遺伝子は全犬種共通ですから、
チョコ色の毛の子がいない犬種にもBシリーズはあります。
一般的にはチョコがいなさそうな犬種・・キャバリアやフレンチブルなどは
BシリーズがBB固定で代々来ているわけで、
犬種にチョコがあったりなかったりのトイプー・ちわわ・ミニダックスには
Bとbどちらも固定されているてなわけです。

で、1頭の犬のBシリーズ因子が置かれる座席は2つだけです。
(AからVまで、13種類それぞれの色素遺伝子座はみんな2つずつです。てか遺伝子は基本的に2つ1組)
そしてbは劣性ですからBシリーズ座席にbとbが座っている犬がチョコ色になるわけです。
劣性因子は2つ揃うことで表に出てくる(表現型)、
同じ因子が2つ揃うことをホモ接合といいます。

なんで2つなのかというと犬は父犬と母犬から創られるから。
両親犬からとりあえずなんでも半分ずつ頂戴して1頭の犬になるわけです。
父犬のからだにはBシリーズ座席が2つあってそれはBB、Bb、bbのどれかの組み合わせです。
母犬も同じ。
その両親犬から生まれた子犬もBシリーズの座席が2つ。座席の数が同じ=同種です。

つづく





 ぽちっとクリックお願いします。ちなみにボクはB1つ確定です




2011年01月11日

毛色遺伝

犬の毛色はどうやら遺伝で決まるらしい、っとわりと広まってきた感。
親の代から受け継いだものが1頭の犬の毛色となって現れるっと。
毛色遺伝子は本当は色素遺伝子と呼ぶべきなのだが、
すでに一般的になっているのでここでも毛色遺伝子と表すことにする。
英語の表記も coat color genetics での検索結果が良いようだし。

以前毛色遺伝子について他のサイトで表にしたりしてまとめていたのだが、
無料スペースだったためサービス期間が終了しましたよと。
そしてワタクシはそのお知らせを見逃しましたよと(泣)。
そんなこんなでキレイさっぱりデータが消失したのだが、持つべきものは友である。
保存しておいてくださった箇所がいくつかあったので復元しつつ、
とりあえず毛色遺伝子を考える際に役立てていただけるよう載せてみようと思う。


犬の毛色遺伝子は、13種類が知られていて、それは基本的に全犬種共通です。
たとえばほぼ1色に固定されている犬、、マルチーズやゴールデンレトリーバーも
カラフル極まりないちわわやトイプーやミニダックスたちとなんら変わりなく13種類の毛色遺伝子を持っていて
各シリーズの対立遺伝子の種類・内容が異なるだけなのです。
ここ非常に重要な基本ですのでお忘れなく。

さて「13種類」とは何ぞや?
たとえば1つめは Agouti Locus・日本語ではだいたいAシリーズ(えーしりーず)と呼ぶ。
Aシリーズは毛色の土台のなるパターンで、本犬の黒色と茶色の配分が決まる。
Agoutiアグーチは茶色っぽいネズミさんのこと、Locusルーカスは遺伝子座。
また、Agouti Alleles (アグーチの対立遺伝子) という表記もある。
Aシリーズの対立遺伝子は現在こういうのがあるのではと考えられている。

A 黒一色 黒ラブの黒単色など  説によってはAとAsは同じもの

As セルフ、単色  ブチや縞が無い毛色 ソリッド

ay レッド、またはタン(茶色)  他の色の中に少なめの黒が不定期に混じっていること
  コリーならセーブル、ダックスならレッド、など  ボクサーのフォーンもこれか?

as セーブル、ワイルドボア  黒い覆いが背中にかかる  ブラックブランケット

aw ソルト&ペッパー  裏白、よりワイルドなオオカミ色
  日本犬、Mシュナウザー、アフガンハウンド、シーズー

at タンポイント  黒ベースに茶系統の模様が眉、口元、左右の胸、四肢の根元などに出る様子
  ヘテロでは根元から毛先まで黒い毛が有色の中に点在する。(差し毛)
  タンの色合いは濃いほど好ましく、CシリーズとEシリーズの劣性因子が作用するとタン部分の色が薄まる。
  (例; e・・少し薄い cch・・eより更に薄い e+cch・・最も薄い)  
  ダックス、ミニピン、ドーベルマン、バーニーズ

asa 黒いサドル ビーグルなどの鞍かけ ハウンドカラー

a 退行する黒 どのアグーチも作り出さない
  ブラタンのシェパードを掛け続けていくと真っ黒が出る例あり。
  シェルティー(バイブラック)、Gシェパード

以下、2.Brown (またはBlackと表す場合が最近増えている) 黒かチョコかを決める ユーメラニンの間隔
3.Chinchira (またはconcentration-濃度-) 茶色の部分の濃淡を決める フェオメラニンの量
4.Dilution ダイリューション-希釈- ユーメラニンの量
5.Extension エクステンション-拡張- フェオメラニンの拡張と制限
6.Graying グレーに変化するかしないか シーズーやヨーキーの七変化、プードルの退色など
7.(blac)K 優性黒 ブラックの最後の文字
8.Merle マール、ダップル 色素を斑状に希釈する
9.Pigmentation ピグメンション 色素の沈着 (これについてはよくわからない)
10.Roan ローン 葦毛、霜降り状の模様 スパニエルやポインターやセッターに多い
11.(white) Spotting スポッティング 白が覆う範囲を決める おそらく他の12種類に無関係
12.Ticking ティッキング 白スポットされた足や口元に体と同じ色の斑点 おそらく他の12種類に無関係 
13.(sil)V(er) 退色因子 両メラニンに作用するのかもしれない 


6や13についてはColor Genes in the Poodle(英語)参照 http://www.canine-genetics.com/pdlcolor.html
BBEEVV のプードルは black、BBEEVvは blue、BBEEvvは silver
bbEEVVは brown、bbEEVvは silver-beige、bbEEvvは champagne
BBeeVVは apricot、BBeeVvは cream、BBeevvは white と大変興味深い記述あり。
その他全体的に何かと参考になるのはこちらAnimal Genetics(英語)http://bowlingsite.mcf.com/genetics/Genetics.html
Genetics of Coat Color and Type in Dogs(英語)http://homepage.usask.ca/~schmutz/dogcolors.html


◎フツーの疑問やご質問にはわかる範囲でもちろんお返事いたしますが、
毛色遺伝子について一緒に悩んでくれる人は随時募集中だったりします。
お気軽にお声かけくださいませ◎



そこのお若いお綺麗な方、よければ押してくださらんか





posted by あきこ at 13:11 | Comment(0) | TrackBack(0) | 毛色の遺伝 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月25日

レアカラーのポメラニアン

 きーーーーーーーーーっ。イライラしてます。
 ちょっと吠えていいですか? (いいですよー)
 あ、ありがとう。

 まー世の中子犬だらけです。
 あっちこっちで子犬を売ってます。
 こいぬ祭りかよってくらい。

 で、一番腹立つのがレアカラーですよ。

 レアカラーは、生み出してはいけないカラーのことですよ。
 何人の人間がわかってんだろ。
 個体の健康や子孫の生存に問題があるから
 生み出さない努力をするのが繁殖でしょ。
 最大限の努力をしても、稀に生まれるからレア。

 いつまでたっても減りゃしないのは
 珍しがって買うからじゃあないんでしょうかねー?
 自分で買わなくても「あら珍しい色ね」って褒めるでしょ。
 あら珍しい=あら素敵、羨ましいわ、
 って聞こえるんですよ。持ち主にはなぜか。

 
 *ブルーキャリーのレアポメ
    。。。ブルーなんて毛色はキャリーなんてしませんから。

 *チョコキャリーのレアポメ
    。。。親のどちらかがチョコでなければ親にならなきゃ
       わかりませんから。あ両方チョコなんてのは問題外。

 *色味の強いレアパーティー
    。。。白が少ない時点でパーティーですらありませんから。
       ミスカラーとの区別、ちゃんとつけろよ。

 *白が少ないので色素が濃い・パーティーの色素改善に
    。。。だからパーティーじゃないですってば。    
       
 *ビーバー・ラベンダー・イザベラのレアポメ・種オス候補
    。。。止めなさい。劣性遺伝のれの字も知らんくせに。

 *マールの子なのでマールキャリーのレアポメ
    。。。アホかい。


 色柄物を増殖 (あえて繁殖とは書きませんよ) するのに
 遺伝子記号も表現型もわからんとはどーゆーことだってんだぃ。
 てやんでぇべらぼうめ。って江戸っ子になっちゃいますよ。

 うー。久しぶりにやっちゃいましたよ。
 こんなに毒づいて・・いつか後悔するかなぁ。
 毎日の、検索ワード「レアカラー」関連がワタクシに油を・・。
posted by あきこ at 18:00 | Comment(10) | TrackBack(0) | 毛色の遺伝 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月14日

レアカラー注意報

 この頃ワタクシの目に頻繁に飛び込んできます。
 「レアカラー」
 「稀少」
 「○○因子保有」
 「珍しいブルーマール」

 の、ポメラニアンです。
 ちょっと前までポメラニアンと言えば茶色でした。
 ポメの場合はオレンジと呼びますが。
 で、さらにもうちょっと前は真っ白けに人気があったとか。
 ポメラニアンの毛色はJKCでは現在13色が認められています。

 パーティーカラーを除いて
 この13色のうちの
 チョコレートやブルーなんかが高値で取引されとります。
 パーティーはもっとヒドイかも。
 13色以外ではマール(まだら模様。ダックスのダップルと同じ)が。
 色が珍しいから、というただそれだけの理由で。
 チョコは黒の劣性で
 ブルーはさらにD遺伝子が関与して
 マールは両親双方からもらってはいけない・・・って
 どれだけの 犬屋 繁殖屋 自称ブリーダーが判ってるんだか。

 なんでそんな小難しいこと知らなきゃダメかって?
 10数種の毛色遺伝子には色や模様を決める役割があり
 色や模様は直接健康に係わっているからさ。
 ってか、毛色なんて2の次に考えることじゃん。
 その前に性質と犬質を頼むから考慮してください。

 嗚呼ソレナノニ・・・
 昨日生まれたばかりの子犬の写真の下には
 「レアカラーのチョコ君です♪ブルー因子も持ってます♪♪
  お婿さんにピッタリハートたち(複数ハート)」みたいな文章があったりして。

 ・・・じゃ、あんたがお婿さん貰ってろっての。
 
 ふぅ。毒舌失礼。
 上記の記事が実際にあったわけではありませんが
 の、ようなものが多いんですよお客さん、
 というただの愚痴である今晩のブログなり。

 キレイな薔薇には棘がある。
 珍しい色には落とし穴がある。

  

 
posted by あきこ at 08:41 | Comment(7) | TrackBack(0) | 毛色の遺伝 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする