2013年12月03日

エリザベスカラー


今日の検索ワードより
・去勢後何日エリザベス

これって犬猫を飼ったことのない人には意味がわかりにくそうなワードですね(笑
ケガや手術後など、だいたい体に傷口がある時に犬が傷口をなめたり噛んだりするのを防ぐ、
防具または保護具です。

うちの犬猫たちに使ったことがないので代わりに参考写真をどうぞ。
SH3J0037.jpg


去勢や避妊の不妊手術後、いつまでこの防具を着用させるべきかというお悩みの答えは、
「傷がふさがるまで」が正解だと思われます。
ただし、犬がなめたり噛んだりしないのなら、もちろんその限りではなく。
エリカラはじゃまくさいし犬も動きにくいので、我が家の犬猫は不妊手術後に誰も使用していません。

連休の前日に手術してもらうことで目を離さずにいられる環境があったので
傷口に口を持っていきかけたらその都度静止させたり、
おやつをあげたり「ああっあれは何だー!?」なんて言って気を逸らしたり。
犬は術後2〜3日続けることで覚えてくれたので抜糸までそれで済んだけど、
猫たちはさすがに不安で留守中はくつしたの先を切って腹巻のような術後着を着せていました。

ななはくつした、キューは男物のスエットの膝下部分でピチピチでした。なつかしー。




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2013年10月31日

犬の不妊手術 手術済みのご意見 第2弾の5


短期連載最終章。
このシリーズの今までの記事
犬の不妊手術 手術はしないのご意見 第2弾の1
犬の不妊手術 手術はしないのご意見 第2弾の2
犬の不妊手術 手術はしないのご意見 第2弾の3
犬の不妊手術 手術はしないのご意見 第2弾の4

すでに手術済みだにもコメントがありました。本当にありがとうございます。

・ペットショップから迎えた子です。この子の子供をと考えた時に繁殖について考え避妊の選択をしました。

ペットショップ出身の犬は、ショップの規模が大きいほど親元血縁情報がわかりにくいですね。
その犬自体そもそもテキトーな繁殖で生まれた犬なのが普通、が大部分なんですが。
犬の繁殖に必要な検査や手順や調査をほとんどすべて省いて、
基本的に手元にいるオスメスを交配させているだけなので因子もクソもあったもんじゃなく
たまたま出荷まで生き残った子犬を商品として売りに出す方式、の乱繁殖された犬たち。
繁殖に不向きな犬を売っているのがペットショップ。
ショップもそうやって本当のことを言った方が得になると思いますけどね。
繁殖はプロ(とは呼べんが見抜けないのが普通だから今後もしばらく安泰)がやるから家庭では行わず、
子犬が欲しけりゃまた買いに来てネ式が交配犬斡旋とかより儲けの単価が高いだろうに。

重要:ペットショップに出身犬の繁殖相談をしても遺伝性疾患の情報は何ももらえないに等しい

・生まれても捨てるなら、生ませない方がいい。生まれた子皆に責任と愛情持って育てられるならいいと思う…

生まれたら捨てようと思ってる人はこんなアンケートに参加しないと思います。たいがい。
そーだ、愛犬に子を産ませて愛と責任の名のもとにバラ撒くのもかなりタチ悪いんですよ。
配慮の足りない無知な乱繁殖による遺伝性疾患の蔓延、的なことでは。

重要:愛のある乱繁殖はよくあるが、そうと自覚できる人はなかなかいない

このコメントをくださった方は一般家庭で行われる素人繁殖に主点を置いてのご意見と解釈しました。
責任を持って育てるったって普通一般的には飼育頭数に限りがあるもの。
育てきれない分・あるいは最初から育てるつもりのなかった分を、
責任を持って良さげな人間に譲る・託す・差し上げる・売るのが犬販売業ですから、
キレイな言葉で丸めたって無理です。総生産数の少なさから規模が小さめで衛生的なんでしょうが、
遺伝的な問題をきちんとクリアできずに産ませて殖やして「外に出す」。
どの部分に「責任」の比重を置くか考えるとパピーミルとの明確な違いなんて出せやしません。

ブリーディングの観点ではとんでもなく無責任なのに、家族としての犬との暮らし方的視点で見ちゃうと、
プレミアムフードを食べ月イチでトリミングしデジイチで撮った犬の写真をしょっちゅうブログで紹介する、
みたいなものとかけるべき愛情をはき違えてしまうと結果的に乱繁殖の推奨になります。

・病気予防・妊娠出産のリスク、子犬への責任、ブリーダーへの敬意など検討して、正しい選択だった。

いいなぁ。敬意を抱きたくなるブリーダーに出会えたんでしょうか。
ワタクシは自分も含めロクな繁殖者に巡り会えてません。
今後二度と犬は買わない作らないと誓ってからは真っ当なブリーダーでもある、
特定犬種のプロフェッショナルな友人知人がほんの少々できました。

・あんず  病気回避の意味もあり、繁殖目的もなく、今ここに居るあんずの責任を全うしたいから

メス犬の体ってのは子宮蓄膿症になるべく作りをしてますもんね。
初回発情から死ぬまで毎回連続出産し続ける以外、ほかに有効な予防法がありませんもんね。



何が良いかわからなくて悩んでいる の4件で今回分はおしまい

・どちらにも長短所があり、悩んでいます。

そうなんですか?ありますか?生殖行動制限状態での未不妊のメリットが?

・長女は病気予防の為に不妊手術を行ったが後に尿失禁するようになった 今現在健康体でいる次女には手術しないつもり 病気になったらなったときに最善を尽くす

あら。あまりお悩みでもないみたいで。
尿失禁と確定診断された経緯をkwsk希望です。
まさか「不妊手術のせいだと思う」じゃないでしょ?
少なくとも卵巣子宮周辺の臓器・器官・神経などの損傷の有無は飼い主さん自身で確認してるんでしょ?
万が一(と一応書いておく)手術中にうっかり軽く傷つけたら執刀獣医他一同だけの胸に留めるよね。
それで尿失禁を起こすようになっても「数パーセントに見られる不妊手術のリスク」で説明終わりそう。
あと縫合糸(体内に残す方の)由来も含め感染や炎症なんかでもないんだよね当然?

鑑別診断の段階で受けた検査の種類を調べ直す価値がある、のが不妊手術による尿失禁。
一過性じゃないなら特に。
尿失禁じゃなくても好ましくない結果の原因を直前・直近の不妊手術だとするのは普通だろうけど、
同じ飼い主さんの元にいる別の犬に当てはめる例なのかワタクシはそれが不思議。
たとえ同胎姉妹であっても1頭1頭違う犬。
次女?犬のことは次女犬自身だけについて改めて考えるのがいいんじゃないかと。

・人間でいう更年期障害の様な不快感や他の深刻な病気のリスクが本当にないのか心配です。それでなくても動物業界っていろんな意味で遅れているので。

動物業界の何が何ギョーカイの何に対して遅れていると言われるのかワタクシにはわかりませんが、
人間でいう更年期障害の様な不快感や他の深刻な病気のリスクは本当に無いとワタクシは思います。
あれこれ見聞きした情報に経験を練り込んで犬の習性・行動面も併せて出た現時点での結論なので、
今後も「犬の更年期障害」について何か新しいニュースがあればここでお知らせましょっかね。
ついでに言うと早期の卵巣子宮切除がメス犬の母性発現に悪影響を及ぼすという説を訝しんでます。

・愛犬3歳6ヶ月。避妊手術を真剣に悩んでます。

愛犬の心理的な問題や生き物の本能を絶つ方面にお悩みなら納得されるまでご存分に、
病気予防方面では乳腺腫瘍の発生リスク低減の時期はもう逃してしまいましたが他はまだイケますね。
ヒトとは別種のペット動物。避妊手術をしていないメス犬は手術済みのメス犬に比べて不自然でもあります。

脅しに思われるのは心外ですが悩んだり性ホルモン起因性の病気の早期発見を決意した方々は、
閉鎖性の子宮蓄膿症が心肺機能の低下と相まって外科的治療が不可能でも泣いて騒ぐ資格はないよ、
なんて言っちゃってもいいでしょうかね。自称犬語を話せるおばさnおねえさんの意見として。




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2013年10月22日

犬の不妊手術 手術はしないのご意見 第2弾の4

短期連載そのよん。
このシリーズの今までの記事
犬の不妊手術 手術はしないのご意見 第2弾の1
犬の不妊手術 手術はしないのご意見 第2弾の2
犬の不妊手術 手術はしないのご意見 第2弾の3

本日は麻酔の事故が怖い の2つのコメントに見解を。

なにがどう怖いの?
外科手術以外に道がなくその手術で助かる、みたいな状態でも怖いから悩んだり止めちゃったりすんの?
と、いつも聞いてみたくなります。

・もともと大人しい子でマウンティング行為もなかったので…

そうですか、そりゃよかった。

と返せば丸く収まるのかもしれないが氾濫する情報により全身麻酔を無駄に恐れるならばこれほど愚かなこともない。
たとえば麻酔の事故だけは避けたい、と思うワタクシは麻酔について気の済むまで調べる。
ヒトの麻酔事故よりも手術の理由に関らず犬のソレはかなり多発しているようだから。
このことで考える際、医学的根拠の薄い噂レベルの話はなんの参考にもならない。
曰く「麻酔で多くの犬が死んでいる」やら「犬の麻酔は死亡率が高い」だの。
死亡したと言い張る犬の詳細どころか一切の数値も場所も日付も何もかも明らかにされない怪情報を、
信じたがるのは個人の自由だが去勢もしてもらえずに本能に沿った行動を残念がられ叱られシツケられる犬が不憫でしようがない。

犬がヒトや犬やその他生物あるいは無機物にマウンティングするのは別にジャイアンな性格だからではなく
また、交尾したい気持ちの表れでもないこと多し。
おとなしいことの理由がシャイ系でも無気力系でもカラダの不調系などどれでも、
飼い主さんの目に映る問題行動が見えないから未不妊のままでおっけー、であるならば、
犬が生殖本能にどう苦労してるか想像がつかない段階の初心者飼い主さんにこそもう一度考えてほしい。

参考までにワタクシなりの調査の結果、犬の不妊手術話題で麻酔を怖がる人の傾向はこんな感じ。
・術前血液検査の意味はなんとなくわかるが肝機能のほかに腎機能も把握する必要性があやふや
・麻酔導入や気管挿管や酸素吸入の順番も手順も目的も不明
・体重が麻酔量を決めることはなんとなくわかるがそれとは別に小型犬は危険だと思っている
・だからちわわに麻酔は禁物とか短頭種に麻酔をかけられないと思っている
・麻酔プロトコルは言葉自体初耳
・呼吸モニターは想像できても循環モニター、血圧モニターは犬に使わない気がしている


・病気は愛犬を毎日こまめに観察し、定期的に動物病院に通えば早期治療が可能になり死亡のリスクは減るけれど、麻酔の事故は飼い主が気を付けて防ぐ事が不可能だから。

仰るとおりだ。早期発見早期治療が何より。
つまり避妊去勢を性ホルモン由来の病気予防の手段だっと考えている方の意見だと思われ。
何度でも同じことを書くけど病気予防はあくまでもメリットの一つ。でしかない。
ついでにメスの卵巣子宮摘出はオスの去勢に対して避妊手術と呼ぶのが一般的なだけで、
ヒトの家族計画のように妊娠を避けるためじゃなく成立しなくする(=不妊)ことが目的。
この文を読むのも考えるのも人間だけだからつい人間の事情に置き換えてしまいがちなので要注意。
とにかく病気予防に主眼を置いて犬の不妊処置を話すならば去勢や避妊とは言わんでほしい。
「愛犬の会陰ヘルニア及び前立腺疾患予防手術をする気はない、なぜなら罹らない可能性がゼロではないし普段から健康管理に留意しているから」
じゃね?

ところで麻酔の事故は飼い主が気を付けて防ぐことが十分可能ですョ
じゃなきゃ不妊手術でもっと死んでるじゃん。
獣医療なんてわかんないし下手に口出して飼い主への印象が悪くなると愛犬の扱いが心配、
など人によっていろいろお悩みがあることなのは確かだが、動物病院で愛犬にいつどの段階で、
どんな作用のあるなんていう薬剤を、どうしてその理由で、どう投与するのか。
みたいな日本人の得意な5W1H変形バージョンを駆使するのも飼い主の大切な役目。
シロウト的見解を獣医療に混ぜ込めと言ってるのではない。犬はこの件に立ち入れない存在だという話。

不妊手術のために全身麻酔をかけることは当然犬に対する侵襲であるから、
一般的に言うところの手術が成功した場合でもダメージは必ず発生する。
ワタクシ自身とうちの犬たちに見られた全身麻酔の副作用は、
・吐き気(目覚めた直後からしばらく後まで。ワタクシはこれで相当苦しんだ)
・ふるえ(元から震戦持ちなため一時的に悪化)
・声のかすれ(我が家では割合的に半分の例に出ている)
・目玉や咽の違和感(目玉の奥がむず痒い感覚ってあの時が初めてだった)(咽は猫の七)
あたりで、これらはヒトの全身麻酔の軽めの副作用の一種としてよく知られたものだ。
うちの犬ではないがよく会うから普段の状態をワタクシ自身がある程度把握している犬で
体のどこかがなめらかに動かずギクシャクするような神経障害(痺れとかなのだが)が現れたケースもあった。

こういったことですらも自分が未体験な症状を見聞きすると麻酔が悪い麻酔は怖い的感情に結び付くだろう。
また、上記のものを含む麻酔の副作用あるいは副作用に違いないと思える経験があったりすると、
前の犬にそういう症状が出て、カワイソウだったからやっぱり健康な体にメスを入れることに反対だ、
と思う人がいることを否定しているのではない。
ただ、ネットで拾った情報や自分のでも他人の所有でも別の犬の状態を参考にする際は注意がいるのだ。

このサイトの下の方に「図19 イヌの腫瘍」の円グラフがあるので興味のある方はどうぞ。
東京大学大学院農学生命科学研究科獣医病理学研究室 中山裕之教授による老化の比較生物学 ― 「老化の進化学」の提案
http://www.vm.a.u-tokyo.ac.jp/byouri/vphome/web-rouka/rouka/di2zhang_dong_wuno_zhong_yang.html
この図から犬の腫瘍発生状況を引用。天下の東大だし国内に限った症例だし最近のものっぽいから。
乳腺腫瘍
肛門周囲腺腫瘍
肥満細胞腫
皮脂腺腫瘍
血管外膜細胞腫
扁平上皮癌
基底細胞腫瘍
脂肪組織腫瘍
リンパ腫症
精細胞腫
その他
(その他以外見事に全部遺伝性疾患のリストにあるか遺伝性疾患の一つとして研究されている)
(OMIA以外はアメリカの動物愛護協会獣医師会(ワタクシ訳)のpdfリストなど参照。ここはより一般的な病名を多用していてワタクシ的にはとても面白い)

ああしまったっ、遺伝性疾患を知ろうカテゴリに使えるネタまで盛り込んでしまった・・。なんと大長編。

それから前に当ブログ内のどこかに書いたような気がしないでもない「悪性高熱症」は、
おそらく何千頭に1頭くらいの確率で保因犬がいるだろなとワタクシは妄想しているけど、
このコメントをくださった方はそのことを言ってるわけじゃなく感じられたり・・まあいいか。

つか全身麻酔付き手術ナシで点滴や投薬なんかでの早期治療プランでもあるんだろうか。
早期治療で死亡のリスクが減るっと一見すごい正論みたいだけどね、
健康な時と比べりゃ何らかの病気を発症している時の方が死亡リスク高いよ。
麻酔しなくてもそうなんだから全麻なんかだと死亡リスクが格段にあがりそうだね?

どう考えても。
精巣や乳腺の腫瘍を軟膏かなんかで治す予定なのかね。

って。さんざん吠えたが怖い気持ちがわからんでもないんだ。
医龍の、「俺が必ず連れ戻す・・・!」
「・・・いちゅーちゅ、むーっちゅ、にゃにゃーつ。  はい落ちたー。朝田呼んでこーい」
の荒ちゃん先生みたいな人があちこちの動物病院にいるといいのにね。



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2013年10月16日

犬の不妊手術 手術はしないのご意見 第2弾の3

短期シリーズ第3弾

繁殖の予定があるからしない にコメントありがとうございました。
総コメント数はちょびっとですが色々なご意見を聞けて本当にありがたいです。

・やたら不妊去勢を勧めてくる人々が悪魔に見える。

とのことですがそう勧めた人々がもしあなたの愛犬を知ったうえでのものならば一考の価値あり。
たとえば見るからに繁殖に不向きな犬だとか、繁殖すべきでない何かが見えているとか。
ワタクシ事で恐縮ですがお散歩仲間の犬に未不妊に起因するなんらかの問題がある犬がいたり、
飼い主さん本人が子犬を産ませたがっていても気質難があったり健全性に欠ける何かが見えれば、
(四肢の骨格関連、パテラや手根骨脱臼系、靭帯トラブルやHDなどは軽度であっても目に付くもの)
話の流れで避妊去勢をやんわりと勧めることがあったりしますし、
ネットだけの付き合いでも1枚の犬の写真で「これはさすがに(繁殖するには不健全すぎ)」ってのも多々。

愛情深い飼い主さんは愛犬を我が子同然に慈しみそれはそれは大切に育てるもので、
「その犬は繁殖しないほうが良い」などと他人に言われようものならはらわたが煮えくり返るでしょうが、
繁殖に向かない犬、犬の繁殖をおこなうには不足する点が複数ある飼い主、などは
一般家庭ではほとんどそんな感じで、星の数ほど存在するのですから。
あなたもワタクシも繁殖に向かない犬と暮らしている、ふつうはこれが大前提。

繁殖に向かない犬とはその犬に対してのなんらかの否定の意味はまるでナシなのでご注意を。

繁殖した・これからする、のを否定されるようなことがあったなら、こんな点はどうでしたかね。
繁殖に必要な基本は、犬の習性、犬種標準、遺伝に関すること、の把握。
犬種標準はドッグショー好きが勝手に言ってること、みたいな考えならもうここで脱落です。
愛犬がスタンダードと合致してない点が多いのは個性、みたいなのもいただけません。
ドッグショーをご面相とプロポーションのみの美人コンテスト的に捉えているのも失格。
犬を繁殖するヒトとして。

犬種標準でとくに繁殖希望の一般飼い主または高くないレベルの自称ブリーダーが注意することは、
体型うんぬんよりもその犬種としての性質(性格)がどうなのかという点が第一。
先祖からどの性格をどう受け継いだのか、「勇敢な」性格を犬種的に持っているはずがビビリならアウト。
また飼い主の教育で良い点を伸ばせているか、マズイ部分があるなら矯正できる範囲か・できているか。
犬の性格というものは当然ながら育て方、つまり現飼い主のシツケによる所はあるけれど、
根本的なものは持って生まれた気質にかなり左右されるもので。

犬を繁殖して複数の子犬を手元で世話した経験があるほど、
同じ胎から同じ日に生まれた子犬たちの性格の違いを読み取りやすいけども、
違う性格ごとに見合った環境を与えるのは犬の習性と犬種特性を理解して初めてできることで。
環境とは社会化期に必要な刺激とその順序が生まれ持った性格に多大に影響するのだと、
諸々に気づく前ならば不妊手術賛成派がウザったく感じるのでしょうて。
犬の繁殖は簡単にするもんじゃない、と言われる意味がわからない段階ならばとくに。

じゃあウチの犬はすでにチャンピオンだからいいのかったらそんなわけもなく、
ドッグショーである程度の評価を得られた犬は、とりあえず次世代を残す個体としてのスタートライン、
に位置しただけなのです。本来は。まだスタートはしませんできません。

日本最大犬籍登録団体JKCが「犬の姿かたちの優劣を定める会」だと言っちゃってても、
単なる成績発表会じゃなくてブリーディングストックを評価する場。
それがドッグショーの正しい使い方。
正しくドッグショーを利用することは犬の繁殖にとっても必要なこと。

だから勝ち負けがどうとかではなくチャンピオンは良くてそれ以外は繁殖不可かったらそうではなく。
体型がその犬種の標準ではないが、ある信念があったりして「自分はこういう犬を生み出したい」のような
(今そういう方面で繁殖回数が多い俗称ティーカッププードルとかの)場合はあるだろうけど、
愛犬が可愛いから子犬を作らせる・産ませる、系は程度の差はあっても乱繁殖に変わりないのがフツー。
あ、ここでは雑種はハナから論外。

もー。繁殖分野になるといつにも増してつまらないワタクシのブログ。
つまらないけど第2弾の4につづく。えへ。



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2013年10月09日

犬の不妊手術 手術はしないのご意見 第2弾の2


昨日の記事の続きでございます。

言うほど病気は予防できないから にもご意見をもらってました。ありがとうございます。

・甲状腺の病気になってる子が多いから

え?で?
もしかして甲状腺の病気の原因にストレスや麻酔、薬剤の副反応がヒトにあるから的な意味なのかしら。
まさかホルモンつながりとか、そんなんじゃなきゃいいんだけど。
各種甲状腺疾患を持つ犬がいることと不妊手術で予防できる病気の話に一体なんの関わりが!?

赤い部分が甲状腺の位置
   (犬を正面から見て「うーん」てしてもらったところ。蛇腹が気管を、2つの赤い丸が甲状腺の位置を示しています)

甲状腺てのはこの何とも言えない図説のとおり、のどにあるホルモンを分泌する器官です。
甲状腺なんたら的な犬の病気は遺伝性疾患も含めてたくさんあるけれどそのうちのどれも
不妊手術が直接の原因となった例はなさげ
な印象をワタクシは受けておりました。はい。

・ホルモンバランスが崩れる。

出た。
なんのホルモンバランスがどう崩れるの?
これ心配してる方けっこういますよね。
とりあえずそもそものメカニズムがまるで違うので崩れが心配な方はヒトの女性の更年期障害からおさらいしてみて。
ヒトの女性のいわゆる更年期のトラブルは下垂体がいつも通りに卵巣にホルモンを出せと卵巣に指令を出すが、
卵巣からはもうホルモンが充分に出ない、なぜならば卵巣はもう役目を終えたいから。
けど、出せと命じる(卵胞刺激)ホルモンはそんな卵巣の泣き言は聞いてくれず命令を止めない。
それがヒトの「ホルモンバランスの崩れ」。

対してふつうメス犬は一般的に、年齢的な機能の衰えで日にちに開きはあっても閉経しないから
出血が始まる発情前期は 6〜18日間程度で 平均10日間、
排卵直前からの発情期は 7〜12日間程度で 平均8日間、
(妊娠の有無に関わらず)妊娠・分娩・授乳の期間にあたる発情後期 60〜80日間程度、
心身ともに安定した非(無)発情期 50〜100日間程度 
の性周期を一生繰り返す

閉経が存在しない、そういう作りじゃない、なのでヒトの例をあてはめること自体最初から無理がある、
ヒトの更年期障害は心理的な面も少なからず作用している(犬にあてはまらんだろが)、
更年期症状に苦しむ不妊処置済みの犬を見たことも聞いたこともないワタクシの三十余年の経験、
などの理由からホルモンバランスが崩れる説は信憑性ナシ、と結論します。
ワタクシ自身が複数の更年期症状と数年付き合い続けているせいか最近余計にそう実感。
本日たまたま誕生日なワタクシですが更年期障害とはまだまだ縁が切れなさそうです(泣

・病気はなるときにはなるしならない時にはならない。

この場合の病気とはメスならおもに子宮蓄膿症や乳腺腫瘍、オスは肛門周囲腺腫と前立腺の肥大と会陰ヘルニア、
あたりが(早期)不妊手術で防げる病気、あるいは発症後の治療で不妊手術もおこなうなどで有名どころ。
何度か書いてますがこれらは遺伝的な体質の問題が背景におおいにあると考えられるから、
当たるも八卦当たらぬも八卦みたいな捉え方は少々疑問が。
飼い主の立場としてはどう考えてもご自由に、なんだけど、
たとえば「この犬は乳腺腫瘍を発症するリスクが高いのでなるべく早めに避妊手術を」とか
「うちの犬の系統は会陰ヘルニアが出ていないからその理由で去勢を考えているなら必要ない」、
が本来の姿というか誰であっても繁殖するなら最低限それが必要だろというか。

性ホルモン由来の犬の病気は、近所の犬とかネットで知った犬の様子は見本にも手本にもならないと、
それをわかったうえでのケセラセラ飼育法ならば別に個人の自由なんですけどね。
そういう違いや事情があるなんて知らなかった、と思う方の参考になればさいわいです。
ハッピーバースデー、とぅーみー。

そんなわけで第2弾の3につづく。



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気に入っちゃった季節感まる無視ペンペントリオ


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2013年10月08日

犬の不妊手術 手術はしないのご意見 第2弾の1


人気ブログランキングアンケートの
『犬の避妊去勢 避妊去勢をしない理由 コピーライトマーク犬と犬と犬とワタクシ』
にご回答ご協力誠にありがとうございます。
ご回答コメントに対しガタガタわめいているように見えるかもしれませんが、
ご意見をお聞かせくださったことに心より感謝しております。
ですので、よろしければ今後もコメントをお寄せくださいませ。ワタクシが生きてる限り無期限です。

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前回が2011年1月なので2年半ぶりらいの 手術はしない のご意見のうち

避妊去勢は不自然だからしない にあらたに3件いただきました毎度どーも

・ブログ「愛犬問題」を読んで去勢が怖くなりました。

すいません、ちゃんちゃらおかしいのですがそれだと人としてあまりに無礼だろうから我慢して、
上記の名称のサイトに書かれていることは話半分以下に受けとっとくほうが無難、としか。
少ーしでいいから根拠がしっかりしてるならまた違うだろうけどネ☆
ところでどういった辺を怖がっていらっしゃるのか機会があれば具体的にどうぞ。

・犬も猫も避妊虚勢に反対です。(原文ママ)

反対するのは別に構わないとワタクシあたりは思うわけですが、
不自然だから反対、っと思っちゃってるならば勉強不足理解不足。
飼い主さんが決断するための情報が不足しても本人が満足なら本人はそれでいい、けど犬は?なんですよ。
自然な生殖させてやってんの?ほんとに?それは誰にも迷惑かけてない?そして飼い主も犬も幸せ?
と疑問が湧かないもんなのかしら。

・本能を人の都合で無くしてしまうのはおこがましく感じる。ただし、その判断による責任は全て負う気持ちで飼っている。

ドラクエで言うところのいのちだいじに作戦ですね。わかります。
生き物の生殖とは人間ごときの手の及ぶ範囲をはるかに凌駕する神の領域とみなすべき不可侵の分野だろう、みたいな。
いち種族にすぎないホモサピエンスサピエンスごときがなにを傲慢な!とか。

わかるんですが、犬は野生動物ではないのですよ。
ヒトと犬をカテゴライズするならば、ヒトは野生動物。犬は家畜動物。
長い年月をかけてヒトが飼い馴らし生活のさまざまな糧としてきた家畜動物の中でも、
現代の我が国ではとくにペットとされる動物を伴侶動物と位置付けることが社会的に推奨される時代で、
とりわけヒトに寄り添って生きる才能にあふれた犬はコンパニオンの実績が何万年もあるほどの。

責任てなんだろう。
肛門周囲腺腫や子宮蓄膿症を発症したりしたら外科治療を受けさせるんだろうか。
または子犬がデキちゃったら良さげな貰い手を募るとかだろうか。
あるいは性的な欲求は正しい本能だからマウンティングを許しちゃったりするんだろうか。
そうすると偽妊娠期は偽子犬を抱え込んでガウっても許されちゃうんだろうか。
くわばらくわばら。

犬はヒトが管理すべき、そうしなければいけない生き物。
飼い犬の一生を左右するのはふつうは飼い主のみ。
犬は飼い主がどんな思考でも基本逆らわずに従う生き物。
飼い犬にとっての最善と、飼い主が好む方法と、飼い犬と飼い主双方にとっての最善を、
学んで悩んで決断するのは当然ヒトにしかできなくて。
避妊去勢を不自然と思う方と未不妊のまま飼い犬として暮らす犬たちの不自然さについて、
意見交換ができるといいな。

第2弾の2につづく。



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2011年11月28日

犬の避妊去勢認識違い どんだけ

最近の検索ワードより

・去勢手術の弊害を公にしないわけ

獣医学会と政界の黒幕に癒着があるとかそんな感じの記述を期待してのワードでしょうか?(笑
ごめんなさい、これはさすがに大爆笑でした。
そもそも弊害ってなに(笑
おおやけにしないって一体どんな悪事が隠されていると(爆
ねえ、それほとんど100%思い込み誤解じゃないっすか?

・犬 去勢 毛 皮膚病

オス犬に去勢手術をした後に、それまで立派だった毛並みの質が一旦落ちることはたまにあります。
症状としてはある一部分の範囲内で全体的に抜け毛の量が増え、
ダブルコートの犬なら上毛がそっくり抜け落ちてポヤポヤの下毛だけの時期が数ヶ月、
場所は主に首周りや胸毛にそういうことが起きる、
去勢後脱毛→せいぜい半年程度で去勢前の状態に回復→回復後は変化なし
なパターンが基本的。

ただし長毛・短毛に関わらず「まったく変化のない犬」が多数存在することに注目すれば、
数値が目に見えない個体の体質的な問題だろうとしか考えられない。
一時的に毛が減ったこと自体を去勢のデメリットと言うのは簡単だが案外と子ども騙し。
メスは避妊手術しなくても発情後期に抜け毛が多いのが普通なのであまり問題にされないようだ。
てかオスメスとも不妊手術のせいだけで皮膚病になるとかあり得ませんから

・避妊手術後の性格が変わる

変わらんて

・オス 去勢したら発情しない

発情するオスも交尾にいたるオスもいっぱいいる。
未去勢期間が長かったり去勢前に交尾経験(失敗も含めて)があったりしたら余計。
吠えとか咬みとかマーキングとか他犬との諍い問題なんかもそうだけどさぁ、
問題行動のすべてが解決される便利な手段が去勢・・みたいなのはあまりにもお手軽を求めすぎじゃん。
いわゆる避妊去勢反対派の人がよくそれで怒ってるね。(たとえ愛犬に咬まれても愛があるなら我慢せぃ的な勘違いもあるけど)

・エストロゲン反応性尿失禁、去勢反応性皮膚炎

前にも書いたけど勘違いしやすいだろうとは思う。
でも避妊手術によりエストロゲンが減少したせいで尿失禁が起こるのではなく
尿失禁が起きた犬にエストロゲン(女性ホルモンの成分)を投与すると症状が治まる状態で、
複数回の検査でバイ菌や腎臓らへんの病気が原因ではない場合に試して初めてわかるもの。
しかも避妊手術をしたメスの全部が罹るわけではないし(罹らないメスが圧倒的に多い)、
発症には犬種差があるし、、と来たら遺伝的な体質なんかの問題でしかないでしょうが。

去勢反応性も同じこと。去勢手術に反応して皮膚炎が治まるという意味。
犬の去勢手術でポヤ毛になることはある、でも皮膚炎にはならん。
去勢後に皮膚炎になったってのはまずだいたい誤診でしょ?

有名どころのサイト検証
去勢されたことで病的な脱毛が起こったポメラニアンは
http://www.pet-skin.com/03kyosei-0.htm
同サイト内の 偽クッシング症候群 の症例6の犬と同一犬みたい
http://www.pet-skin.com/15aacp.htm
そしてその「症例6」のリンク先
再発性偽クッシング症候群の治療 症例6
(別名:成長ホルモン不全症・ アロペシアX・ ポメラニアン脱毛症)
http://www.pet-skin.com/15aacp/15aacp_06ryu.htm

???
あらやだおんなじ子?

とりあえず大事なことを一つ。
成長ホルモン不全症(とはあまり言わない。言うなら成長ホルモン反応性脱毛症)とアロペシアXとポメはげは同じ。
長らく原因不明だったからか、他にも呼び名があって黒肌病、偽クッシング病、濾胞性異形成、コートファンク、ポストクリッピング脱毛、シベリアンハスキーの生検応答脱毛症、副腎ホルモン性脱毛・・いろいろ。
ワタクシはつづりが覚えやすいのでアロペシアXと呼んでますが、とにかく、
アロペシアXは遺伝性疾患です



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posted by あきこ at 13:57 | Comment(0) | TrackBack(0) | 不妊処置−避妊と去勢 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年02月10日

獣医師監修の責任

レベルの低い中傷と捉えないでくださるとありがたい。ただぶったまげたのである。

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「去勢 デメリット」でググると上位に出てくる、
ペット用品通販兼ペット関連情報満載の某サイトに、
獣医師さんのアドバイスとして
犬・猫の不妊・去勢手術のメリットとデメリット
が書かれているページがある。
先日ひょんなことからそこを見て色んな意味で驚いた。
どうぞみなさんググってください。。

どこもかしこも問題なのだが、とくに表がたらーっ(汗)
利用規約を拝見する限り現時点では引用不可とはなかったので引用させていただく。


犬・ネコの不妊・去勢手術のメリットとデメリット

 メリット(目的)

●望まれない交配による妊娠を避ける
●性ホルモンに関連した問題行動の抑制
 発情兆候(出血、鳴き声など)
 スプレー行動、攻撃性、逃走癖
 マウンティング行動など
●性ホルモンに関連した疾患の予防
 雌: 子宮蓄膿症、乳腺腫瘍、卵巣腫瘍など
 雄: 前立腺肥大症、精巣腫瘍、会陰ヘルニア、肛門周囲腺腫など

 デメリット(問題点)

●全身麻酔(アレルギーなども含む)
●不完全な結紮による出血(特に大型犬・肥満犬で注意)
●尿管の結紮
●癒合遅延・術後の感染
●子宮・卵巣の断端の肉芽腫
●縫合糸の感染およびアレルギー反応(特にミニチュアダックスフンドで注意)
●尿失禁(特に大型犬で注意)
●皮膚病(脱毛) 被毛の外観の異常
●体重の増加傾向(肥満)
●特定の疾患の発生率の増加



ワタクシが驚くからではなく、あまりにも犬猫の飼い主を惑わせる点がよろしくない。
いやもーあんまりだよ、、獣医師監修&獣医さんからのアドバイスと謳ったことで
すでに間違って覚えてしまった飼い主さんが出てるんだよ。。

全身麻酔ってか麻酔薬に極端なアレルギー反応が出るのは
術前検査の怠りか悪性高熱じゃないんでしょうか。
不完全な結紮だの尿管の結紮って、シロートだから間違ってたら申し訳ないけど
それって普通はミスって言うんじゃないでしょうか。
傷の治りが遅いのは血液や内分泌の疾患を見逃してませんかね。
自己損傷の可能性のある飼い主や犬の環境・性格を判断して適切な判断はできないんでしょうか。
肉芽腫は縫合糸アレルギーのこと言ってますかね。
無菌性脂肪織炎は遺伝性疾患でダックスは乱繁殖の代表犬種だけどご存知でしょうか。
先日エストロゲン反応性尿失禁を、
エストロゲンが無いからかかる病気と信じてた獣医師に出会いました。
皮膚病?不妊手術が原因で皮膚病?診断名は何て言うんでしょうか。
肥満は飼い主の管理を管理してやってください。
特定の疾患って何ですか?
お願いですから病名を述べよ。

頼むわほんとに。
こういうことされると、っとにかなわんわ。
誰よこれ書いたの。



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posted by あきこ at 13:28 | Comment(18) | TrackBack(0) | 不妊処置−避妊と去勢 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年01月09日

犬の不妊手術 手術はしないのご意見

犬の避妊去勢(不妊処置)についてのアンケートからです。
手術をしない理由をどうぞ教えてくださいといった意味で設置しました。

現在の結果は「すでに手術済みだ」が51.5%、
「わからなくて悩んでいる」が9.9%、
なんらかの理由を選んで「しない」とのお答えが38.6%。
お礼が遅くなりましたがご回答に参加された皆様に感謝申し上げます。

「麻酔の事故が怖い」3件のコメントをいただいております。

: 手術は少なからず体に負担をかけるだろうし、特に小さい犬ほどリスクが高いような気がする。 (男性/30代/北海道)

外科手術ですから当然からだへの負担は少なからずあります。
そして犬を飼っていると目で見えるものを信用し見て判断する機会が多いためか、
手術直後の縫合跡・傷跡からショックを受け犬が痛がったと聞いては負担をかけたことを後悔するかも。
つか負担がどうこうと言うのなら、目で確認しにくい・もとから個体差の激しい行動も見てほしいところ。
どんなにおとなしくて可愛らしい小さなワンチャンでも正常で未去勢未避妊な犬なら
繁殖に直結する・生殖活動に起因する行動がまず絶対あるんですけどね。

色んな意味でお勧めしたいのは「犬 避妊(or去勢)手術 術式」検索です。どうぞ。

小柄な犬は麻酔のリスクが高い

普段から大雑把に麻酔をかけてる獣医療関係者なら適量をつかみにくいでしょうね☆彡
まあでも全身麻酔をおこなうのに麻酔科獣医がいないのが普通ですから、
お気持ちはわからなくもないですが・・やっぱり気がするだけです。

: 個体差もあるだろうと思って様子を見ている (女性/40代/東京)

全身麻酔の手術を受けて命を落とす犬とまったくピンピンしている犬の両方が実際にいるから、
ってことでしょうか<個体差
個々の犬の体質が違うことが個体差の一つですのでヨソの犬の例の様子を見ても何にもなりません。
見るなら本犬の循環器・呼吸器・消化器の様子を。それ以外は参考にならんです。

: あえて言うなら麻酔だが、本当はショーに出られなくなるから

なるほど、ごもっともですな。

「言うほど病気は予防できないから」 2件のコメントをいただいております。

: 去勢後、うつ病のようになってずっと下を向いていた犬を知っているので、簡単には手術に踏み切れないです。 (女性/40代/福岡)

医学の父ヒポクラテスの遺した言葉にこんなのがあります。
「我々は脳があるがゆえに思考し、見聞し、美醜を知り、善悪を判断し、快不快を覚えるのである」
で、うつ病はシナプス間の神経伝達物質の濃度の低下・混乱と考えられていて、
神経伝達物質とは主にセロトニン、ノルアドレナリン、ドーパミン、アドレナリンです。
犬は不妊手術について思考も見聞も美醜を気にすることも手術に対する善悪の判断もしません。
快不快を覚えることはもちろんありますが不妊の処置と結び付けません。
去勢後に気分が沈むように見えることを去勢手術に関連付けるのはまったくナンセンスで、
神経伝達物質の問題であるうつ病と性ホルモンの減少の関連性に至ってはまるでナンセンスでは。

: 皮膚疾患の多い犬種なのでしてません。 (女性/30代/神奈川)

もしかしてホルモン性皮膚炎とか去勢反応性皮膚炎とかのご心配かなと思いましたが
避妊去勢したことで脱毛するのではないらしいですよ。
これって獣医療関係者でもおもいっきり誤解している人が今もまだいますね。

「獣医や店など犬のプロに反対された」1件のコメントをいただいております。

: 獣医さんって自分の犬は施術しない人が結構多いですよね。 (女性/30代/神奈川)

自然に反するーとか考えているなら不勉強だとしか言えないです。
人間だって病気予防のためにしないしーな獣医もいっぱいいるし。
どっちにしてもイヌの生態に暗すぎる獣医だらけなのは本人のせいだけとも言い切れず、、、。

「料金が高い」1件のコメントをいただいております。

: もっと安ければ引き取りますよ (女性/10代/群馬)

引き取りますよが何を示されておいでなのかは置いといて、
料金が高いのは同感です。
もう一桁安ければ(2千円から5千円くらいなら)殺処分率がかなり減るのに。


「避妊去勢は不自然だからしない」3件のコメントをいただいております。

: 必要以上に避妊去勢が正当化されているように思えてなりません。 (女性/30代/神奈川)

必要以上に正当化しちゃったご意見をいくつも見ちゃったんでしょう。
ワタクシはフツーに正当性を述べるにとどめますよ。

: 健康なのにメスを入れることはないと思う。 (女性/40代/静岡)

からだの見た目が健康なのと目に映らない精神面が不健全という面に関して前者だけなんですね。
「キズモノ」を極端に嫌う日本人的思考なのか、はたまた「自分さえよければ」なのか。
健康だからこそメスを入れることについて、機会があればぜひお話をさせてほしいところです。

: ウチの子も去勢手術はしていません。 (女性/30代/滋賀)

去勢くらいしてあげればいいのに

不自然自然にこだわる方は何が犬にとって自然なのかを見ていません。
不妊処置ナシで犬が行きたいところに好きなときに出歩ける暮らしを絶ってるでしょうが。
メスは毎回の発情期ごとに交尾し出産するのが自然ですよ。
オスはその機会を逃さぬように受け入れてくれるメスを探し歩き、
伴侶が決まれば彼女と子どもらを養うためテリトリーを死守しますし。
そういう状態で生きさせることができますかってんだ。

「犬にも尊厳があるからすべきではない」1件のコメントをいただいております。

: 病気予防の確率とホルモンバランスなど起こる弊害の確率がほぼ同じ、なら犬虐待したくない。 (女性/40代/【海外】)

これは「言うほど病気は予防できないから」に投票と考えても良さげですね。
まあいいけど病気予防はあくまでもメリットの一つです。
病気予防を目的に考えると考えが固くなってコチンコチン。
不妊手術は不妊のための手術なんですけどね。

ホルモンバランスの弊害を恐れたり避けようとするかたも多いですが、
なんのホルモンがどう崩れるのかいつも聞いてみたくなります。
なんのホルモンがどう崩れるの?




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posted by あきこ at 17:28 | Comment(6) | TrackBack(0) | 不妊処置−避妊と去勢 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年01月08日

犬の不妊処置 手術済みのご意見

犬の避妊去勢(不妊処置)についてのアンケートからです。
手術をしない理由をどうぞ教えてくださいといった意味で設置しました。
なぜなら大半は知識のすれ違いといいますか
もっと簡単にいえば多くが誤解だからです。

現在の結果は「すでに手術済みだ」が51.5%、
「わからなくて悩んでいる」が9.9%、
なんらかの理由を選んで「しない」とのお答えが38.6%。

さて、しない理由への誤解を解くという意味でワタクシの見解を述べる前に、
すでに不妊処置を済ませた飼い主さんのご意見をちょっと拾ってみました。
いちいちレス形式にしているように見えるかもですが、
独創性にまるで欠けるワタクシの発言のきっかけのためにお借りしたまでです。


: アメリカの学会で避妊去勢した方が長生きと発表があったそうです。 (女性)

「発表があったそうだ」の段階で精査せずに決断してしまうと、
万が一手術が失敗に終わったとき「アメリカの学会」を恨みたくなりませんか?
ワタクシは不妊処置をするかしないかで迷うくらいなら
まずはとっとと済ませてから考えを広げろとは思いますが、
こういうご意見には賛成しかねます。

避妊去勢した方が長生きしますよもちろん。
木の芽時の脱走が減ることで事故に遭う確率が下がり
過度なテリトリー意識が薄らぐことで諍いが減り
性ホルモン由来の病気の発生率は格段に下がりますし。
具体的な数字が非常に出にくいことなので信憑性に欠けると思われがちですが、
平均的な寿命が延びるであろうことは獣医学会に頼るまでもないです。

: 保護犬ダックスメス2歳 (女性/50代/神奈川)

愛犬が保護犬だったから、ということかな?
愛護団体経由であればそこで手術済みだったということも多いですね。
それを残念がる人間は案外と多いもので、
不妊処置問題はけっこうレスキューの足を引っ張ります。

: 言葉は悪いですが、「ヤリたくてしょうがないっ!」という状態が続くほうが精神的にかわいそう。 (女性/30代/神奈川)

そういうことですね。本当に可哀想。
あ、たとえば不妊手術時の麻酔が怖いってよく聞きますが
何らかの手術ミスで回復が遅れた場合「カワイソウで涙が止まりません」
系の応援レスをわりとしょっちゅう見かけます。
じゃあ「ヤリたくてしょうがないっ!」にも涙を流せよ
と考えたりつい言ったりしてしまうワタクシもそこそこカワイソウです。攻撃されて(爆

: 悩んだ末に決断しました。 (女性/30代/北海道)

おつかれさまです。

: 一般の人は、避妊・去勢するほうがいいと思います。 (女性/40代)

しなくてはならないと言ったほうが色々な意味で正解ですが
もっと正解なのは「一般の人は」の部分が間違いで
「スタンダードからはずれすぎた犬は」に代表される「ブリーディング個体以外は」
避妊・去勢してあげなきゃ可哀想ですねぇ、です。

: 自分が飼えるペットの頭数限界を知ってるから。 (男性/30代/神奈川)

一見すばらしいお覚悟ですが限界になるまで殖やすのは可、なんでしょうか。
もしそうだったら間違いですと言わざるを得ません。

: 不幸な犬が多すぎます。また長生きになってきて病気の予防だともいいますので賛成派です。 (女性/60代/東京)

不幸な犬・・貰い手がないばかりに殺されている犬や
遺伝病で不便を強いられたり苦しんだりさせられている犬や
出産マシーンと化して一生涯不当に扱われる犬なんかでしょうか。
不幸な犬は元々幸せな繁殖で誕生したはずなんですよね。

: 毎日たくさん仔犬が処分に持ち込まれているのを見ています。手術しないのは虐待だと思います。 (女性/40代)

仰る通りです。

: 手術しておけばならずにすんだかもしれない病気の手術にいくつも立ち会ったので (女性)

メスの子宮蓄膿症や乳腺腫瘍、オスの会陰ヘルニアや肛門周囲腺腫が有名どころ。
あとメスは卵巣腫瘍オスには精巣腫瘍や前立腺肥大。
このうち乳腺腫瘍・会陰ヘルニア・肛門周囲腺腫・精巣腫瘍は遺伝性疾患と判明しています。
(たぶん他の病気も遺伝的な背景が原因の一つだろうとは思いますが)

生殖器・性ホルモン由来の病気予防をメリットに掲げる意見に対し、
「うちのメス犬は18歳ですが乳腺腫瘍なんか一度もなってません」
的な反論?が出る場合があります。
その犬は乳腺腫瘍を起こす因子が少ないとか持たないとかそういう体質であるだけで
実はまったくアドバイスにはならないという豆知識。

: ♂と♀の二頭を飼っていますが、どちらも仔犬のときに手術を受けて正解でした! (女性/40代/大阪)

最近は生後6ヶ月が手術可能時期の目安という獣医師の意見を見かけるようになってきました。

: 乳腺腫瘍の再発防止で避妊。摘出した子宮に病気が見つかりました。

子宮蓄膿症はやや重症にならないと病状がわかりにくいですね。
上にも書いたけど乳腺腫瘍は遺伝性疾患なので血縁犬に知らせてあげてね。

: 今の子もうまれてきたものの、いらないのか里子に出された子です。こんな子は増やしたくありません。 (女性/30代/北海道)

そういうことです。
ただ、「里子」に出された犬だからこそ家族を持たせて幸せにしてやりたい(はぁと)
的な方がけっこういらっしゃって残念に思います。

: 避妊去勢賛成派(爆)病気、特に雌に起こる生殖器の疾患を考えれば、手術を行った方が良いのです。 (男性/50代/千葉)

子宮蓄膿症は発見が遅れたり放置すると死ぬしかないし、
乳腺腫瘍がいったん発生すると50%は悪性だそうで、なんでしょうが。
不妊手術をおこなったほうが良いご意見には全面同意でも、
病気予防のために手術をするのだという考えは間違い。




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posted by あきこ at 21:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 不妊処置−避妊と去勢 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする