犬の避妊去勢(不妊処置)についてのアンケートからです。
手術をしない理由をどうぞ教えてくださいといった意味で設置しました。
現在の結果は「すでに手術済みだ」が51.5%、
「わからなくて悩んでいる」が9.9%、
なんらかの理由を選んで「しない」とのお答えが38.6%。
お礼が遅くなりましたがご回答に参加された皆様に感謝申し上げます。
「麻酔の事故が怖い」3件のコメントをいただいております。
: 手術は少なからず体に負担をかけるだろうし、特に小さい犬ほどリスクが高いような気がする。 (男性/30代/北海道)
外科手術ですから当然からだへの負担は
少なからずあります。
そして犬を飼っていると目で見えるものを信用し見て判断する機会が多いためか、
手術直後の縫合跡・傷跡からショックを受け犬が痛がったと聞いては負担をかけたことを後悔するかも。
つか負担がどうこうと言うのなら、目で確認しにくい・もとから個体差の激しい行動も見てほしいところ。
どんなにおとなしくて可愛らしい小さなワンチャンでも正常で未去勢未避妊な犬なら
繁殖に直結する・生殖活動に起因する行動がまず絶対あるんですけどね。
色んな意味でお勧めしたいのは「犬 避妊(or去勢)手術 術式」検索です。どうぞ。
小柄な犬は麻酔のリスクが高い普段から大雑把に麻酔をかけてる獣医療関係者なら適量をつかみにくいでしょうね☆彡
まあでも全身麻酔をおこなうのに麻酔科獣医がいないのが普通ですから、
お気持ちはわからなくもないですが・・やっぱり
気がするだけです。
: 個体差もあるだろうと思って様子を見ている (女性/40代/東京)
全身麻酔の手術を受けて命を落とす犬とまったくピンピンしている犬の両方が実際にいるから、
ってことでしょうか<個体差
個々の犬の体質が違うことが個体差の一つですのでヨソの犬の例の様子を見ても何にもなりません。
見るなら本犬の循環器・呼吸器・消化器の様子を。それ以外は参考にならんです。
: あえて言うなら麻酔だが、本当はショーに出られなくなるから
なるほど、ごもっともですな。
「言うほど病気は予防できないから」 2件のコメントをいただいております。
: 去勢後、うつ病のようになってずっと下を向いていた犬を知っているので、簡単には手術に踏み切れないです。 (女性/40代/福岡)
医学の父ヒポクラテスの遺した言葉にこんなのがあります。
「我々は脳があるがゆえに思考し、見聞し、美醜を知り、善悪を判断し、快不快を覚えるのである」
で、うつ病はシナプス間の神経伝達物質の濃度の低下・混乱と考えられていて、
神経伝達物質とは主にセロトニン、ノルアドレナリン、ドーパミン、アドレナリンです。
犬は不妊手術について思考も見聞も美醜を気にすることも手術に対する善悪の判断もしません。
快不快を覚えることはもちろんありますが不妊の処置と結び付けません。
去勢後に気分が沈むように見えることを去勢手術に関連付けるのはまったくナンセンスで、
神経伝達物質の問題であるうつ病と性ホルモンの減少の関連性に至ってはまるでナンセンスでは。
: 皮膚疾患の多い犬種なのでしてません。 (女性/30代/神奈川)
もしかしてホルモン性皮膚炎とか去勢反応性皮膚炎とかのご心配かなと思いましたが
避妊去勢したことで脱毛するのではないらしいですよ。
これって獣医療関係者でもおもいっきり誤解している人が今もまだいますね。
「獣医や店など犬のプロに反対された」1件のコメントをいただいております。
: 獣医さんって自分の犬は施術しない人が結構多いですよね。 (女性/30代/神奈川)
自然に反するーとか考えているなら不勉強だとしか言えないです。
人間だって病気予防のためにしないしーな獣医もいっぱいいるし。
どっちにしてもイヌの生態に暗すぎる獣医だらけなのは本人のせいだけとも言い切れず、、、。
「料金が高い」1件のコメントをいただいております。
: もっと安ければ引き取りますよ (女性/10代/群馬)
引き取りますよが何を示されておいでなのかは置いといて、
料金が高いのは同感です。
もう一桁安ければ(2千円から5千円くらいなら)殺処分率がかなり減るのに。
「避妊去勢は不自然だからしない」3件のコメントをいただいております。
: 必要以上に避妊去勢が正当化されているように思えてなりません。 (女性/30代/神奈川)
必要以上に正当化しちゃったご意見をいくつも見ちゃったんでしょう。
ワタクシはフツーに正当性を述べるにとどめますよ。
: 健康なのにメスを入れることはないと思う。 (女性/40代/静岡)
からだの見た目が健康なのと目に映らない精神面が不健全という面に関して前者だけなんですね。
「キズモノ」を極端に嫌う日本人的思考なのか、はたまた「自分さえよければ」なのか。
健康だからこそメスを入れることについて、機会があればぜひお話をさせてほしいところです。
: ウチの子も去勢手術はしていません。 (女性/30代/滋賀)
去勢くらいしてあげればいいのに不自然自然にこだわる方は何が犬にとって自然なのかを見ていません。
不妊処置ナシで犬が行きたいところに好きなときに出歩ける暮らしを絶ってるでしょうが。
メスは毎回の発情期ごとに交尾し出産するのが自然ですよ。
オスはその機会を逃さぬように受け入れてくれるメスを探し歩き、
伴侶が決まれば彼女と子どもらを養うためテリトリーを死守しますし。
そういう状態で生きさせることができますかってんだ。
「犬にも尊厳があるからすべきではない」1件のコメントをいただいております。
: 病気予防の確率とホルモンバランスなど起こる弊害の確率がほぼ同じ、なら犬虐待したくない。 (女性/40代/【海外】)
これは「言うほど病気は予防できないから」に投票と考えても良さげですね。
まあいいけど病気予防はあくまでもメリットの一つです。
病気予防を目的に考えると考えが固くなってコチンコチン。
不妊手術は不妊のための手術なんですけどね。
ホルモンバランスの弊害を恐れたり避けようとするかたも多いですが、
なんのホルモンがどう崩れるのかいつも聞いてみたくなります。
なんのホルモンがどう崩れるの?
北陸わんのため よろしくです