2017年12月12日

辻希美という芸能人による乱繁殖

あーあ。

https://ameblo.jp/tsuji-nozomi/entry-12335824212.html

母犬は雑種 
マルプーってハッシュタグあるのでマルチーズ×プードル(トイだろうが)のF1雑種。

1匹の赤ちゃんが生まれました。

ただ…様子がおかしく…
すぐに病院に連絡をし、診てもらうと
「腹壁破裂」という生まれ持った病気で
助ける事ができないといわれてしまいました

でも、うまれた瞬間一生懸命小さな小さな産声をあげてくれて、、、、どうにか助けて。
っと必死に願い…

先生に何度も生かしてください‼︎とお願いをしましたが、、、
その後すぐに息をひきとりました…。。。

    https://ameblo.jp/tsuji-nozomi/entry-12335824212.html


お子さんに生き物の命の尊さを伝えたかったとかそういう理由なのでしょうかね。
だとしたら若い親によくある過ちですよね。

辻希美さん
犬の繁殖はヒトの結婚や妊娠出産と同じように自然なことに思えても別モノです。

「腹壁破裂」という病気を生まれ持った子犬が不幸にも亡くなったことはとても残念です。
が、
亡くなった子犬に「腹壁破裂」という病気を持たせて誕生させたのは自分だということを、
どうかご理解くださいますように。

ヒトでも稀に見られる症状です。
ヒトの場合は誰のせいでもありません。

でも犬はそうじゃないんですよ。
繁殖者が「腹壁破裂」で亡くなる子犬を誕生させる組み合わせを選んでしまった。


配慮不足の不勉強な乱繁殖は今回限りにしてくださいね。




子犬の魂が安らかでありますように。アーメン
posted by あきこ at 20:00 | Comment(2) | 遺伝性疾患を知ろう | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月10日

「血統書を読む」

またもや役立たずなのに上位ヒットするサイトの話。
タイトルの言葉でググったらガクッときますが、←の意味が理解できる人間よりも、
この言葉で検索するのはたぶんガクッとこない人の方が圧倒的多数だろうなーと、
危機感がヒシヒシとキています。
拝啓グーグル先生。
日本語の犬に関する情報のグーグル検索は性能も信用も価値も下がる一方です。

試しに今ググったらこんなふう。1番目から5番目までヒット順。

意外と知らない?犬の血統書の見方 - わんちゃんホンポ
https://wanchan.jp/osusume/detail/7054

意外と知らない?犬の血統書とは - Dog1Station
http://dog1station.com/dog-pedigree

わかりやすく解説!犬の血統書の正しい読み方 | ワンペディア
https://wanpedia.com/post-7030/

[mixi]初歩的な質問 血統書について - 初心者のための繁殖講座【犬】
http://mixi.jp/view_bbs.pl?comm_id=1022688&id=8419859

血統書のはなし ( 犬 ) - しもだてどうぶつ病院 院長のつぶやき - Yahoo!
https://blogs.yahoo.co.jp/oosatosatoshi2001/8911304.html


この5つのうち言葉の意味に合致してるのは4番めだけ。自慢でも何でもなく。
上3つはワタクシに言わせると無理やり上位に捻じ込んで居座る迷惑な低レベル(or低品質)まとめサイト
表示されたページの技術面やデザインなどなどの良し悪しや好き嫌いではなく、その位置に出てくるのはおかしい(※)、
なぜなら検索した言葉に合っていない内容だから。
くわえて内容の一部が素人考えの思い込みなど結局デタラメ混じりで全体的に質が低い。
(どっかでも聞いた話やん!)
「血統書を読む」こと、そのものに関しては軽く掠ってはいるが・・という程度。
「本を読む」とか「新聞を読む」の「読む」とは意味が違うのが「血統書を読む」なのに、
捻じ込み居座りサイトの管理者が気づいていない。わかる人にはすぐわかるが、
そもそもわからないから検索して調べている人が見破れるわけがない。

上2つは特に、検索上位に強引に割り込ませた間違い混じりの頓珍漢な素人考えを目にして、
参考になる誰かがいると本気で思っているのだろうか?
「血統書を読む」と検索して1番最初にヒットしたあれらを読んで?
検索結果が役に立たない意味で使えないだけでなく、3つめだってそもそもどこにでもある情報だし
JKCの血統書の説明ならJKCのHPより先にヒットする意味も不明。

(※)位置がおかしいとは不正確という意味で。不相応。

内容が検索した言葉に合っていないと気づけばこうしてため息ついてスルーして終わるけど、
気づかない人が検索上位サイトから情報を取り入れる恐怖。
上位3つのサイトを隅から隅まで読んでも血統書の読み方がわからないならまだいいが、
「血統書の記載ルールを覚える=血統書を読む」←世にも恐ろしい

ちなみに5番目のサイトは、合致はしてる。
内容は一見イイコト言っているようだけど半分くらい頓珍漢。
だけど個人のブログだから上3つよりはるかにマシですよね。
個人的な考えかもしれないっと前提できそう(だろう)だから。
プロ(っぽい作りに見せかけたカッコいい)サイトじゃないことはわかりやすい。
(や、獣医だから無理かもしんないけど・・)

上3つのページの存在自体までどうこうじゃなくてね。
別に間違った情報満載でもウソでも何でもサイトがあるのは構わないというか、
そこまでいち利用者がどうこう言う問題じゃないし。
ただ、少し前までは、検索語句にピッタリなのは当然のこと、
さらにより正確で詳細で専門性があって多数の人のタメになるサイトから順番にヒットしていた、
そのほうが多かった気がしてならないんですが。ワタクシの記憶違い?

上3つは本来なら、検索にピッタリ合った血統書を読むことについての説明があるサイトが、
10でも20でも30でもヒットし終わってからその次に出てくるはずのもの。

上3つはサイト管理者自身も内容がその位置にふさわしくないことを理解できない方が多いと予想できるのがこれまた問題。
だってSEOに夢中だからもし検索順位が下がったら「被リンク」がどうだの、
「グーグルのペナルティ(技術的な)を解消する」だとかを「修正」しようとする。

バカばっか。ほんっと、イラナイ。
強引に自サイトを上位にしたいのはもうわかった。お金が儲かるんでしょう?
だから躍起になるんだってのは理解できるけど、
せめて知識が無いことを自覚してくれるといいのに。あの人たち全員。
どんな業界だって分野だってかき集めた情報でお茶を濁して大成功にならないでしょうが。

参りましたねこの問題は。ほんとにもー。



英語で検索すると犬の情報系サイトはここまで酷くないんだよ。全然マシなのよ

posted by あきこ at 20:00 | Comment(2) | 犬情報“ググってもカス”問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月07日

シェルティの遺伝性疾患

シリーズ第5弾
トイプードルの遺伝性疾患 http://kotavi2002.seesaa.net/article/454436664.html
ポメラニアンの遺伝性疾患 http://kotavi2002.seesaa.net/article/454523066.html
チワワの遺伝性疾患    http://kotavi2002.seesaa.net/article/454889529.html
マルチーズの遺伝性疾患  http://kotavi2002.seesaa.net/article/455303526.html

CIDD
Canine Inherited Disorders Databas
カナダの獣医師会&獣医大学発信の犬の遺伝病のデータベース情報の翻訳です。
日本国内の犬は多くの犬種でアメリカから輸入された血統が入り込んでいますし、
純血種の犬籍は大雑把にはアメリカとカナダはイコールで結べますので、
我が国の犬たちに基本的には直結すると考えていいと思います。

ただし日本では素人レベルの乱繁殖が大多数なのでカナダもアメリカも凌駕しています。
独自に悪化し続ける理由は
「飼い犬の繁殖については飼い主が決定するもの」という、
未熟でお粗末な遅れた考えを正しいと思う人々が多いからです。


心の友に日頃の感謝と敬意を表して今日はシェルティ。
http://discoveryspace.upei.ca/cidd/breed/shetland-sheepdog

最重要疾患
この遺伝病は外科的な治療の必要がありあなたの愛犬の健康に重大な影響を及ぼす
シェルティに比較的一般的な遺伝性疾患といえる
繁殖上では可能な限り根絶する努力がなされている


コリーアイ
難聴
皮膚筋炎および潰瘍性皮膚病
動脈管開存症
フォンビルブランド病

※遺伝子検査ができる・できない・しない・できない・できるの順に並んでます。
遺伝形式は(基本的に)上からAR、色素関連ならADとARで関連ナシなら多因子と不明とAR、AD、X連鎖、AIDとAR


発生率が増加している遺伝病
カナダとアメリカではさほど致命的でもない  ※日本では超深刻!!

白内障
カラーミュータント脱毛症
角膜ジストロフィー
停留精巣
まつ毛異常
股関節形成不全
微小眼瞼 ←!
進行性網膜萎縮症
進行性網膜萎縮症 ←大事なことだから2回書きましたかな?(単にミスだとは思いますがw


シェルティの遺伝病として入り込む可能性がある遺伝病  ※日本ではすでに出まくり
特発性てんかん ←「突発(的)」と混同しがちなので注意
血友病     ←複数の凝固障害を含んで説明されています
甲状腺機能低下症
円盤状皮膚エリテマトーデス


参考
シェルティレスキューさん「皆様に知っておいて欲しいこと」(皮膚筋炎)
http://www.help-sheltie.net/top_oyakudachi.html

イリノイ州(アメリカ)のシェルティレスキューさん 皮膚筋炎写真など
(※たぶんエリテマトーデスのコが混じってるような) (英語
http://www.illinoissheltierescue.com/dm.html




微小眼瞼を日本語でググってみたら無関係なサイトしかヒットしない(このブログが2ページめに出てくるくらいだもの。書いてないはずなのに)。はーぁ。

posted by あきこ at 20:00 | Comment(5) | 遺伝性疾患を知ろう | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月05日

遺伝子検査/親犬?子犬?

先日書いた記事にご質問をいただきました。
2017年11月24日 優良ブリーダー 見分け方
http://kotavi2002.seesaa.net/article/455105551.html

遺伝病への取り組みはどうかという視点でブリーダーを見分けたいなら、
その犬種が検査可能な遺伝子検査を全部済ませているのが最低中の最低ラインです。
と書いたら、「検査を済ませた子犬を求めるのが良いのか?」的に。

わーあ!仰るとおりですね!そういうふうにも感じられる書き方だ!
なんとも紛らわしい表現ですみませんでした。

検査を済ませるのは繁殖をする犬、つまり両親犬です。
ブリーダーの考え方によって変わるようなことはなく、どこも同じです。世界共通で。
これはですね、遺伝子検査ができる遺伝性疾患の遺伝形式が、
基本的に常染色体潜性遺伝だから、とも言えます。

遺伝の話は興味がない人には難しく感じるものみたいですが、
基本部分は中学校で習う誰だって理解できることですから、
あやふやな部分まで知ったかぶって背伸びをする必要なんか本来ないんですよ。
犬だろうが猫だろうが爬虫類だろうが魚類だろうが動物の繁殖に関わるなら、
構えすぎないで当たり前の事実を素直に学び直すといいんじゃないでしょうかね。
犬関連でわからない点は聞いてくれれば知ってることは答えますし。ワタクシでよければ。
偏見を捨てて素直に情報を入れるようにしないと「遺伝病(の犬や猫)が出た=乱繁殖」とか
「珍毛色が出た=突然変異」みたいな辻褄の合わない裏庭鰤思考に行っちゃいそうです。

さて。
そんなこんなで実際に遺伝形式はどうなのか。
確認分は1つ前の記事をご覧ください。
2017年12月04日 検査可能な遺伝病の遺伝形式 
http://kotavi2002.seesaa.net/article/455326506.html

見ておわかりかと思いますが「あ行」の一番上から20個くらいチェックしてみると、
見事なくらいARばかりという結果でした。
ですので遺伝子検査ができる遺伝病はほとんどがARだ、と言うことができますね。
そうしましたら次はARの性質を思い出してください。

ちなみに当ブログ過去記事からARの性質に関する短い説明の記事
2006年01月17日 犬 遺伝 警鐘 2
http://kotavi2002.seesaa.net/article/11838171.html

同、これでもかってほど長くクドい説明の記事
2013年12月05日 犬の肺マック症 (後半2/3あたりから)
http://kotavi2002.seesaa.net/article/381977145.html

※2つめは今自分で読み返してみて爆笑するほどクドかった(笑

つまりARの性質を簡単に書くと
PRAなどARの遺伝病は「シンプルに」1つの遺伝子変異に原因があるので、
どの犬も「PRAに関する遺伝子」を必ず2つ(1対)持っているのだけど、
因子の種類は「シンプル」だから3種類でその組み合わせは以下の6通りになる、ということ。
1.【PRA発症】【PRA発症】
2.【PRA発症】【PRA因子運び屋】
3.【PRA発症】【PRAに罹らない】
4.【PRA因子運び屋】【PRA因子運び屋】
5.【PRA因子運び屋】【PRAに罹らない】
6.【PRAに罹らない】【PRAに罹らない】

6通りのうちのどれか1つが1頭1頭の犬に必ず当てはまるのが遺伝性疾患であり、
ある犬の組み合わせが「1.」なのか「5.」なのかがわかるのが遺伝子検査。
ここまで来たら最後はメンデルの法則だけ。

ふつうは「6.」の犬だけを繁殖させるので、その掛け合わせなら何頭生まれても
生まれる子はすべて「6.【PRAに罹らない】【PRAに罹らない】」だから。
というのが通常の繁殖でなされているはずなのです。
子犬を調べる必要がないわけですね。わかりきっていることなので。
そのような理由で遺伝子検査済みの子犬を売るといったやり方を誰もしないわけです。

注意しておく方がいいのは、これはARのみに通用する話だという点です。
たとえば、パテラとか白内障とかアレルギーなんかだと、
「遺伝子検査が無いから」ではなくて「ARじゃないから」複雑になっていきます。
どっちにしてももっともっと単純に親犬は元気だからそれは遺伝病じゃない!
とか言っちゃうぶりぃだぁだらけですから、我が国のレベルはいまだ。はーぁ。





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posted by あきこ at 20:00 | Comment(0) | 遺伝性疾患を知ろう | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月04日

検査可能な遺伝病の遺伝形式

明日UP予定の記事の前半戦です。
書いてたら長くなってしまったので資料部分を切り離しました。

犬の遺伝子検査ができる遺伝性疾患の種類がずいぶん増えてきましたねー。
とても良いことです。
病気が増えたわけじゃなく正体不明だったものがバレる数が増えてるんですからね。
それで、「検査ができる遺伝性疾患の遺伝形式は基本的に常染色体潜性遺伝」
っという記事を仕上げる予定でして、遺伝形式をちょっと確認してみようぜと書いた部分。
例にしたのはどーこーにーしーよーうーかーなー
っと適当に選んだオリベットさんです。

オリベットさんの「犬種別検査リスト」の「あ行」を例にします。
下記の図は http://www.orivet.jp/testlists/A.php からの引用です。
A A.jpg

A A2.jpg


↑より病名だけピックアップ↓

びっくり病/過剰驚愕症
イヌ白血球粘着不全症
球様細胞白質ジストロフィー/クラッベ病
神経セロイドリポフスチン症(CL症)
進行性網膜委縮症 rcd1 PRA
進行性網膜委縮症 rcd4 PRA
変性ミエロパチー/変性性脊髄症 (DM)
進行性網膜桿体-錐体変性症 (prcd PRA)
原発性水晶体脱臼 (PLL)
常染色体劣性遺伝腎症(家族性腎症)(FN)
運動誘発性虚脱 (EIC)
ホスホフルクトキナーゼ欠損症
小脳性運動失調
高尿酸尿症/高尿酸血症
黒色毛胞形成異常症
イヌ多発性網膜症
第7因子欠乏症
錐体変性症
ポリニューロパシー/多発性神経症 (NDRG1)
常染色体劣性遺伝腎症/家族性腎症
腎形成異常
進行性網膜桿状体-錐状体異形成タイプ(prcd)
運動誘発性虚脱
多剤耐性遺伝子MDR1

こんなもんでしょうか。色素遺伝子は今はいらないので除外しています。
それとダブり部分だけ消したつもりですが消えてなかったらごめんなさい。
次に遺伝形式の確認。
本当は同じサイト内に各遺伝病についての個別説明があると親切ですが、
(オリベットさん、ぜひご検討ください)
なかったのでワタクシは自分のデータベースを確認。
必要な方はどうぞお使いくださいね。
http://www.geocities.jp/kotavi2002/00new/Index-disease.html

確認すると、Iウルフハウンドのびっくり病から最後のイベルメクチン不耐まで、
全部が全部常染色体潜性遺伝で間違いありませんでした。
autosomal recessive です。

どっちを書いても長いんでワタクシはいつも「AR」と略しています。

尚、「検査可能な遺伝病の遺伝形式はARが多い」ことを、
犬の遺伝病はARが多いと読み間違う人が世の中にわりといるのでどうぞご注意ください。
ぜんぜんそんなこたありません。
それとこれとは別モノですから。




ジングルベール
posted by あきこ at 20:00 | Comment(0) | 遺伝性疾患を知ろう | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月03日

マルチーズの遺伝性疾患

シリーズ第4弾
トイプードルの遺伝性疾患 http://kotavi2002.seesaa.net/article/454436664.html
ポメラニアンの遺伝性疾患 http://kotavi2002.seesaa.net/article/454523066.html
チワワの遺伝性疾患    http://kotavi2002.seesaa.net/article/454889529.html

CIDD
Canine Inherited Disorders Databas
カナダの獣医師会と獣医大学発信の犬の遺伝病のデータベース情報の翻訳です。
日本国内の犬は多くの犬種でアメリカから輸入された血統が入り込んでいますし、
純血種の犬籍は大雑把にはアメリカとカナダはイコールで結べますので、
我が国の犬たちに基本的には直結すると考えていいと思います。人気犬種はとくに。
おじいさん犬はアメリカチャンピオン!とかって聞いたことあるでしょ?それです。

ただし日本では素人レベルの乱繁殖が大多数なので独自に悪化し続けていますが。
いわゆる素人繁殖はもちろんそうですし、
ブリーダーを名乗って子犬をなんじゅっぴきも生産販売している人とかも、
ワタクシのこれまでの経験から推測すると犬の繁殖者の半数以上(の割合)は、
素人レベルの乱繁殖しかできていないんですよ。プロっぽく見えても。
だから日本が犬の遺伝病のデパート状態のままなんです。


今までもその素人レベルの乱繁殖の見分けかたみたいなことをお伝えしておりますが、
ワタクシのアタマもマズイせいでなかなかすんなりと皆さんに伝わりません。
ま、がんばりますけどね。
判断が難しければ犬舎のHPがあれば見所や見分けポイントをより具体的に説明できますので、
どちら様でもお気軽にコメントくださいねー。

さて、マルチーズのページ
http://discoveryspace.upei.ca/cidd/breed/maltese-terrier

最重要疾患
この遺伝病は外科的な治療の必要がありあなたの愛犬の健康に重大な影響を及ぼす
マルチーズに比較的一般的な遺伝性疾患といえる
繁殖上では可能な限り根絶する努力がなされている

・動脈管開存症


心臓のすぐそばの血管の奇形のような病気です。心臓病です。
ググればいくらでも情報が出てきますがイイ感じのわかりやすいサイト、
東京都大田区の池上アクア動物病院さん「動脈管開存症の開胸手術」
http://www.ikegami-aqua.jp/blog/cat6/post-47.html


発生率が増加している遺伝病
カナダとアメリカではさほど致命的でもない  ※日本では超深刻!!

停留精巣
水頭症
門脈シャント
ホワイトドッグシェイカー症候群


マルの遺伝病として入り込む可能性がある遺伝病  ※日本ではたぶんすでに出まくり
難聴
緑内障
僧帽弁形成不全
進行性網膜萎縮症
網膜形成不全
皮脂腺炎

翻訳は以上。
マルチーズは単体でも人気犬種のままだけどF1雑種の片親としても依然人気は高し。
掛け合わされる相手犬種が同じ遺伝病を持っていれば、
雑種強勢神話がそこでストップ!なのが世の中に伝わるといいなぁ。

それから。ある程度年をとってからじゃないと気づかない遺伝病ってたくさんあるんです。
犬の遺伝病は先天性疾患とまあ同じ意味だけど、
先天性疾患がすべて生まれつき症状が出てるかったらそうとは限らない。
生まれつきその遺伝病を持っているけど10歳過ぎてから症状が悪くなってきてはじめてわかった、
みたいなことはいくらでも存在します。
だから繁殖引退犬をポンポンとサトゴニダス=飼育放棄しちゃう自称ブリーダーは、
その部分だけでもロクな繁殖をしていないのが丸わかりになるわけです。

「ぶりぃだぁさんのおうちは他にもたくさん犬がいるから、
大事にされてることはされてるけど、
1頭だけでたっぷり愛情をかけてもらったほうがワンチャンも幸せなはずー」
とかなんとかって結構皆さんそう思ってるでしょ?
それは別に間違いではないけれど、「ブリーディングの観点」からはボツな話だってことです。
ブリーダーが繁殖に使った全犬の高齢時の様子を把握しないでどこがブリーディングだっつの。


参考
クロアチア?のラボ 遺伝性の目の病気についてイイ感じ説明のサイト(英語)
AnimaLabs「Inherited Canine Eye Disorders」
http://www.animalabs.com/inherited-canine-eye-disorders/

アメリカマルチーズ協会の遺伝性難聴の説明ページ(英語)
https://www.americanmaltese.org/ama-health-information/canine-inherited-deafness

ホワイトドッグシェイカー症候群のマルチーズ ※振戦に注目





クーリスマスが今年もやって来る
posted by あきこ at 20:00 | Comment(0) | 遺伝性疾患を知ろう | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月01日

続・ホワイトミニピンの噂

アルビノ同士の掛け合わせで生まれた子犬に難聴の疑いがある話の続きです。
2017年11月29日 ホワイトミニピンの噂
http://kotavi2002.seesaa.net/article/455213519.html

前の記事では俗に言う犬のアルビノまでは行かない部分アルビノだろうとし、
部分的にアルビノを起こす色素因子のマールについてさらっと触れてみましたが、
画像を探している途中でItalian Grey Min Pinと英語圏で通称されるF1雑種が、
ホワイト系の毛色のミニピンとされる犬の正体では?っと感づいてしまった次第です。

イタグレ以外との雑種も混じっているかもしれませんが、
我が国では頭数が多くて手軽なのが日本テリアなど他犬種よりイタグレだろうから、
ホワイト系ミニピンのベースはイタグレ雑種と考えていい気がします。
毛色と模様と体型サイズなどから他にはジャックラッセルやパピヨンとの雑種?
みたいな説を書いているブログなんかもありましたが、毛質的にあり得ないです。
で、イタグレから来た白毛であるならば、やっぱりマール因子はナシ。
白毛のミニピンっぽい犬が難聴なら原因は非マールでしょう。

※マール因子ではなくパイボールド因子が難聴の原因である可能性
(内耳の蝸牛のメラニン不足)

当ブログ内関連過去記事
2013年12月23日 白色の耳と難聴
http://kotavi2002.seesaa.net/article/383426128.html


ホワイト系ミニピンはこういった犬種との雑種が元だろうなぁ、
っと考えながら集めた写真が以下です。

白勝ちな感じのイタリアングレーハウンド
このようにからだはほぼ白で片目の周りに片パンチ的なブルテリアみたい?
な模様のイタグレはわりといるみたいです。
italian-greyhound-puppies.jpg
画像出典;http://koinu-zukan.blogspot.jp/2016/05/blog-post_10.html

別のイタグレ。ママと真ん中の子が白勝ち毛色ですね。
833c53a6.jpg
画像出典;http://blog.livedoor.jp/wankotomo1/archives/cat_10017846.html?p=2

ワタクシの目にはどれも似た系統に見える中で、顔が一番ミニピンに近いと思える、
白勝ち毛色の犬種。これはアメリカントイフォックステリアです。
800px-Toy_Fox_Terrier_2.jpg
画像出典;ウィキ

上を出したらお次はこれでしょう。ご存知日本テリア。
顔面がほぼ真っ黒じゃない模様の個体が目に付いたのでこの写真をお借りしました。
あと見切れていますが上の方に口元が一部白い模様もいますね。
これらがもう1〜2段階変化するとブルテリア的な片パンチかなっと思います。
jt.jpg
画像出典;こちらからのキャプチャ


まとめ;
毛の色が白いってことは色素が無いですから、言葉としてはアルビノかもですが、
犬の毛色の色素遺伝子の話題では全身アルビノ因子をアルビノと呼び、
部分的アルビノを起こすマール因子をダブルで持つと病的アルビノとしますが、
パイボールド(白いブチ)因子を通常アルビノと呼ぶことはありません。

したがって全身ほぼ白一色で顔の一部分だけ有色(いわゆる片パンチ)という毛色は、
ほとんどの犬においてアルビノとは呼んでいないと思われます。

また、例にしたホワイト系ミニピンのようにその犬種の基準外の毛色は、
仮にメラニン不足による難聴を発症しているからとしても、
「基準外の毛色だから病気も出た」的に考えることはできません。
メラニン不足はあくまでも直接の理由ではあるけれど、
決まっているはずの毛色のルールを破ったからか?と言えば違いますし、
それだと難聴が出ないなら他の毛色はOKみたいなアホが出ますし。

片パンチが存在する他犬種の有名どころはダルメシアン、ブルテリア、ブルドッグ、
ピットやスタッフイー、身近なのがジャックラッセルとフレブル、など。
日本以外のどこかのまともなブリーダーなら片パンチ毛色は特に、
繁殖させる犬には聴力テストを積極的に受けさせるなど活用しますが、
まあ、アレですよ、ここ日本だし・・・・・・。
犬が先天性難聴だとしたら、あーあ、気の毒にねぇ、くらいです。今更ですもん。




プロもアマもトップぶりぃだぁも素人も、大多数が愛のある乱繁殖天国、それがニッポンだ!!!
posted by あきこ at 20:00 | Comment(3) | 毛色の遺伝 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月29日

ホワイトミニピンの噂

アルビノ同士の掛け合わせって大丈夫だとは思えないけど大丈夫なんですか?
アルビノ×アルビノでホワイトミニピンが…という記事を見かけた、
といった感じのコメントをいただきまして、わからないなりに検証してみました。

その他情報
twitterで見かけた内容なので発信者に確認しました。
http://idolkido.web.fc2.com/
ちゃんとしたアルビノではないのかも。
ボラ仲間さんが保護者したそうで
「アルビノなので耳が聞こえない」と仰っていたとか。マールじゃないのか…と思った次第です。

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アルビノとは皆さんもご存知のように先天的なメラニンの欠損を言うので、
絶対に真っ白でなければならないわけではなく、部分アルビノなども存在します。
いろんな生き物で遥か昔から知られてますよね。
犬の場合も全身から部分までアルビノの程度はさまざまですが、
全身アルビノの犬は寿命を全うできないケースがわりとあるようで、
毛色の種類が豊富な動物種のわりにはアルビノ個体はほとんど見かけません。
albino_rottweiler_picture.jpg
White-Doberman-DuchessVanBee.jpg

画像出典;http://www.ruffingtonpost.com/beautiful-albino-rottweiler/
上がロットで下がドーベルマン。


次に部分アルビノを考えてみましょう。

151.10.12b_minipin_whitechocotan_osu2_a.jpg

画像出典;http://idolkido.web.fc2.com/item_minipin.html
この写真は「ホワイト、イザベラ&タン」という毛色の呼び名を付けられたミニピンとのこと。
マールにも思えるけどちょっと確定はできない感じです。
でも同じサイトの同胎犬は非マールで間違いないように見えるので、
この犬も非マールの可能性のほうが高いっと考えられます。
つまりこの程度の白毛の多さで難聴を併発していてもマール因子は無関係かもしれません。

ミニピンは(ふつうは)こんな犬です。
Minipinsaz.jpg

画像出典;英語ウィキ
ですよねー。

次に参考になりそうなハルクインピンシャー Harlequin Pinscher
日本語ウィキではジャーマンピンシャーの色変わりのように書かれているが、
これってどう見てもミニピン寄りじゃないのかな?
harlequin-pinscher_profile_350x400.jpg

画像出典;https://www.petpremium.com/dog-breeds/harlequin-pinscher/

ってか、ハルクインピンシャー見てたら見つけちゃったこちら。
Italian Grey Min Pin
http://www.pinsdaddy.com/italian-grey-min-pin_Kpjg6RbI6KAOZowqf1MMKMC6opIKycK789mAt3HIj08/

あー。イタグレ混ぜるのが一番簡単だよなぁ。白っぽいミニピンっぽい犬を売るなら。
なんかどんどんマールと難聴の話から遠ざかってしまいました。
ので、続く。




さすがF1雑種の本場(?)だよねー

posted by あきこ at 20:01 | Comment(0) | 毛色の遺伝 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月27日

動物取扱業者登録推移

自分用資料 覚書

動取・販売関連のみ推移
 
第一種動 物取扱総
事業所数 
販売販売のうち犬猫犬猫のうち繁殖業のべ合計
H1819,89315,071  29,466
H1931,29220,195  39,970
H2034,22421,872  43,847
H2136,10122,875  46,280
H2238,46023,866  49,065
H2339,89724,299  51,261
H2439,70223,086  51,035
H2539,56821,715  50,460
H2639,87420,84615,89011,98350,964
H2740,92120,94416,17112,39252,870

                    

                            出典;環境省統計資料


表の出来栄えがイマイチどころか全然なってないですが、
これ以上触れると何もかもが崩れてギャーッ!みたいなことになるのでお許しを(笑
初年度と次年度に大きな開きがあるのは届出制から登録制になった例のアレで、
年度ごとの〆日に注意点があったりするので使用の際は詳細を各自環境省で確認を。



いろいろ凍る季節です

posted by あきこ at 20:00 | Comment(0) | 動物愛護論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月25日

キ甲のKI

カタイ記事が続くとやりたくなる、せんでもええ箸休め的な。

皆さんはキ甲ってわかりますか?
カタカナと漢字というおかしな構成のこの単語の読みは「きこう」です。

ワタクシは競馬はやらないけど馬が好きなのですが、
馬のナニカを見聞きしていてもわりとたびたび登場するキ甲。
いい感じのサイトをご紹介します。さすが新聞。とてもわかりやすい。
東スポWeb
カミノタサハラの「キ甲が抜けた」ってどんな意味なのか? 2013年04月11日
https://www.tokyo-sports.co.jp/blogwriter-matida/2652/
 キ甲は馬の首と背の境の膨らんでいる部分。幼いうちは目立たないが、3歳前後で隆起してきてよく分かるようになる。
 キ甲が隆起してよく見えるように〜〜〜(続きは同サイトへ


そんなわけでカワイイ写真が手に入ったのでご覧ください。
004-55.jpg


子馬の首から背中はスルッとしてるけど隣のママ馬の首の終点あたりがモリッとなってます。
そのモリッとしてる場所がキ甲で、犬も馬もその他も四足の動物はたいてい、
ココから地面までの長さを「体高」って言いますね。

で、東スポさんでもわかりやすく説明されている通り、キは本当は鬐でして、
周囲が「薔薇」や「醤油」の書き比べ遊びをやっていた頃(中1くらいか?)、
皆に「鬐」も書けるようになれよと勧めた変な過去を思い出してしまいまして、
まだ覚えているものなのか、っと書いてみました。

ki.jpg


おー。すごいすごいー(笑
鬐は「たてがみ」とも読みますが、たてがみと読む漢字は他にもいくつもあるんですよ。




いらん豆知識にもほどがある。とも言える(笑

posted by あきこ at 20:00 | Comment(0) | 犬系Q&A | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする